さくらに告白する健太郎 / べっぴんさん 第114話

連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』
2017年2月17日(金)放送
第20週 第114話「旅立ちの時」

『べっぴんさん』第20週 第114話 あらすじと見どころ解説

昭和37年(1962年)の秋。さくらと健太郎の志望大学への願書提出が近づいてきた頃。自分の望む進路を家族に打ち明けられずにいた健太郎が、さくらやすみれに背中を押され、両親と祖母についに本心を明かしました。

孫と一緒に暮らせなくなることを琴子が嘆くその一方で、君枝と昭一の反応は健太郎にとって意外なものでした。君枝と昭一は、息子が自分の希望をはっきりと言ったことを心から喜び、健太郎の希望する進路を応援してくれたのです。

翌日、家族からの応援を得られたことを健太郎はさくらに知らせました。そして、健太郎はさくらが好きだと告白します。それに対してさくらが応えました。自分も健太郎のことが好きだが、その感情がまだどういうものか自分ではわからないと。

年が明け昭和38年(1963年)2月。さくらと健太郎の合格発表の日を迎えました。すみれや紀夫、君枝が吉報を待つキアリスの事務所に電話のベルが鳴り響きます。電話の向こうのさくらの声は、二人の大学合格を告げるのでした。

<<前回113話 | 次回115話>>

midokoro
健太郎が京都大学でなく東京大学への進学にこだわったのは、東京の美術大学に進学するつもりでいたさくらの影響だと以前記しました。

ブログ主がそう考えた理由が今回描かれます。

健太郎がついにさくらに「好きだ」と告白します。ナイトクラブ騒動の頃よりずっとさくらを大事に思って来た健太郎の本心がついに明かされます。

『べっぴんさん』第20週 第114話 事前発表あらすじのレビューと史実解説

健太郎がさくらに想いを寄せていたのは、二人が高校受験を目前に控えていた頃からだと察しのいい人なら気付いていたかと思います。

また、さくらがジャズ喫茶やナイトクラブに入り浸っていた頃、常にさくらの後をつけ、さくらの身に危険が及んだ時には体を張ってでも守ろうと身構えていた健太郎の姿も忘れることが出来ません。

ほぼほぼ視聴者の誰の眼にも、さくらに想いを募らせていることが明らかだった健太郎ですが、ついに本人の口からその気持ちが言葉になってあらわされました。

「さくらが好きだ」

告白する健太郎にさくらも「好き」と応じました。

しかし健太郎の「好き」が英語の「LOVE」に該当するのに対して、さくらの「好き」は英語の「LIKE」を意味していたようです。

または「LIKE」のその奥には「LOVE」が秘められているものの、さくらはまだそれに気がついていないだけなのかも知れません。

しかしこれだけは確かなことかと思います。

「LIKE」にせよ「LOVE」にせよ、健太郎の今回の告白とさくらの返答は、この先に展開するさくらの恋バナのフラグであると。

『べっぴんさん』第20週 第114話 観賞後の感想

『ごちそうさん』の子離れと『べっぴんさん』の子離れ

奇しくも同じ日に、再放送『ごちそうさん』と本放送の『べっぴんさん』は、ともに最愛の子供の成長と巣立ちが描かれました。

巣立ちが描かれたと言うよりは子離れ(孫離れ)が描かれたと言うべきでしょうか。

ただし、『べっぴんさん』の子離れ孫離れが平和な時代のの子離れだったのに対して、『ごちそうさん』の子離れは戦時下の子離れです。

『べっぴんさん』の子離れ孫離れ。琴子さんだけは愛孫と一緒に暮らせなくなることを嘆いていましたが、意外にも君枝ちゃんは健ちゃんの意思表示を心の底から喜んでくれました。

息子の成長に感激する君枝ちゃん。その一方で『ごちそうさん』のめ以子は、息子の成長を手放しには喜べません。

何故なら、成長した息子が表示した意思は海軍への志願。その先には死が待っているかも知れないからです。

そんな悲しい巣立ちの場面を観てしまった直後だけに、健ちゃんの巣立ちは寂しさよりも喜びが際立つ巣立ちの場面となりました。

ところで、孫の巣立ちを一人嘆く琴子さんに言ってあげたくなりました。琴子さんと同年代くらいのめ以子の息子の巣立ちと比べたら、健ちゃんの巣立ちは喜ぶべきことだよって。

さくらちゃんと健ちゃんの将来はほぼほぼ確定?

前週まで長きにわたって描かれ続けたさくらちゃんをめぐる騒動。

あの騒動はやっぱり意味のある騒動だった。あの騒動があって良かったと心の底から思うことが出来た回でした。

何故ならあの騒動を経験したからこそ、さくらちゃんは子供を想う親心の深さと言うものを同年代の子たちよりもしっかりと理解出来たはずだからです。

そして子供を想う親心をよ〜く理解出来たいたからこそ、さくらちゃんは健ちゃんの背中を押してあげることが出来たのだと思います。

さくらちゃんが健ちゃんに贈った漫画。

「頑張れ!」

親の子供に対する気持ちがよくわかっていたからこそ、健ちゃんの両親も応援してくれるはずだと確信することが出来た。だから「頑張れ!」と言い切れた。

さくらちゃんが親心を理解していることを認めるかのようなすみれちゃんと紀夫くんの、健ちゃんにかけた言葉も心に沁みました。

すみれちゃん「寂しくても健ちゃんが本気なら応援してくれる。送り出すのも親のつとめ」
紀夫くん「親なら子供の大海を泳いでほしいと思っているものだ」

そしてさくらちゃんの親心への理解が正しかったことも確かめることが出来ました。

君枝ちゃん「こんなにはっきり自分の希望を言う健太郎をはじめて観ました」
昭一くん「母さん、わしらがおるやないですか」

もしさくらちゃんがあの騒動を経験していなかったら、さくらちゃんは健ちゃんに「頑張れ!」とは言い切れなかったかも知れません。

仮に言えたとしても、「頑張れ!」の意味するところが変わっていたような気もします。

分からず屋の親の言うことなんか無視して「頑張れ!」になっていたかと。そんな「頑張れ!」に健ちゃんが耳を傾けるはずもない。

必ず両親は応援してくれるはず。だから「頑張れ!」。そんな意味だったからこそ、さくらちゃんの「頑張れ!」は健ちゃんの背中を押すことが出来ました。

さくらちゃんの騒動がなかったら、健ちゃんの人生は変わっていたかも知れません。

でもあの騒動の渦中で、さくらちゃんの行き過ぎをかろうじてセーブしてくれていたのは健ちゃんです。

そう考えたらさくらちゃんと健ちゃんの二人は持ちつ持たれつの関係。

そして今回、健ちゃんがついにさくらちゃんに告白しましたが、さくらちゃんは健ちゃんの告白を僕の稚拙な予想に反して真正面から受け取ることが出来ました。

さくらちゃんが健ちゃんに対して抱く「好き」がどのような感情なのか、さくらちゃん自身はまだよく理解出来ていないとのことでしたが、この二人の将来はこれでほぼほぼ確定だなと思う瞬間でした。

<<前回113話 | 次回115話>>

Sponsored Link
Sponsored Link
いつも、当ブログ『朝ドラPLUS』をご覧頂き誠にありがとうございます。当ブログでは、誤記、誤変換、事実誤認をなくすべく努めておりますが、もし文中に誤りや表現の不明な点がございましたら、ご指摘頂けますと幸甚に存じます。今後とも『朝ドラPLUS』をよろしくお願い致します。ありがとうございました。


18 Responses to “さくらに告白する健太郎 / べっぴんさん 第114話”

  1. メロディ より:

    今日だったんですね!健ちゃんの告白。てっきり明日かと思ってたので、ドキドキ倍増でした。

    とうとう「好きや」言えましたね!良かった。これでさくらも気付いたでしょうし。
    中学生の頃から思いを温めてたんですね。そして同級生に無意識に嫉妬してたなんて…可愛すぎます!

    本当、電話ボックスでのツーショット、明るい未来が垣間見えた気がします。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 健ちゃんの告白

      二人の将来は安泰と確信できたので、これで安心して観ていられます。孫が生まれた時の紀夫くんの三度目の歓喜の絶叫も待ち遠しいです(笑)

  2. 実穂 より:

    今日の健ちゃんの告白、良い雰囲気でしたね。
    かつて紀夫さんがすみれに出征前に、すみれに恋をしたきっかけを話して聞かせた時のような雰囲気と似たようなものを感じました。
    丁寧にきっかけから経緯、自分のいまの率直な気持ちを話すところから、さくらに対する真剣な思いが感じられましたし、
    目の前できいているさくらはなおのこと、これが幼馴染としての好きと言われていることではないことはわかったのでしょう。
    そのうえで、今は良く分からないけれど、気持ちは嬉しい、と受け止めて
    これから健ちゃんの気持ちと向き合いながら新しい生活に臨んでいくと言うような感じに取れましたね。
    確かに先々明るい展望だと思いました。

    琴子さんもあまり年配になられないので孫たちばかり大きくなっているような錯覚をしてしまいますが;
    一旦は気が動転して、一緒には住めんいうことなの?と
    言った琴子さんも、健ちゃんが一番望むことが一番幸せなのだと瞬時に悟り、まさに孫離れをしていく‥さみしくもあり、
    健ちゃんの新しい道を応援したいですね。
    さくらちゃんの近くに行きたいからなのか、学びたい学部があるからなのか、そのあたりがはっきりとはわかりませんでしたが‥
    それでも健ちゃんはさくらの近くに居るべき人のような気がしています。

    二郎はドラムの前にいるとまるで神がかったカリスマのようになりますが、マスターの場所に居る時は普通の青年と言うか、
    他の方も書いておられますが雰囲気を察してしゃがみこむあたりもかわいらしいなと思いました。
    そしてちゃんと一区切りしてから二人の前に行くというところも絶妙なタイミングですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 確かに先々明るい展望

      本当に安心出来ました。その昔、栄輔くんの気持ちを全く読めなかった母親と似たような道を歩むのかなと心配でしたが母親よりも察しが良いですね、さくらちゃん。


      > 健ちゃんはさくらの近くに居るべき人

      公衆電話ボックスで二人仲良く電話する姿が将来の二人のフラグのようで微笑ましく可愛らしい場面でした。

  3. きゅうぽん より:

    二郎ちゃんが、とってもいい?マスターになっていますね!
    中西くん、おバカ!いやアホか!といいたいけれど、憎めません♪(笑)

    そうなんですよね、田舎の跡取りは、女であれ、ずっと小さい頃より、おまえは跡取りだから、よそには行けない、婿養子をもらえと仕込まれているので、さくらはその点は親が自由だったというか、そこまで考えていなかったおかげだったので、色々ありましたが、のびのびやれてきたと思います。
    ただ、お気楽にちょっとデッサンしたぐらいでは東京の難関美大には行けませんで〜!と行ってやりたいです(笑)でも、そこが天性のなんとやらがあるのかも。
    全然関係ないですが、うどんに関東・関西で味が違うように、芸大・美大のデッサンなど、東西で味が全然違います。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 芸大・美大のデッサンなど、東西で味が全然違います

      デッサンの違いは初めて知りましたが、店舗デザイン特に看板デザインはこれが同じ国かというレベルの違いですね。

  4. エイスケの後輩 より:

    さくらとけんちゃんが結婚となったら、どちらも跡取りなので、遥か昔に坂東・野上家で跡取り問題が起こったような事が、再燃しないのかなと気になりました。
    野上家に二人目の男の子がいたら、養子に貰うとかも有りでしたが。

    琴子おばあちゃんの、いつまでも孫と一緒にいられると思っていた発言に違和感を感じましたが、これは自分が核家族が主になった現代人だからで、跡取り息子なら、近江坂東家がそうであるように、進学就職で遠方に住まなければ、跡取りは結婚しても実家に住むのが当たり前の時代でしたものね。
    村田家はこれまでの発言を聞くと、琴子おばあちゃんが婿をとった様なので、余計に琴子おばあちゃんからしたら、跡取りが自宅を出るなんて思いもしなかったでしょうね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 跡取りが自宅を出る

      しかも、跡取りの健ちゃんは嫁の家の家業に従事することになるのでこちらももめるかも知れませんね。

  5. えびすこ より:

    昭和38年春。主人公の子供の世代が大学生になりますね。
    さて、東京に行ったら新しい出会いがあるか?
    でもすみれはこの頃あまり目立たなくなりました。
    糸子やあさは40歳を過ぎてもなお物語の中心であり続けたんですが。

    昭和39年が物語のスタートの次作のひよっこでは、昭和39年生まれの増田さんがナレーターになりますね。
    元スポーツ選手が朝ドラのナレーターになるのは異例ですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > すみれはこの頃あまり目立たなく

      この先、栄輔くんが目立ちそうな展開。さくらちゃんと健ちゃんがますます目立ってきそうな展開が用意されているので、すみれちゃんがますます目立たなくなりそうですね。

  6. ひるたま より:

    今日の「ヨーソロー」での場面(健太郎くんがさくらちゃんに告白するシーン)で、二郎くんが空気を読んで(?^^;)カウンターにしゃがみ込んだ所で、何故か笑ってしまいました…これまた笑わせる場面では無かった筈なのですが…一昨日の「わしは、空気です」発言を思い出してしまいました。f^o^;
    告白後、二郎くんが「店からのおごりや」と、2人にサイダーを運んで来たのも粋でしたね。二郎くんもすっかりマスター姿が板についたかな?(^^)

    今日の最後、電話が鳴って最初に取ったのが中西くん…KYだなぁ~と思っちゃいましたねぇ。(周囲からも冷やかされてましたが^^;)

    そして…子供達の合格を知った直後に事務所の外に駆け出して「バンザーイ!!」を繰り返した紀夫くん…最初の頃の「僕は、喜んでいるのです~!!」と絶叫したあのシーンを思い出しちゃいました。(というか、リンクしていたのでしょうか?(^m^;)
    すみれちゃんそして君枝ちゃんも含め、「受験生の親」の気持ちは今も昔も変わらないのでしょうね…きっと。

    • ひるたま より:

      続きです。
      さくらちゃんが「ヨーソロー」店内に入った時、二郎くんに「お久しぶりです」と挨拶していましたね。
      あの騒動後も龍一くんや健太郎くんはしばしば足を運んでいたけれど、さくらちゃんとしては何となく足が向かなかったのかな?
      少なくとも「ヨーソロー」ならば、両親(すみれちゃん&紀夫くん)も黙認してくれそうなものですが…(^m^;)

      そして、さくらちゃんと健ちゃん2人を見ていて将来このまま夫婦になった時には、「亭主関白」にはならなそうだな~と勝手に想像しました。
      「かかぁ殿下」「尻に敷かれる」とまでは言わないけれど…微妙にさくらちゃんがリードしそうかな?
      あのご両親(&おばあちゃん)の下で育った健ちゃんですし…奥さん(女性)がやや強く出てもさほど抵抗を感じ無さそう。(^^;)

      • 朝蔵(あさぞう) より:

        コメントありがとうございます。

        > お久しぶりです

        自分の居場所が見つかったさくらちゃんにとって、ヨーソローはすでに必要不可欠な場所ではなくなっていたのかも知れません。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 二郎くんが空気を読んで

      二郎くんがまた空気になった!と、僕も吹きました。二郎くん、実はなかなかユーモアがありますね。


      > 僕は喜んでいるのです~!!

      間違いなくあの場面へのオマージュですね。可愛いパパだと思いました。次は孫が生まれた時にこんな場面が見れるかな?(笑)

  7. メロディ より:

    うわ~!こっちもドキドキしそうです。もう従兄弟の恋を応援している感覚です。

    最初はなかなか…みたいですけど、可能性はきっとありますよね?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 可能性

      タケちゃんの恋は実らずに終わりましたが、健ちゃんは喜ばしい結果が準備されているような気がします。というかそう願いたいです。

  8. まさよ より:

    いつも楽しく拝見させて貰ってます。さくらちゃんと健ちゃん、どうなるんですかね。史実だとさくらちゃんは「華麗なる一族」のモデルになった家にお嫁に行ってるんですね。旦那さまは銀行員だったとか…。健ちゃんのお父さんは銀行員でしたよね?お父さんの跡を継いでさくらちゃんと…なんて展開になるのかな?今から楽しみです!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > さくらちゃんと健ちゃん

      健ちゃんがキアリスの三代目・・・なんていう展開もあるかも知れませんね。

コメントを残す

サブコンテンツ

ページトップへ