さくらが東京に旅立つ日 / べっぴんさん 第115話

連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』
2017年2月18日(土)放送
第20週 第115話「旅立ちの時」

『べっぴんさん』第20週 第115話 あらすじと見どころ解説

昭和38年(1963年)3月。さくらと健太郎はそれぞれの志望大学に合格することが出来ました。すみれ、君枝、そして良子の三人は、それぞれ旅立ってゆく自分の子供たちに手作りの服を贈ることにしました。

東京の大学に進学するさくらと健太郎。旅に出る龍一、そして忠一郎と喜代の発つ時が近づいたある日。すみれたち面々はジャズ喫茶ヨーソローでそれぞれの出発を祝う「旅立ちを送る会」と名付けたパーティーを開きました。

君枝は健太郎にジャケットを。良子は龍一にジーパンを。そしてすみれはさくらに刺繍を入れたワンピースを贈り、それぞれがはなむけの言葉を贈ります。さくらはすみれに、自分も贈った人に喜ばれる「べっぴん」をつくれる人になりたいと宣言しました。

それから数日後のさくらが舞う季節。さくらと喜代が旅だってしまい、すみれと紀夫だけの二人きりの暮らしがはじまりました。二人だけになって寂しいかと問いかける紀夫に、すみれは寂しくないと笑顔で応えるのでした。

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midokoro

今週になってから登場したエピソードのすべてが回収されます。

忠一郎は初恋相手の喜代を伴い旅立ち、その忠一郎からの思わぬ援軍により両親から夢を認めてもらえた龍一も冒険旅行へ。

明美にフラれ、失意の中で見合いした武は見合い相手のたみ子と晴れて婚約。

そしてさくらと健太郎は高校を卒業。二人して東京の大学へと旅立ちます。

『べっぴんさん』第20週 第115話 事前発表あらすじのレビューと史実解説

ヒロインの幼少期が描かれた第一週からずっと登場の出番があった喜代と、ほぼほぼ登場し続けていた忠一郎。

坂東家に仕え続ける人生を送った二人は今週を最後に劇中から退場となるのでしょうか。

人生の最晩年に実った初恋。今回まで視聴者を楽しませてくれた二人の主要キャラがまさかのハッピーエンドを迎える中でのお別れです。

忠さん、喜代さん、お疲れ様でした。

『あさが来た』の雁助さんとうめさんのようなハッピーエンド。最後の最後に雁助さんとうめさんが再登場を果たしたように、忠さんと喜代さんには再び劇中に顔を出してもらいたいものです。

登場人物それぞれが新しい生活に踏み出したところで、『べっぴんさん』後編の物語は今週で一区切り。

次週は、今週から6年ほどスキップした昭和44年(1969年)。『べっぴんさん』第一回で登場したキアリス創立20周年を迎えた年です。

時代が物語冒頭に戻ることで、次週からは結末にかけて怒涛の新展開となるのでしょうか。

さくらと健太郎の恋の行方は?まだ謎に包まれたままの栄輔と玉井の過去。そしてオライオンとエイスの熾烈な戦い。

キアリスの規模もさらに大きくなっているはずです。

残すところ約一ヶ月半。物語はどこに向かって進んでゆくのでしょうか。

『べっぴんさん』第20週 第115話 観賞後の感想

さくらちゃんも健ちゃんもそして龍一くんも、今回の旅立ちを迎えるまでにいろんなことがありました。

次週は今回から数年後から物語が始まる模様。そこで復習をかねて、三人の若者たちの今日までの歩みをまとめてみました。

龍ちゃん

まずは一番年長の龍ちゃんから。

さくらちゃんと健ちゃんが絵に描いたような良い子だったのに対して、龍ちゃんは手のかかる子でいつも母親を悩ませていました。

あの頃、心にゆとりのなかった勝二さんも子育てには関心を払わず、たまに龍ちゃんの方に向いたのかと思うと、大声で怒鳴るだけ。

そんな中、救いとなったのは喜代さんの言葉でした。

手のかかる子は人一倍手をかけてあげれば誰よりも幸せな大人になれる。そんな意味のことを喜代さんは言ったと記憶しています。

誰よりも幸せな大人になったかどうかはまだわかりません。

でも「人一倍手をかける」という喜代さんの言葉をきっと良子ちゃんと勝二さんは肝に命じたのでしょう。

思春期以降もあぶなかったしいところがなきにしもあらずでしたが、キアリス手芸倶楽部の三人の子供たちの中では、一番素直に育ったのではないでしょうか。

いつも流行ばかり追って一見すると軽薄そうに見えたのも、実は彼なりの真剣な自分探しの行動でした。

そしてそんな真剣な行動があったからこそついに見つけた自分の道。

小さな困った行いの数々では親を困らせてきたかも知れません。でも人生の一番大事な部分は親に頼らず親に迷惑もかけず自力で道を見つけた龍ちゃん。

今のところ喜代さんが「予言」した通りの人生を歩んでいるのではないでしょうか。

大人になった将来の龍ちゃん、三人の子供たちの中で一番大化けしそうなのが楽しみなキャラです。

健ちゃん

龍一くんとは完璧なまでに正反対の位置にい続けたのが健ちゃんです。

健ちゃんは両親や祖母に心配をかけないパーフェクトな子供でした。そんな子に育ったのは琴子さんの愛情の賜物でしょうか。

親に対しても祖母に対しても、そして自分自身に対しても一つも問題を起こさず育った健ちゃんが揺れ始めたのは高校三年生の秋。

両親にも祖母にも一切の心配をかけないという、ある意味でストイックなその姿勢がアダとなり自分の人生を縛りかねない事態に陥りました。

そしてもし、さくらちゃんやすみれちゃん、そして紀夫くんに背中を押されていなかったら健ちゃんは自分の人生を諦めていたに違いない。

しかし、最後は自力でハードルを乗り切りることができました。

そのハードルを乗り越える力。もしかするとさくらちゃん騒動で鍛え上げられたのかも知れません。

さくらちゃんが騒動を起こし始めた頃、野性味あふれる二郎くんに対しておぼっちゃま然とした健ちゃんはいかにも頼りない存在だったことを思い出します。

それがいつの間にかあの二郎くんより男前に見えてきた。

さくらちゃんを体を張って守ろうとする行動の数々。あの時の凛々しい姿がいまだに忘れることができません。

おぼっちゃまのように見えて実は誰よりも男前だった健ちゃんが、この先、さくらちゃんを守り続けてくれることを期待しています。

さくらちゃん

健ちゃんに匹敵する良い子だったさくらちゃんが、問題行動の数々で龍ちゃん超えしたのはまさかの展開でした。

そして旅立つ今回までのトンネルはとても長かった!ヒロインがさくらちゃんにバトンタッチしたのかと錯覚するほどでした。

でもそれらの失敗を通して、もしかすると母親以上に人生の大事なことを学ぶことができたかも知れませんね。

戦時中の不自由だった時代とは言え、自分の境遇に近いお嬢様がたにいつも囲まれていたすみちゃんに対して、さくらちゃんの周囲の人間模様は多彩です。

自分とほぼ同年齢ながらも親に見捨てられた五月ちゃん。問題のある父親と決別し、一途に夢を追うもののその父親のトラブルがもとで別の道を切り開いた二郎くん。

そしてそんな子たちを見守ってきた苦労人のママ。

高校生にして、これだけ様々な人生に触れることができたというのはこれはかなり希少な経験かと思います。うらやましいくらいです。

母親と同じように、贈った人に喜んでもらえる「べっぴん」をつくりたいと宣言したさくらちゃん。若いうちから母親以上にいろいろな生き方に触れてきただけに、母親以上の「べっぴん」をつくることが出来るようになるかも知れません。楽しみです。

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コメント

  1. サエモン より:

    今回は色々初週とダブらせたり
    色々な思い出がよみがえり

    四代目と五代目のさくらちゃんは
    違うように見えても
    やはりワンピースとかを愛する女子
    小さなすみれがはなさんにいった言葉を
    すみれにいい
    はなさんはすみれに対してきっとなれるよが
    すみれの場合は自分の経験から
    絶対なれるよと後押しを

    忠さん喜代さんよかったね

    龍ちゃんはまぁ…いいか
    何かをみつけるよ
    人一倍愛されたから

    健ちゃんは役者は帰国子女だから
    慣れない関西弁はゆったりだが
    英語はかなり早口言葉と
    男会で話てました
    祖母のいしださんは
    38年から6年後44年生きてるかな?
    なんかもう健ちゃんとは
    暮らせないとか死亡プラグを
    多分伯父の長太郎さんは流石に亡くなるかな?
    静子さんは健在な雰囲気が

    さくらちゃんは予告や発言からキアリス入社したいみたいだが
    縁故採用と色々陰口心配してか
    最初は反対みたいですね

    次回から現実ではロッキード事件に
    関わった人が
    フィクションでは大体ラッキード事件になりますが
    万博の時代か自分は年齢的に
    愛・地球博には行きましたが
    なんか全部見たかったなと
    大阪もスゴそう
    文化や科学力は劣りますが
    ケンタッキーや月の石とかあの頃では
    色々画期的な時代だったんですよね

    エイスにいよいよ不穏な陰が
    色々手広くやり過ぎました刈らぬ

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 健ちゃんは役者は帰国子女

      はじめて知りました。そして納得。予告映像で健ちゃんの英語がやけに上手だなと思っていたのですがこう言う理由があったんですね。

  2. ひるたま より:

    今日の放送分で「第二部」が終わったのかなと、個人的には感じています。
    (第一部:昭和初期~20年代、キアリス創業メンバー達の青春(戦争に翻弄された部分がかなり大きかったですが)時代。
    第二部:昭和30年代、創業メンバー達のそれぞれの子供達の思春期)
    そして次週からはいよいよ「第三部」(昭和40年代以降。なお余談ながら私自身は昭和44年生まれです。話の舞台となる4月時点ではまだ母親のお腹の中にいた…筈です^^;)スタートですね。

    今日の「ヨーソロー」でのパーティーに、先代のママ=すずさんにも出て頂きたかったなぁ…と、ふと感じちゃいました。
    若い2人(二郎くん&五月ちゃん夫妻)が声を掛けたけれど……だったのかな?

    「伸太郎、おばあちゃんやで~」
    (他の方のコメントでも指摘されていますが)五月ちゃんも、喜代さん(の優しさ)を忘れていなかったのですね。こちらまで嬉しくなりました。
    坂東家に来た時に、五月ちゃんが最初に心を開いた相手は(そして頑なだった五月ちゃんの心をとかしたのも)喜代さんだったのですよね。
    二郎くん&五月ちゃん夫妻、第三部にも登場して欲しいです。
    そして欲を言えば、喜代さん(&忠さん)の元気な姿もまた見せて頂きたいですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 第三部

      次世代の活躍が描かれるのでまさに第三部ですね。

      > 先代のママ

      パーティーの主役の若者たち三人はみんなママのお世話になっていたので出て欲しかったですね。ママのはなむけの言葉、きっと素敵だったと思います。

      • ひるたま より:

        こちらこそ返信ありがとうございます。
        今日更新されたNHKの番組サイトに、宮田圭子さんによる「喜代語り」が掲載されていました。
        ひょっとして、最初は予定に組まれてなかったけれど喜代さんのキャラクターが好評で急遽掲載が決まったのかな?という印象を受けたのですが…考え過ぎでしょうか。
        いずれにしても、脇役ながら要所要所で印象に残る喜代さん(そして宮田さんの演技)でしたね。

        その喜代さん、最後の最後に忠さんと一緒にアロハシャツ姿で登場したら楽しそうですね!(^m^)

  3. ニコレット より:

    キヨさんがいなくなるのは、すごく寂しいです。。
    キヨさんあっての、べっぴんさんやったように思います。。
    ハナの写真に向けて、”私は、何を遺したでしょうか?”と話し込む場面には、ジーンときました。。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > すごく寂しい

      同感です。喜代さんがいたから安心して観ていられた。そんな気がしています。でも、みんな大人になったので、もう喜代さんがいなくても大丈夫なのかも知れません。

  4. よるは去った より:

    五月「伸太郎、おばあちゃんやでえ。」とふられた時の喜代さんの感慨深げな顔ときたら・・・・・。五月ちゃんに家庭の暖かさを教えてくれたのは喜代さんですからね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 喜代さんの感慨深げな顔

      五月ちゃんの喜代さんへの恩返しになりましたね。五月ちゃん、粋なはからいをしてくれる素敵な女性に成長しました。