対立する坂東家と村田家 / べっぴんさん 第128話

連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』
2017年3月6日(月)放送
第23週 第128話「あいを継ぐもの」

『べっぴんさん』第23週 第128話 あらすじと見どころ解説

さくらと健太郎が結婚すると宣言しました。寝耳に水の話に、すみれと紀夫、君枝と昭一はただただ驚くばかりでしたが、考え抜いた末に親たちは二人の結婚を認めました。しかしそこに新たな問題が生じました。

さくらを嫁に出すことで坂東家の後継ぎがいなくなってしまうことを紀夫とすみれは何としても避けたかったのです。しかし、事情は君枝と昭一も同じことでした。一人息子の健太郎を婿に出すわけにはゆきませんでした。

さくらと健太郎はが親たちの考え方は古いと異を唱えるものの、二人の意見は親たちには聞き入れられません。坂東家と村田家の両家の話し合いは平行線をたどったまま、さくらと健太郎の結婚は棚上げとなってしまいます。

困り果てたすみれと紀夫は潔に助言を求めるためにゆりと潔のもとに足を運びました。二人からの相談を受けて潔は提案します。紀夫の父・五郎に会って、息子を婿に出した時の気持ちを尋ねてみてはどうかと。

<<前回127話 | 次回129話>>

midokoro

『べっぴんさん』第2週で坂東家の後継ぎ問題が生じましたが、その時ブログ主は不思議に思っていました。

長女のゆりが嫁に出ても次女のすみれがまだいるのだから婿をもらえばそれで済むことではないかと。

しかし、この時の騒動が教訓となって今週生かされるみたいです。

『べっぴんさん』第23週 第128話 事前発表あらすじのレビューと史実解説

今週は健太郎が「主役」の週となるのでしょうか。健太郎を軸にした公私両面にわたる二つのエピソードが展開します。

健太郎を軸にしたエピソード、一つ目は結婚問題。

キアリス創立20周年パーティーが開かれたおり、さくらと健太郎が留学先の米国から一時帰国をした時のこと。

二人の交際を疑う良子ちゃんの爆弾発言に、娘を手放したくない父親・紀夫くんと息子を溺愛する母親・君枝ちゃんの、良子ちゃんの発言を激しく拒絶するような顔。

一方で、娘の成長を素直に喜ぶ母親・すみれちゃんと息子にガールフレンドが出来たことが嬉しくてならない父親・昭一くんの笑顔。

ふた組に上手に分類された反応がついに回収される日が来るのかも知れません。

しかし、ふた組の反応の回収の次に待っているのは、坂東家と村田家のふた組に分類されたどちらの家の名前を継ぐのかという問題が勃発。

それぞれの回収がどのように行われるのか。これは楽しみです。

そして健太郎を軸にしたエピソード、二つ目は健太郎の仕事ぶり。

高校生時代はあれほどおとなしかった、でも実は胸の内に熱いものを秘めていた健太郎が、キアリスの創業者の面々を困惑させるほどの仕事ぶりを見せる。

こちらも楽しみでなりません。健太郎週のはじまりです。

『べっぴんさん』第23週 第128話 観賞後の感想

かつての坂東家、野上家、そして田中家が下した決断

ゆりちゃんと結婚したいと望む潔くんの幸福を野上家の事情に優先する苦渋の決断を下し、潔くんを婿に出すと宣言した正蔵さん。その正蔵さんの心意気に敬意を払うべくゆりちゃんを嫁に出すと決めた五十八さん。

この場面が大好きでした。

今回の坂東家と村田家の話し合いが平行線をたどってしまう状況もそうですが、こんな場面では家と家との対立がつきものです。

しかし、五十八さんと正蔵さんはちがいました。

子を持つ親心を知ることが出来たそのささやかな幸福だけで満足することで、野上家存続への断ち切り難い想いを正蔵さんは封印しようとする。

一方で、自分に長年仕え続けてくれた正蔵さんの決断がどれほどつらいものだったかを察し、自分から折れようとする五十八さん。

家の後継ぎという大切な問題にもかかわらず、譲り合う二人の男の大きさに泣かされたこの名場面は忘れられない一コマです。

さて、そんな重厚な男と男の譲り合いの心が坂東家と村田家の対立に活かされるてくるのでしょうか。

もちろん坂東家と野上家、坂東家と村田家の置かれた状況は異なります。

かつての坂東家にはゆりちゃんを嫁に出してもすみれちゃんという「控え」がいましたが、今の坂東家は一人っ子です。

また、次回あたりに再登場するらしい紀夫くんの実家・田中もまた紀夫くんという息子を婿に出していますが、紀夫くんは三人兄弟の中の末っ子です。

紀夫くんが坂東家に入った頃には、すでに田中家は長男の嫁を迎えていたかと思います。

婿を出す、嫁を出す。そんな決断が今の状況よりはいくらかは容易だったはずの、かつての坂東家、野上家、そして田中家がそれぞれ下した決断がどのように回収されるのか。

得心のゆく回収を期待したいと思います。

オライオン後継ぎのフラグ?

勝二さんと龍ちゃんが親子で店を営んでいる姿を見て、ちょっとだけうらやましそうな表情を浮かべた潔くんのあの顔はオライオン承継問題のフラグなのでしょうか?

久しく登場の機会がない潔くんの一人息子の正太くん。

幼い頃から驚くほどませていて頭の回転も早い。この子が大人になった姿を楽しみにしているのですが、大学を卒業した頃に再びその姿を見せてもらえるのでしょうか。

潔くんは身内がオライオンに入社することにはこだわりがないようなので、正太くんがオライオンの社員となり、かつての坂東営業部がその後も続いてゆく結末を準備してほしいと切に願っています。

ところでゆりちゃんのオライオン復帰のフラグも立っています。

家族三人揃ってオライオン勤務になるのかな?と、ここまで書いて気がつきました。

かつて坂東営業部の事務所で寝泊まりしプライベートが皆無だったゆりちゃんと潔くんの野上夫婦。

今は逆にオライオンの本社が一度も登場しませんが、最終回までに一度は見せてほしいものです。でもたった一度のために本社のセットを作る予算はないのかな?

【朝ドラ関連ニュース】新キャストの再登場場面を予想する

先ごろ発表された『べっぴんさん』の新キャスト。上地雄輔さんが演じる映画カメラマンで龍ちゃんの友人でもある亀田くんがはじめて登場するのは第24週。

すみれちゃんがキアリスの映画をつくろうと動き始めた際に、龍ちゃんがプロの映画カメラマンにして映画製作会社に勤務する亀田くんを連れて来るという設定です。

こちらはほぼ確定の情報。

一方、星野真里さん演じる「美幸」。すみれちゃんたちが開業した頃に、ショーウィンドウに飾ったワンピースをもらい、それを着て小学校の入学式に出ることが出来たあの美幸ちゃんも大人になって再登場します。

星野真里さん演じる大人になった美幸ちゃんの再登場場面はいつになるのか。こちらがまだ発表されていません。

これはブログ主の予想ですが、大人になった美幸ちゃんの再登場場面は第25週。

すみれちゃんたちが銀座キアリスの出店準備を進める中、見知らぬ女性がある頼みごとをしにキアリスを訪問というエピソードが第25週に出て来るようです。

この女性が大人になった美幸ちゃん。そして「ある頼みごと」とは、大人になった美幸ちゃんがこれまでずっと宝物として大事にしてきたワンピースを、自分の娘が小学校の入学式に着てゆけるようキアリスを訪問。

そんな筋書きになるのではないでしょうか。

<<前回127話 | 次回129話>>

Sponsored Link
Sponsored Link

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. うこちえす より:

    先週金曜日(126話)で、絵の具を画用紙に塗りながら自分が求める『色』を探し出そうとするすみれさんと、市販の色見本から『色』を探すさくらちゃんが描かれてました。
    実社会で勉強してきた人と、学校で勉強してきた人の『解を求める際のアプローチの方法の違い』が興味深かったですね。
    で、先週土曜日(127話)と今日(128話)の放送を見ていて思ったのですが、龍一くんは冒険旅行で良い勉強をして来たようです。
    (大学時代は全く勉強してないみたいでしたが・・)
    世界で実際に味わってきた料理だからこそ、人を喜ばせることができるんでしょうね。
    最近は3人の子供の中で一番輝いてますね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 解を求める際のアプローチの方法の違い

      そこはまったく気がつきませんでした。ゼロから試行錯誤を繰り返してきた人と、答えを導き出すテンプレートを学んだ人の違いをあらわす見事な表現だと思います。

  2. ひるたま より:

    今日の『レリビィ』にて、龍一くんが何か喋りかけた所を慌てて勝二さんが口を押える場面、何故か笑えちゃいました。
    (特に笑わせるシーンじゃ無かった筈なのに^^;)
    小澤家親子のやり取り、何故か微笑ましく感じられますね。

    そして同じカウンターに並んで座って話し込む良子ちゃんと明美ちゃん…こちらも微笑ましかったです。
    大昔はギクシャクした事もあった2人なのですけれどね。(^^)

    結婚は「家と家」との結びつき…21世紀の現在でも結構根強く残っている考え方ですね。
    個人的には…家の名前以上にむしろ、親戚関係となる両家の釣り合い・価値観がある程度似通っていないと往々にして上手く行かない…という意味での「家と家」の問題は案外重要かな?と考えています。
    (生物としての人間も、類似点が多い者同士でひかれ合うケースは結構普通ですしね)

    苗字が変わっても親子の関係が終焉する訳では決して無いと、私も考えています。(…と、ここまで書いて来ると私はさくらちゃん寄りの考え方に部分的には近いかもしれませんねf^^;)
    と同時に「余程の事情が無い限りは女性が男性の苗字を名乗るもよの」という君枝ちゃんの考え方にも同意します。

    明美ちゃんのセリフにもあった「どちらかが折れるしか無い」問題でしょうけれど…難しいものですね。

    • ひるたま より:

      続きです。
      ここに来て、ずーっと出て来なかった紀夫くんの実家「田中家」のお父様が再登場なさるようですが…坂東家の3人は田中家の御両親ともちゃんと行き来していたのかな?…などと思ってしまいました。
      (要らぬお節介かもしれませんけれど^^;)

      • 朝蔵(あさぞう) より:

        コメントありがとうございます。

        > 行き来

        五郎さんと再会した時に交わされる挨拶は要チェックですね。「行き来」の状況を確認するために。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 家と家

      『ごちそうさん』で、め以子が西門家に嫁いだ時、西門家の「おつい」の味を出せずに苦労しましたが、これも「家と家」の関係かなと思います。

      核家族化が進んで個人と個人が結婚しているようでも、お互いの家の慣習に馴染めず離婚するケースもあるらしいので、「家と家」の関係は古いと割り切れるものでないかもです。

  3. えびすこ より:

    終戦前後に生まれた世代で「1人っ子どうし」の結婚は珍しいのでは。
    今だと珍しくも何ともないことですね。
    考えてみるとすみれ、ゆり、君枝、良子の4人の子供はそれぞれ1人だけ。
    この組み合わせも今となっては着目する点でした。子供たちが小さい時は特別気に留めていませんでした。

    ところで今日のセリフで矛盾する部分がありました。
    「さくらが嫁に行くと坂東家が途絶える」の部分です。
    ゆり・すみれの伯父が坂東姓であるので「本家」があるから、分家のさくらが他家へ嫁いでも坂東本家があるので、広い意味で見れば坂東家が途絶えることにはならないのです。
    ゆり・すみれの従兄弟の息子(彼ももう結婚しているであろう)が、「坂東家の子供」であれば後継者がいない事にはならないはず…。
    まさか、ゆり・すみれは自分の従兄弟夫妻の事を忘れているとは思わないのですが。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 坂東家が途絶える

      大家族単位でなく核家族単位で考える習慣が身についていたのかも知れません。だとするとさくらちゃんが言うほど、すみれちゃんの考えは古くはないかもですね。

    • どりあーど より:

      >坂東家が途絶える

      本家よりも新家が栄えていた場合、新家の人間が「自分の家(系)が…」と言うケースは、番組の戦後20年もさることながら、今でもある発言だと思います。
      “核家族”の考えでなく、やはり「自分」を中心に考えるのが人の常ですから。

      特に、紀夫さんはある意味”本当の自分の家系”でなく”託された”人ですから、その分固執すると思います。
      かつて、潔さんが「紀夫さんをオライオンの社長に…」と固執したことも、入った側の人間だから起こりうるもの、と自然に解釈できます。

      私が「エ?!」と思ったのは、”とと姉ちゃん”でも”べっぴんさん”でも黒電話の家庭内への普及の速さです。「べっぴんさん」は社長宅なので仕方がないと思いますが、男やもめの家に昭和30年代に黒電話はないでしょう…。首都圏の一部上場の企業人でも昭和40年後半ではないかと思います。ここで書く話ではないのですが…。

      • 朝蔵(あさぞう) より:

        コメントありがとうございます。

        > ”託された”人

        確かにその通りですね。もし紀夫くんが田中姓のまま今みたいな状況に陥っても、今よりもあっさりと娘を嫁に出していたかも知れません。

  4. エイスケの後輩 より:

    板東家は近江に本家があるし、板東営業部はもはや野上家が継いだような形になっているので、そこまで板東分家を残す必要有るのかなぁと外野は思ってしまいましたが、五十八さんが苦労して維持してきたからには残したいということなんでしょうかね。

    さて、板東も村田も、主人公たちは跡取りの家で、義母やお手伝いさんのお陰で家庭のあれこれをお任せして仕事を出来ましたが、ここに来てピンチですね。一方、恐らく次男との結婚で頼れる人がおらず苦労した小澤家は、そういった問題とは縁が無し。
    人生何が幸いするかは分からないものです。
    しかしすみれは、実家が跡取り問題で揉めたのに、二人目を作らなかったのは良くないですね。史実がそうなんで、一人娘にしたのでしょうが、言葉は悪いですが娘が被害者になってしまったので。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 史実

      史実と創作の間に無理が生じてしまったかも知れませんね。この「無理」が上手に回収されることを願っています。

  5. よるは去った より:

    紀夫「さくらを嫁に出したら坂東家は途絶えてしまう。」君枝「普通結婚て女が男のところへ嫁に行くことじゃないの?」さくら「考え方が古いんじゃないの?家がどうのこうのって。」ん~当面平行線かな?正蔵「親子であることに変わりはない。」がどれだけ解決の糸口になるかな?その背景で潔「ほぉ~!」龍一「ほぉ~ほほほほ~。」龍ちゃん株は上がる一方のようですな。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > どれだけ解決の糸口になるかな?

      状況は似てるようで異なりますからね。過去の前例からどんな宝物を引っ張り出してくれるのか。期待半分、怖さ半分といったところです。