栄輔がすみれに協力要請 / べっぴんさん 第124話

連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』
2017年3月1日(水)放送
第22週 第124話「母の背中」

『べっぴんさん』第22週 第124話 あらすじと見どころ解説

大阪で開催された万国博覧会で世間が沸き返っていました。そんな中、すみれと紀夫は商談のために大手総合商社KADOSHOを訪問しました。栄輔に協力を求められた万博のショーの打ち合わせをするためです。

栄輔がキアリスに求めたのは万博のショーの舞台で披露する子ども服の提供でした。「21世紀を生きる世界の子どもたちの衣装」を考えて欲しいと栄輔に頼まれたすみれはその依頼を快諾し、キアリスの面々もその仕事を大喜びで引き受けました。

一方、健太郎が率いるキアリスの仮店舗は商品をすべて売り尽くすことに成功しました。万博に来た外国人観光客を集客することで日本人客をも集めるという健太郎のアイディアが当たったのです。この成功で健太郎は一目置かれる存在となることが出来ました。

昭和45年(1970年)9月。約半年にわたった万博も終盤を迎え、すみれたちキアリス創業メンバーの四人は久しぶりに一緒になって仕事をし万博のショーの準備に励んでいました。その母親たちの姿を観察し、キアリスらしさとは何かをさくらは考えるのでした。

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midokoro
エイスを率いる栄輔と大手総合商社KADOSHOの社長・古門の関係がますます密なものとなってきました。

ところで史実では、エイスの実在モデルであるヴァンのつまづきの原因の一つは大手総合商社と深く関わったことにあると言われています。

今回描かれるエピソードは、時代の寵児としてもてはやされる栄輔の終わりのはじまりとなるのかもしれません。

『べっぴんさん』第22週 第124話 事前発表あらすじのレビューと史実解説

前回の本欄では、劇中の登場人物名を用いて史実を解説しました。今回の本欄はその続きです。【健太郎】が【キアリス】への入社を望んだところからの話です。

【健太郎】はそれまで勤めていた東京計器製作所を辞め、【キアリス】への入社を望んだものの【すみれ】と【紀夫】は難色を示しました。

【すみれ】と【紀夫】は身内の人間を採用することで【キアリス】が同族会社にようになってしまうことを避けたかったのです。

しかし【健太郎】は諦めませんでした。

【すみれ】と【紀夫】が意を唱えるのなら、【すみれ】と【紀夫】がNOと言えない人物に根回しをすれば良い。

そう考えた【健太郎】が足を運んだ先は【潔】と【大急百貨店】の社長【大島】のもとでした。

【健太郎】は自分がどれほど【キアリス】のビジネスに愛情を持っているかを【潔】と【大島】に切々と訴え、二人に理解を求めました。

【健太郎】の想いを知った【潔】と【大島】は、【すみれ】と【紀夫】を呼び出すと有能な人材を採用しないのは【キアリス】にとって大きな損失だと一喝。

ついに【すみれ】と【紀夫】は折れ、昭和46年(1971年)【健太郎】は【キアリス】に入社の運びとなるのです。

なお、『べっぴんさん』劇中では【潔】と【大島】の発した言葉を中西が口にする展開となるようです。

『べっぴんさん』第22週 第124話 観賞後の感想

すみれちゃんや君枝ちゃんが心配し、明日香ちゃんが疑ってかかっていた仮店舗も大盛況のうちに終わり、ふんだんに使われた万博映像も加わってとってもワクワクする回でした。

健ちゃんのデビュー戦

健ちゃんがデビュー戦を見事な大勝利で飾ってくれました。

チラシをまく前は斜に構えていた明日香ちゃんも健ちゃんの実力を認めないわけにはゆかなくなり、健ちゃんを「リーダー」と認めた瞬間がすがすかしい!

KADOSHOの古門社長が健ちゃんの商才に感嘆し、君ならうちでも活躍できる、どこでもやってゆけるよと発言したのも単なるリップサービスではないでしょう。

もしかして古門社長は健ちゃんをロックオンしたんでしょうか。

KADOSHOが健ちゃんを引き抜きにかかるエピソードに期待したいところですが、果たして健ちゃんがそんな話に安易に乗るかどうか。

それはともかく古門社長にそんな発言をさせることで、健ちゃんの能力の高さがどれほどなのかを巧みに説明していたと思います。

そして、もし今回の健ちゃんの活躍を栄輔くんが観察していたら、彼なら健ちゃんをどんな言葉で讃えどんな反応を示していたか。

五十八さんが存命なら娘の会社に優秀な社員が入ったことを我がことのように喜んだはず。

そして、健ちゃんの思いがけないリーダーシップに目を見張る紀夫くん。健ちゃんの活躍を目の当たりにして次世代への事業の承継をはじめて口に出すすみれちゃん。

昨日『べっぴんさん』のクランクアップが報じられたことで本作の最終回がいよいよ近づいてきたことを実感しました。

龍ちゃんの天職

龍ちゃんがついに天職を発見。食べた時の味覚だけで世界の料理を再現できるなんて、これは一種の天才です。

世界を旅して回った経験はやっぱり無駄にはなりませんでした。

美代ちゃんにはフラれてしまったみたいだけれど、この挫折をバネにして天職を追求する前向きな姿勢が見られて心強いことこの上ない。

お店のマスターをあたかも店員のごとく使ってしまう龍ちゃんの姿を見ていて思いました。こちらもキアリス同様に世代交代のフラグが立ったなって。

ところで「名前のない喫茶店」は「メニューのない喫茶店」に改名した方がいいかも知れませんね。

メニューはないけれど、龍ちゃんがいればどんな客の注文にも「あるよ。」と応じられるメニューのない喫茶店。

そうなれば、龍ちゃんもやっと自分の居場所を見つけられるかも知れません。

さくらちゃんの覚醒

栄輔くんからの協力要請に応じて、万博のショーに提供する子どもたちの衣装のデザインづくりに夢中になる、キアリス四人組による久しぶりの女子トーク。

ワクワクする場面の多かった今回の『べっぴんさん』の中で、もっともワクワクさせられたのはこの女子トークでしょうか。

『べっぴんさん』初期を思い出さずにはいられない懐かしさ。創業時のフレッシュな気持ちをまったく失っていない四人の姿が朝からとても心地よい。

そんな四人のワクワクする姿を観察して、すみれちゃんが口にした謎の言葉の数々「涙色」やら「ワクワク」の意味するところもさくらちゃんは理解できたかも知れませんね。

ついにキアリスウェイを見出したさくらちゃん、覚醒の瞬間です。

追記

どうでもいい話ですが「その頃の大阪は・・・」というはなさんのナレーションをバックに流れた昭和40年代当時の新幹線の映像。あれは大阪でなく有楽町のような気がします。

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19 Responses to “栄輔がすみれに協力要請 / べっぴんさん 第124話”

  1. オカンT より:

    いろいろと突っ込み…

    ・健ちゃん、背が高くて頭が良くて英語ペラペラで仕事が出来て、年上の女性をのせる話術もある(「先輩方の選んだものはセンスが良過ぎる~」という発言)、完璧過ぎてちょっとね(笑)
    ・龍ちゃんの料理の腕がすごいのはわかりましたが、食材や調味料はどこで調達したんでしょうか?
    神戸の中華街でパクチーやらナンプラーやら(トムヤムクンの材料)売ってたのかしら?
    この頃、中華街以外に外国料理の専門店なんて今ほどないと思うのですが…
    ・毎回思うのが、大阪市内(大阪・梅田エリア)と神戸(三宮エリア)をみんな気軽に行き来し過ぎだと思います。
    今でも大阪ー三宮間がJR新快速で21分、阪急電車なら特急でも30分くらいかかるのに、当時なら1時間くらいかかったのでは?
    更に三宮から万博会場(吹田市)まで電車移動 するならもっと時間かかるだろうに…

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 食材や調味料

      海外の食材が何でも手軽に手に入るようになったのはやっぱりバブル頃からですよね(笑)


      > 電車移動

      ちなみにすみれちゃんの実在モデルは父親が亡くなるまでの限られた期間ですが、神戸・京都間を毎日往復していたみたいです。京都の実家から出勤→神戸のファミリア→神戸の自宅→最終電車で京都の実家へ・・・

  2. Marmite より:

    このDaishoの社長さん、トランプ大統領と話が合いそうですね。

    新幹線は、東京から富士山を背景に走るシーンを経て大阪に通じていますよ、という意味かと思いました。飛行機も飛んでましたが、大阪空港に国際線がその頃発着していたかどうかは疑問です。

    さくらちゃんの、シャツの襟の大きさと、他の女性たちもシャツの襟を立てているのが目に付くのですが、流行だったのでしょうか・・・・

    あと1ヶ月、毎日イギリスから時差経由で楽しみに拝読しています。次もまたその後も、どうぞ頑張ってください。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 大阪に通じていますよ

      見直してみたのですが富士川らしき川を渡ってますね。ご高察の通りだと思います。


      > シャツの襟

      60年代から70年代後半にかけて流行したベルボトムと呼ばれるスタイルで、ラッパ型に広がった裾とバランスを取るかのように襟も大きめで、それを立てて着ることも多かったみたいです。


      > 次もまたその後も

      ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。

  3. よるは去った より:

    古門「カドショウの名を世界に轟かせる・・・・・。」モデルは大手商社の〇紅と他のスレで見ましたが。そのスレを見たあとで古門氏の前述の台詞のバックに響いていた「ジェット機」のような音が意味深に聞こえたのは私だけかな?大阪万博の約五年後に日本中を震撼させたあの「贈賄事件」のフラグに聞こえたのは、私の勝手な思い込みかな?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > ジェット機

      そこまでは気が付きませんでした。
      そういえばあの事件の中心人物が今ちょっとしたブームですね。中心人物関連書籍が本屋さんに行くとたくさん並んでます。

    • かふぇくま より:

      ヨコレス失礼します。
      私もジェット機の音に、ロッキードを重ねました^^;

  4. サエモン より:

    健ちゃんがかかわってはいけない男古門さんと知り合ってしまいましたね。

    万博にきた外国人を呼び寄せ
    売り上げが上がりましたね。

    龍ちゃんの絶対味覚はスゴいですね
    料理の再現もボルシチも
    チーズフォンデュも当時は珍しいしね

    万博もいよいよ終盤か
    21世紀に何を残せるかな?

    さくらちゃんもすみれちゃんの背中から色々学んでますね

    明日は久々あの人登場か
    楽しみです

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 龍ちゃんの絶対味覚

      天才の域に達していると思います。
      これからその才能が花開くと嬉しいです。

  5. すっぱ より:

    会社ですみれちゃんたちがお茶をする時、彼女たちの青春の味、シナモンスティックが出てくるところが、ジンとします。
    戦時中の青春時代は、あさやさんが大事に大事に一本一本を、すみれちゃんたちに振る舞っていた。
    今はすみれちゃんたちが自分で好きなだけ飲んでいる。
    平和な世の中になったんだなーということと、成功者(大人)になったんだなーということを、実感します。

    西城くんは、かつて辞めてしまった懐かしのキアリスの店舗に、古門社長の部下として来た時、どういう気分だったでしょうね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > あさやさんが大事に大事に一本一本

      最後の一本を使い終わった時の切なさが忘れられません。
      あの時と比べたら本当に豊かになりました。

  6. きゅうぽん より:

    龍ちゃん、美代ちゃんに逃げられましたねー!!ドンマイ!!
    ボルシチを作っていましたが、うちの母も万博で食べたボルシチが美味しかったとずっと言ってますし、紀夫がハンバーガーなんて、万博で無かったらええとこの子の人たちは、今や庶民というかそういうのを食べる経験がないと思うので、良かったかも。
    何も見つけられて来なかったではなく、色々と見て食べて身につけて来れたし、多国籍料理店になるといいですね。

    健ちゃんvsカドショー社長
    健ちゃん、ここぞの時に力を発揮ですが、ちょっとあのやりとりは不気味さを感じました。でも、これで先輩達とのわだかまりが無くなったようで良かったです。

    大阪万博が始まっているのに今頃から依頼と準備?と思いましたが、ワクワクとか、いつまでも手芸部の感覚を感じ取ってくれたらいいですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 紀夫がハンバーガー

      美味しそうに食べてましたね。銀座キアリスがオープンしたら、目と鼻の先にある当時は流行の最先端だったマクドナルドにも行くかも知れません(笑)


      > あのやりとりは不気味さ

      不気味さがちょっと残念な形で回収されるみたいです。ちょっとの残念さで済むとは思うのですが・・・

  7. ニコレット より:

    今日は、ワクワクな日でした。。

    健ちゃんが、明日香さん達に認められ。。
    龍ちゃんが、世界の美味しいご飯と皆に振る舞う。。

    エエ日でした。。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > エエ日

      雨の日が続いた後の久しぶりの快晴!まさにそんな日でしたね!

  8. tomo より:

    こんにちわ
    いつも楽しく拝見させていただいています。

    今日のべっぴんさん、KADOSHOのオフィスで打ち合わせ中に古門社長が栄輔さんの言葉をさえぎって話し始めたシーンに今後の栄輔さんのたどる道のフラグがたったように思えました。
    キアリスとよい関係を築けているだけに切ないですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 栄輔さんのたどる道のフラグ

      本当にそうだと思います。栄輔くんが古門社長のあやつり人形に見えてしまいました。この先の悲劇を思うと胸が痛みます。

  9. うつ より:

    大阪万博でようやく日本が戦後から立ち上がった姿を
    見せられた日ですな。

    たが、世界が日本の事を田夫野人と見下さなくなるには
    二十一世紀に入り小泉政権が誕生する
    までを待つ必要があるけどね?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 立ち上がった姿

      やっとスタート地点に立てたと言ったところでしょうか。当時の懐かしい映像をたくさん見たせいもあってか「21世紀」という言葉の響きに久しぶりに明るい未来を感じました。

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