べっぴんさん 第25週 時の魔法

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』
2017年3月20日 〜 3月25日放送
第25週「時の魔法」

『べっぴんさん』第25週「時の魔法」あらすじ

潔の提案がすみれたちを大喜びさせました。東京の銀座に空いているビルを見つけた潔が、キアリスの出店をすすめてきたのです。子供用品がすべて揃う子供のための百貨店をつくることが昔からの夢だったすみれたちは、潔からの提案に飛びつきました。

しかしすみれたちの夢はたちまちにして厳しい現実に直面します。銀座出店に必要となる資金の融資を昭一が勤務する銀行に頼んだものの断られてしまったのです。しかし落胆するすみれに近寄って来る人物がいました。KADOSHOの古門です。

古門から融資の提案をされ、すみれの心や揺れました。しかし、古門がエイスを見捨てたという悪い噂を耳にしたすみれは、迷った末にその提案を断りました。すみれは心に決めたのです。夢の実現を次世代に託してでもキアリスらしさを大事にしようと。

ほどなくしてすみれと紀夫、そして明美、君枝、良子の五人は引退を表明。キアリスを武と健太郎に託しました。一方、距離を縮め合っていた明美と栄輔は同居を開始。キアリスの面々はそれぞれ新しい道を歩み始めるのでした。

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『べっぴんさん』第25週 各回あらすじとレビュー

第140話 3月20日(月) 銀座店のすみれたちの夢
第141話 3月21日(火) 銀座への出店を断念する
第142話 3月22日(水) すみれと紀夫たちが引退
第143話 3月23日(木) 新生活始める明美と栄輔
第144話 3月24日(金) ワンピースの少女・美幸
第145話 3月25日(土) すみれの夢叶えると約束 

『べっぴんさん』第25週 事前発表あらすじレビューと歴史・時代背景の解説

潔の提案によるキアリスの東京進出が決定。この進出はまた、悲願であった子供のための百貨店のオープンでもありました。

ところで『べっぴんさん』制作発表時、子供向け商品が何でも揃う子供用品の百貨店がヒロインの念願であり、それが物語のゴールとして説明されていました。

次週はいよいよ最終週。ついにゴールのフラグが立ちました。

第25週のレビューと見どころ

昭和51年(1976年)。ファミリアは日本発となる子ども用品専門の百貨店を東京都中央区銀座6丁目にオープンしました。(2014年10月に移転した現在の銀座8丁目の店舗は三代目にあたります)

『べっぴんさん』劇中では潔からの提案に即座に乗ったすみれが描かれますが、史実の中では銀座に出店するまで平坦な道のりではなかったようです。

銀座ファミリア設立までには複数の人物が関係してきます。そこで本欄では、銀座ファミリア設立に至る史実を理解しやすいように劇中の登場人物名を用いてまとめてみました。

歴史・時代背景

銀座ファミリア設立まで

銀座六丁目に空きビル物件が出た。「すみれ」に当てて「潔」からの一報が入ったのは昭和51年(1976年)4月のことでした。

当時の銀座松坂屋の隣接地。本年2017年4月にオープンするGINZA SIX(GSIX、ギンザシックス)が立地する銀座の表通り。

そこに出店していたジョセフ・マグニン・ジャパン(後にロベリアと合併)の銀座店が撤退するという情報を「潔」がいち早く入手したのです。

滅多に出てくることのない好物件にファミリアを出店してみないか。

「潔」からすすめられたものの「すみれ」には迷いがありました。銀座のような家賃の高い土地で利益を出すのは困難を極めるに違いない。そう「すみれ」は考えていたのです。

しかしその一方で、その頃の「すみれ」には夢がありました。子供用品が何でも揃う子供の百貨店をつくりたいと「すみれ」は長年願っていたのです。

その夢を叶えるのにふさわしい場所は銀座だという「潔」の強い推し。もう一人の大恩人「大急百貨店の大島」からの強いすすめもあり、ついに「すみれ」は銀座への出店を決意するにいたります。

銀座ファミリア設立後

「すみれ」が銀座出店を決意するにあたり最後に「すみれ」の背中を押したのは「紀夫」でした。もし万が一銀座店の経営が不振だった場合に備え「キアリス」に影響を及ぼさぬよう新会社「銀座キアリス」を設立。

新会社の社長には「すみれ」、監査役「紀夫」、相談役「潔」、そして店長「健太郎」という布陣で「銀座キアリス」が発足します。

ところで、入居した店舗スペースはすぐにでも出店できる状態でした。

しかし、妊婦や子連れの母親たちが安心して買い物できる環境を提供したいという「すみれ」の強いこだわりを実現するために大改造を実施。

店舗づくりにはベルギーの子供服ブランド、デュジャルダン社に協力を要請。「すみれ」も帝国ホテルを仮の住まいとしながら開店の準備に携わりました。

昭和51年(1976年)9月23日。満を持して「銀座キアリス」がオープンするのでした。

銀座ファミリア開店後

銀座出店に迷う「すみれ」の背中を押した言葉の一つは、「潔」が銀座のこの土地なら年商で6億円は固いと言ったことでした。

しかし実際に開店してみると初年度の年商は「潔」の予想を大きく上回る8億円強。

この成功の裏には「すみれ」を失敗させまいとする「潔」の強い決意がありました。「潔」は「オライオン」の広告精鋭部隊を動かして「銀座キアリス」の宣伝を全面的に支援していたのです。

最晩年、自分には何かに挑戦したという意識はないと語った「すみれ」でしたが、「銀座キアリス」の開店だけは例外で、大きな挑戦だったという意味の言葉を残しています。

「すみれ」の最初で最後の挑戦により『べっぴんさん』は間もなく最終回を迎えます。

『べっぴんさん』第25週 一週間のエピソード観賞後の感想

キアリスのワンダーランドの一件が描かれている頃までは通常運転でしたが、その顛末がすべて回収されたあとは、まるで毎回が最終回みたいな不思議な一週間でした。

まるで最終回みたいと書きましたが、出来たらこの回を本当に最終回にして欲しかったというほどの出来栄えだったのが金曜日の放送回。美幸ちゃんの登場で、隠居したすみれちゃんたちが創業当時のワクワクした気持ちをよみがえらせる姿が描かれた回です。

べっぴんを作ろうとすみれちゃんたち四人がワクワクしながら心を合わせてものづくりに夢中になった日々。自分たちがが一番輝いていた頃に戻ったような錯覚におちいった四人の気持ちを時空を超えた演出手法で表現した場面が秀逸でした。

それは、四人がこれまで誠実にべっぴんをつくり続けて来た日々を祝福するかのようでした。作者の、登場人物たちへの深い愛情が伝わってくる心に沁みる表現でした。

そして、話が前後してしまいますが木曜日放送回の明美ちゃんと栄輔くんの決着のつけ方も本当に嬉しかった。

明美ちゃんのお母ちゃんも、そして明美ちゃんが独身でい続けることを気にしていた麻田のおっちゃんも、天国でさぞかし喜んでいることか。

ジャズ喫茶ヨーソローのママも、明美ちゃんの独身生活をうらやむような言葉を口にこそしていましたが、心のどこかで独り身の明美ちゃんを案じていたに違いありません。

ママも安心しているはずです。

一方の栄輔くん。明美ちゃんと一緒になったことを、アニキの潔くんなら自分のことのように喜んでくれるはず。

でも、今のところ潔くんの反応が描かれていませんね。願わくば、最終回までに潔くんによる栄輔くんへの祝福の言葉を聞くことが出来ますように。

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コメント

  1. ひるたま より:

    本日(3/2)、追加キャストが発表されたとの事。
    (クランクアップのニュース報道後のタイミングで発表…というのは???ですけれど^^;)
    以前に登場した「美幸ちゃん」が成長して再登場するとの事ですね。(^^)

    欲を言えば…エイミーさん、若しくはエイミーさんの娘(おそらくさくらちゃんと殆ど同じ年代の筈かと思われます)も再登場させて欲しいかな?と個人的には感じますが…このタイミングでも出なかった所から推すと難しいでしょうか?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      情報提供ありがとうございます。

      > エイミーさんの娘

      亡き母親にもらった思い出のドレスの作り主の日本人を探しに来日。演じるのはシャロやん。そんな展開だったらどれほど素敵だったか。でもなさそうですね。

  2. 退役提督 より:

    ショーウインドウに飾ってあったワンピース(入学式用としてサイズを手直しされてプレゼントされました)を眺めていた美幸ちゃんという少女がいましたが大きくなった彼女が星野真里さん演じる保育士さんとして再登場するみたいですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      情報提供ありがとうございます。

      > 美幸ちゃん

      今、ニュースサイトで確認しました。なかなか素敵な回収の仕方ですね。結末に向けて楽しみが増えました。

  3. Candy より:

    人生は色々、時に羽ばたき、時に流される、だから人生、後に残るは幻の想い出

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 人生は色々

      人生の色々が、キレイな色になってあらわれる。『ちりとてちん』のおじいちゃんの塗り箸の教えを思い出すコメントです。

  4. かわい ゆうこ より:

    毎回時間を忘れてあらすじを読んで楽しませて頂いております。ありがとうございました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      楽しんでいただけて嬉しいです。あと一ヶ月ほどで『べっぴんさん』は終わりましたが、最後まで一緒に楽しみましょう。今後とも当ブログをよろしくお願いいたします。