全てを聞かされるみね子 / ひよっこ 第13話

連続テレビ小説(朝ドラ)『ひよっこ』
2017年4月17日(月)放送
第3週 第13話「明日に向かって走れ!」

『ひよっこ』第3週 第13話 あらすじと見どころ解説

東京から戻って来た美代子は、家族が東京の実に送った手紙がすべて送り返されて来たことや、実が行方不明になってしまったこと。そして警察に捜索届けを出していることなど、みね子にすべてを打ち明けました。

真実を聞かされたみね子は大きなショックを受けながらも友人たちの前では明るく振る舞っていました。しかし不自然なまでに明るく振る舞うみね子に、時子と三男は違和感を感じずにはいられませんでした。

隠しごとをしていることを見抜かれてしまったみね子は、包み隠さず実が行方不明になったことを二人に告げました。時子と三男はみね子に気をつかい聖火リレーの中止を申し出るものの、みね子がそれを許しはしませんでした。

こんなときだからこそ聖火リレーをやりたい。普段と変わりなく過ごしたいと願うみね子の言葉に時子と三男は背中を押されます。時子と三男、そしてみね子の三人はこれまで通り、聖火リレーの準備を続けるのでした。

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midokoro

実お父ちゃんが失踪したことは谷田部家の子供たちには内緒にしてありましたが、すでに大人の一員として認められはじめたみね子ちゃんだけはすべてを知ることになりました。

三週目にしてみね子ちゃんはついに大人のリアリズムに巻き込まれてしまいます。

『ひよっこ』第3週 第13話 今回の時代背景解説と事前発表あらすじレビュー

もしこのタイミングで実お父ちゃんが行方不明にならなかったとしたらどうなっていたかを想像してみました。

実お父ちゃんが行方不明にならず、みね子ちゃんが心配を抱えることになっていなければ、三男くんや時子ちゃんは、みね子ちゃんに気をつかうことなく聖火リレーの準備を進めていたに違いありません。

ただしみね子ちゃんに気がねなく青年団へのプレゼンの準備を進められた反面、青年団のうるさがたの面々を説得しきれるだろうかというもとから持っていた不安は、そんな場合でも常につきまとっていたかと思います。

しかし現実には実さんはいなくなりみね子ちゃんは大きな不安を抱えている。

そんな状況にもかかわらず、聖火リレーの準備は計画通りに進めてほしいとみね子ちゃんは言いました。そんなみね子ちゃんの気持ちを、熱い想いを胸に秘めた三男くんが粋に感じないはずがありません。

大きな不安を押し殺してまで聖火リレーをやめないでほしいと願うみね子ちゃんの姿を見て、三男くんの熱い想いがさらに加熱すべく本気スイッチすら入ったかも知れません。

プレゼンを上手くやり遂げられるだろうかなんていう不安は、三男くんの心の中からすっ飛んでしまったような気すらします。

そんな三男くんが、明日「決戦」の日を迎えます。

『ひよっこ』第3週 第13話 観賞後の感想

「だって明るくしてないとさ、おかしくなりそうだから」

みね子ちゃんにすべてを打ち明けるうちに感情を爆発させてしまう美代子さん。あの場面では誰だって感情を爆発させずにはいられません。仕方のないことかと。

にもかかわらず、すぐに我に返って「ひどい言い方したね、ごめんね」と娘を気づかう母親の優しさが朝から涙腺を直撃です。

そんな不安に押しつぶされそうになる母親を心から心配するみね子ちゃんの優しさがまた心に沁みました。

「なんでお母ちゃんが謝んの?」

「お母ちゃん一人で行ったの?怖かった?心細かった?私がもっと大人だったら一緒に行ってあげられたのに・・・」

「もっと大人だったら」とは言いながらも、すでに十分に大人になってしまったみね子ちゃんは、よ〜く考えてみれば数日前まではまだ子供でした。

実お父ちゃんが稲刈りのために帰省した日。稲刈りをする前の晩に、みね子ちゃんは初めて大人の入り口に入れてもらうことが出来ました。

ということはその直前まではまだ子供。みね子ちゃん自身も大人になろうと背伸びするようなところは全くなく、高校でも時子ちゃんや三男くんとの会話の中身も子供そのもの。

それが数日後には、大人になることを余儀なくされる。そして大人として、母親を守ろうという気持ちまで芽生え始める。

ドラマの中でわずか10日ほど前に過ぎない頃のみね子ちゃんの姿が遠い昔の姿のように感じられるのは僕だけでしょうか。

みね子ちゃん、あっという間に大人になってしまいました・・・

と思ったら、しっかりと先週以前のままの姿で笑いをとってくれる。

「うらやましかっぺ?」

笑いをとることも忘れない作者の気づかいにも涙しました。笑い過ぎの涙です(笑)

君子さんの優しさにノックアウト

娘の前で歯を食いしばって気丈に振る舞う。義父の茂じいちゃんには泣き言は言えない。つらいのを我慢して我慢して、でも君子さんの顔を見た途端に堪えきれなくなり・・・

君子さんは天然キャラが面白いだけの明るいお母ちゃんだとばかり思っていましたが、今回の君子さんの優しさにノックアウトです。

美代子さんがまだ何も言わないうちから親友の異変を察し、美代子さんに駆け寄る時の親友を心から心配するその表情。言い表す言葉を見つけることができません。

美代子さんも君子さんも、奥茨城で生まれ育って幼馴染にして親友。奥茨城村生まれの母親どうしの抱擁に泣かされました。

そして、その抱擁場面と対比して描かれた奥茨城村生まれの娘どうしの抱擁。みね子ちゃんと時子ちゃんも、それぞれの母親みたいに一生涯を通して親友でありますように。

余談:美代子さんと君子さんの若い頃にも「うらやましかっぺ?」みたいな場面があったんでしょうか?でも、美代子さんと君子さんの「うらやましかっぺ?」の年頃は戦時中かな?

ここまでわずか10日間ほど

第3週にして早くも波乱の予感。第1週のドラマの中に流れていたまったりした空気が懐かしい。第1週からずいぶん時間が経ったような気がしますが、それは錯覚。今回までに経過した時間はわずか10日間ほどかと思います。

ドラマの中でわずか10日ほどしか経過していないにもかかわらず、10日前を懐かしく感じさせてしまうところがすごい。

ちなみに、導入部の時間経過の早さが異例なほどだった『べっぴんさん』は第3週の月曜日の時点で初回から11年間が経過。昭和9年に始まった物語は、第3週の月曜日ではすでに終戦を迎え昭和20年でした。

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コメント

  1. さん より:

    私は大学で上京するまで茨城産まれ茨城育ちです。茨城出身ですというと必ず茨城弁ネタやヤンキーネタで突っ込まれますが実はあんまり茨城弁喋れません笑。今回の出演者では沢村一樹さんが抜群に茨城弁うまいなと感じます。
    皆さんの茨城弁聞いてたら私も喋れそうになってきました。笑
    泉澤君もいいですね。彼も表参道高校のドラマで主要メンツでした。表参道かなり好きで何十回と観てしまったので、芳根さんはじめ皆さんが朝ドラで羽ばたいてる姿が嬉しいです。やはりドラマ中に感じた感情は間違ってなかったんだと。
    地元が題材のドラマはなんだかそれだけで嬉しいですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      泉澤くんも表参道高校出身だったんですか!?次作『わろてんか』のヒロインも「OG」なので出身者が大活躍ですね。

  2. くまさん より:

    これまでのところですが、私にしてちょっと嫌なキャラとして登場したのは、赤坂警察署で捜索願い届け窓口の担当者くらいかと。彼にしても蒸発頻発な当時としては、そんなに責められないかも。タコ部屋みたいなところで、スリに気を付けるように言っていた人も結果的には悪い人ではないような。
    そう考えると未だに悪人は一人も登場していない?
    話変わって『ひょっこりひょうたん島』、東京オリンピックよりどれくらいか定かではありませんがその前から始まって、期間中放送はおやすみで残念に思ったこと思い出しました。当時北海道の田舎でしたがNHKと民放2局は映ってました。年寄りにそんなことまで思い出させてくれる今回の朝ドラ、もしかして凄い作りなのでしょうね!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      悪い人というか感じの悪い人がまだ一人もいませんね。赤坂警察の窓口のおまわりさんにしても綿引くんの独自捜査を認めてくれたりしてなかなか粋だなと思います。そんなキャラクターばかりなので安心して観ていられますね。

  3. ア※ラッキー より:

    朝蔵さんご無沙汰しております。「とと姉ちゃん」の感想を書くっていったのに、そのまま放置してすみませんでした。我が家のPCが私が文字を打つと拒否反応するらしく旦那さんから打つなと禁止されてしまいました(泣)「べっぴんさん」も「ごちそうさん」書きたい病にかかったのに(泣)とうとう「ひよっこ」になっていました。ちゃんと、「べっぴんさん」最後まで観ましたょ。これからは、仕事先で書くぞ!

    いやあ!ホント茨城のドラマを作って頂いてありがとうございますって、脚本家の岡田さんにいいたいです。実は私、生まれも育ちも現在も茨城なんです。もっとも私は県南です。稀勢の里関が出身といっているとこの隣の市ですけどね(笑)

    私も朝蔵さんや何人かの書いている実父ちゃんのいなくなったのは、スリを追いかけてなんかのはずみで記憶喪失になった説に1票。そういえば今日TV中継とか言っていたような・・・。父ちゃん病院でぼお~っとした感じで観て欲しいです。

    ところで、羽田美智子さん常総市出身ですけど、市の中心生まれだからそんなに訛ってないはずだと旦那さんが言ってましたょ。でも、さすが女優さん。うまいですね。でも、私は古谷一行さん沢村一樹さん木村佳乃さんですね。有村架純さんも頑張ってますけどね。

    まあとにかくこのドラマを観て茨城のよさを感じてくれれば嬉しいです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      お久しぶりです!ア※ラッキーさんも茨城ですか!?茨城の方からいただくコメントで当ブログは盛り上がってます。

      「いばらぎでなくいばらき」で茨城県のそれまでの印象が覆されたので、これから注目の県になるかもですね。

    • ひるたま より:

      こんにちは。横入り失礼します。
      茨城出身である羽田さんの茨城弁に対しても、方言指導担当の方から「指導」が入ったとの事です。
      (何かで「メイキング」映像を見た時に放送されていましたし、またドラマの公式ガイドブックにも掲載されていました。羽田さん曰く「他の出演者の方達から「頼りにしてたのに…」」と言われたとか。(^m^;)

      もっとも最初に羽田さんに「指導」しておく事によって、指導する側にとっても他の出演者にとっても、かなり楽になったのではないかな?と個人的には思うのですが。

  4. まーちゃん より:

    つらいとき、苦しいとき、誰かの胸で泣けるっていいですね。君子さんと時子ちゃんの美人親子は心映えも美しかった…特に君子さん、親友の異変を察して駆け寄り抱きしめる一連の動作と表情がはっとするほど美しく胸を打ちました。

    羽田美智子さん、私の大好きな女優さんです。以前に朝蔵様が「近松物語」の香川京子さんのお話をされていましたが香川さんも羽田さんもどのような役をされていても品と温かみのある素敵な美人女優さんだと思います。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      不安に押しつぶされそうな美代子さん、君子さんの胸の中でどれだけ安心できたことか。そして時子ちゃんの胸の中で「うらやましかっぺ?」とみね子ちゃん。笑いをとることも忘れずにいてくれて嬉しいかぎりです。

  5. ひるたま より:

    「新聞部はリンゴで買収したから」
    リンゴで買収した方もされた方も…長閑ですねぇ。(^^;)

    ガリ版刷りといえば、欠かせないのがわら半紙。
    有村さん・佐久間さん・泉澤くん…おそらくお三方とも「ガリ版刷り」「わら半紙」を知らない世代でしょうね、きっと。
    テスト用紙や配布物等には普通に使用されていたものですが。(^^)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      ガリ版刷り、懐かしいです。小学校の高学年のとき、学級新聞だった学年新聞だったかを作る当番でした。原資の方眼にそって文字を1文字1文字書き込んでゆく作業が大好きだったのを思い出します。

  6. 安ママ より:

    ひよっこでは、変なおじさんだけど全然変じゃなく、天然だけど天然だけでなく、1人1人の描き方が丁寧で、安心して身を委ねて見ています(笑)
    今のところの登場人物、誰も大好き。
    これからも楽しみですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      登場人物たちが本当に一人ひとりが丁寧に作り込まれていますね。しかも、こんな素敵な人たちをどうやってゼロから思いついたのだろうと心の底から驚くばかりです。

  7. まいまい より:

    もう、毎朝、泣いてしまってしょうがないです (T_T)

    セリフの一言ひとことに思いやりが溢れていて
    今日は何度落涙したことか・・・

    ひよっこが始まって以来、アイメイクが崩れる毎日が続いていて
    今日は、わざとアイメイクせずに家を出て
    (ひよっこは通勤中の車の中で見ています)
    会社でアイメイクをしました。正解でした(汗)

    みねこちゃんがお母さんに言った「東京一人で行ったの?
    怖くなかった?私がもっと大人だったら・・・」
    お母さんがみねこに返した「だいじょうぶだよ」
    バスの中での会話「何かあったの?元気すぎる」
    美人ママ同士の会話「おしゃべりに来たよ」

    もー、思い出しただけで、うるっとしてしまいます。

    茨城弁の「だいじょうぶだよ」のイントネーションが
    先日亡くなった祖母の言い方にそっくりで
    私自身も慰められた気になりました。

    まずいです、この先、半年、茨城シーンでは
    毎回泣いてしまいそうです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      東京編に入っても毎朝のように泣かされそうですよ。心優しい素敵な人ばかりなので。この半年間は毎朝、大変なことになりそうですね。

  8. もんすけ より:

    気を張って、気を張って…。
    実お父ちゃんを探しに上京した美代子お母ちゃんが、どれだけ心細く、怖かったことか。
    一家を背負い、なんとしても糸口を探したい。やる気も愛想もない警官に、大都会・東京になめられてなるものかとのお母ちゃんの強い思いが、先週の、ほぼ標準語で語られた気迫こもる台詞だったのですね。
    みね子ちゃんがお母ちゃんを気遣う気持ち。
    村の人、友人たちの温かな見守り。
    畑で泣いてしまったお母ちゃんの姿に、人を思いやり、気遣う優しさを感じた週明けとなりました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      > 友人たちの温かな見守り

      君子さんの優しさには泣かされました。天然キャラのお母ちゃんとばかり思っていたのでそのギャップがたまりません。