三男が青年団相手に熱弁 / ひよっこ 第14話

連続テレビ小説(朝ドラ)『ひよっこ』
2017年4月18日(火)放送
第3週 第14話「明日に向かって走れ!」

『ひよっこ』第3週 第14話 あらすじと見どころ解説

三男たちが青年団に聖火リレーの企画を提案する日を迎えました。三男と時子は制止する両親を振り切って家を出ました。一方のみね子は美代子と茂に励まされながら家を出発したもののとても緊張していました。

青年団が集まっているところに乗り込んだ三男たち三人は早速、聖火リレーを提案します。しかし三男が心配していた通り、奥茨城で独自の聖火リレーを行うという提案に青年団の面々は関心すら示さず、提案はあっという間に却下されます。

しかし、三男は諦めませんでした。三男は訴えます。自分は奥茨城が好きだ。そしてこの奥茨城が日本をあっと言われるためにも聖火リレーを行いたいのだと。その三男の訴えを三男の兄で青年団長の太郎は厳しい言葉を選んで三男の訴えを論破します。

しかし太郎は三男の提案に反対しているわけではありませんでした。三男の提出した計画の詰めの甘さを口を極めて非難した上で、計画をしっかりと練り直した上で聖火リレーを成功させると太郎は青年団員たちに宣言したのです。

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midokoro
自分の抱えた不安を押し殺してまで聖火リレーを決行しようというみね子ちゃんの心意気に触れた三男くんが、青年団へのプレゼンに挑みます。

しかし当初予想された通り、青年団の反応は芳しくありませんでした。

『ひよっこ』第3週 第14話 今回の時代背景解説と事前発表あらすじレビュー

青年団の面々から聖火リレーの提案を一度は却下されたものの、いつもならこんな状況下で諦めてしまう性格であるらしい三男くんが今度ばかりは食い下がります。諦めません。

聖火リレーをどうしても行いたいその動機は、間もなく生まれ故郷を離れることを余儀なくされてしまう三男くんの、奥茨城への深くて熱い愛情でした。

この三男くんの郷土愛がたっぷり込められたヤケドしそうなほど熱いプレゼンに、みね子ちゃんも涙し、時子ちゃんも涙し・・・

そして、青年団が集まっていた集会所にやってきた美代子さんも涙し、三男くんのお母ちゃんも涙する。

三男くんのプレゼンを見守る視聴者もきっと、三男くんの熱いスピーチに朝っぱらから大いに泣かされることになるのではないでしょうか。

そしてそんな熱いプレゼンは、はたして青年団の面々の心を動かすことが出来るのか。いつも弟の三男くんを小馬鹿にしている太郎くんは、それまで見たこともないような弟の一面を見て何を思うのか。

三週目にしてこんなに胸が熱くなる場面が見られるなんて一視聴者としてこれほど幸福なことはありません。

『ひよっこ』第3週 第14話 観賞後の感想

笑わされたり泣かされたり。今日も朝から心を揺さぶられる15分でした。

「余計なお世話なんて言わないでくれ!」に泣かされました

三男くんの必死の訴えに予想通り・・・否、予想以上に泣かされました。とりわけ心の真ん中にグサリと刺さったのは三男くんのこの悲痛な心の叫びです。

「余計なお世話なんて言わないでくれ!」

三男くんは出来ることなら奥茨城村を離れたくはないんでしょう。願いが叶うならばいつまでも愛する故郷で暮らし続けたい。

しかし、残念ながらそれは見果てぬ夢。

それでもせめて心の中にはいつも奥茨城を持ち続けていたいし、奥茨城も自分がいたことを忘れないでほしい。心だけは奥茨城としっかりとつながっていたい。

その、心の中だけでもつながりを残しておきたいという切なる願いすらも踏みにじられた三男くんの故郷を心から愛する気持ちが熱すぎて泣かされました。

そしてそんな故郷が心の中にある三男くんがうらやましくもありました。

僕は関東某所が生まれ故郷ですが、懐かしさを感じることができないくらいに変わってしまいましたので。

実際、あまりにも変わりすぎて歩き慣れたはずの道に迷ったくらいです(笑)

「甘い!無責任だ!」は太郎くん自身にも向けられた言葉?

太郎くん、さすが青年団長。実お父ちゃんの後輩のことだけはあります。

三男くんを甘い!無責任だ!と責め立てた時の太郎くんの言葉の一つひとつは手厳しいけれど、それら言葉の意味合いをよくよく考えてみると実にしっかりとした考え方の持ち主だということがよくわかります。

村を出て行かなければならない身の上を哀れむ三男くんはそれはそれで気の毒ですが、太郎くんの言う通り三男くんは気の毒な自分の立場に胸がいっぱい。

しかし太郎くんが考えているのは自分の立場ばかりではありません。奥茨城村から出て行けない人たち。そして奥茨城村を背負って立っているという気概もあり責任もある。

太郎くんが責任を感じているのはそんな奥茨城村の中の人たちだけではなさそうです。

奥茨城村のことを思いながら東京での暮らしを余儀なくされているみね子ちゃんのお父ちゃんみたいな、遠く離れて暮らしていてもいつも心に奥茨城村があるような人たちのこと。

さらに三男くんや時子ちゃんみたいに奥茨城村を愛しながらも村を出て行く人々。

そんな人たちのことも太郎くんはきっと真剣に考えているに違いない。だから奥茨城村の中の人、外の人の期待に応えるためにもこうした企画の失敗は絶対に許されない。

そんな覚悟が、三男くんに対して厳しい言葉となって現れたのでしょうが、太郎くんはきっと三男くんに厳しい言葉を浴びせかけた以上に自分に対して厳しい規律を果たしているに違いない。

そして、これは僕の憶測ですが、太郎くんが「甘い!無責任だ!」と言った言葉は三男くんに向けられた以上に自分自身に向けて言った言葉なのかもしれません。

村を出て行かざるを得ない気の毒な自分しか見えていない三男くんを見て、村から出て行くことが出来ないことを少しばかり不満に思っていた自分自身。

また、仕方なく村を出てゆく人たちのことにまで想像が及ばなかった自分の甘さに対して太郎くんは「甘い!無責任だ!」と言ったような気がします。

だから「甘い!無責任だ!」の言葉で聖火リレーに対する態度が一転。却下から採用となりました。

ただし「採用!」とはっきり言わなかったのは上げた拳を下ろせなかったのでしょう。

さて、そんな厳しい太郎くんの姿勢は、これから社会に出る三男くんにとっても尊い教えになったかと思います。

今朝は、太郎くんに心をわしづかみにされました。

追記:そして村一番のドケチキャラを生かして寄付金集めを一手に引き受けてくれた豊作くんも粋なことこの上ない。

気持ちのいいキャラが満載の朝ドラで一日をスタートできて幸福です。

追伸:ロボットウォーク

みね子ちゃんのロボット歩きがかわいい!

美代子さんと茂じいちゃんが話し込んでいるその最中にも、ロボット歩きで黙々と歩き続けるみね子ちゃんの可愛いこと。

忘れられない名場面の一つになりました。

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20 Responses to “三男が青年団相手に熱弁 / ひよっこ 第14話”

  1. よるは去った より:

    太郎「話になんねえな!甘ったれてやがんな!・・・・・・。」豊作「この表の見積もりは甘すぎる・・・・・・。」→太郎「やってやろうじゃねえか!奥茨城村ここにありってな!」豊作「寄付は俺に任せとけ。」この逆転は・・・・・・。これが茨城の男なんですな。三男君やみね子ちゃんたちの未熟さをケチョンケチョンに罵りながらも筋が通れば期待以上の動きをしてくれる。昔の江戸っ子気質によく似ているような気がします。

  2. ゆうのしん より:

    こんにちは 青年団の話 聖火リレーの話 両方 悪くは無いんですが 自分としては 実さんの行方の方が興味深いのと、すずぶり亭の牧野親子に早くまた出てきて欲しいです、沢村一樹さんが 先日 土曜スタジオパークに出演されていて 行方不明になられてますが どうなるのか教えて下さい!と司会の方から聞かれてましたが 私自身も聞いて無いと言われていました 本当かは微妙ですがね ではまた!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      実お父ちゃんがこの先どうなるのか、今のタイミングで沢村一樹さんが知らないとなると、再登場はかなり先のことになりそうですね。

  3. ア※ラッキー より:

    青年団って一致団結するとすごいですね。でも、女性の方が見えないのは何故?う~ん男性だけの特権か。それとも別に婦人部というのがあるのか。まあいいですね。このことは、

    ところで、太郎兄ちゃんの役尾上寛之さん「カーネーション」で糸子ちゃんの幼馴染みの勘助くんですよ。あの時はこんなに威張ってなくて三男くんみたいだったのに・・・。ところで、角谷家の次男さんはやはり出稼ぎでどこかにいっているのかしら・・・・ね。名前は次男って書いてつぎおくんだったりして(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      角谷家の次男、集団就職か婿養子かと言ったところでしょうか。長男が太郎なので次男は次郎かなとも思いましたが、それだとバスの車掌さんと重なってしまいますね。

  4. もんすけ より:

    今回はここまで1、2を争うくらいに心に刺さる名場面ばかり。
    三男くんほか、登場人物それぞれの立場や気持ちが丁寧に描かれていましたね。
    今までぐっと涙をこらえていたのに、泣かされました。

    それなのに…。
    うっかり父ちゃんと手を繋ぎ合ってしまい、照れて挙動不審になっちゃう、きよさんやロボット歩きのみね子ちゃん、(いつまで青年団?)の年配組の村人登場には思わず吹き出し、聖火リレー採用の時、喜び抱き合う三人の姿に、「(時子に抱きしめてもらって)うらやましかっぺ?」とみね子ちゃんに言われた時の三男くんの微妙な表情を思い出したり…。
    ちょいちょい笑いの小ネタが散らばっていて、本当に油断なりません。笑ったり泣かされたり、なんとも忙しい作品ですね(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      笑いと涙。必ず両方を狙ってきますね。感情が激しく動かされるせいか朝から頭が冴え渡ってます。

  5. 若葉 より:

    感想ではないのですが、このページの上のほうが
    朝ドラPLUS TOP>べっぴんさん>
    となっています。
    視聴率のところもまだ
    >べっぴんさん>
    のままです。ひよっこに変更してくださいm(__)m

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      ありがとうございます!全然、気がつきませんでした。早速訂正しました。

  6. amo より:

    青年団を動かした三男君の演説にはぐっときました。ただ一点、細かいことを言うと、青年団に配布した資料の紙は白くて現代のコピー機で複写したもののように見えます。あの時代だったら、がり番に書いてわら半紙に印刷したと思うのです。それとも学校にはコピー機があったのでしょうか?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      昔よくあった無漂白のわら半紙が手に入らなかったのかもしれませんね。わら半紙そのものはまだ製造が続けれらていますが、漂白された真っ白いものばかりみたいです。

  7. ひるたま より:

    3人が青年団の会合に乗り込み、聖火リレーを提案している様子を、それぞれの母親たち(美代子さん・君子さん・きよさん)が外からそーっと覗き込んでいた様子が印象的でした。
    やはり、何だかんだいっても子供の事は心配でしょうからね。

    太郎くん&豊作くんコンビにボロクソに言われていた3人を不憫に思い中に入り込んで行くのかな?とも一瞬思ったのですが…敢えてそうせずに「見守る」事に徹していた点も好ましく思いました。
    (殊に昨今は、何かあるとすぐにしゃしゃり出てしまう親御さんも少ないようですし^^;)

    柴田理恵さんがすっかり「(奥)茨城のおばちゃん」になり切っていますね。(^^)
    率直に申し上げると…最初キャストが発表された時には些か危惧していました。個人的には柴田さんというと、どうしても「富山のおばちゃん」のイメージが強かったので。
    (実は私、5年半ほど富山県に住んでいた事があります。柴田理恵さんや室井滋さん(実際にお二方とも富山県のご出身ですしね)のようなイメージの女性も結構多かったように勝手に感じています^^;)

    方言も含めて、私が勝手に危惧していた点は杞憂に終わったようです。(柴田さん、すみませんでした…)

    • ひるたま より:

      続きです。
      3人の母親たちが扉越しに中を覗き込んでいた場面ですが…前作『べっぴんさん』でもすみれちゃん達が『ヨーソロー』の隅の方に隠れて明美ちゃん&武ちゃん(&栄輔くん)の様子を偵察していた場面を思い出しました。
      「立ち聞き」「盗み聞き」…朝ドラの定番(お約束?^^;)のような気がしますね。(^m^;)

      「あんたは、言ったら一番自分が張り切っちゃうからって」
      美代子さんが君子さんに言ったこのセリフに笑っちゃいました。(^0^)

      • 朝蔵(あさぞう) より:

        立ち聞き、盗み聞き・・・『あさが来た』の加野屋さんもこればっかりでしたね(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      おっしゃる通り、三人のお母ちゃんたちが子供たちを見守ることに徹する姿が素敵でした。特に三男くんの外出に一番異を唱えていたはずのきよさんが、率先して見守ることに徹してましたね。会場には自分の息子が二人もいて、その兄弟は激しく対立しているというのに。立派なお母ちゃんの姿でした。

  8. まいまい より:

    今朝も泣きました(汗)

    三男くんのプレゼン、よかったですね。
    特に、故郷から離れて暮らしている者にとっては
    故郷を思う気持ちを代弁してくれたようで、心にささりました。

    過疎化が進む田舎が多い中、三男くんの言葉で
    故郷に帰りたいと思った人が多いのではないでしょうか?

    私にとっては伯父にあたる父の兄は
    彼は昭和一桁生まれで、中学卒業後、本業を継ぎました。
    本当は大学にまで行って勉強がしたいと訴えるほど頭のよい方だったそうです。
    しかし、長男だからという理由で高等教育は受けさせてもらえませんでした。
    一方、三男の父や、父の妹は、高校を出させてもらえました。
    父が大学に進学したいと行ったとき、父の父は、長男の許しをもらいなさいと言ったそうです。
    また父の妹が短大に進学するときは、長女(私の伯母で、17歳で嫁に出た)に許しをもらいに行ったそうです。
    父は茨城の出身ではありませんが、地方の農家に生まれました。
    長男が本家を継ぎ、次男より下は養子に出たり、分家となるのがあたりまえだった時代の話です。

    三男くんの故郷を後にする思い。また、お兄ちゃんの故郷への思い。両方、さまざまだなぁと思いつつ、心の中に、大好きな故郷があるのも幸せだなと、思いました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      三男くんが団長たちに言いました。時子ちゃんみたいに東京に出なければ夢を叶えられない者もいると。この言葉は、本当は故郷を離れたくはないけれど都会に出なければ暮らした成り立たない現代の人にも刺さったかもしれませんね。

  9. かふう より:

    今日も泣きましたねぇー。
    朝から感情を揺さぶられ、目が覚める思いです。やはり、傑作の予感します。

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