ひよっこ 第4週 旅立ちのとき

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『ひよっこ』
2017年4月24日 〜 4月29日放送
第4週「旅立ちのとき」

『ひよっこ』第4週「旅立ちのとき」あらすじ

正月までに父の実の消息が分からなければ、東京に働きに出て父を探そう。東京オリンピックの開会式を見ながらみね子は決意を固めました。昭和39年(1964年)の大晦日。例年、帰郷する実を乗せてくるバスの中に父の姿はありませんでした。

年が明けて昭和40年(1965年)1月。みね子は東京で就職したいと言い出すものの、職探しの時期はとうに過ぎていたため就職先は簡単には見つかりませんでした。そんな中、みね子の高校の学級担任・田神が就職先を見つけます。

就職先は、みね子の幼馴染・時子の集団就職先として決まっていた向島電機のトランジスタラジオ工場でした。一人で上京する不安に押しつぶされそうだった時子は、みね子も一緒とわかり涙ながらに喜びます。

昭和40年(1965年)3月。高校を卒業したみね子たちは、家族と故郷に別れを告げる日を迎えました。みね子、時子、三男は集団就職列車に乗って東京へ。上野駅では、向島電機の愛子がみね子たちの到着を待ち構えているのでした。

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『ひよっこ』第4週 各回あらすじとレビュー

第19話 4月24日(月) 大晦日の最終バスを待つ
第20話 4月25日(火) 昭和40年元旦、実帰らず
第21話 4月26日(水) みね子の就職先見つかる
第22話 4月27日(木) みね子たちの卒業式の日
第23話 4月28日(金) 奥茨城での最後の日の夜
第24話 4月29日(土) 集団就職列車で上野駅へ

『ひよっこ』第4週 今週の時代背景解説と事前発表あらすじとレビュー

この作品のタイトル『ひよっこ』は「金の卵」ヒロインが殻を破って成長する「ひよこ」という意味合いが込められています。

その「金の卵」とは、東京オリンピックが開催された昭和39年(1964年)の流行語の一つで、集団就職のために地方から都会に出てきた若き働き手たちを指す言葉です。

みね子ちゃんが「金の卵」になるのは、この言葉が流行語になった翌年です。

さて、みね子ちゃん、時子ちゃん、そして三男くんの奥茨城村の幼馴染三人組が集団就職列車に乗って到着したのは東京の玄関口の一つ、上野駅。

『あまちゃん』の中で、有村架純ちゃんが演じたヤング春子さんが、北三陸に帰るべきか東京にとどまるべきか悩みに悩み、アキちゃんがアイドルを目指す日々を送った「東京EDOシアター」がある、あの上野です。

余談ですが、ヤング春子さんが正宗さんと暮らした世田谷区三軒茶屋。この街から二つ目の駅で『サザエさん』の舞台である世田谷区桜新町が集団就職発祥の地なのだそうです。

ここの商店街が昭和29年に出した合同求人広告により、地方から集団で就職者がやって来たことが集団就職の始まりと言われています。

さて、みね子ちゃんが上京を決めるのは昭和39年(1964年)の大晦日。そして年明け早々に就職活動を開始します。

ちょうどこの頃、『とと姉ちゃん』ではヒロインの母・君子さんが亡くなりました。昭和40年(1965年)1月のことでした。

君子さんの死をきっかけに、常子ちゃんは母が生前に遺した日々を幸せに過ごす知恵の数々を書籍にまとめようと発案。

編集長の花山さんもそのアイディアに大いに賛同し、常子ちゃんによる連載随筆『小さなしあわせ』がはじまりました。

『ひよっこ』第4週 一週間のエピソード観賞後の感想

高校卒業後もこよなく愛する奥茨城村に住み続け、大好きな田んぼや畑の仕事を手伝いながら大人になろうと考えていたみね子ちゃんの人生が、半分は自分の意思、半分は自分の意思とは無関係に動き出す様が描かれた一週間でした。

そんな主人公の大きな変化がテーマとなる一週間でしたが、主人公の大切な二人の友人の人生の変化、家族や故郷との別れも主人公と同じくらいに丁寧に描かれ、重厚で忘れられない一週間であったと思います。

とりわけ強く印象に残ったのは三男くんと彼のお母ちゃん・きよさんの別れです。

きよさんはドラマの中に初登場してから今週までの間、聖火リレーで「ばあちゃん」と勘違いされた時以外の登場場面はほぼすべて、三男くんに悪態をつきまくっていました。

そして三男くんに対して投げかけられる決まり文句はただ一つ「仕事を手伝え!」

普段からさっさと帰って手伝えと言われ続け、三男くんが聖火リレーのプレゼンを行う際にも出て行くことを反対され、聖火リレー直後もまた聖火リレーで涙ながらに三男くんに声援を送っていたにもかかわらず、お母ちゃんはいつものごとく悪態をつく。

卒業式のその日の朝まで、卒業を祝う言葉など一つもなくいつものごとく手伝えの一言。あれには真剣にびっくりしました。

しかし、そんなお母ちゃんの悪態には深いワケがありました。

三男くんはいずれ実家を出て行く運命にあるものの子供の頃から体が弱く、実家を出て行った後にしっかりと生きてゆけるのか。実はお母ちゃんは息子のことが心配で心配でなりませんでした。

本当は三男くんを可愛がりたい気持ちを封印し、大人として強く生きてゆけるよう、実家に未練を残さぬよう、心を鬼にして嫌われることに徹したお母ちゃん。

自分の感情を犠牲にしてでも息子の将来を大事にしようとしたきよお母ちゃん。あなたは母親の中の母親です。

でもやっぱり感情には勝てない。そんな二つの気持ちに引き裂かれるきよお母ちゃんの姿に泣かされっぱなしの一週間でした。

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2 Responses to “ひよっこ 第4週 旅立ちのとき”

  1. オカンT より:

    朝蔵さん、ご無沙汰しております。
    前作「べっぴんさん」は最後まで視聴していたものの、あまりコメントできず残念でした。
    「ひよっこ」でもよろしくお願いします。

    今週は特に木・金と泣かされました。
    本当は当日にコメントしたかったのですが、最近昼の再放送どころか夜のBSでも見逃してしまい、週末にまとめて録画したので、こちらでコメントさせていただきます。

    特にたくさんの視聴者が泣かされた、きよさんの三男くんに対する愛情。
    私自身が三人の息子の育児中で、三男はまだ2歳ですが(笑)我が子と重ねてしまい、泣けて泣けて仕方なかったです。
    更に、私や夫の親がまさに集団就職で田舎から都会に出た世代なんです。
    実父…次男、昭和40年就職、島根→大阪
    義父…三男、昭和41年就職、群馬→大阪
    同居していた義父は昨年亡くなりましたが、三男くんと立場の全く同じ農家の三男坊で、しかも関東から関西へ就職したので言葉に苦労したとよく聞かされました。
    父たちが18歳の頃、こんな風に家族から見送られて故郷を後にしたのかと思うと、またしみじみしてしまいました。

    こちらのサイトはどんな作品に対しても管理人様を始め皆さんの眼差しが暖かくて大好きです。
    これからも楽しみにしています。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      お久しぶりです!

      昭和40年、41年に就職だとみね子ちゃんとまったく同じタイミングなんですね。集団就職のその背後にこんなドラマが詰まっていたなんて『ひよっこ』で初めて知りました。みんな故郷のことを胸に秘めながら一所懸命働いておられたんですね。

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