エイミーの娘ジャスミン / べっぴんさん 第147話

連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』
2017年3月28日(火)放送
最終週/第26週 第147話「エバーグリーン」

『べっぴんさん』最終週/第26週 第147話 あらすじと見どころ解説

アメリカから送られてきたエアメールの送り主であるジャスミン・モリスが誰であるかはすぐにわかりました。すみれたちが手さぐりで商売をはじめた頃、ベビードレスを注文してくれた米国人女性・エイミーの娘でした。

エイミーが亡くなったこと。そして、このドレスを着ることが出来た感謝の気持ちをエイミーに代わって伝えたかったとその手紙には書いてありました。ジャスミンは自分の娘にもそのドレスを着せ、娘の写真も同封されていました。

ジャスミンの娘の写真を見せられた藍は、幸せの瞬間を残し会ったことがない人にもその時の思いを伝えることができる写真に関心を持ちはじめました。その藍の気持ちを察した紀夫は、大切にしていた自慢のカメラを藍にプレゼントします。

藍はカメラで写真撮影することに夢中になりはじめました。そして写真を撮影できるカメラの仕組みが気になりはじめます。そして、藍がカメラを紀夫からもらった翌朝、紀夫は藍の行動に驚かされます。藍はカメラをバラバラに分解してしまったのです。

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キアリスに送られてきた謎の差出人からのエアメール。

その謎の差出人「ジャスミン・モリス」は、戦時中にすみれたちがオムツやベビードレスをつくってあげたエイミーの娘でした。

エイミーの物語が最終週で回収されます。

『べっぴんさん』最終週/第26週 第147話 事前発表あらすじのレビューと史実解説

終戦直後、まだ日本が米国の占領下にあった頃のこと。その頃の日本の様子を報道するために日本に駐在していた新聞記者ジョン・マクレガーが、キアリスの前身のベビーショップあさやに妻のための買い物に訪れたことがありました。

そのジョンの妻で、その頃体調を損ねて室内にこもる日々を送っていたエイミー・マクレガー。彼女の注文ですみれたちはベビードレスをつくりました。

注文の内容は、娘の代になっても孫の代になっても着続けられるベビードレス。

母の深い愛情を娘や孫の代まで伝え続けたい。そんなエイミーの気持ちを汲んだすみれは、自分の母の愛情と思い出がいっぱい詰まっている母の形見のウェディングドレスをバラしてベビードレスを完成させました。

その時の、母の形見をバラすというすみれの覚悟は無駄にはなりませんでした。

エイミーは、日本で出産した娘にそのベビードレスを着せ、その娘もまた自分の娘が生まれた時にそのベビードレスを着せることで、すみれの想いはしっかりと伝えられました。

そのエイミーの娘が「ジャスミン・モリス」です。

エイミーとジョンの間に生まれたジャスミン・マクレガーは長じてモリス氏と結婚。モリス氏との間に生まれた娘もまた、すみれのベビードレスを着用。

そして、すでに亡くなったエイミーから聞かされたすみれへの感謝の気持ちを、ジャスミンが亡き母に代わってエアメールで伝えてくることにになるそうです。

さて、この記事を投稿した2017年3月10日の時点で、ブログ主は今回の場面にある期待をしています。

その期待とは、手紙を読み上げる「ジャスミン・モリス」の画面上への登場です。「ジャスミン・モリス」を演じるのはもちろんシャーロット!

朝ドラの鉄板となる、最終週のサプライズゲスト。

『べっぴんさん』の最終週サプライズゲストは、ぜひともシャーロット・ケイト・フォックスさんの再登場であって欲しいと心から願っています。

わざわざ最終週のタイミングでエイミーの物語を回収するくらいなのだから、きっとサプライズさせてくれると信じたいですね。

『べっぴんさん』最終週/第26週 第147話 観賞後の感想

『べっぴんさん』のテーマはものづくりでなく想いを伝えること?

前回のお話の中で愛孫の藍ちゃんについて紀夫くんが言いました。「とらえどころがない。何を考えているかわからないところがある」

すみれちゃんについて同じような意味の言葉を、五十八さんも過去に何度か口にしたと記憶しています。

紀夫くん視点、五十八さん視点から語られた藍ちゃんとすみれちゃんの性質。本人からすれば考えていることは自分でははっきりしているけれど、それを伝える言葉の選び方がよくわからないと言ったところでしょうか。

子供の頃のすみれちゃんも今の藍ちゃんも、言葉をつかって自分の気持ちや考えていることを人に伝えることが苦手です。

伝えたいことがないわけではない。何も考えていないわけでもない。ただ言葉が見つからないだけ。もしかすると言葉が簡単に見つからないだけに、伝えたいことは人一倍あるのかもしれません。

さて、今回のお話の中で描かれた藍ちゃんカメラ分解事件を見て思ったことがあります。

自分の気持ちを言葉で伝えることが苦手な藍ちゃんは、言葉に代わって自分の気持ちを伝えることができるものを探し求めていたような気がします。

それを意識して探しはいないにせいよ、心のどこかで自分の気持ちを何かの形で上手に伝えられたらと願っていたのだと思います。

そんな中で出会ったのが写真でした。会ったことがない昔の人にも会えて、その時の幸福の瞬間を時空を超えて伝えることができる写真。言葉に代わる気持ちを伝える手だてを探し求めていた藍ちゃんが夢中にならないわけがありません。

これと同じことはリトルすみれちゃんにも言えます。

リトルすみれちゃんは、自分の気持ちを適切な言葉を選んで伝えることが藍ちゃん以上に苦手でした。大人になってもなおらなかった「なんか、なんかな」の口ぐせがそれをよくあらわしています。

リトルすみれちゃんが見つけた自分の気持ちを伝える手だて。それは刺繍などのものづくりの世界。そして、ものづくりが自分の気持ちを伝えることができるとすみれちゃんを目覚めさせたのが麻田のおっちゃんの言葉だったと思います。

大切なのは上手につくることでなく、つくるものに想いを込めること。

麻田のおっちゃんが言いたかったことはものづくりで一番大切なことでした。しかし、すみれちゃんがその時に受け止めたのは、ものづくりは気持ちを伝える手だてになるということだった。すみれちゃんが、自分の気持ちを伝える方法と出会った瞬間だったと思います。

そしてすみれちゃんは想いを伝えるためにものづくりをはじめ、娘や孫の代まで自分の想いを伝えたいと心から願うエイミーちゃんと出会いました。

エイミーちゃんは娘にまでは想いを言葉で伝えることが出来ましたが、孫が生まれる前の年に息を引き取り、孫に想いを言葉で伝えることはかないませんでした。

しかし、すみれちゃんの想いを伝える手だて=ベビードレスを通じて、エイミーちゃんの想いも写真に写っていた赤ちゃんに伝えられたに違いありません。

そして、ベビードレスに込めらたエイミーちゃんとすみれちゃんの合作とでも言うべき想いは写真を通して藍ちゃんにまで伝わり、今度は藍ちゃんが自分の想いを伝えることができる手だてと出会う。

本作のテーマはものづくりでなく想いを伝えることにあったのかなと思った回でした。

追伸:ベビードレスの写真を通じて、遠回りして藍ちゃんのもとに戻ってきた若い頃のすみれちゃんの想い。その想いがしっかりと伝わった藍ちゃんのDNAは覚醒し、遺伝子を通してリトルすみれちゃんの行動も伝えられました(笑)

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14 Responses to “エイミーの娘ジャスミン / べっぴんさん 第147話”

  1. えびすこ より:

    カメラ分解。血は争えないという事でしょう。
    残り4回。どんなフィナーレになるか?

    べっぴんさんでは海や川、ため池に落ちるシーンがありませんでしたね。ひよっこではあるかな?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > フィナーレ

      最終回らしからぬ静かな終わり方をするような気がします。

  2. まいまい より:

    ベビードレスの継承ストーリー、素敵でしたね。

    素朴な疑問なのですが(決して悪意のあるコメントではないですが)
    ベビードレスに使われた生地は
    元々ははなさんのウエディングドレスでしたね。

    ということは、明治後期から大正時代に作られた生地で
    それが、すみれちゃんに受け継がれ(昭和10年ごろ?)
    戦後にベビードレスにリメイクされました。(昭和20年過ぎ)

    さらに月日は過ぎ、昭和50年代となっての
    再登場なのですが、そんな長期間(少なくとも70年)
    ドレスの生地がもつのだろうか?と思ってしまいました。

    外国製の最高級なシルクを使ったものであれば
    可能なんですかね?
    フィクションなのでそこは突っ込まないで・・・
    なのでしょうか?

    赤ちゃんが着用すると、ミルクやよだれがついてしまい
    それが洗濯後であっても、数年経過すると
    シミとなって現れる経験をしているため
    そんなにもつのかなぁ???と思ってしまいました。

    本編も今週で終わりですね。
    あらすじ掲載とレビューをいつも楽しませていただいています。
    ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > ベビードレス

      ベビードレスを調べたところ、日本であればお宮参りなどのハレの日に着るものみたいですね。レンタルのサービスもたくさんありますので。アメリカであれば記念撮影などここぞという時くらいしか着用しないので長持ちするのかも知れません。

  3. ひるたま より:

    来ましたね…「藍ちゃんカメラ分解事件」。
    祖母であるすみれちゃんの「靴分解事件」の時、子供時代のすみれちゃんは「針と糸、はりといと…」繰り返し呟きながら分解していましたが、今回の藍ちゃんは無言でカメラをあちこち眺めながら分解…という違いはありましたね。
    靴ならばハサミさえあれば分解出来ちゃいますけれど(そして直してくれる麻田さんもいましたし)、今回のカメラは…ハサミ一つで簡単に分解出来る代物ではありませんね。最低でもドライバーは必須でしょう。(;^_^A
    明日以降がどうなるやら…??

    エイミーさんの登場は回想シーンのみでしたが…それでも回収されたので、個人的には良しとしています。
    以前にも少し触れましたが、『ヨーソロー』の二郎くん一家、そして野上家の一人息子正太くん…特に正太くんに関しては何故大人になってからの登場が無いのか納得出来ないというのが本音です。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > エイミーさんの登場

      シャーロットちゃん演じるジャスミンさんの登場が当初の僕の願いでしたが、手紙だけの登場の仕方が最適だったと今は思います。手紙や写真を通じたことで、エイミーちゃんの想いもジャスミンさんの想いもより深く伝わったと思います。

  4. すっぱ より:

    やるかな?やるかな?やるかな?やるかな?やるかなー!?
    と思っていたら、やっぱりやっちゃいましたね、カメラの解体!(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > カメラの解体!

      祖母と孫。顔が似ているだけではありませんでしたね。

  5. よるは去った より:

    紀夫「藍、起きなさい・・・・・・・何でこないなことを。」藍ちゃん誰に似ちゃったのかな?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 誰に似ちゃった

      娘が何を考えているかよくわからなかったという五十八さんの言葉をようやく理解する紀夫くんでした(笑)

  6. 渡辺紘規 より:

    「キアリスの前進のベビーショップあさや」の表記について
    「前進」は「前身」では?
    意味が通じません。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      ご指摘ありがとうございました。
      早速、訂正させていただきました。

  7. amo より:

    朝が来た以来、貴ブログを楽しく拝読しています。今更ながらですが、英輔が初めてテレビCmに出たときの靴がいただけません。モデルがVANならば、あんなおじさんの通勤靴のようなものでなく、ローファーとかウイングチップを履かせてほしかったです。少年時代、VANが欲しくて懸命にアルバイトをした身としては残念です。ちなみに、私はかつて銀座ファミリアに勤める女性とお見合いをしたことがあります。残念ながら結婚には至りませんでしたが、彼女が幸せに暮らしていることを祈る次第です。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > おじさんの通勤靴

      引用させていただいたこの表現に吹きました。VANに憧れた世代の一人として心から賛同します。今後とも当ブログをよろしくお願いいたします。

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