幼なじみの卒業後の進路 / ひよっこ 第2話

連続テレビ小説(朝ドラ)『ひよっこ』
2017年4月4日(火)放送
第1週 第2話「お父ちゃんが帰ってくる!」

『ひよっこ』第1週 第2話 あらすじと見どころ解説

高校生活最後の日々を送るみね子は、卒業後も大好きな生まれ故郷の奥茨城に住み続けるつもりでした。その頃、みね子の幼なじみで親友の時子は上京して就職することを望んでいました。しかし、時子の両親・正二と君子は時子の上京には反対でした。

一方、同じくみね子の幼なじみの三男は、農家の三男に生まれたため実家を継ぐわけには行かず東京での就職が決まっていました。そんな中、時子の東京での就職先が内定します。時子はそれを喜ぶものの、時子の家族はその事実を複雑な気持ちで受け止めるのでした。

そんなある日、みね子の母・美代子を不安におとし入れる事態が発生しました。東京のビル建設現場で大規模な事故が発生し、出稼ぎの工夫たちに多数の死傷者が出たことがテレビで報じられたのです。

美代子は不安にかられながら、実が暮らしている東京の宿舎に電話で連絡。電話の向こうから実の元気な声が聞こえ、実の無事が確認できました。そんな中、隣村に婿養子に出ている実の弟・宗男が谷田部家に遊びに来ました。

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midokoro
農家の三男に生まれたがゆえに生まれた家を継ぐわけにはゆかず、東京で働き口を見つけざるをえない三男くん。

一方、女優になりたい時子ちゃんはチャンスをつかむために東京に憧れる。しかし時子ちゃんの家族や兄は、時子ちゃんが東京で就職することに賛成できない。

「金の卵」の当事者たちとその家族の夢や悲しみが丁寧に描かれます。物語が始まって早々、泣かされそうです。

『ひよっこ』第1週 第2話 今回の時代背景解説と事前発表あらすじレビュー

朝ドラ『梅ちゃん先生』のヒロイン・梅ちゃんを演じた堀北真希ちゃん。彼女を一躍スターダムに押し上げたのは映画『ALWAYS 三丁目の夕日』でした。

その映画で堀北真希ちゃんが演じた六ちゃんは集団就職で青森からやってきた女の子。

その映画では『ひよっこ』同様に「金の卵」が描かれましたが、「金の卵」が故郷を発つ前の描写は映画の中では省かれていました。

一方、本作『ひよっこ』では、「金の卵」が上野駅に到着するまでの日々。そして慣れ親しんだ故郷を離れるまでの「金の卵」とその家族らの切ない胸の内が丁寧に描かれます。

これまでブログ主は集団就職をテーマの一つとしてとりあげた映画やドラマはいくつも観てきました。集団就職列車に乗った我が子と別れを告げる親たちの涙なしには見られない記録映像もたくさん観ました。

でも、集団就職列車に乗って東京に向かうまでの日々。この視点で描かれたドラマは観た記憶がありません。そういう意味で『ひよっこ』はとてもレアな作品かと思います。

ここしばらく続いた朝ドラの偉人ヒロインとは異なる等身大の人物の成長物語。一回一回をていねいに観てゆきたいと思います。

『ひよっこ』第1週 第2話 観賞後の感想

高校三年生

前回の通学のバスの中で、みね子ちゃん、時子ちゃん、三男くんが声を合わせて歌った舟木一夫さんの名曲『高校三年生』。

みね子ちゃんが三男くんに対して寂しくなるからそれ以上は歌うな!と言ったパートには「僕らはなればなれ・・・」という歌詞が含まれていました。

寂しさから目をそらそうとしても、はなればなれになる日は刻一刻と近づいて来る。そんな高校三年生の切ない焦りが丁寧に描かれていた回でした。

三男くんはきっと東京なんかには行きたくないんでしょう。三男くんの言葉の端々から奥茨城LOVEの熱い気持ちがヒリヒリするほど伝わってくる。

一方の時子ちゃんは夢を叶えるためには東京に行くしか選択肢がない。でも家族はそれに賛成できず、両親との関係がどこかぎこちなくなっている。

そしてみね子ちゃん。お父ちゃんはすでに東京に行き、来年の春からは大事な二人の友達がよりによって二人とも東京に行ってしまう。

大好きな奥茨城に住み続けられるのは嬉しいけれど、大事な人はもういない。

今回描かれた時子ちゃんの就職相談が終わった後のこと。みね子ちゃんと時子ちゃんが始めたおしゃべりを三男くんが制止しました。おしゃべりの続きはバスの中で!と。

しかし、いざバスに乗り込むと、それぞれ思いつめている三人はおしゃべりを忘れバスの中で無言になってしまう。その姿から高校三年生の切なさが痛いほど伝わって来ました。

前回のバスの中での三人があまりにもにぎやかだっただけに、今回のバスの車中で無言で過ごす三人の寂しい表情が際立ちます。

美代子さんの涙

電話の向こうから夫の実さんの元気そうな声が聞こえてきた途端に、うれし涙で言葉が言葉にならなくなる美代子さん。名演でした。

農村で暮らす夫たちの出稼ぎが当たり前だった時代。僕は子供でしたが、テレビ番組などを通じて当時の出稼ぎをリアルタイムで見聞きしていました。

首都圏内に住んでいたので、建設現場で働くおじさんたちがちょっと聞き取りづらいお国言葉で会話をしている場面にも遭遇したことがあります。

しかし、子供だっただけに出稼ぎに出る夫たちお父ちゃんたち。出稼ぎに送り出す妻たち子供たちの心の中までは想像が及びませんでした。

しかし、今回のドラマの中で描かれた美代子さんの涙を見て、あの頃の夫たちお父ちゃんたち、妻たち子供たちの気持ちが今になってやっとわかりました。

そんな人たちの涙があって、今の便利な暮らしがあるんですね。

「朝ドラには変なおじさんがよく出てきますね。何ででしょうね?」

多くの人が疑問に感じていたはずだけれど口には出さず心に秘めていた「朝ドラ最大の謎」を、朝ドラの中で朝ドラのナレーターがついに口に出しました。

「朝ドラには変なおじさんがよく出てきますね。何ででしょうね?」

語りや解説というよりもむしろ一視聴者目線の感想と言った方がぴったりハマる増田明美さんの最後のこの一言がツボに入りました。

そう、確かに朝ドラには「変なおじ(叔父)さん」がよく出てきます。そして、僕は朝ドラに出てくる変なおじさんたちが大好物です。

最近の変なおじさんで忘れられないのは『とと姉ちゃん』の鉄朗おじさん。向井理さんが演じました。

最後は窮地に陥った農家を救いそこの娘と一緒になって素敵な結末を迎えましたが、『男はつらいよ』の寅さんそっくりなキャラがいい味を出してました。

鉄朗おじさんが限りなく漫画に近いキャラ設定だったのに対して鶴見辰吾さんが演じた『梅ちゃん先生』の陽造おじさんは兄との確執も含めてリアルな描写が秀逸。

そして、生き方や考え方だけでなく見た目からして怪しい究極の変なおじさんは『ちりとてちん』の京本政樹さんが演じる小次郎おじさん。

普通人のレベルをはるかに超えながらも泣かせるところでは泣かせてくれた小次郎さん。僕が一番好きな「変なおじさん」です。

さて、今回ちらっとだけ登場した宗男おじさん。見た目は究極の変なおじさん・小次郎おじさんとタメを張ってますが、はたしてその正体は?

大好物の変なおじさんキャラの登場にワクワクが止まらない『ひよっこ』第2回でした。

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12 Responses to “幼なじみの卒業後の進路 / ひよっこ 第2話”

  1. まーちゃん より:

    ラストの増田節「朝ドラには変なおじさんが~何ででしょうね?」今朝も皆さんの食いつきどころは一緒かと(笑)

    その「変なおじさん」=峯田和伸さん、まったく存じ上げない方だったのでwikiってみましたがなかなかアナーキーな方ですね^^ミュージシャンであり俳優という点ではピエール瀧さんに通じるかと思いますが風貌は町田康さんあるいはムロツヨシさんに似ているようでもあり演技のテイストはどこに寄せてくるのか興味深々です。主に下半身関係のパフォーマンスで武勇伝をお持ちのようですが(汗)NHKの朝ドラでは何を求められての起用なのでしょうか。過去の「変なおじさん」たちを凌駕する活躍を期待しています(爆)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 変なおじさん

      増田節、これから毎朝楽しませてもらえそうですね。


      > 峯田和伸

      『まれ』に出てきた言葉を発しないで意思の疎通が出来た男の子・高志くんを演じた渡辺大知さん。彼が主演の映画『色即ぜねれいしょん』で、峯田和伸さんと渡辺大知さん、一緒に映画の主題歌を歌ってるんですね。

  2. あみ より:

    こんにちは!ついにひよっこが始まりましたね☆
    まずオープニング映像が素晴らしくて度肝を抜かれました(ノ゚⊿゚)ノ
    私の中では、これは朝ドラ史上最高の出来栄えかなと思っています。
    桑田さんの曲も昭和チックで最高!言うことなしです\(^▽^)/

    架純ちゃんかわいー♪やっぱりキョンキョンに似てるな~
    それにしてもあんなに可愛いのにタヌキ呼ばわりなんて…
    今日の電話のシーンは泣かされました(TT)
    私は今まで沢村一樹さんがそんなに好きではなかったのですが、あの電話の素朴でやさしい声だけで、急に大好きになってしまいました(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > オープニング映像

      映像と桑田さんの曲が驚くほどぴったりですね。初めて見る映像&音楽なのに懐かしい。オープニング映像、何度観ても観飽きることがありません。

  3. えびすこ より:

    三男は時子に好意を抱いていますね。結婚するかな?
    三男役の泉澤くん。今回はフルに朝ドラに登場しますね。

    昨日のごごナマ(これも第1回目)の1時台も見たんですが、沢村さんがひげを生やしていました。
    普段口髭を生やす人ではないので、ひよっこの主人公の父がいずれ会社の社長になるような展開とはまだ考えにくく、映画か違うドラマのための役つくりかなと思いました。
    ひよっこは途中で父親が出ない時期があると聞きましたが、「休演中」に別の仕事のためにひげを生やしているのでしょうね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 三男は時子に好意

      サイドキャラで幼馴染同士の恋は実らないことが多いですからね。二人にどんな将来が待っているのか、実話ベースでないのでまったく想像がつかないというのも楽しいですね。

  4. ひるたま より:

    今日の第2話ですが…朝蔵さんや他の方も触れられている通り、増田明美さんの最後のナレーション(解説?^^;)に全て持って行かれましたね…見ながらTVの前で吹き出しちゃいました!(^0^)
    宗男叔父さん、明らかに怪しさ満載ですよ~!!
    「変なおじさん」…それも何故か「叔父さん」の方が多数派のような気がするのですが。

    冒頭で仕事仲間に家族写真を見せる場面で、実さんがみね子ちゃんの写真を見せて「べっぴん」と紹介していたように記憶しています。
    もしかしたら、前作『べっぴんさん』へのオマージュかな?と個人的には感じたのですが…考え過ぎでしょうか。
    (確か三男くんには「タヌキみたいな顔」と言われてしまったみね子ちゃんですが…お父ちゃんには「べっぴん」と言って貰えてよかったよかった^^;)

    時代は昭和39年。奥茨城村の谷田部家には未だ電話が引かれていませんでしたね。
    殆ど同じ時代でありながら、前作『べっぴんさん』に登場した坂東家には既に自宅に電話が引かれていた筈…坂東家が裕福だったという事の証明(?)かな??
    住んでいる土地柄(神戸市の街中と地方の農村部)の違いも大きかったのかもしれませんが。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 『べっぴんさん』へのオマージュ

      このタイミングでのこのセリフ。きっとオマージュだと思います。タイトルバックの中には『とと姉ちゃん』へのオマージュも仕込まれているらしいです。


      > 坂東家が裕福

      だと思います。昭和40年代半ばでも電話のない家庭が少なくなかったと記憶しています。

      • ひるたま より:

        こちらこそ返信ありがとうございます。
        『とと姉ちゃん』へのオマージュ…目を皿のようにして(?^^;)何とか探し出してみたいと思います。

        変な「伯父さん」ならぬ「叔父さん」が多い理由ですが…長男も少なくない「伯父さんに」対して「叔父さん」は基本的に次男以下であり、特に家等の「跡取り」になる必要も少なく(余程の事情があれば別ですが)、良くも悪くも「自由な生き方」が出来る(許される)身分であるからかな?と個人的には思いました。

        • 朝蔵(あさぞう) より:

          > 『とと姉ちゃん』へのオマージュ

          コッペパンを新幹線に見立てた映像。そこに映っているトースターが『とと姉ちゃん』に登場したものなのだそうです。

  5. よるは去った より:

    増田N 「 朝ドラには変な『叔父さん』がよく出てきますね。何ででしょうね?」 パッと思い出すのが「ちりとてちん」の京本政樹氏、「梅ちゃん先生」の鶴見辰吾氏、「とと姉ちゃん」の向井理君・・・・・他にもいるかな?この人たちに共通しているのは一山当てようとして大失敗して親類中に迷惑かけているところだけど・・・・・・この宗男おじさんもまさか・・・・・まあ先の楽しみということで。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 変な『叔父さん』

      過去の三人の変なおじさんたちのうち二人は、晩年になって落ち着いてきました。『ちりとてちん』は晩年を描くほど長い時代を描かなかったので、小次郎おじさんだけは最後の最後まで変なおじさんのまま(笑)仮に宗男おじさんが変なおじさんだとして、一体どっちに転ぶのか。要注目のキャラが登場しましたね。

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