さくらと健太郎の配属先 / べっぴんさん 第122話

連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』
2017年2月27日(月)放送
第22週 第122話「母の背中」

『べっぴんさん』第22週 第122話 あらすじと見どころ解説

キアリスに入社したさくらと健太郎の配属先が決まりました。君枝が率いるデザイン部への配属となったさくらは早速、子供用のワンピースをデザインするものの採用してはもらえません。しかもさくらにはすみれたちの仕事の進め方がどうにも理解できません。

一方、経営にたずさわる部署への配属を望んでいた健太郎には開発宣伝部への配属決定は不本意なものでした。それに加えて他の社員たちから親の七光りで入社した者という目で見られ、健太郎は浮いた存在となっていました。

同じ頃、親元に帰ってきたものの龍一は何もやることが決まっていませんでした。勝二の喫茶店でヒマを持て余す龍一は客の求めに応じて勝二には無断でハンバーを試作。そんな突拍子もない龍一の行動が勝二をあきれさせていました。

そんな中、老朽化がすすんだキアリスの本店で雨漏りが発生。修理する二週間は休業すると知った健太郎は、仮店舗の営業を自分に任せてほしいと提案。すみれたちが不安に思う中、紀夫は健太郎と若手社員たちに仮店舗を営業させる決断を下すのでした。

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midokoro
さくらと健太郎の新人研修の期間が終わり、本格的な仕事が始まると同時にそれぞれが新社会人としての困難な壁に衝突する様子が描かれます。

しかし「困難」はドラマの中でも実人生の中においてもその後の成功のフラグです。

とりわけ健太郎が経営にタッチできる部署への配属が叶わなかったことは、健太郎がいつの日かキアリスを承継するフラグのような気がしてなりません。

『べっぴんさん』第22週 第122話 事前発表あらすじのレビューと史実解説

昭和45年(1970年)春。『べっぴんさん』劇中ではさくらがキアリスに入社。仕事の失敗を通して社会人として生きることの厳しさを身を以て学ぶ場面が描かれます。

この年、史実では何が起きていたのでしょうか。

さくらの実在モデル・坂野光子さんはこの年の2年前に当たる昭和38年(1963年)に、その頃、坂野一家が懇意にしていた米国人の邸宅でホームステイを経験。

坂野光子さんが米国に滞在していた当時、現地では可愛い犬のキャラクター・スヌーピーが大流行していました。

スヌーピーに魅了された坂野光子さんは、帰国後に身の回りの雑貨にスヌーピーを刺繍。

これに目を留めたファミリア創業者夫妻も、スヌーピーは日本人の間でも大流行するだろうと直感し、日本国内での販売ライセンスを取得。

昭和45年(1970年)4月。ちょうど今回の『べっぴんさん』の頃、ファミリアはスヌーピーの国内販売を開始しました。

日本でのスヌーピー流行にどちらかと言えば懐疑的だったファミリア社員たちの予想を裏切り、スヌーピーはファミリアの大ヒット商品となりました。

『べっぴんさん』第22週 第122話 観賞後の感想

すみれちゃんは天然なのか?

「涙色」
「ワクワクしない」

すみれちゃんたちの会話の中で交わされている言葉の意味がさくらちゃんにはまったく理解できない。

こんな仕事のやり方で大丈夫なのだろうか?

そう案じるさくらちゃんの心配をよそに、浮ついているようにしか見えないすみれちゃんの天然ぶりが朝から癒される。そんな心地の良い回でした。

さくらちゃんと健ちゃんが真剣な顔をして人事や仕事への不満を口にしているその時、すみれちゃんと紀夫くんは二人っきりでキャンディーとお茶でまったりした時間を満喫。

紀夫くんの方が少しは気にかけているらしいものの、すみれちゃんの視界にはさくらちゃんの困惑はまったく入ってこない。

自宅でも同様です。

「家では仕事の話はやめましょう」

思いつめた表情を浮かべるさくらちゃんの前を、やわらかな春風が通り過ぎるがごとく立ち去ってしまうすみれちゃんはある意味で図太い。

意図してさくらちゃんの心配をスルーすることで、さくらちゃんが自力で成長することをうながそうとしているのか。

はたまた単なる天然なのか。

すみれちゃんがいつになく面白すぎる回でした。

追記:健ちゃんが他の社員たちからやっかみを持たれていると知って思い悩む君枝ちゃん。その君枝ちゃんの手にお菓子をにぎらせて慰めるすみれちゃんがこれまた可愛い。

紀夫くんの人の心をつかむ社長術

すみれちゃんが天然ぶりを発揮したのに対して紀夫くんはさすが社長だけのことはあります。

若手社員たちの育成。健ちゃんの落胆。さくらちゃんの困惑をしっかりと観察し、それに対して何をしたら良いのかを常に考えている繊細な気づかいがなかなか男前!

キアリス本店の雨漏りを受けて、健ちゃんが発案した仮店舗営業。

若手社員のアイディア実現の場も提供しながら健ちゃんに任せたらどうだ。その決断を下したのはもちろん紀夫くんです。

しかし、健ちゃんのアイディア実行。キアリスの商品にはなりそうもない若手社員たちのアイディアを発表させる環境づくり。

これらを強く推したのは竹ちゃんのような気がします。

タケちゃんはその立場上、紀夫くんよりも若手たちとの接点が多い。紀夫くんよりも若手の才能や悩みを理解しているはずです。

だから、そんな若手のためにタケちゃんが紀夫くんに「環境づくり」を提案した。

同じく若手の育成のことをいつも考えて続けていた紀夫くんはタケちゃんの提案に膝を打ち、是非それをやってみようと決断。

タケちゃん発案のアイディアだったからこそ、自分が決断したことを自分の口で語らずにタケちゃんに言わせたのではないか。

そんな感想を僕は持ちました。

そう考えると、タケちゃんにも花を持たせる紀夫くんがますます男前に見えてきます。

龍ちゃんの行動は勝二さんの「あるよ。」を代弁?

龍ちゃんが意外にも手際よくハンバーガーを作る。その調理の腕前もさることながら、お客さんの求めに即座に応じる臨機応変さに目を見張りました。

もしかしてこれが龍ちゃんの特技&秘めた才能?

ハンバーガーという名前を聞いても、当時のほとんどの庶民は万博で食べた人でなければ具体的にどんな食材を使ったものなのか想像できないはずです。

マクドナルドはまだ日本未上陸。マクドナルドより一足早く日本に上陸したケンタッキーフライドチキンも、日本一号店を出すのは万博の年の秋のことです。

龍ちゃんは、アメリカに強い憧れを抱いた世代。冒険旅行の行き先の一つだったアメリカのどこかのダイナーでアルバイトしながらハンバーガーの焼き方を覚えたのかも知れません。

ところでマクドナルの一号店が銀座に開いた前後、個人が営むハンバーガー店がわずかながら日本でも開業し始めたと何かの本で読んだことがあります。

龍ちゃんはもしかするとそんなハンバーガー先駆者の一人になるのかも知れませんね。ハンバーガーが龍ちゃんの天職でありますように。

追記:メニュー表にはないアイテムの注文を受けて即効でその注文を受けてしまう龍ちゃんの行動はもしかすると「あるよ。」の代弁かなと思いました(笑)

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18 Responses to “さくらと健太郎の配属先 / べっぴんさん 第122話”

  1. アーモンド より:

    健太郎くんお母さんより年上?!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 年上?!

      30歳前後らしいのでかなりの年上です。
      すみれおばさんよりも10歳近く年上です(笑)

  2. あかり より:

    「健ちゃんに仮店舗を任せて」というさくらに、「若手全員でやりなさい」と言う紀夫さん。身内びいきではなく若手を育てようとする社長らしさを感じました。坂東営業部の頃とは全く違いますね。キアリス社長としての年月が彼を成長させたのですね。
    一方で我が子のことが心配でならないすみれちゃんと君枝ちゃん。母親としての立場を捨てきれない。紀夫さんと対照的だと思いました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 彼を成長させた

      紀夫くん、若手社員たちを等しく育てようとする熱意が伝わって本当に素敵です。ちなみに紀夫くんの実在モデルの方も社員に慕われる人がらだったと記録に残されています。

  3. くまさん より:

    帰ってから録画視聴ですのでまだ見ていないのですが、ハンバーガーの件は、朝蔵さんの観賞後の感想雰囲気からこんな想像してみました。如何でしょうか?
    (お客様)聞いたんだけど、ここでハンバーガーってあるの?
    (勝二)あるよ。
    (龍一)・・・
    やはり直接言ってもらいたいと思うのは贅沢でしょうか?近々にお願いしたい。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 直接言ってもらいたい

      直接、そして願わくば今度は店の中で言ってもらいたいですね。

  4. ひるたま より:

    「涙色」
    …『とと姉ちゃん』の主題歌『花束を君に』(宇多田ヒカル)を思い出してしまったのは、私だけでしょうか?(^^;)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 涙色

      ここは全然気がつきませんでした。
      前作へのオマージュかも知れませんね。

  5. 実穂 より:

    私はてっきり勘違いしていましたが、縁故入社ではないかと陰でひそひそやっていた女性たちはデザイン部の人ではなかったんですね。
    製作所じゃなかったですもんね。
    さくらちゃんだったら案外肝が据わってそうだから拍手が少なくて視線が冷たいことぐらい平気だったかもしれないですが、
    健ちゃんは希望の部署でなかっただけでなく、あまり歓迎もされていないダブルパンチでしたね。
    きっとあの女性三人組も「村田くんは経営に行きたかったそうだからうちの部署なんかバカにしてるんでしょ」というような心境でのああいう迎え方だったのかもしれませんね‥。

    やっかみがありますと武ちゃんから聞いた君ちゃんがホントに精神的に潰れてしまっている感じで見ていてかわいそうでした。

    その点さくらはたくましいなと思ってみてます。
    デザイン部にも少なからずやっかみはあるのでしょうけどそれを気にしている風の描写はないですしね。
    感覚的な表現がすみれたち三人だとツーカーなのでしょうけど、
    さくらにはちんぷんかんぷんなのでしょうね。

    つかの間の休憩なのでしょうが、紀夫とすみれのティータイムはなんだか和みました。
    ある意味少女のような初々しさを忘れていないのもクリエイティブな仕事をするうえでは必要な?要素なのかなと思いました。
    確かにすみれのかわいらしい場面が多かったですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 君ちゃんがホントに精神的に潰れてしまっている

      息子の線の細さを一番よく理解しているでしょうから気が気でないんでしょうね。それにしても息子のことであそこまでへこむとは(笑)

  6. めい より:

    お客さんが欲しがるからとハンバーガーを作って出しちゃった龍ちゃん。
    キアリス仮店舗に喫茶店のスペースを使わせてよと求めるキアリス一同。
    勝二さんの立場からすれば、コーヒー専門の純喫茶を目指すという俺の夢があああ(泣)、といったところでしょうか。
    勝二さん、ドンマイ。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 勝二さん

      おそらく今は勝二さんより良子ちゃんの方が稼ぎも多いかと。そのせいかどうか、良子ちゃんが勝二さんに対して強気に出てましたね。

  7. サエモン より:

    キアリス本店内老朽化により
    雨漏りですか( ; ゜Д゜)

    すみれちゃんからさくらちゃんへの
    ダメ出し

    ワクワクしないや涙色
    長嶋終身名誉監督とかが
    教える感情論
    考えるな感じろみたいな

    母の背中から学べか

    開発宣伝部はまだ溝がありますね
    仮店舗の件でなんとかなるか

    題名のない喫茶店では
    龍ちゃんが世界中で覚えた味を
    自分なりに料理か
    NHKの料理担当の料理も美味しそうだよね(^q^)

    家では仕事の話はしない何かでみたな
    さくらちゃんはすみれさんと呼び
    すみれちゃんと紀夫君はさくらと
    まぁ…キアリスらしいからいいか

    君ちゃんを慰める…すみれちゃんには癒された

    すみれちゃんはアーティストなのかもね
    芸術家肌は天然と言うか
    天才と言うか天性の完成で話すから

    他人には理解され憎く似た感性のかたにしか

    さくらちゃんも才能はあるが
    すみれちゃんとは違う感性なのかもね
    べっぴん作りの世界は奥が深いな

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 世界中で覚えた味

      店に名前がないからこそ世界中の味覚を区別なく提供できますね。これが龍ちゃんの生きる道になるかもです。

  8. よるは去った より:

    客「万博で食べたハンバーガーが旨かった。高かったけどな。」「ハンバーガー」というと私の子供の頃は外国アニメの「ポパイ」の登場人物の「ウインピー」の好物というと認識が強いですね。「火曜日には必ず払うからさ~。」の台詞が定番でしたが。ハンバーガーが日本でCM 等も通して庶民食として普及していくのは昭和47年ぐらいからじゃないですかね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > ハンバーガー

      マクドナルドが一号店を銀座に開店したのが昭和46年7月。この年の最先端の流行が庶民に定着するのはやっぱりその翌年あたりでしょうか。

  9. きゅうぽん より:

    健ちゃんからしたら不本意なのはわかりますが、やっぱり将来経営に携わるなら現場を知らないといけない、その現場とは…縫い子をするわけにはいかないですし、商品の開発してそれが製品になって、アルバイトでも実家でも見てきたとはいえ、きちんと正式に携わる事で、キアリスの全体を知るということだろうなと配属の理由だと思うのですが…

    その不本意さが、やっぱり周囲にもわかる位出たのかな…と予習での感想です(^_^;)

    健ちゃん、知識はあっても使いこなす、元にして発展成長しないと、あなたにはまだ経験値が満ていないのよ〜!と言ってあげたいです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 経験値が満ていない

      仮店舗の運営を任されて健ちゃんは小さな失敗を経験するみたいなので、現場を知らないといけないとそこではじめて痛感するかも知れませんね。

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