藍が紀夫のカメラを分解 / べっぴんさん 第148話

連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』
2017年3月29日(水)放送
最終週/第26週 第148話「エバーグリーン」

『べっぴんさん』最終週/第26週 第148話 あらすじと見どころ解説

藍が、紀夫からもらったカメラをバラバラに分解してしまいました。驚き言葉を失う紀夫をなだめつつ学習塾に通う藍を家から送り出すと、ほどなくして今度はさくらから電話がかかって来ました。

藍が学習塾を休んでいるようだと電話でさくらが告げて来たのです。藍が学習塾を休んでいるという知らせは君枝と昭一の耳にも入りました。藍が姿をくらましてしまい、すみれと紀夫、君枝と昭一、そしてさくらは激しく動揺します。

藍が行方不明になったことで家族が動揺する中、健太郎だけは冷静でした。藍は三日も塾を休んでいる。だから藍が自分の意思で休んでいるのだ。決して誘拐などではない。健太郎はそのように考えていたのです。

しかし夜になっても藍は帰ってきませんでした。家族は手分けして藍を探し、すみれは自宅に待機します。藍を待つすみれは居眠りをし五十八とはなの夢を見ました。すみれの幼い頃に似ている藍の声に耳を傾けてほしいと夢の中で五十八はすみれに告げるのでした。

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midokoro
少女時代のすみれにそっくりな顔の少女に成長した藍は、性格もまた昔の祖母にそっくりでした。

すみれの少女時代は、口数が少なく感情表現もどちらかといえば乏しい方でした。

しかも、父親の靴をいきなり分解するという理解不能の行動に出たすみれ。そのすみれの孫の藍もまた、理解不能の行動をとることでさくらを困惑させます。

『べっぴんさん』最終週/第26週 第148話 事前発表あらすじのレビューと史実解説

前々作『あさが来た』ではヒロインの少女時代とヒロインの娘の少女時代を同じ子役が演じたものの、顔だけがそっくりで性格は似ても似つかぬものでした。

本作『べっぴんさん』ではヒロインの少女時代とヒロインの孫の少女時代を同じ子役が演じます。そして顔がそっくりなのはもちろんですが性格までもがそっくりです。

幼少期、刺繍に没頭していたリトルすみれは父・五十八の靴が針と糸によって編み上げられていると聞かされ、刺繍にも通じる靴の構造をどうしても知りたくなりました。

そしてついに五十八の大切にしている革靴を分解。

すみれの不可解さを表現したこの場面はまた、すみれの人並はずれた集中力と好奇心。そしてものづくりへの深い愛情を表現する忘れられない名場面ともなりました。

そんな祖母を持つ藍が、祖母の子供の頃にしでかしたことと同じことをしてしまいます。紀夫のカメラを分解してしまうのです。

藍はカメラが不思議でなりませんでした。

家に飾ってある家族の写真はどれもが皆、優しい顔をしている。カメラには人を優しくする何かが入っているのだろうか。

その謎を追求したくてカメラを分解してしまう藍。

分解する対象は異なっても、分解するその動機は祖母のすみれとまったく同じ。だから、藍の行動をまったく理解できない家族の中にあって、すみれだけが藍を理解する。

またすみれの孫への理解を促すため、五十八とはなが夢枕に立って再登場。最終週だけあって懐かしい顔ぶれの再登場が嬉しい『べっぴんさん』第148話です。

追記:この頃の紀夫の趣味はカメラ。この趣味は紀夫の実在モデル・坂野通夫氏が晩年に没頭した趣味です。

『べっぴんさん』最終週/第26週 第148話 観賞後の感想

五十八さんとはなさんがすみれちゃんの夢の中に出てきた理由を考えてみました。

『とと姉ちゃん』でも、最終回間際に亡き竹蔵ととが常子ちゃんの夢の中に出てきたもののその理由はわかり過ぎるくらいよくわかりました。

長年、ととのの代わりをつとめてくれた娘の労をねぎらい、約束を果たしてくれた感謝を伝えに来たのでしょう。

では、五十八さんとはなさんは何故?

女親の子供たちへの洞察力

はなさんは、亡くなる前にすでにすみれちゃんとゆりちゃんのそれぞれの性格を深く理解していました。

すみれちゃんは実は辛抱強い性格であること。何を考えているのかよく見えないのは、実は自分が好きなことに集中し過ぎているためであること。

ゆりちゃんは強そうに見えてそうじゃなこと。

はなさんは娘のことをよ〜くわかっていたものの、五十八さんはちょっと怪しい。

生前の五十八さんの晩年。すみれちゃんが子育てに手を焼いていた頃も、少女時代のすみれちゃんがよく分からなかったなどと言い、怪しさは解決しきれていませんでした。

今回も五十八さんは同じようなことを口にし怪しさが際立つ(笑)

そこではなさんが、子供に静かに寄り添いその子の声なき声に耳を傾ける母親の知恵をはなさんが伝えるために来たのではないかと思います。

男親は子供の見た目しかわからない。そして見た目が自分の理解を超えていると、それ以上のことは考えられなくなる。

五十八さんがすみれちゃんのことを、若い頃も晩年んも死後ですらも「とりとめのない」とか「何を考えているのかわからない」と言う言葉で語るのがその表れかと思います。

紀夫くんも藍ちゃんについて同じような言葉を口にしましたね。あれほど溺愛していると言うの藍ちゃんの本質を見抜けていないのかとちょっとびっくりしました。

はなさんが早逝したばかりに、女親が持つ子育ての知恵は断絶し、すみれちゃんには伝わりませんでした。婿の紀夫さんにも伝わっていません。

だからなのかすみれちゃんも子育てには随分と手を焼きました。そしてさくらちゃんもまた子育てに手を焼くとこぼす。

しかし、これで二代続いた子育ての悩みは藍ちゃんの代で打ち止め・・・となってほしいものです。

ところで話が変わりますが、夢の中に出て来たはなさんよりもすみれちゃんの方がすでに年長です。すみれちゃんが母ではなさんが娘と言っても差し支えないほどの開きがあります。

にもかかわらず子育ての知恵の豊かさは、「年長」のすみれちゃんは「年少」のはなさんにはかなわない。

これは、女親の子育ての知恵を受け継いで来た女性とそうでない女性の差というものなのでしょうか。

【追記】女親だけが持つ知恵みたいなことを書きましたが『ごちそうさん』の中で、リトルふ久ちゃんの謎の行動の数々のその動機を言い当てたのは正蔵でした。子供への洞察力には性別は関係なさそうです。

【朝ドラ関連ニュース】次回作『ひよっこ』特番

来週からスタートする『ひよっこ』関連の番組が三本、こんどの日曜日に放送されますので番組情報を以下にまとめておきます。

▼NHKプレマップ「朝ドラファン芸人が語る『ひよっこ』」
・4月2日(日)5:45~5:50
・NHK総合1

▼もうすぐ!「ひよっこ」
・4月2日(日)8:25~8:56
・NHK総合1

▼10分で「ひよっこ」
・4月2日(日)13:30~13:40
・NHK総合1

▼有田P おもてなす「木村佳乃」
・4月2日(日)16:20~17:03
・NHK総合1

▼NHKプレマップ「連続テレビ小説 ひよっこ」
・4月2日(日)17:03~17:05
・NHK総合1

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いつも、当ブログ『朝ドラPLUS』をご覧頂き誠にありがとうございます。当ブログでは、誤記、誤変換、事実誤認をなくすべく努めておりますが、もし文中に誤りや表現の不明な点がございましたら、ご指摘頂けますと幸甚に存じます。今後とも『朝ドラPLUS』をよろしくお願い致します。ありがとうございました。


21 Responses to “藍が紀夫のカメラを分解 / べっぴんさん 第148話”

  1. きゅうぽん より:

    私は、ビニール人形の胴体と足をバラバラ、人形の髪の毛丸坊主、自分の鼻の穴に菊の花…色々もっとやらかしましたが、うちの子供とくに上の子は小さいときから分解好きで、早くからドライバーを持ち出し、分解しまくっていました。そしてどんどん家が破壊されていきましたね…(泣)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > ビニール人形

      ウルトラ兄弟が無残な姿になったことも思い出しました(笑)

  2. ひるたま より:

    こちらのコメントだけでも、子供時代に何かしらの物を「分解」なさった経験をお持ちの方が複数いらっしゃるのですね…!(@_@;)
    TL検索をかけた時にも、同じような経験をお持ちの方が他にも複数いらっしゃる事が判明。

    好奇心故に「分解」し、往々にして大人を困らせる子供の行為って、結構普通にあるのかもしれませんね。「成長過程」の一つなのでしょうか。
    (かくいう私も覚えていないだけで、実は何か「やらかしていた」かも分かりませんし(^^;)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 成長過程

      分解した後に戻せなくなりものづくりの難しさを学習できたのは間違いありません(笑)

  3. mizutamari より:

    私も、目覚まし時計を分解しました。
    えらく叱られましたが、目覚まし時計はどうなったか思い出せません。
    朝蔵さんのお陰で、楽しく朝ドラを見続ける事が出来ました。
    ありがとうございました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 目覚まし時計

      そういえば乾電池を分解したことを思い出しました。もっとメカニックな内部を想像していたので実際の中身を見てガッカリしたのを覚えています。

      半年間ありがとうございました。次回作も一緒に楽しみましょう。

  4. 1013 より:

    お祖父様から譲り受けたとはいえ一応自分の所有物であるカメラを分解した藍ちゃんの方が、お父様の靴をバラしたすみれちゃんよりマシだろう!

    と兄のルービックキューブを分解した私は思いました(笑)
    藍ちゃん私とおそらく同学年だからアレに興味持ったら絶対バラすと思います(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 自分の所有物

      たしかにもらったものですからね。おじいちゃんから「貸してあげる」と言われていたら、別の行動をとっていたかも知れません。(そう願いたいです)

  5. SingSong より:

    私もさくらちゃんが藍に対する評価を聞いた時は少しびっくりしました。誰かツッコミを入れるのかなと思ったぐらいです。

    カメラを分解する気持ちよくわかります。
    将来はデジタルカメラの開発でもしたり?

    因みに家のアイロンを分解したらコードのワンタッチ巻きができなくなりました。仕方なくそのまま使っています。自転車の分解など色々やってました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > アイロンを分解

      実は僕も掃除機を分解しました(笑)「コードのワンタッチ巻き」で思い出しました。

  6. すっぱ より:

    坂東家の、ボンボン時計の「ボーンボーンボーン」という音が、懐かしく感じられます。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > ボンボン時計

      昭和59年ではすでに珍しかった「ボンボン時計」がまだあるところに老夫妻が暮らす家の空気感がよく現れてますね。

  7. きゅうぽん より:

    まだ君枝ちゃんは自分で育てていた所がありますが、すみれはキヨさんに任せっきりだったので、子供がそんなものというのがわからないのかな(そして自分がそうだったのを気づいていなかった)…また、NHK龍ちゃんに継ぐ、ごちそうさん、花子とアン…もう子供がおかしい→大人が慌てる(大人の物差しで見る)→認めるの図式もうお腹いっぱいですね。
    靴を分解の時、紀夫もいたんだし、そういえば、すみれもそうだったなで終わる話が…長い。
    美雪ちゃんの話が小雪ちゃんへの話はすごく感動し(泣)ましたが、なんか尺稼ぎのようで。
    さくらは、あれだけすみれに反発して何週もゴネていたのに
    働きながら子育てするというのは分かったはずなのに、彼女も藍のことをきちんと見てこなかったようですね。ガチンコで向き合ってきてない感じがして、何考えているかわからないではないだろう!と、ちょっと、さくらを正座させてお説教したい気分です(^_^;)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > さくらを正座させてお説教

      親に痛い目にあわされた子供は、自分が親になると子供に同じことをすると言いますが、さくらちゃんはそれなのかもしれません。

  8. ひるたま より:

    「一人っ子やから、こらえ性のないわがままな子に…」
    さくらちゃんののセリフに、思わずTVの前で一人突っ込みを入れてしまいました。
    「…貴女の口から、そのセリフが出るか!?」と。
    さくらちゃん、かつて自分自身もかなりの我儘ぶりを発揮していた時期があった事を覚えているのかしら??(;^_^A
    (もっともさくらちゃんの場合は、少なくとも中学生の時までは忙しくしていた両親に心配をかけまいとして、少なくとも両親含めた大人の前では「手の掛からない良い子」を演じていた訳ですが)

    祖母であるすみれちゃん&君ちゃん、そして母親であるさくらちゃんが取り乱していたのに対し、父親である健太郎くんの冷静さが際立っていましたね…母親(君ちゃん)から「何でそんなに落ち着いているの?」と驚かれた位に。
    (個人的には、やはり君枝&昭一夫妻の子供だな~とも一瞬思っちゃいましたが^^;)

    分解されてしまったカメラを前にして、すみれちゃんから「お昼ですよ」と声を掛けられるまで呆然としていた紀夫くん…かなりの落胆ぶりが伺えました。(気持ちは分かるような…?^^;)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > こらえ性のない

      同感です。さくらちゃんの暴走が始まってからはあの龍ちゃんが良い子に見えたほどでしたからね(笑)


      > 落胆ぶり

      勤め上げて買ったという思い出が詰まっている上に、定年後の生き甲斐でしたからね。

      • ひるたま より:

        朝蔵さん、こちらこそ返信ありがとうございます。
        子育てに悩むさくらちゃんですが…もしも喜代さんならばどのように助言したのかな?とふと思ったりしました。

        喜代さんの存在は本当に偉大だったな…と今つくづく感じています。

  9. もんすけ より:

    昭和のあの頃、学○の「科学と学○」シリーズが全国を席巻していましたよね。
    科学雑誌のふろくには、感光紙で写る簡易カメラやコイル式のラジオを組み立てるキットなどついていました。当日の小学生たちは、物がどんな風にできているのかに心ときめかせながらこぞって組み立てていたものでした(その風景が懐かしい)。
    おっとりしているようで好奇心旺盛の藍ちゃんも、してしまったlことはそれとは反対でしたが、根っこは同じなのでしょう。
    あまりにもすみれちゃんや君枝ちゃんがお譲様だったので周りは気づきにくいのかもしれませんが、いわゆる「健康な普通の子」の感性をも持っていたのではないでしょうか。

    花さんと五十八さんの登場の場面にゆりさんまで…。
    ゆりさんも一緒にちゃんと褒めてもらえてよかった。
    夢の中まで優しい気配りさんのすみれちゃんでしたね(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 感光紙で写る簡易カメラ

      ありましたね!こんなものが。確かに機械をバラすというのは健全な好奇心でした。藍ちゃんみたいな女の子はレアケースですが、『ごちそうさん』のふ久ちゃんに次ぐリケジョなのでしょう。

  10. よるは去った より:

    すみれちゃんが夢の中で聞いたお父様、お母様の意見は心の中の悟りのようなものという解釈で良いのかな?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 心の中の悟り

      そのようなところかと思います。それにしてもはなさんまで出て来て驚きました。

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