身内の採用に悩むすみれ / べっぴんさん 第117話

連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』
2017年2月21日(火)放送
第21週 第117話「新世界へ、ようこそ」

『べっぴんさん』第21週 第117話 あらすじと見どころ解説

キアリスの新入社員の採用面接がはじまりました。面接官をつとめるすみれと紀夫は、面接会場で心から驚かされました。書類選考をしっかりと行ったはずにもかかわらず面接試験を受ける者の中にさくらと健太郎の姿があったのです。

面接会場の場で拒むわけにもゆかずさくらと健太郎の面接を行ったものの、すみれ、紀夫、そして君枝は二人の採用には反対でした。身内の入社を許してしまうと他の社員に悪影響を及ぼすのではないかと案じていたのです。

さくらと健太郎の採用に難色を示すすみれたちに、人事部長の中西が異を唱えます。優秀な二人を身内であることを理由に不採用にするのはあまりにももったいないことだと。中西に説得され、さくらと健太郎の結論は保留となりました。

創業者の身内であるさくらと健太郎が採用試験を受けたことはキアリス社内にも知れ渡りました。動揺する社員たちに心配することはないと説くものの、どのように結論を下したら良いのかすみれは答えが見つからないのでした。

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midokoro

海外留学から帰国したさくらと健太郎が心密かに固めていた決意とはキアリスに入社することでした。

二人はキアリスの採用試験を受験。何も知らなかったすみれたちは心底驚くようです。

『べっぴんさん』第21週 第117話 事前発表あらすじのレビューと史実解説

さくらと健太郎がそれぞれアメリカ留学から帰国します。では、史実の中のさくらと健太郎の実在モデルは昭和44年(1969年)頃、一体何をしていたのでしょうか。

さくらの実在モデル、坂野光子さんも実際に米国でのホームステイを経験をしていますが、それは昭和38年(1963年)のことでした。

坂野光子さんが渡米した前年にあたる昭和37年(1962年)。ファミリアは大阪で開催された国際見本市の展示ブースに出展。

その会場のブースで隣り合わせとなった米国人ハッチャー夫人と坂野一家は懇意となりました。ハッチャー夫人にたいそう気に入られた坂野光子さんは、招待を受けてハッチャー夫人の邸宅にホームステイすることになったのです。

なお、坂野光子さんは昭和39年(1964年)に日本に帰国しています。米国滞在期間は約一年半でした。

一方の健太郎の実在モデルは昭和44年(1969年)頃に何をしていたのか。

実は、健太郎の実在モデルはこの記事を投稿した時点では特定が出来ません。話の流れからすると健太郎とさくらは結婚しそうな予感がします。

そして二人が結婚した場合、結婚しなかった場合。言い換えるとさくらの夫か否か。ここが決まらないことには健太郎の実在モデルは特定出来ないのです。

では、もし健太郎がさくらの夫になったとしたら?

その過程の元で記事をまとめてみようと思うのですが、長くなり過ぎましたので次回の本欄で健太郎の実在モデルについてまとめてみます。

『べっぴんさん』第21週 第117話 観賞後の感想

さくらちゃんの行動力

どんな手を使ってでもキアリスに入社しようと意気込むさくらちゃんが、男らしいところを見せてよとやや消極的に見えなくもない健ちゃんを焚きつける。

中西くんを巻き込んだこの度の「不正」の黒幕はもしかしてさくらちゃん?

書類選考スキップの「不正」の良し悪しの議論は、これは現代よりもゆるい時代を舞台にしたドラマであるということで別にゆずらせてください。

さて、さくらちゃんの実在モデルの女性は、史実では両親が経営するファミリアには入社していません。入社したのはその女性のご主人です。

このご主人の入社をめぐっては実際に身内の入社を認めるか認めないかで、今回の劇中でも描かれたような議論が巻き起こっています。

以下、『べっぴんさん』劇中の登場人物名を用いてまとめてみます。

『べっぴんさん』劇中に登場する健ちゃんはおとなしい性格で、したたかなさくらちゃんにやや押され気味ですが、リアルの「健ちゃん」はしたたかさを持った人物だったようです。

リアルの「健ちゃん」は「キアリス」に入社することを望むものの、「すみれちゃん」と「紀夫くん」は身内から社員を採用して「キアリス」が同族会社化することを懸念し、入社を拒みました。

ここまでは『べっぴんさん』のドラマの展開とほぼ同じです。

そして、ここからのリアル「健ちゃん」が見せたしたたかな行動力が、ドラマの中の健ちゃんには見当たらないその一方でさくらちゃんに通じるものがあります。

「すみれちゃん」と「紀夫くん」を説得するのは難しいと判断したリアル「健ちゃん」は、ある二人の人物に根回しをします。

ある二人の人物とは「潔くん」と「大島さん」です。

何故、リアル「健ちゃん」はこの二人の人物を選んだのか。リアル「健ちゃん」は、「キアリス」が歩んで来た道を知らないはずなのに、「すみれちゃん」は「大島さん」に対して、「紀夫くん」は「潔くん」に対して頭が上がらないことを知り抜いていました。

だから「潔くん」と「大島さん」の説得にさえ成功すれば、「すみれちゃん」と「紀夫くん」はこれ以上自分の入社を拒むことが出来なくなるだろうと読んだのです。

大河ドラマ『真田丸』でよく出てきた武将同士の腹のさぐり合いに近いことをリアル「健ちゃん」はやってのけたのでしょう。

そしてリアル「健ちゃん」の読みは当たります。

リアル「健ちゃん」の「キアリス」入社を認めるべきだと説く「潔くん」と「大島さん」に対して、「すみれちゃん」と「紀夫くん」は初めのうちこそ反論していました。

しかし、ついに「潔くん」と「大島さん」が口を開きます。

会社の発展に役立つであろう優秀な人材を身内という理由だけで採用しないのは、会社に対する「背任行為」に等しいと、かなり厳しい言葉を使って「すみれちゃん」と「紀夫くん」を一喝。

ここまで言われてしまっては「すみれちゃん」も「紀夫くん」も、それ以上の反論はできなかったようです。

話を『べっぴんさん』に戻します。

さくらちゃんの行為には議論の余地は多分にあります。しかし、その行動力は健ちゃんはもとより両親にも備わっていないもの。

もしかすると地べたを這いつくばるようにして生き抜いてきただけに、かなりのしたたかさを持ち合わせているはずの五十八さんゆずりかも知れません。

さくらちゃんの将来がとても気になってきた『べっぴんさん』第117話でした。

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コメント

  1. リラックマ子 より:

    こんにちは。
    内容とはあまり関係ない話ですが……
    京大の眼鏡の彼、土田くんですが、ごちそうさんの諸岡くんの役者さんとお気づきでしたでしょうか?
    出てきた瞬間、思わず諸岡くんやー! と叫んでしまいました(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 諸岡くん

      それはまったく気がつきませんでした!不必要に礼儀正しいあの好青年が、あんな嫌味な感じの大学生になるなんて!真剣にビックリしました。

  2. ニコレット より:

    拾い物ですが。。

    http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170221-00009140-jprime-ent
    こういう話聞くと、ドラマ応援したくなります。。

  3. ひるたま より:

    率直に書いてしまうと…今回のさくらちゃん達の行為は何だか釈然としません。
    少なくとも、『とと姉ちゃん』でのたまきちゃんは「狡い」行為はしておらず、もっと正々堂々と試験に臨んでいたように記憶しています。
    (まぁこの点は、「あなたの暮らし出版」と「キアリス」の採用方法の違いもあるのでしょうけれど…そのような事情を差し引いても、です^^;)

    「もっと私達個人を見てよ」と言われても…視聴者的には「何言ってるの」と映ってしまいますね。殊にあの「種明かし」の場面の後だったので尚更そのように感じてしまったのかもしれませんが。

    おそらく音頭を取ったのはさくらちゃんの方でしょう。健太郎くんの方は実は一度さくらをたしなめたものの抗えず最終的にさくらちゃんに同意してこのような行動に出た…というのは考え過ぎでしょうか。
    2人とも若さ故なのでしょうけれど。

    明らかに却下されると分かっていても、せめて一度は話すべきだったのではないでしょうか。で、却下された時点で潔伯父さんに相談して味方になってもらえれば展開がまた違っていたかもしれないのだし。(少なくとも潔くんならば「試験くらいは受けさせてやれ」と両親(すみれ&紀夫夫妻)に言ってくれるでしょうから)
    さくらちゃん(&健太郎くん)、まだ青いなぁ。(^^;)

    ところで。
    これまた面接に来ていた「阿部くん」が学生時代アルバイトしていた洋服店って、もしかしたら『エイス』かな?と勝手に想像しました。
    エイスならば、学生アルバイトさん大歓迎~(^^♪でしょうし。

    • ひるたま より:

      続き(+一部訂正)です。

      「試験くらいは受けさせてやれ」→「試験くらいは受けさせてやったらどうだ?」
      あの男前で懐が広い潔くんだったら、上記のように言ってくれるのはないだろうか?と私は思うのですね。

      朝蔵さんが紹介して下さっているリアル「健太郎くん」=岡崎晴彦さんは、社会人経験を積まれてから「ファミリア」に入社なさっていますね。
      入社までの経緯を拝読して、やはり、「社会人経験」の有無は大きいかな、と私は感じました…特に他者との交渉術に関しては。

      海外留学経験があるものの、社会人経験は未だ無い(せいぜいアルバイト止まりでしょう)さくらちゃん&健太郎くんには、まだここまでの「知恵」は浮かばなかったのかもしれませんね。(^^;)

      • 朝蔵(あさぞう) より:

        コメントありがとうございます。

        > 懐が広い潔くん

        おとなしい健ちゃんと違って、さくらちゃんなら根回しも出来そうなので、潔くんに根回ししたとしても全然違和感ありませんよね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 却下された時点で潔伯父さんに相談

      これをやってればドラマとしても面白い展開になっていたかも知れませんね。かつてさくらちゃんの味方だったゆりちゃんも加勢したりして。もしそうしていれば、戦前、坂東営業部で働きたがっていたゆりちゃんに対する五十八さんの気持ちなんかもゆりちゃんの口を通して聞けたかも知れません。

  4. エイスケの後輩 より:

    「一生がかかっている」の言葉の意味は、さくらとけんちゃんでは違っていますね。
    さくらは本当にキアリスに入りたくて、入ることが自分の人生。
    一方でけんちゃんはさくらといたくて、その為の入社の意味合いが強いと感じました。

    さくらの押しの強さは、アメリカ仕込み&芸術の世界仕込みもあるかなと思いました。
    どちらも己を通し認めさせなければ生きては行けない世界です。
    これまでのキアリスメンバーにはないカラーなので違和感有りますが、会社の発展には上手く生かせたら強みになります。
    例え縁故だ七光りだと言われても跳ね返せる強さだと思います。
    それだけに、今後縁故と周りから非難された時のけんちゃんが心配です…

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 跳ね返せる強さ

      縁故入社が理由での孤立を健ちゃんは体験するみたいですが、落ち込む健ちゃんをさくらちゃんが叱咤激励する。そんな図が浮かびます。

  5. ニコレット より:

    さくらちゃんの、勝気な分を嫌がる人もいるかも?しれませんが。。

    応援したいですね。。

    身内だから、いれない・・・

    話それますが。。
    その昔、家業に入ることに渋った僕に、先輩に相談したら、「お前ええやんけ、家に会社あるって事。。こっちなんか、ただのサラリーマンの家やで、ある事ラッキーって思わないと」っと諭された事があります。。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 勝気

      こういう女の子キャラ。この作品では初登場なこともあり新鮮ですね。
      結婚後の夫との関係がどうなるかも楽しみにです。

  6. サエモン より:

    まぁ…中西君に直接頼むのはいいか
    今も天下りはもんだいなるが
    コネや縁故に容姿や家柄で決めたり
    スカウトやヘッドハンティングはありますから

    さくらちゃんと健ちゃんが
    バカップルなってきて
    赤ん坊の頃から見てたからイライラがwww

    中西君は京大の彼は
    京大芸人宇治原さんみたいな方だが
    あの辞めた同期と似てたから採用考えたね

    久美子さんやっぱクセがある人か
    まぁ…これは今もあり
    こう言うのが民放のあの局の
    凋落招いたのかもな
    あそこはコネ入社や七光りも居ますが
    しっかりしてたのにな

    すみれちゃんも大変だな

    正太君はしばらくかもう出ない可能性あるのか
    まぁ…従姉の結婚式には来るか

    健ちゃん流石役者が帰国子女なだけあるってか英語だと早口だな
    日本語でいいなおさなやっぱダメか

    良子ちゃん 明美さんも知らず
    武ちゃんも味方したか

    さくらちゃん髪型変えないかな?

    潔君と由利ちゃんまた出たが

    さくらちゃんよゆりちゃんをどうしたいんだ?

    ゆりちゃんは子育て落ち着いたから
    また何かを始めるフラグが出ましたな♪

    次世代 新世代のキアリスはまた
    ひとはらんがありそう

    小山さんどうしてるかな?

    栄輔君と玉井さんにもまた会いたいな

    予告の西岡さんもまだ先か
    明日も楽しみだ♪

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      健ちゃん、ゆりちゃん。本作は英語がうまい人が多いですね。
      英語といえば、エイミーちゃんにもう一回出て欲しいと思ってます。

      • サエモン より:

        そう言えばウェディングドレスを
        天使のドレスにした赤ちゃんは
        24くらいですか
        あさやの店頭に飾ってたワンピース貰った女のこや
        花売りに靴磨きの娘とか
        みんなどうなったかな?
        エイミーさんとか確かに気になる

        キアリスの原点の母の形見の行方

        そしてネットでは朝ドラ最低人気で
        成長してないと言われるさくらちゃんの好感度はこれから上がるのか?

        これからは嫌われ役や仇役のオファーがあえてあるかもな

  7. よるは去った より:

    さくら「もっと私たち個人を見てよ。」 前作の「とと姉ちゃん」で動揺に襲われながらも懸命に入社試験に姪を皆で見守っているシーンを想い出しながら視てました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > とと姉ちゃん

      あなたの暮し出版は、妹二人が創業者だったり義理の弟が経理の責任者だったりと、身内がやたらと多い会社でしたね。