健太郎が拡大路線まい進 / べっぴんさん 第132話

連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』
2017年3月10日(金)放送
第23週 第132話「あいを継ぐもの」

『べっぴんさん』第23週 第132話 あらすじと見どころ解説

昭和48年(1973年)9月。さくらと健太郎の間に長女の藍(あい)が誕生しました。武と中西は孫が生まれたお祝いにと紀夫に8ミリカメラをプレゼント。その日から紀夫は、さくらの成長記録を撮ることに熱中しはじめます。

一方、古門の助言を得てキアリス拡大路線をひた走る健太郎でしたが、キアリスの社風が変わってしまうことをすみれたちは案じていました。キアリスの変化に落胆する買い物客の言葉がすみれをさらに不安にさせます。

同じ頃、孫の顔を見たいばかりに君枝がひんぱんに家に足を運んでくることに、さくらは困惑していました。そのことを健太郎に相談するさくらでしたが、健太郎は君枝に何も言えずさくらの困惑は深まる一方でした。

そんな中、紀夫が藍の成長記録の上映会を行いました。藍の映像に着想を得たすみれは、キアリスガイドの映像化を提案するのでした。月日は流れ昭和48年(1973年)11月。オイルショックが日本経済に大打撃を与えるのでした。

<<前回131話 | 次回133話>>

midokoro

古門と栄輔に焚きつけられてしまった健太郎の暴走が止まりません。そして暴走する健太郎を誰も止めに入ることが出来ません。

キアリスが別の会社になってしまうことを恐るすみれ。

しかしついにすみれが恐れていたことが、目に見える前兆となってあらわれはじめてしまいます。

『べっぴんさん』第23週 第132話 ドラマの史実解説

今回『べっぴんさん』劇中で描かれるさくら考案のキャラクター。このキャラクタービジネスのヒントとなったのはスヌーピーと思われます。

キアリスの実在モデル・ファミリアが人気キャラクターのスヌーピーグッズを販売し始めたのが昭和45年(1970年)です。

さくらの実在モデル・坂野光子さんが米国でホームステイした頃、現地で大流行していたマンガ『ピーナッツ』に登場するスヌーピーに惚れ込んだのがファミリアでスヌーピーを取り扱うことになる最初のきっかけでした。

坂野光子さんがスヌーピーを日本の自宅に持ち帰ったのが昭和39年(1964年)。

スヌーピーにゾッコンの娘の様子を観察していたファミリア創業者の坂野夫妻は、日本でもスヌーピーが流行するのではないかと考え日本国内での独占販売権を取得。

坂野夫妻の予想通りスヌーピーはファミリアの大ヒット商品の一つとなり、坂野夫妻の見通しの確かさは驚くばかりですが、坂野夫妻の先を見抜く力がどれほど秀でたものであったかを知るデータがありますのでご紹介します。

キャラクター・データバンクというキャラクター商品市場を調査する会社のデータによれば2015年の人気キャラクターランキングの5位にランクイン。

約半世紀を経てもなお色褪せぬ魅力を坂野夫妻は見抜いていたことになります。

参考までに2015年の日本国内のキャラクター市場のベスト5は以下の通りです。

第1位:ミッキーマウス
第2位:アンパンマン
第3位:妖怪ウォッチ
第4位:ハローキティ
第5位:スヌーピー

『べっぴんさん』第23週 第132話 観賞後の感想

村田家の「あいを継ぐもの」

今週のサブタイトルは「あいを継ぐもの」。

「あい」とひらがなにしたのは「藍」と「愛」を掛け合わせるため。

そして、次世代のシンボルの「藍」に、すれみちゃん世代の「愛」をバトンタッチする役割をはたすさくらちゃん世代が「あいを継ぐもの」だと僕は解釈しています。

さて、その「あいを継ぐもの」たち世代を代表するさくらちゃんや健ちゃんが「愛」だけでなく、余計なものまで継いでしまったみたいです。

余計なものとは君枝ちゃんと昭一くんの「夫婦関係」。

夫と妻の夫婦間の力関係が逆転した頃の君枝ちゃんと昭一くん夫妻の姿が、そっくりそのままさくらちゃんと健ちゃん夫妻に継がれてしまいました。(笑)

昭一くんが復員後、しばらくは昭一くんは君枝ちゃんをコントロール出来ていたと記憶しています。

病弱の妻の身体を案じ君枝ちゃんが働くことをやめさせたのも、君枝ちゃんは働いていた方が元気になるという明美ちゃんの助言を受け入れ、働くことを認めたのも昭一くんでした。

そして、あの頃の昭一くんに君枝ちゃんは一言も逆らえなかったかと。

それが逆転したのは、健ちゃんを溺愛しすぎる琴子さんに君枝ちゃんが困り果てていた時が先だったか。村田家の一室を製作所にしたいと言い出した時が先だったか。それとも両者は同時期だったか。

琴子さんの孫の溺愛を何とかして欲しいと訴えても昭一くんは母には何も言えず、製作所の一件も自分から言うと言っておきながら結局は何も言えずじまい。

あの直後の君枝ちゃんは怖かった。

ことあるごとに昭一くんの不甲斐なさを遠回しにチクチクとつつき、昭一くんを追い込んでいった時の君枝ちゃんをいまだに忘れることが出来ません。

一方で、その頃の昭一くんが出来ることと言えば男会の面々と杯を酌み交わし、うっぷんを晴らすことだけ。

さて、今のさくらちゃんと健ちゃんは、あの頃の君枝ちゃんと昭一くんの二人の状況と瓜二つ。実の親子だから当然ですが、健ちゃんは昭一くんのほとんどコピーです。

義母にひんぱんに顔を出されるのは困る、やめさせて欲しいとさくらちゃんが訴えても健ちゃんの反応はにぶい。健ちゃんが昭一くんのモノマネをしているようにしか思えない。

一方で、さくらちゃんは健ちゃんが何も言えないことを鋭く察知する。

ところで君枝ちゃんとさくらちゃんとの間には血のつながりはないので、さくらちゃんは君枝ちゃんの性質を継いだわけではありません。

なのに二人は何故ここまで似てしまうのか。

村田家の代々の男たちの中に妻を強くさせてしまう何かが備わっているのでしょうか。もしかすると琴子さんの代も似たようなことが繰り返されていたのでしょうか。

村田家の夫婦関係、考えれば考えるほど楽しめます。

追伸:ちょっとネタバレになりますが、村田家先代の夫婦間のバランスを継いでしまったさくらちゃんと健ちゃんの間に生まれた藍ちゃんは、すみれちゃんにそっくりな性質と紀夫くんと同じ趣味を受け継ぐことになるようです。

【朝ドラ関連ニュース】今秋スタート朝ドラヒロインが決定

2017年10月2日スタートの新作朝ドラ『わろてんか』のヒロイン・藤岡てんを演じる女優さんが決定しました。

ヒロイン役を演じるのは葵わかなさん。

当ブログに頂戴したコメントで僕は初めて知ったのですが、テレビドラマ『表参道高校合唱部!』の中で、葵わかなさんと芳根京子さんはお互いに親友の役を演じたとか。

ちなみに葵わかなが出演している『ザ・サバイバルファミリー』は現在上映中。葵わかなさんのことをよく知らないので、映画を観に行って確かめて来ようかと思います。

<<前回131話 | 次回133話>>

Sponsored Link
Sponsored Link

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. ゆき より:

    君枝さんが孫の顔見に来るだけなら問題なかったと思うんですが家の中の事まで口出しすんなですよ産後の育児中のさくらちゃんからしてみたらイヤミな姑にしか見えないですさくらちゃん頑張れ!君枝さん気を使うからもう行ってやるな

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 家の中の事まで口出し

      口出しした上で村田家に来たら楽できるよ〜と言葉巧みに誘惑する。君枝ちゃんもいつのまにかしたたかなオバちゃんになりましたね。

  2. よるは去った より:

    オイルショックの場面でトイレットペーパー買い出しの為に主婦たちが行列しているのをキアリスの四人が他人事のポカ~ンとして見ているのが何か妙でしたが。「子育て」を終了した人たちにはさしてシビアじゃなかったのかな。どうせ年齢バレしているから言うけどかく言う私も「大変なんだなあ。」と他人面しながら、電熱の無駄遣いして親に怒られていた小学生。あのキアリスの面々を演じていた女優陣は生まれてなかったでしょうな。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 大変なんだなあ

      我が家ではついにティッシュペーパーがなくなったそのタイミングで僕が風邪をひき、新聞紙で鼻をかんだので顔が真っ黒になったのを覚えています。
      他人事でなく自分ごとでした(笑)

  3. 安ママ より:

    そうかー、そうだったのかー。
    かかあ天下のさくらちゃんの描き方に違和感を持っていたのですが、村田家のコピーとなると、それはそれは上手く描けてますね(笑)仕事では敏腕でも、家では…ですね。

    でもまぁ、孫を持つ身となると、同じ孫なのに(それもこちらが夫側)一緒に住めず、紀夫さんさんが喜々として8ミリ回すのを見るのも何となく寂しいのは同感します。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 同じ孫なのに一緒に住めず

      しかも長男の初孫ですからね。近くに住んでたら毎日でも顔を見にゆきたくなるのが人情ってものでしょう。

  4. きゅうぽん より:

    明美ちゃんが言うように、良いとわ思わんけど変わっていく…ですが、健ちゃんがどうあれ、肝心の赤ちゃんグッズである肌着が店頭にないってどうなんでしょうか?
    大きいなっても変わらん部分と言いながら、ないのはおかしい。
    店頭で取扱いしていないのか、在庫切れか、いずれにせよ、悦子様なら絶対厳しくチェックが入っていたと思います。

    それに、やっぱり藍ちゃん生まれたてで首が座っているのおかしい…(^_^;)そして、君枝ちゃん、琴子さん状態全開!!健ちゃんの昭一さんぶりが笑えました!

    某芸能人の方が、1〜3ヶ月は夫は何もすることがないとありましたが、いやある!こういったトラブルの回避に、料理ができるなら作って欲しいし(後片付けも)、産後のケアに出かけさせてくれたり…、あやしても意味がないとか、ちょっとそれは責任転嫁だと思ったり…。明美ちゃんの指導を受けてほしかったです(笑)

    8っm上映会って、すごくジジバカぶりですが、まぁみんなで育てる精神は繋いでいますね。でも、君枝ちゃんやりすぎー!!あんなに嫌がっていたのに。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 1〜3ヶ月は夫は何もすることがない

      その頃、僕は命がけでしたよ(笑)
      授乳担当者として深夜は三時間おきに働き、日中は当然不眠不休で働いてました。

  5. まいまい より:

    健ちゃんとさくらちゃんの夫婦関係についてですが
    男性の受け取り方と、女性の受け取り方では
    ずいぶん違うなぁと、レビューを読んで思いました。

    赤ちゃんを育てた経験のあるお母さんであれば
    さくらちゃんの行動(健ちゃんへの態度)も、無理はないと
    理解できると思います。

    私もそうでした。初孫が里帰りから戻ってきた後
    7日連続で、日中、姑が来ました。
    こっちは、赤ちゃんの世話に、荷物の片付け、
    家事に加えて、姑の話し相手もしなければならなくなり
    昼寝すらできず、ふらふらになりました。

    7日目、我慢ができなくなり、「おかあさん、すいませんが
    赤ちゃん見ててもらえませんか?少し荷物を片付けたいので」と
    頼んだら、「いいわよいいわよ、何かあったら言うから
    気にしないで片付けて、私も手伝うわよ」
    と引き受けてもらえました。
    「なぁんだ、頼ってよかったんだ、もっと早く気づけばよかった」
    と気が楽になった経験があります。

    また、いつの時代もそうなのかもしれませんが
    孫フィーバーのじぃじやばぁばは、どうして
    昼も夜も無く赤ちゃんの世話をしているお母さんの
    体調を気遣うことができないのでしょうか?

    赤ちゃんを全身全霊で守り育てていく責任感の中で
    お母さんの体調が崩れれば、赤ちゃんも犠牲になってしまう。
    その中で、お母さんのちょっとした休憩を邪魔するものや
    部屋が散らかっているなどの家事の手抜きについて
    ひとこと言ってしまう(目にすればどうしても口に出るのも分かりますが)
    それらがどれだけお母さんのプレッシャーになっていくのか。

    角を立てずに、義理の親に伝えるには
    実の子に言ってもらうことがベストであると
    どの時代の嫁も同じように考えるのです。
    それだけ嫁は姑に気を使うのです。

    私だったら、おにぎりだけ作って出しますよ。^^
    そうしたら「この嫁は、赤ちゃんの世話で大変で
    今はおにぎりしか準備できない状態なのだ」と
    姑に伝えることができるのですから。

    おにぎりについて、もう一つコメントです。
    関西の家庭ですから、おにぎりに巻かれた海苔は
    味付け海苔だったことも、芸が細かいなぁと思いました。
    ちなみに、関東生まれの母に育てられた私は
    焼き海苔をおにぎりに巻きます。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      出産直後のリアルな状況、興味深く拝見しました。実は我が家の第一子が生まれたとき、本来いるはずのジジババ四人のうち、すでに生存者は一名でしかも最後の一命はジジでした。だからこんな時のババの反応を知らずに今日まで来てしまったので、ドラマも、コメント欄のレビューも新鮮です。

      ちなみに上の第一子誕生後三ヶ月間の授乳当番担当者を拝命していたので、深夜に三時間おきに起こされてました。だから眠そうなさくらちゃんの気持ち、こちらは痛いほどわかりました(笑)

  6. ひるたま より:

    今日の最後の方で、テレビを叩く紀夫くんが可笑しく(そして何故か可愛らしく?)感じられたのは私だけでしょうか…?

    叩いた事でテレビの調子が復活したか否かは???ですが。(;^_^A

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > テレビを叩く紀夫くん

      懐かしいですね、この姿。叩くだけでテレビがなおるなんて古き良き時代です。

    • あじやま より:

      >テレビを叩く

      うちでは そういうことは なかったな
      ぐあいの悪くならないテレビだったからかも

      叩くとなおるということについては 電流のながれにくい個所が発生したのが
      復帰するからというようなことで、叩きすぎると 本当に流れなくなり
      こわれるという結果となるというようなことでしょう。

      まあ 叩くのをみていて こわれたなと思いましたよ。

  7. うつ より:

    ライセンス生産契約か。
    確か日本の自衛隊の防衛装備(特に航空機)は
    アメリカとのライセンス生産契約に
    基づいたモノがあったよなあ。

    やはり日本のモノ作りが発達させるには
    避けられない宿命なんだろうな。

    まあ、さくらやすみれは個人的に面白くは
    無いようだけど。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > ライセンス生産契約

      史実では「さくらちゃん」に該当する女性の両親がライセンス契約に乗り出しましたが、その時の「さくらちゃん」がどう反応したのかが気になります。