母の異変に気付くみね子 / ひよっこ 第10話

連続テレビ小説(朝ドラ)『ひよっこ』
2017年4月13日(木)放送
第2週 第10話「泣くのはいやだ、笑っちゃおう」

『ひよっこ』第2週 第10話 あらすじと見どころ解説

実が出稼ぎ先の宿舎からいなくなり連絡もとれないという知らせを受け、宗男が谷田部家にやってきました。実らしくない行動を不審に思う宗男は、美代子に東京に行って直接話を聞くことをすすめました。

宗男の提案にしたがい美代子はその翌日には東京に向かうことにしました。みね子をはじめ三人の子供を心配させないよう実が行方不明になったことは隠し、福島の親類の葬儀に行くといつわって出発の準備をはじめます。

あくる日の早朝、美代子はバスで駅に向かいました。手がかりがなければ警察に届け出るよう茂は美代子に助言します。一方、美代子と茂の様子がおかしいことにみね子は気がつくものの、美代子も茂も何も話そうとはしません。

しかし、美代子の「嘘」はすぐにみね子にだけはわかってしまいました。バスの車掌・次郎が、美代子は福島とは反対方向の東京方面に向かう列車に乗ったとみね子に告げたのです。美代子が嘘をついていることを知ったみね子は不安を募らせるのでした。

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midokoro

美代子さんの様子がどうもおかしいと察したみね子ちゃんが、茂おじいちゃんにその訳を尋ねるものの答えてはもらえません。

その時、茂おじいちゃんが答えない理由がとっても名セリフなんです。

それは見てのお楽しみにしますが、『ひよっこ』では名言や名セリフが数多く出てくるようです。それが本作全体を通しての見どころとなりそうです。

『ひよっこ』第2週 第10話 今回の時代背景解説と事前発表あらすじレビュー

「バスの車掌」という職業が懐かしい!ブログ主も、運転手さんとは別に、もう一人制服を着た乗務員が路線バスに乗っていたことをかすかに記憶しています。

今でもバスの車掌さんが乗っている路線バスはあるそうですが、都市部ではほぼ見かけなくなった職業について調べてみました。

路線バスの車掌さんが担当していたお仕事は、社内での乗車券の販売、バス停のアナウンス、ドアの開閉、そして起点や終点でバスの向きを変える際に車両をバックさせるときの誘導など。

ブログ主の記憶に特に鮮明に残っているのは、バックするバスを警笛によって巧みに誘導するその姿。子供心にその鮮やかな誘導ぶりに憧れたものです。いつも見とれていました。

その頃のブログ主はまだ、大人になった時の職業を意識するような年齢ではなかったため、バスの車掌さんになりたいとまでは思いませんでしたが、バスの車掌という職業は子供たちが大人になったらなりたい職業の一つだったとか。

またバス会社によっては女性車掌も多数採用しており、彼女たちは「バスガール」と呼ばれ昭和30年代には花形の職業として、バスガールになるための学校もあったのだそうです。

しかし残念ながら、ブログ主はバスガールに関しては目にした記憶はありません。車掌さんはいつも男性でした。

ところで『ひよっこ』に登場するバスの車掌さん・次郎さんは、乗客すなわち奥茨城の人々の家族構成や暮らしぶりなどよく知っているという設定になっています。

これについてはドラマの中だけの話ではなく、人口のさほど多くない地方のバスでは実際に車掌さんが乗客のことをよく知り、バスの車中は家庭的な雰囲気すらあったとか。

一方、都バスなど大都市のバスではそういうわけにはゆかず、それどころかお客さんが多すぎてどのお客さんから料金をもらい、どのお客さんは未回収なのか見極めるのは至難のわざであったと記録に残されています。

『ひよっこ』第2週 第10話 観賞後の感想

宗男おじさんは「変なおじさん」のフリをしているだけ?

宗男おじさんという人は実はとっても真面目で且つ内省的な性格で、何か思うところがあって自分以外の何者かを演じているのではないかと思ってました。

今回、その推測は確信に変わりました。宗男おじさんは、やっぱり「変なおじさん」のフリをしているだけ?

今回、宗男おじさんのさりげない気の使い方が心にしみました。

宗男おじさんに谷田部家まで来てもらったことを詫びる美代子さん。その美代子さんの謝罪への宗男おじさんの返答がなかなか小粋。

「知らせてくれなかったら怒るよ」

この言葉から宗男おじさんが兄想いであることがわかるのはもちろん、宗男おじさんを呼びつけたことに申し訳なさを感じる美代子さんの心の負担もこの一言で消えたはず。

そして、茂じいちゃんが「ありがとな、宗男」とさらりと言ってのけたところにも、茂じいちゃんが宗男おじさんを信頼していることが伝わって来ました。

たしかに「ありがとな」と言うべき場面ではありますが、もし茂じいちゃんが宗男さんのことを「変な息子」として目の上のタンコブみたいに思っていたとしたら、あそこまで素直に「ありがとな、宗男」とは言えなかったような気がします。

しかもこれらやりとりの間、いつもの「変なおじさん」の姿はすっかり影をひそめている。にもかかわらずそこに違和感がなく、これはこれで宗男おじさんらしく見えるところがさすがです。

そしてそんな気づかいが出来て茂じいちゃんに信頼されて、大事な人がピンチの時には真剣になってくれる人物だからこそ、実さんの行動を「兄貴らしくない」と言う宗男おじさんの言葉が説得力を増します。

この人が「兄貴らしくない」というからには本当に「兄貴らしくない」のでしょう。

戻って来たら殴ってやる!茂じいちゃんと美代子さんから兄を殴る了承を得た宗男おじさんが、実お父ちゃんを力いっぱいぶん殴る日が待ち遠しい。

朝ドラの「変なおじさん」たちの中で異彩を放つ奥行きの深い宗男おじさんがますます好きになってしまいました。

そして、谷田部家の子供たちに人気があるのもうなずけます。時に、子供は大人以上に人の本質を見抜きますからね。

家族からの手紙も置きっ放し

実お父ちゃんの騒動が想像していた以上に深刻な事態です。

作業現場から宿舎には戻らずにそのまま消えた。しかも荷物だけでなくその荷物の中には家族からの大事な手紙も入ったまま。

この手紙までも置きっぱなしというところが怖いほどです。

単なる窮地に陥っただけでは済まない。大きく心境が変化してしまうような出来事があったのか、それとも事件に巻き込まれたのか。

それくらいのことでしょう。あの実お父ちゃんが家族の手紙まで置き去りにするなんて。

奥茨城を去る前後、実お父ちゃんには不審な点はまったく見当たりませんでした。何かフラグが立つのではないかと目を皿のようにして見ていたものの何も発見できず。

ポークカツサンドのお礼にと、美代子さんの手作りのまんじゅうをすずふり亭に届けた際にも言いました。

まんじゅうを入れたお重は預けておく。また別の日に取りに伺うと。この時の実お父ちゃんの言葉、口からでまかせではないでしょう。本当に二、三日後に再びすずふり亭を訪ねるつもりだったと思います。

スリには気をつけろと実お父ちゃんに警告を与えた怪しげなおじさんが気になったものの、故郷から戻ってわずか三日にして実お父ちゃんに大きな心変わりを生じさせるほどの影響力はどう見てもない。

父親の突然の失踪は『まれ』と同じなんて気軽に書きましたが、それどころではなさそうですね。

追伸:奥茨城村から駅に向かう早朝のバスの車中。東京にいる夫が恋しくなったのかと車掌の二郎さんにからかわれ一瞬泣きそうになりながらも気丈に振る舞う美代子さんの姿に今日も朝から泣かされました。

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コメント

  1. 安ママ より:

    歴代の「変なおじさん」を思い出しても、私の中では宗男おじさんはダントツで胸キュンです。
    いいです!いいキャストです!大好きです。
    家に帰るとしずちゃんに尻に引かれてるのかな~。案外ラブラブ夫婦だったりして欲しいなー。

    私が仕事に行く頃は、まだ車掌さんがいましたよ。
    次郎さんほどではないですが、停留所の前の横断歩道で待っていると、信号が変わるまでバスを止めて待っててくれました。
    でもまぁ、それはそれで、乗客の皆さんが見ているわけで、チョー恥ずかしかったのを思い出しました。

    上野駅の様子とか、昭和の時代をしのばせてくれて、じ~~~んとしますね。私は地方に住んでるから当時の上野駅に行ったことはないんですけど。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      僕にとっても宗男おじさんはナンバーワンの変なおじさんになりそうです。宗男おじさんの過去が語られる時が待ちきれません。その前におっかない奥様との暮らしぶりも楽しみですね。

  2. 米粉 より:

    宗男おじちゃん。
    私も「変なおじちゃん」のふりをした、常識人だと思います。
    なかなか頼もしいです。

    バスの車掌は、私の母が若かりし頃にしていたとか。
    九州某県、海沿いの田舎での話です。
    運転手の居眠りに気付き、必死で起こしたこととか、
    高波をかぶる海岸線の道を決死の思いで通過したこととか、
    意外にワイルドな経験をしたようです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      お母様、バスの車掌さんですか!「発車オーライ♪」のフレーズでおなじみの『東京のバスガール』なんてヒット曲があるくらいですから花形の職業だったんでしょうね。

      • 米粉 より:

        まさに、その時代です(笑)
        その後、バス会社が観光に力を入れるようになり、母はバスガイドとなりました。
        当時は県内外で修学旅行での引き合いがあり、
        遠くは関西の生徒さんたちを案内したとか。
        終わってからのお礼状もたくさんいただいたようですよ。
        憧れのお姉さんってことでしょうか(^ω^)

  3. えびすこ より:

    あの当時だと水戸から上野まで行く場合は「特急ひたち」に乗っても2時間くらいかかりそうですね。6時台だと始発に近い上り便ですね。
    20年前までは上野から横川(群馬県)まで「特急あさま」で行く場合は、1時間30分強は要していたと記憶しています。

    ところで大河ドラマ・朝ドラでは「地元枠」があるような気がしますが、ひよっこでは茨城出身の俳優はいまのところいますか?
    一昨年の「まれ」では篠井さんが地元枠キャストに該当します。今放送中の大河ドラマ「おんな城主直虎」では春風亭昇太さん。
    昨日沢村さんも出ることが決まった来年の大河ドラマ「西郷どん」ではこれを最大限活用していますね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      地元枠での起用かどうかは定かではありませんが羽田美智子さんが茨城県常総市(旧水海道市)出身ですよ。

  4. よるは去った より:

    宗男「連絡してくれなかったら怒るよ・・・・・・。」先入観とは違い以外と頼りになりそうな叔父さんかも。それとは別に、進「(ジェスチャー)」茂「カレーライスだっぺ?」の場面だけど、前に再放送している「こころ」でヒロイン(中越典子)の義理の娘になる女の子(黒川智花)が父親(仲村トオル)に対する反発からカレーライスを「お腹が痛いから食べたくない。」とゴネル場面があったけど例によって制作側は狙ったかな?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      宗男おじさん、単なる変なおじさんではなさそうですね。笑って生きると決めた理由が語られるとき、宗男おじさんの正体が明かされるのでしょうか。