採用された聖火リレー案 / ひよっこ 第15話

連続テレビ小説(朝ドラ)『ひよっこ』
2017年4月19日(水)放送
第3週 第15話「明日に向かって走れ!」

『ひよっこ』第3週 第15話 あらすじと見どころ解説

三男の訴えは青年団長の太郎の心を動かし、三男たちが提案した聖火リレーの企画が受け入れられました。太郎の鶴の一声により、青年団の面々の心は一つになり、聖火リレーの成功に向けて皆が準備に取りかかり始めます。

みね子と美代子は聖火リレーの開催を村中に知らせるためのチラシ、時子と君子は走者の胸に貼り付けるゼッケン、そして三男と太郎はトーチに火をつける点火台を準備。高校の先生や村の人たちも聖火リレーに向けて協力をし始めます。

昭和39年(1964年)10月4日。「奥茨城村聖火リレー」当日を迎えました。第一走者の三男が奥茨城への愛と感謝を胸に涙ながらに走り始めました。時子も奥茨城生まれの初のスターになると誓い、思い出のつまった風景を走り抜けます。

そして時子は、アンカーをつとめるみね子にトーチが手渡されました。行方がわからなくなった父・実がどこかで自分が走る姿を見てくれていることを信じ、みね子は最終コースを走り終えると点火台に火を灯すのでした。

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midokoro
三男くんが聖火リレーにかける熱い想いを全力でぶつけても、青年団の面々の反応は冷め切っていました。

しかも手厳しい言葉をこれでもかというくらい浴びせかけれてしまう気の毒な三男くん。しかし、その手厳しい言葉の数々は聖火リレーそのものをを否定するための言葉ではありませんでした。

まさかの展開が泣かせてくれそうです。

『ひよっこ』第3週 第15話 今回の時代背景解説と事前発表あらすじレビュー

三男くんのプレゼンはあわや失敗か。聖火リレーは夢で終わってしまうのか。そんなところまで追い詰められます。

三男くんの説明の一つ一つに手厳し過ぎる論評が加わり、それまで三男くんの熱いプレゼンに感激して流した涙も乾いてしまうほど。

しかし手厳し過ぎる論評は、耳をすましてよく聞くと聖火リレーそのものへの手厳しい論評ではなく、聖火リレーを実行に移すための計画の詰めの甘さに対するものでした。

そうです。太郎くんはじめ青年団の面々は、聖火リレーを大成功させ三男くんの熱い想いを形にするには、三男くんの立てた計画があまりにもズサンだと言っていたのです。

ところで、ツンデレという言葉があります。

敵対的な態度(ツンツン)が時間の経過とともに好意的な態度(デレデレ)に変化する状態を指す言葉で、朝ドラではそんなキャラが必ず一人や二人いるものです。

しかし、今回描かれるツンデレはツンとデレが表と裏の関係となってまったく同時のツンデレです。この時差のないツンデレに心が震えます。

『ひよっこ』第3週 第15話 観賞後の感想

今回は聖火リレーの準備で盛り上がる場面。そして迎えた聖火リレー当日の場面。わずか二つの場面しかないにも関わらず、今回もまた自分が笑っているのか泣いているのかよくわからなくなる回でした。

聖火リレーの準備のワクワク感

聖火リレーの準備が着々と進んでゆくワクワク感が朝からたまりません。

美代さんは、ここ数回にわたった悲運の女性の影がちょっとだけ薄くなりチラシづくりの場面では知られざる天然キャラが炸裂。

極彩色が噴き出したようなあのチラシ。これまでのつらく悲しい日々の反動もあるのでしょうか。楽しい気持ちはよ〜く伝わってきましたが、それにしてもあの色彩感覚は何?

関西のおばちゃんらに劣らない(というか超越した)激しさに吹きました(笑)

君子さんの張り切りぶりは時子ちゃんの予想通り。聖火リレーの走者全員分のゼッケンを作り終えても、張り切る気持ちを満たしきれなかったんでしょうか。

聖火リレー当日、走る時子ちゃんの後ろで君子さんとご主人の正二さんが掲げていた「時子ちゃん がんばれ!」の横断幕も張り切る勢いに乗せて作ってしまったらしい。

余談ですが、聖火リレー当日の場面で時子ちゃんが走り始めた頃は、君子さん正二さん夫婦も張り切って走ってました。

でも、時子ちゃんがみね子ちゃんにトーチを手渡す頃には、夫婦ともにゼエゼエしながらやっと走っていることに気づいてしまいました。中高年が久しぶりに走ったらあんなもの。細かいところまでよく気配りされてます(笑)

点火台を一緒につくる三男くんと太郎くんの兄弟愛も可愛らしいことこの上ない。

「アンちゃんも楽しみだっぺ?」と三男くん。いつも小馬鹿にしていた弟の企画がこんな盛り上がりを見せたことがちょっとは悔しいはず。だから楽しいと即答はしなかったけれど、やっぱり楽しい気持ちは隠しきれない。実に素直な太郎くんでした。

しかし素直とは言っても青年団長だけに一筋縄ではゆかない。大人の政治をちゃ〜んと心得ているところは立派。そしてそんな大人な自分がちょっぴり自慢なのがまたお茶目です。

学校で準備が進む場面もワクワクの連続です。

化学の藤井先生は立派なトーチを完成させてくれました。トーチに火が灯される時の大きな音がワクワク感を一層盛り上げます。

木脇先生がまたしても登場。トーチの持ち方を指導する場面。木脇先生から指導を受けるみね子ちゃんや村長などの面々が手にする大根だのホウキだのが笑いを誘う。

こう言った小道具、下手な使い方をすると不自然というか漫画じみてしまうというか、わざとらしさが残りがちですが、奥茨城村の面々が持つと全く違和感がないのが不思議です。

違和感がないどころか似合い過ぎてました。

そして田神先生がまたして炸裂させた昭和ギャグ。ちなみに今回ドラマの中で初登場の昭和ギャグは植木等さんの「およびでない!?」

田神先生、当時の流行を次々に取り入れなかなかのミーハーですね。

追記:みね子ちゃんが必死になって聖火リレーのことを伝えようとしていたおばあちゃん。ロケ地の方なんでしょうか。実にいい味出してました。あのおばあちゃんの姿、思い出すだけで顔がニコニコしてきます。

聖火リレー当日のワクワク感

聖火リレー当日の場面はこの先もずっと忘れられない場面の一つになる予感がします。

愛する故郷を離れる三男くんの心から悲痛な叫び「奥茨城よ、俺を忘れないでくれ!」。三男くん、君はどれだけ故郷を愛しているのか。

それほどまでに愛する故郷を離れざるを得ない気持ちに胸がヒリヒリします。

いつもは三男くんに悪態ばかりついているきよお母ちゃんも、三男くんの熱い思いを知って今日ばかりは心からの声援を送ってくれました。やっぱり末っ子は可愛いんでしょう。

君子さんは神レベルの天然ぶりを発揮。

奥茨城村の風景に完璧なまでに不似合いなオシャレなワンピースにハイヒール。そして、まさかの真知子巻き。

周囲から見事なまでに浮きまくっているにも関わらず、本人はそのことに全く気がついていない。

またランナーたちが村の中を走り抜ける映像の数々。特に奥茨城村の人々を演じたエキストラの方々。地元への愛情と誇りに満ちた笑顔は、とても演技とは思えない。

エキストラなんかでなく本物の観衆のようでした。みね子ちゃんの後を追う子供たちも昭和が抜け出してきたような屈託のない笑顔が印象的でした。

そんな盛り上がり続けるカットの連続から一転、みね子ちゃんが走る場面では音をなくす演出。この演出によって、聖火リレーの場面が大切な思い出として胸に刻み込まれたような気がします。

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8 Responses to “採用された聖火リレー案 / ひよっこ 第15話”

  1. ゆうのしん より:

    今日 観ていて気になったのは みね子の友達の 時子ちゃんは芸能界を目指してるの? お母さんが必死に聖火リレー中のアピールを勧めてましたよね ひょっとしたら 東京行くんでは? 何か 以前の朝ドラの まれ の一子の事が脳裏をよぎりました ちょっとですが 設定が似てますよね 何か こんな調子だと 視聴率がまた下がりそうな気がしました  

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      時子ちゃんは女優志望ですよ。そして当時、女優になるには東京に行くしかなかったかと思います。

  2. もんすけ より:

    太郎さんと三男くん、豊作さんと時子ちゃん。
    奥茨城村での残された家族、兄弟の時間を愛おしむような関係の修復と「ありがとう、大好きな奥茨城村」の言葉に、昨日に続いて泣けてしまって…。
    みね子ちゃんが実お父ちゃんを回想する際の無音は、ほんの5秒ほどでしょうか。効果的で、印象的。
    「とと姉さん」で花山さんと常子ちゃんとの最期の別れ、雪降る街を帰宅するシーンがふーっと思い出され、一瞬、不吉な予感を覚えました。

    それなのに、「三男~!」と絶叫するきよ母ちゃんのドアップには泣き笑い、美代子母さんの真知子巻には(そう、そう、その時代よね~)と頷いて。
    子ども達を引き連れた走者が後ろ向きに走り、橋の上を通るシーンには、民放の長者アニメ「○○エさん」エンディングのオマージュを感じ、またまたぷっと笑ってしまいました。
    毎回、本当に心忙し過ぎる15分ですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      聖火リレーのランナーが橋を渡る場面が二つあり、既視感を感じていたのですがその既視感がどこから来るものなのか鑑賞中な思い出せなかったのですが、『サザエさん』ですね!やっとスッキリしました。

  3. ひるたま より:

    「トーチは、重いです」
    指導を担当なさっていた木脇先生=増田明美さんの本領発揮!でしたね。(^o^)
    トーチを持ちながらの走り方を練習する場面で、面々が持っていたモノが…長ネギ、大根、竹竿etc.…(^0^)!
    本番のリレー場面でも、やはり木脇先生は軽やかに「快走」なさっていましたね!他の出演者の皆さんと比べて走り方が全然違って見えました。

    トーチに点火される時に「ボンッ!」と凄い音が…インパクト強かったです。本物のトーチも、点火する時にはあの位音がするものなのでしょうか…?(;^_^A
    そして、実際のオリンピックの聖火リレーの場合ですとトーチから別のトーチに点火する方式でリレーされて行きますが、奥茨城村ではトーチそのものをバトン代わりにリレーして行く方式でしたね。
    やはり、予算の関係もあったのかな??(^^;

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      村一番のドケチ・豊作くんがトーチはいくらかかるかわからないと言ってたので、それなりに高くついたのかも知れません。だから試作品と完成品くらいしか作れなかったんでしょうね。

  4. よるは去った より:

    トーチを持って走るみねこちゃんの脳裏に浮かぶ回想場面を視ると改めて「実父ちゃん!Where are you ?」という気になりますね。沢村一樹君が実父ちゃんはどうして行方不明になったかについて聞かされてないというのは信じて良いような気がしますね。途中ストーリーの路線が変わったなんて事は連ドラでもして良くあることらしいですからね。「甘辛しゃん」も放映期間中に阪神淡路大震災があってストーリーを変更した作品の一つでしょうし。今回の実父ちゃんの失踪に関しても制作側は複数の答えを用意してるかも知れませんね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      路線変更といえば、すでに当初発表されていた「みね子のお兄ちゃん」が路線変更で消えています。今後もあるかもしれないですが、それはそれで楽しみです。

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