実が失踪し美代子が上京 / ひよっこ 第9話

連続テレビ小説(朝ドラ)『ひよっこ』
2017年4月12日(水)放送
第2週 第9話「泣くのはいやだ、笑っちゃおう」

『ひよっこ』第2週 第9話 あらすじと見どころ解説

東京にいる実に送ったはずの手紙が奥茨城の谷田部家に送り返されてきました。返送された理由は転居先不明でした。その時は何かの手違いだろうと軽く受け取める美代子でしたが時間が経つにしたがい不安は増すばかりです。

一方、みね子たちは「奥茨城聖火リレー」の計画づくりを着々と進めていました。みね子は田神先生に奥茨城の地理を。時子は化学の藤井先生にトーチの作り方を。そして、三男は体育の木脇先生にリレーへのアドバイスを求めました。

その日の夜、美代子の不安はますます大きくなっていました。不安を抑えきれなくなった美代子は、あくる日に早速、実が暮らす東京の宿舎に電話をすると、実は宿舎に荷物を残したまま失踪していたことがわかりました。

そんな中、その日も「奥茨城聖火リレー」の計画づくりに没頭していたみね子が学校から帰って来ました。家へと向かう道で宗男とすれ違うみね子。宗男がどうして谷田部家にやって来たのか不審に思うみね子でした。

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midokoro
ヒロインの父親失踪で思い出すのは『まれ』のヒロインのダメ父・徹さんです。徹さんもまた出稼ぎに出たまま六年間もの長きにわたって行方をくらましたことがありました。

しかし徹さんはあまりにも残念なキャラだったので、失踪したことに違和感は皆無。

一方で実お父ちゃんの失踪は文字通りの「まさかの失踪」。いつか語られるであろう失踪の動機は『ひよっこ』最大の見どころになるのではないでしょうか。

『ひよっこ』第2週 第9話 今回の時代背景解説と事前発表あらすじレビュー

実お父ちゃん失踪の謎解きの参考になるかどうか定かではありませんが(というか、ほぼほぼ参考にならないと思いますが)『まれ』の徹さん失踪の経緯をまとめてみました。

参考ページ:まれ

徹さんの初回の失踪は第1週で描かれました。能登の地に足をつけて一家で心を合わせて頑張ろうと誓った矢先に、出稼ぎに出たまま行方不明に。これが初の失踪でした。

徹さん失踪時、まれちゃんは小学生。その頃働いていたガンジーの塩田の仕事がなくなる季節、東京に出稼ぎに出ると言ったまま六年間戻ってきませんでした。

そして戻ってきたのは第2週。

失踪の理由は借金返済。出稼ぎに行った東京で友人が経営する会社の手伝いをしたもののその会社は倒産。しかも徹さんは連帯保証人になっていたため借金をかぶるハメに。その借金を返済し終えてようやく能登に戻って来ました。

この時の徹さんの失踪理由と同様、誰かのために家族のもとに帰れなくなった。そんな理由であれば、実お父ちゃんの失踪理由としてはありかも知れません。

さて、徹さんの二度目の失踪が描かれたのは第20週。詐欺師に遭い起業した会社が倒産。社員とその家族を路頭に迷わせた責任を感じての失踪でした。そして戻ったのは最終週、最終回の直前回。

しかし、さすがに二度目の失踪の動機はまったく参考にならなりませんね。

ところで『とと姉ちゃん』でも鉄郎叔父さんの行方が長い間わからなくなるということがありました。この時の失踪の動機も、窮地に陥った農家を助けるという英雄的な行動に注力していたことにあったはずです。

実お父ちゃんの失踪の理由。徹さんの第一次失踪や鉄郎叔父さんの最後の長期失踪のように「人助け」がからんでいるような気がします。

追伸:『あさが来た』の白蛇はんも一時期失踪しましたがあれは現実逃避が理由でした。願わくば白蛇はんと同じ理由による失踪でありませんように。

『ひよっこ』第2週 第9話 観賞後の感想

今回も涙腺が決壊しまくりでした。笑い過ぎで(笑)。しかし、笑い過ぎたその後に・・・

ちよ子ちゃんの将来が楽しみ過ぎる

「口止め料要求してんじゃねえのか」

みね子ちゃんがうっかり口にした「秘密」という言葉と、さらにうっかり口をすべらせた「しまった!」という言葉。

お姉ちゃんの口から出たこの二つの言葉の組み合わせから、お姉ちゃんの置かれた状況を一瞬にして把握し、つけ込むスキを発見するやいなや口止め料を要求する。

しかも、秘密を守るから髪留めをくれとは言わずに、ただ一言「髪留め欲しいな」とだけ言って、口止め料は自分からは要求していないというアリバイづくりまでする。

『とと姉ちゃん』の小橋家の三女・よっちゃんも、おやつをくれる大人たちを巧みにたらしこんでなかなかしたたかでしたが、ちよ子ちゃんはよっちゃんを軽々と超えました。

『ひよっこ』の後半に入った頃にはちよ子ちゃんの成長した姿が登場するものと思われますが、小学生にしてこの悪知恵。

成長したちよ子ちゃんがどれほどの者になっているのか、楽しみがまた一つ増えました。

追記:「あっちは大丈夫だ」の進くんは、まだ幼いから反応しなかったのか。それとも天然な性格なのか。「こっち」はまだ将来の予測がつきませんね。

宗男おじさんの目が泳ぐ

人が嘘をつくときや隠しごとをしているとき、その人の目は右上を向くと言われています。これは決して都市伝説ではなく、精神行動分析学というジャンルで研究を重ねる著名な学者が発見したのだとか。

さて、自転車で家に向かうみね子ちゃんが途中ですれ違った宗男おじさんの目はさりげなく右上を向いていました。

しかも、谷田部家に来たら必ず子供たちと遊んでくれるらしい子供好きの宗男おじさんが、今日は子供たちに手を振っただけで帰ってしまう。

名残惜しそうに大好きな宗男おじさんを見送るちよ子ちゃんと進くんの後ろ姿がちょっとばかり寂しそうでした。

宗男おじさんが谷田部家にやって来たその理由は、他でもない実さんの行方不明騒動。美代子さんに呼ばれたのでしょう。

涙腺が決壊するほど笑いが止まらなかった今回、最後の最後になって急に暗雲がたちこめてきました。

「アジャパー」と「ガチョーン」の由来を調べてみました

奥茨城のことを詳しく知りたいと取材するみね子ちゃんに驚いた田神先生の懐かし過ぎる反応「アジャパー」。

「アジャパー」とは驚いたとき、困ったときに使う言葉です。

僕も子供の頃(1960年代)に「アジャパー」はよく使っていました。しかし、あらためてこの言葉の語源を調べてみてビックリです。

「アジャパー」の語源は、1951年公開の映画『吃七捕物帖』の中で伴淳三郎さんが言った「アジャジャーにしてパーでございます」。

この「アジャジャーにしてパーでございます」を略した「アジャパー」は流行語となり、この言葉が生まれた映画の公開の二年後には、この言葉がそのままタイトルになった映画『アジャパー天国』が公開。

1950年代前半に生まれた流行語が十年以上にわたってその寿命を保っていたことに驚きです。僕は1960年代前半生まれの流行語だとばかり思い込んでいました。

もう一つの「ガチョーン」は谷啓さんのギャグです。

「アジャパー」と異なり「ガチョーン」の初出には二つの説があり、一つは1959年から『ひよっこ』の今週の時代背景となる1964年にかけて放送されたバラエティ番組『おとなの漫画』。もう一つは1963年に放送された音楽バラエティ番組『素敵なデイト』。

田神先生が「ガチョーン」と言った東京オリンピック開催直前の1964年9月。このタイミングでの「ガチョーン」は旬の流行語だったはずです。

「ガチョーン」は、谷啓さんが晩年にいたるまで使い続けておられたので、僕も本家本元オリジナル「ガチョーン」はリアルタイムで体験しています。

ちなみに「ガチョーン」は2013年に『アサヒ芸能』の紙面で国民的ギャグベスト30の第一位に選出されています。

追記:三男くんが突撃した取材したのは増田明美さん。ご自身の出演場面にどんな解説をつけてくれるのかと楽しみにしてましたが「失礼しました」とは謙虚ですね(笑)

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11 Responses to “実が失踪し美代子が上京 / ひよっこ 第9話”

  1. アーモンド より:

    ここ何作かは、父母のうちどちらかが早い段階で他界するという設定でしたが、今度は失踪ですか。いづれも大物俳優で、レギュラーでないという感じで、回想シーンでの出演ですね。どの人も多忙な人だから。
    またみね子のセーラー服スカートだったり、パンツだったり、あの時代、現在みたいに選択できたのですかね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      ヒロインの父失踪は『まれ』以来ですね。ただし同じ失踪でも深刻度が全然ちがいます。今回の失踪はとっても心配です。

      当時のセーラー服、学校にもよると思いますが、選択ができたと当時を知る人に聞いたことがありますよ。

  2. ひるたま より:

    ちよ子ちゃんは次女、よっちゃん(『とと姉ちゃん』)は三女…実際問題として、兄弟姉妹が上にいる子供は結構要領のよいタイプに成長する傾向がありますね。上の兄ちゃん姉ちゃんが叱られたり失敗している姿も結構みて、「学習」しているのかもしれません。(^^)

    進くんは、いわゆる「末っ子長男」ですね。将来的には谷田部家を継ぐのかな?

  3. ゆうのしん より:

    お疲れ様です  実さんの失踪の原因 何者かに拉致されたか もしくは スリを見つけて そのまま追跡するうちに 遠方に来てしまった とか 自分の意志では無いでしょうね このまま ドラマ中盤以降まで 実さんの出番無いなら 沢村一樹さんのシーン 暫く無し? 割と早く見つかるのでは? 沢村一樹さん でないと撮影シーン無くなりますもんね ではまた!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      父親探しがテーマではなさそうなので早い時期での再会があると嬉しいです。

  4. 1013 より:

    ちよ子ちゃんがよっちゃんなら、進くんはさしずめ活男くんですかね(笑)

  5. よるは去った より:

    田神先生「アジャパー!ガチョーンだな、みね子。」 木脇先生「走りながら話そう。」 前半、妙に受けを狙うなあと思ったら・・・・・・「ですから・・・・・突然いなくなってしまった。こっちも困ってるんですよ・・・・・。」ん~これは重い展開に入っていくに当たっての制作側の配慮でしょうか?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      前半の明と後半の暗。明暗際立つ演出ですね。今後は前半が妙に明るい時は警戒が必要となりそうです。

      • よるは去った より:

        しかし「キラキラキラキラ✨」のみね子ちゃんの笑顔は可愛い過ぎ!話がどんなに重くなっても有村架純ちゃんの存在自体が大きい笑顔に救われるカナ。私は断言します。あの笑顔は「澪つくし」の沢口靖子ちゃんの上を行くと!

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