古門に助言求める健太郎 / べっぴんさん 第130話

連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』
2017年3月8日(水)放送
第23週 第130話「あいを継ぐもの」

『べっぴんさん』第23週 第130話 あらすじと見どころ解説

昭和48年(1973年)。開発宣伝部の部長に昇格した健太郎がキアリス本店のリニューアルを任されることになりました。より優れたリニューアルプランをつくるべく、健太郎は助言を求めにKADOSHO社長の古門を訪問しました。

古門からスピードが大切であるとの助言を受けた健太郎は、これまでのキアリスらしくないことにも挑戦しようと開発宣伝部員たちに宣言。しかし、健太郎によってリニューアルされた、キアリスらしくない本店を見たすみれは困惑を隠せません。

同じ頃、産休を目前に控えたさくらが生まれて来る子供のためにと「サミーちゃん」という名のリスのキャラクターをつくりだしました。そのキャラクターに目をつけた健太郎は、早速その商品化に着手します。

健太郎はさらにそのキャラクターの使用料を受け取るビジネスにも参入。老舗文具メーカー松本とライセンス契約を結びました。しかし、さくらがそれに異を唱えました。キャラクターを作ったのはビジネスのためではないとさくらは言うのです。

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midokoro

万博が開催する中で営業していたキアリスの仮店舗を繁盛させた健太郎。その卓越した手腕を認めてくれた古門のことを健太郎は忘れていませんでした。

すみれが苦手なタイプと感じていたらしい古門に自ら近づいてゆく健太郎。

この先で展開されるらしい健太郎の暴走とそれに困惑するすみれのエピソード。今回その種がまかれるようです。

『べっぴんさん』第23週 第130話 ドラマのモデルの史実解説

『べっぴんさん』劇中では、創業者の娘の結婚相手もまた創業メンバーの子供でした。しかし史実では創業者の娘は創業メンバーの子供とは結婚していません。

では史実ではどうだったのか。以下に簡単にまとめてみました。

さくらの実在モデル・坂野光子さんの結婚相手は岡崎晴彦氏。銀行や保険などの金融業を生業とした地方財閥・岡崎財閥の御曹司です。

岡崎財閥の創業者・岡崎藤吉氏は日清・日露の戦役の追い風に乗って成功させた岡崎汽船から得た莫大な富を元手にして明治40年(1907年)に神戸海上運送火災保険(現、あいおいニッセイ同和損害保険)を設立。

さらに第一次世界大戦による海運業の軍需景気の波にも乗り、大正6年(1917年)には神戸岡崎銀行(現三井住友銀行)を設立。

神戸財界で揺るぎない地位を確立しました。

昭和2年(1927年)に岡崎財閥の創業者・岡崎藤吉氏が死去。岡崎家が所有するグループ企業は藤吉氏の婿養子・岡崎忠雄氏が継承。後に忠雄氏の婿養子・岡崎忠(ちゅう)氏がグループ内の銀行の二代目の頭取に就任。

この岡崎忠氏の長男が、ファミリア創業者の娘の結婚相手・岡崎晴彦氏です。

『べっぴんさん』第23週 第130話 観賞後の感想

健ちゃんの立場

健ちゃんの暴走がにわかにはじまりました。

暴走というちょっと強い言葉を使いましたが思いっきり走り出したくなる健ちゃんの気持ちもわからないでもありません。

と言うか、暴走という言葉はすみれちゃん目線の言葉。健ちゃんにしてみれば今の段階は暴走どころか序走レベルのはず。

キアリス入社前、もっと大きな会社で大きな仕事を手がけることができるはずだと両親から期待をかけられていた、そんな優秀な健ちゃんです。

東大を卒業した上にアメリカでMBAを取得したという自負もある。

特にアメリカという国で学んだことにより、小さな会社を大きく育てるという考え方を叩き込まれて来ていることも十分に考えられます。

そんな考え方を身につけていたとしたらキアリスは健ちゃんにとってはこれ以上望めないほどの、自分の力を試せる場所です。

そんな健ちゃんが部長となり、しかも初めての大きな仕事を任されたら走り出さない方がおかしい。

健ちゃんが暴走というよりは、健ちゃんが何を考え何を望んでいるのかを深く理解しないまま健ちゃんを部長に任命したのがそもそもの人事の失敗のような気もします。

また、健ちゃんにキアリスらしさとは何かをしっかりと理解させることを怠っていたということも考えられます。

健ちゃんほどの明晰な頭脳を持っているなら理解できないわけがありません。

一歩間違えると健ちゃんが悪者になりかねないそんな予感がして来ましたので、今回は健ちゃんの立場を弁護してみました。

追伸:健ちゃんほどの優秀な頭脳がキアリスらしさを理解していなくて、他の社員たちは大丈夫なのかな?ちょっと心配になってきました。

さくらちゃんへのプレゼン失敗

サミーちゃんのキャラクター・ビジネス化に対してさくらちゃんが異を唱えました。

「そんなビジネスのためにサミーちゃんを作ったんじゃない」

さくらちゃんの言う「そんなビジネス」とはビジネス全般のことを言うのではなくて、権利を売り買いするビジネスを指したのでしょうか。

サミーちゃんのキャラクター商品をキアリスで売り出す!そう健ちゃんが宣言した時は大いに乗り気になって大量のスケッチを短時間で書き上げたくらいでしたからね。

だから、サミーちゃんをビジネスにすることそのものについては異論はないはずです。

ならば健ちゃんにはこう言って欲しかった。

キアリスの商品ラインにはない文房具にサミーちゃんが登場したら、子供たちがサミーちゃんと友達になれる機会が増えるんだよって。

そしてこの文房具屋さんプロジェクトが成功したら、文房具メーカー以外のキアリス未参入の分野の商品にもサミーちゃんが取り上げられ、さらに子供たちはサミーちゃんと接する機会が増えるんだよって。

そんな大義名分(または建前?)を語った上でライセンスビジネスを説明すれば、キアリスでの商品化には賛同していたさくらちゃんのことです。

難色を示すようなことはなかったはず。健ちゃん、プレゼン失敗しましたね。

一方で、すみれちゃんと紀夫くんは健ちゃんが持ってきた案件に感心する設定になっていたたのには安心しました。

すみれちゃんと紀夫くんの実在モデルは、ドラマで描かれるこの時期にライセンスビジネスも手がけてますからね。(ただし、ライセンス料をもらう立場でなく払う立場でしたが)

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コメント

  1. エイスケの後輩 より:

    連投失礼します。
    この回で、子供が仮面ライダーらしき物真似遊びをしていますが、実は仮面ライダーはキャラクターライセンスで大成功したキャラクターなんですよね。
    史実のスヌーピーしかり、キャラクターライセンスが花開いた時代なんだなぁと思いました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > ライセンスで大成功

      言われてみればドラマの中に出てきたあの頃、僕も仮面ライダーグッズを持ってました。一方、実は仮面ライダーよりも好きだったウルトラマングッズがあまりなくて残念に思っていたことを今でもはっきりと記憶しています。

  2. 米粉 より:

    健太郎君が進める「サミーちゃん」のライセンス商売に関して、
    すみれさんが「そんなやり方もあるのね」というような反応をした一方で、
    さくらちゃんが結構保守的な反応だったのは意外でした。

    なんとなく、なんとなくなんですけれど、

    ゆりさんが正太君を出産したのを機に坂東営業部をすっぱりやめた時のような、
    母性に目覚めたからこそ芽生えた別の感情がそう言わせたのかな?と思います。

    もし…さくらちゃんがまだ妊婦さんじゃなかったら、「健ちゃんやるわね」と喜んで言っていたような気がしますが…。

    ところで、健太郎君の行動を「暴走」だなんて、言っちゃいけないですよね。
    今日の朝蔵さんの感想を読んで、反省しました。
    健太郎君にとっては、自分の学んできたことを実践するチャンスなんですよね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 母性に目覚めた

      同じことを感じました。自分より大切な存在が出来た時の感じ方だなって。

      > 暴走

      僕もずっと「暴走」と表現してましたが、ふと健ちゃん視線で考えたとき、彼はとっても真剣なんだなと気づきました。

  3. エイスケの後輩 より:

    急にさくらが、創業者メンバーの様なマインドを持って主義主張し始めたので驚きました。
    妊娠で、良い方に価値観が変わったという事なんでしょうかね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 創業者メンバーの様なマインド

      後々、健ちゃんがそのマインドで、暴走しかかるすみれちゃんたちを諌めるというまさかの場面も用意されています。

  4. D1C より:

    もんすけさんのおっしゃる1カットって、後ろ姿の老カップルじゃないですか?
    僕もその後を期待しました

  5. ひるたま より:

    キャラクターの「サミーちゃん」、かつて(というか現在も?)お弁当箱等にも使われているリスのイラストにかなり似ているような気がしました。
    そのリスのイラスト、元はといえばさくらちゃんにとって姑に当たる君枝ちゃんが描いたのが初めだったように記憶しています。
    どう見ても「サミーちゃん」は、さくらちゃんが考え出したオリジナルキャラクターではない様に私には思われてならないのですが…最早突っ込んではいけない領域なのでしょうか?(^m^;)

    それにしても、『KADOSHO』の古門社長、何だか不気味さを漂わせていますね…!(演じる西岡徳馬さんも実に雰囲気を醸し出していますね。(^^)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 君枝ちゃんが描いたのが初め

      同感です。どこかにオリジナルの要素が入っているのでしょうか。

  6. もんすけ より:

    本筋からそれてしまってゴメンナサイ。

    「変身~~、とぉ~う!」
    「きー!」
    テレビのヒーローになり切る子ども達。
    その子ども達にちゃんと相手になってあげている町内の大人たち。懐かしい昭和の風景、1カットのほうに「ドキドキ」してしまいました。
    本筋が、違う意味での「ドキドキ」なので…。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 昭和の風景

      自分もその風景の一角を占めていたと思うと感慨もひとしおです。

  7. よるは去った より:

    さくら「そんなことのためにサミーちゃんを作ったのと違う・・・・・。」大手文具メーカーが「サミーちゃん」と日本中(いやひょっとして世界中)の子供たちと「お友達」になる手助けをしてくれるんだという発想にさくらちゃんも切り替えられると良いと思うんですがね。ところで「サミーちゃん」のモデルは「ス〇ーピー」? まあ前者はさくらちゃんのオリジナル、後者はアメリカからの導入という違いはあるようですが。年齢バレバレついでに書きますけど、確かス〇ーピーの出てくる「チャーリー・ブラウンの〇〇〇〇」シリーズのアニメはさかんにNHK でオンエアしていた時期がありましたね。吹き替えが故・谷啓さん、うつみみどりさん、松島トモ子さんとていった面々でしたが。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 年齢バレバレ

      昭和48年といえば『仮面ライダー』の放送が終わった年。
      悲しかったのでよく覚えてます。

  8. きゅうぽん より:

    なんだろう、せっかく「新人あかんやん!」から抜け出し、キアリスの大事な物、根っこの部分を感じ取ってきた健ちゃんとさくらなのに、急に栄輔の二の舞を踏みそうな健ちゃんの暴走が怖いです。どうしたん?と言いたい位。自由にやっても良い=なんでもして良いと思ったのでしょうか?
    やっぱりアメリカに行って肌に触れると当時のみんなが、「日本が古い、あかんって思って」しまったのでしょうか?

    潔はそこで栄輔に染まらず、「坂東営業部」の大事なスピリットを守って地道に頑張って来ましたが、健ちゃんはすっかりカドショー寄りになって、目先のみたいなのだけを追うようになったのに、とても恐怖を感じています。ちょっとこの前にカドショー社長とやりとりはありましたが、ちょっといきなり豹変するのはむりくりですが…。結婚でお家問題もありますが、今の段階では健ちゃんが「乗っ取り」みたいになって、ちょっと健ちゃんキライです。健ちゃんはずっと家に工場になってしまって「健ちゃん!健ちゃん!」とおばちゃんからベタベタされて、いつの間にかさくらに尻に敷かれて嫌気がさしたのでしょうか?なんて下世話な発想も思いついてしまいます(^_^;)

    お家問題を体験してきたものとしては、昔と違って兄弟がいっぱいいるわけでもなく、もちろん血のつながりを感じるのは大事ですが、それが苗字が変わってもそばにいたりして住んでいるほうが大事だなと思います。会社なら義理の子でなくても、本当に任せられる人に継いでもらえばいいと思います。
    キアリスも当初は自分の会社に子供を入れたくないと言っていたので。親心と揺れているのでしょうが。紀夫も褒めていたけれど、どんどん健ちゃんのイメージは下がってきますよね…。
    本編ではどうなるのか…。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      健ちゃんの暴走がいつまで続くかわかりませんが、次週あたり栄輔くんが大変な目にあい、その栄輔くんに対する古門氏の対応を見てそればブレーキになるかも知れません。そのブレーキがかかるまで、次週は見ていてつらそうですね。