奥茨城の聖火リレー中継 / ひよっこ 第16話

連続テレビ小説(朝ドラ)『ひよっこ』
2017年4月20日(木)放送
第3週 第16話「明日に向かって走れ!」

『ひよっこ』第3週 第16話 あらすじと見どころ解説

奥茨城村で聖火リレー大会が行われた数日後、聖火リレー当日の模様がテレビで放送されました。時子と三男、そして時子と三男の家族たち面々は聖火リレーのテレビ放送を見るために谷田部家に集まってきました。

テレビ放送には三男、時子、そしてアンカーをつとめたみね子が映っていました。三男と時子が来年の春には集団就職すること。みね子は東京に出稼ぎ出ている父のために走っていることがテレビのナレーターによって解説されました。

奥茨城村を田舎と見下すような解説もところどころにあり、そのことが少し不満の谷田部家に集まった面々。しかし、みね子、三男、時子の家族もテレビに映り、一同は奥茨城村聖火リレー大会の感動を新たにするのでした。

奥茨城村の聖火リレーが終わりいつもの暮らしが戻って来た頃、東京オリンピックの開会式が行われました。開会式のテレビ中継を見ながら、みね子はある決意を固めます。しかしみね子は、まだその決意を誰にも打ち明けはしませんでした。

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midokoro

どなたかは忘れましたが『ひよっこ』に出演されている役者さんの一人が、『ひよっこ』は毎回必ず、笑える場面と泣ける場面が用意されているとおっしゃっていました。

今週に入り、三男くんのプレゼンで泣かされ、それに対する太郎くんの反応でまた泣かされ、今回、聖火リレーでまた号泣させられそうな予感がします。

『ひよっこ』第3週 第16話 今回の時代背景解説と事前発表あらすじレビュー

三男くんは聖火リレーに対していろいろな想いを持っていました。ブログ主の想像も交えながら三男くんの想いをまとめてみました。

高校を卒業したら故郷を離れなければならない。盆暮れくらいには帰って来れるかも知れないけれど、これまで当たり前に目の前にあった山や川に囲まれた奥茨城での暮らしはもう自分の人生の中で送ることは出来ないかも知れない。

自分はもう奥茨城には暮らせない。でも角谷三男という男が奥茨城に住んでいた。そこで大きなことをやったという爪痕を残したい。

自分がここにいたという爪痕を残したいという気持ちのその一方で、自分を育んでくれた奥茨城村、そこに住む人々と自然に恩返しをしたい。

心からの感謝の気持ちを旅立つまでに形にして、生まれ故郷に報恩したい。

そんなことを胸に抱きながら三男くんは聖火が点火されたトーチを持って奥茨城村を走り抜けるのでしょうか。

三男くんたちの姿が、日々の暮らしの中で忘れかけていた大事な気持ちを思い出せてくれるかも知れませんね。

『ひよっこ』第3週 第16話 観賞後の感想

前回に引き続き今回もまた15分の大部分が聖火リレー。しかも、その半分近くは前回の映像のリサイクル。にもかかわらず楽しい!さすがです。

「人里離れた小さな村でも聖火リレー」

奥茨城村聖火リレーの様子を伝えるテレビ番組のタイトルがひそかに意地が悪い。「人里離れた小さな村聖火リレー」ではなくて「人里離れた小さな村でも聖火リレー」。

「人里離れた」「小さな村」だけでも十分に意地悪な表現ですが、わざわざ「でも」までつけるとはどこまでバカにしてるのか(笑)

ところでこの「でも」。『あまちゃん』へのオマージュでしょうか。「君でもスターだよ」を思い出しました。

そして奥茨城村の面々が次々とテレビ番組に登場。

村を離れた人たちにも奥茨城が頑張っていることを伝えたい・・・三男くん、一番美味しいところを太郎あんちゃんに持って行かれてしまいましたね。残念。

しかもその三男くんは「いかにも農家の三男坊という顔をしています」と、褒められているんだかバカにされているんだかよくわからない解説付き。

「三男坊という顔」ってどんな顔だよという三男くんの不満に対して、おめえみてえな顔だと今度はお母ちゃんがツッコミを入れる。

それでもほがらかに笑っている三男くんのそんなおおらかさが大好きです。

さて、三男くんに鋭いツッコミを入れたきよさんでしたが、ご本人の頭上にも三男くん以上の爆弾が炸裂しました。

「孫を応援するおばあちゃん」

このナレーションそのものも楽しいけれど、何より楽しいのは集まった人々の反応。皆、笑いをこらえるのに必死でしばしの沈黙。この沈黙がきよさんには重い。

「村の重鎮」「めんこい」「都会のもやしっ子とはそこが違う」谷田部家のじいちゃんと子供たちは無難に終わりましたね。

時子ちゃんもミス奥茨城と持ち上げられるその一方で「夢の翼が折れないように祈るばかりです」と二度までも・・・

もしかすると時子ちゃんの夢の翼が折れるフラグだったのでしょうか。

『ちりとてちん』『あまちゃん』と、朝ドラヒロインの親友は夢の翼が折れるパターンが少なくないので、笑いながらも怖さを感じる解説でした。

ここまで散々笑いをとって、アンカーみね子ちゃんの村を走り抜ける映像についた解説はちょっとばかり感涙ものでした。

「みね子さんは東京に出稼ぎに行っているお父ちゃんのことを考えて走る」
「お父ちゃんに自分の元気な姿を見てもらいたくて走る」

前回、みね子ちゃんが走る映像に挿入されたみね子ちゃんの心の声。その心の声をそのままナレーターが今回も語ることで、みね子ちゃんのお父ちゃんへの想いが増幅され、それが涙腺を激しく攻撃します。

そして楽しい時間がすべて終わってしまった直後の、わずかな時間の沈黙。谷田部家に集まった愉快な面々を支配した沈黙はちょっと怖いほどでした。楽しい日々の終わりを告げているようで。

そしてその日の晩、月を眺めながら涙を流すみね子ちゃんは何を思っていたのか。この映像がまた奥茨城村での楽しい日々に終止符を打つかのようでした。

そしてみね子ちゃんは「ある決意」を固める。

笑いに終始する『ひよっこ』第16回でしたが、何かが終わり何かが動き始めた。そんな予感がする回でした。

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コメント

  1. ひるたま より:

    「いがったんだけど、ちっと腹立づ感じもするねえ」

    聖火リレーを見終えた後の君子さんのセリフですが、欲を言えば「腹立づ」(腹立つ)は「いじやける」にして欲しかったな~と、地元民としては感じちゃいました。

    *「いじやける」:「腹が立つ」「頭にくる」「ムカつく」
    職場等では結構普通に使われています。(少なくとも我が勤務先では毎日のように何処からか聞こえてます…^^;)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      いじやける・・・もしこれを使ったら字幕スーパーが必要なレベルですね。

  2. えびすこ より:

    聖火リレーが成功してよかったですね。
    奥茨城村聖火リレーの「聖火台」が置いてある会場でリポートをしていた人は、名前は忘れましたが本職のNHKアナウンサーです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      やっぱりNHKアナウンサーでしたか。それにして昭和39年のアナウンサーのテイストを巧みに再現したものです。さすがはプロの仕事です。

  3. ア※ラッキー より:

    連投すみません。私ってば、~ところで~を乱発してますね。こりゃあまた失礼いたしました。
    ついでに、宗男叔父さんの役の方って、友人によるとNHK-BS
    の「奇跡の人」に出ていたょ。「あさが来た」の雁助さんの山内圭哉さんや「マッサン」のチビエマちゃんの住田萌乃ちゃんも競演していたよ。で、その脚本家って、この岡田さんってことも教えていただきました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      早速『奇跡の人』を調べてみましたが夏ばっぱ=すずふり亭の鈴子さんも出てますね!

  4. まーちゃん より:

    今回は全くの私事で恐縮ですが1964年東京オリンピックの思い出を語りたいと思います。

    今でこそすっかり関西のおばちゃんの私ですが当時は横浜在住のハマッ子幼稚園児でした^^実は幼稚園から日の丸の小旗を持たされて本物の(笑)聖火ランナーを沿道で応援するという大役を担っていたのです。幼児の記憶というのはとても断片的なものでずっとマラソンの応援をしていたと思い込んでいたのですがあれは聖火ランナーだったのだと今更気が付きました^^;

    東京オリンピックの思い出は、沿道で打ち振った日の丸の小旗と白黒テレビで見た開会式で奏でられた壮麗な東京オリンピックファンファーレと体操競技の名花ベラ・チャスラフスカさん…これから全てが成長していくと信じることのできた美しい時代の思い出です。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      聖火ランナーの応援ですか!貴重な体験をされたんですね!場所が横浜なら応援する姿がテレビに映ったかも知れませんね。その時、テレビのアナウンサーはどんな解説をしたのでしょうか(笑)

  5. ア※ラッキー より:

    今日も笑ったり、泣いたり、忙しい15分でしたね。
    しかし、あのニュースという枠の中で結構の時間を割いて奥茨城村の聖火リレーの特集したものですね。ところで、あのアナウンサー役やった方ってたぶんNHKの局アナだと思いますょ。ちょっと、自信ないですけど・・・・ね(汗)
    ところで、宗男叔父さんの奥様役って、南海キャンディーズのしずちゃんですよね。でも、茨城県出身それもひたちなかの森三中の黒沢かずこさんを使わないっていうか選ばれなかったんでしょうか?確か、有村架純さん以外はオーデションで決まったって聞いたような気がするんです。間違えていたらごめんなさい。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      黒沢かずこさん、別のところで是非とも出てきてほしいですね。これからまだまだ新キャストが追加されるはずなので、その中にいることを願うばかりです。

  6. 枇杷娘 より:

    いや~朝から涙が出るほど大爆笑でした。
    「孫を応援するおばあちゃん」
    一人納得できない柴田さんの表情がいい!
    配慮が少ない当時のナレーションに一喜一憂する一同が、とっても愛らしかったです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      「おばあちゃん」と解説されて、まわりはみんな納得してしまっているところがまた笑えましたね。

  7. もんすけ より:

    月を見上げながら涙するみね子ちゃんのシーン。
    ナレーションもないまま、淡々と音楽だけが流れていく。
    その時、みね子ちゃんが何を思っていたのか。
    聖火リレーで気を紛らわせていた不安がこみ上げてきたのか、それとも楽しかった聖火リレーが終わり、いよいよ時子ちゃんや三男くんたちを送り出すことへの淋しさが募ったのか、実父ちゃんが(ここには居ない)ことを肌身に感じているのか…。
    すべてを視聴者の心に委ねてしまう、今まであったようでなかった、台詞のない貴重な時間。昨日の「無音」のシーンに続き、グイグイと心に迫ってきました。

    あぁ、でも、きよ母ちゃん…、本当に毎回いいところ、持っていきますねぇ。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      夜空に浮かぶ三日月を見つめながら、お父ちゃんもどこかで同じ月を眺めてるのかな・・・なんてことを考えていたのかなと、みね子ちゃんの涙を見ながら思いました。静かで美しい場面でしたね。

  8. よるは去った より:

    今日は半分以上リレー中継に対するリアクションで盛り上がってましたね。さりげなく「べっぴんさん」を盛り込むところも心憎いけど、終わった後で宗男「納得いかねえ・・・・・・。」正二「映っているだけいいんでねえか・・・・・・・。」もそう言われてみればな感じですね。実は私もあのお二人とほぼ似たような経験はしてるんですが。ちよ子「父ちゃん見てるかなあ?」そうあって欲しいですな。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      正二さん、これまでにも薄いキャラと言われ続けてきたみたいですが、村一番のべっぴんさんを嫁にもらえてさすがです。