みね子たちの卒業式の日 / ひよっこ 第22話

連続テレビ小説(朝ドラ)『ひよっこ』
2017年4月27日(木)放送
第4週 第22話「旅立ちのとき」

『ひよっこ』第4週 第22話 あらすじと見どころ解説

昭和40年(1965年)3月15日。みね子、時子、三男が通う高校の卒業式の日を迎えました。その日の朝、みね子は新品の靴を履いて家を出発しました。その靴は実が東京で買ってきてくれたものです。卒業式の日に履くためにみね子は大事にしまっていたのです。

その日、みね子は卒業式で泣かないと決めていました。両親と祖父からもらった大切な三年間の最後の日を泣いてしまって忘れたくはない。いつまでも心に刻みつけておきたい。みね子はそう考えていたのです。

通学する娘を家から送り出す最後の日を迎えた美代子と君子は寂しさを感じていました。一方でいつもと同じように三男を送り出したきよも心の中は同じでした。三人の母親たちは谷田部家に集まり、子供との別れに涙を流します。

三人の母親たちが子供たちとの別れを惜しみ号泣していた頃、自分は卒業式では泣かないと宣言していたみね子は、三男の予想通り泣いていました。みね子は三年間を一緒に過ごしてくれた時こと三男に涙ながらに感謝の言葉を贈るのでした。

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midokoro
みね子ちゃんが奥茨城村民として、故郷の奥茨城で過ごす最後の夜になりました。

谷田部家の家族から大人の一員として認められ、自らも稼ぎ頭になると手を挙げたみね子ちゃんですが、やっぱりまだ子供。

これが最後になりそうな子供っぽい姿が涙を誘いそうです。

『ひよっこ』第4週 第22話 今回の時代背景解説と事前発表あらすじレビュー

お守りはマッチ箱。そのマッチ箱は、実お父ちゃんが東京から持ち帰ったものでした。帰省直前に偶然に入った洋食屋さんで受けた親切を愛する家族にも分けてあげたい。そんな気持ちで、東京から大事に持ち帰り仏壇にお供えしてあったものです。

今なら間違いなくそのマッチ箱はゴミ箱行きでしょう。そもそも赤坂で洋食屋に入ったという体験そのものが土産話にもなりません。

マッチ箱にも、赤坂での洋食屋さん体験にも価値がなくなってしまったというのはそれだけ世の中が豊かになったこと。豊かになったことはありがたいことです。そんな豊かさを築き上げてくれた人々に感謝しないといけません。

でも、マッチ箱や洋食屋体験に価値はなくなったとしても、それらにまつわる物語やそこに込められた心に、感謝しなくても良い理由や大事に思わなくても良い理由など一つもありません。

ものが豊かになって人々は大事なものを失った。だから豊かな時代は悪だ!みたいな極論を言う人がたまにいますが、豊かさそのものに罪はありません。

豊かさをありがたく受け入れながら、そこに込められた心や想いを丁寧に汲み取っていればいい。それだけの話です。

でもそれが難しいのもまた事実。難しそうだけれど、みね子ちゃんの生き方を参考にしながら『ひよっこ』の半年間でブログ主はチャレンジしてみようかと思います。

『ひよっこ』第4週 第22話 観賞後の感想

「お父さん、高校生活をありがとうございました」

みね子ちゃんの感謝に心に満ちあふれた言葉に数々に朝から心を洗われました。

「お父さんからいただいた時間を、お母さんとじいちゃんからもらった大切な時間の最後を心に刻んでおこうと決めたんです」

「お父さん、高校生活をありがとうございました、みね子は幸せでした」

「三年間ありがとう」

よく「暮らしが豊かになった現代人は大切な何かを失った」と言いますが、そもそも「大切な何か」って何?といつも思ってました。

このフレーズを好む人に尋ねても明確に答えられない。

でもその答えがみね子ちゃんの言葉でやっとわかりました。それは感謝ですね。

高校生活の三年間と言う時間をくれた両親やじいちゃんへの感謝。自分を時子ちゃんの家まで乗せて行ってくれた自転車への感謝。そして自転車を買ってくれた家族への感謝。

みね子ちゃんの感謝の言葉に心が洗われてススが落ちたおかげで、やっと僕も「大切な何か」を思い出すことができました。

まだまだ忘れている「大切な何か」はあるかと思いますが『ひよっこ』でそれらを思い出したいものです。

僕にとって『ひよっこ』は覚醒のドラマになるような予感がします。

母親の中の母親

今回は三男くんの「ばあちゃん」の母親の愛情に朝からやられました。以下、ちょっとだけネタバレが含まれます。

奥茨城村聖火リレー大会で涙ながらに三男くんを応援するという意外な一面を見せたきよさんはまた、東京編に入ってから三男くんに対する愛情表現が少しだけ豊かになるようです。

いくら普段は憎まれ口ばかり叩いても母親として息子が可愛くないわけはない。まして三男くんは末っ子です。一番かわいいと思ってもちっとも不思議じゃない。

だから東京編に入ってからのきよさんのまさかの変化は十分に「あるある」。きよさんの意外な一面や今後の変化をそう考えていました。今日までは。

奥茨城村聖火リレー大会の「ばあちゃん」の姿は決して意外なものではありませんでした。東京編での変化も実は変化ではありませんでした。

「(三男くんは三男坊だから)いつか家を出て行かなくちゃなんねえから。こんな家出て行ってせいせいしたと思うくらいがいい。お前はここ出て行く奴なんだと言って優しくしてやんなかった。だからあいつは母ちゃんのこと嫌いなんだ」

きよさんの憎まれ口のすべては三男くんへの深い愛情によるお芝居でした。三男くんの将来を真剣に考えればこそのお芝居でした。

本当は末っ子を溺愛してあげたかったに違いない。でも三男くんの将来のために心を鬼にして嫌われることに徹した。かわいがりたいというその場かぎりの親心を押し殺し、大人になった時の苦労まで考えてくれていたきよさん。

あなたは母親の中の母親です。

【朝ドラ関連ニュース】『ひよっこ』東京編・新キャスト発表

昨日(4月26日)『ひよっこ』東京編の新キャストが発表されました。新たに加わる登場人物についてまとめてみます。ネタバレが含まれすのでご注意ください。

【立花富:演、白石加代子】
物語の中盤以降、みね子ちゃんが暮らすアパート「あかね荘」の大家さん。茨城編の登場人物は純朴で心優しい人ばかりでしたが、この立花富さんは昔は赤坂で一番の売れっ子芸者という過去を持つちょっとクセのある人物です。

【島谷純一郎:演、竹内涼真】
みね子ちゃんが暮らす「あかね荘」の住人で佐賀県の会社経営者の御曹司。にも関わらず貧乏アパートに好き好んで住んでいます。NHKのサイトでは彼について「恋の予感」との言及がありますので、いよいよ恋バナが登場かもしれません。

【久坂早苗:演、シシド・カフカ】
同じく「あかね荘」の住人。いつもイライラしているからお見合いの連敗が続くのか、それともお見合いの連敗が原因でいつもピリピリしているのか。「永遠の25歳」の婚活連敗中のOLです。

【坪内祐二:演、浅香航大】
同じく「あかね荘」の住人で売れない漫画家。放送が始まる前には存在しなかったキャラクター。演じるのは朝ドラ『マッサン』で夭逝した鴨居の大将の長男・英一郎くんを演じた浅香航大さんです。

【新田啓輔:演、岡山天音】
坪内祐二の相棒で、藤子不二雄に憧れて相棒と一緒に暮らす漫画家志望の青年。同じ漫画家でもこちらのキャラクターはその名が発表されていました。

【柏木一郎:演、三宅裕司】
『あさが来た』の銀行の神様が今度は赤坂の和菓子屋「柏木堂」の親父として登場します。銀行の神様よりこちらの方が三宅裕司さんらしさが発揮されるかもしれません。

【柏木ヤスハル:演、古舘佑太郎】
和菓子屋「柏木堂」柏木一郎の長男。和菓子屋なのに何故か甘いものが大嫌いという変わり者。初対面のみね子ちゃんを怒らせます。

【福田五郎:演、光石研】
すずふり亭のセット。隣に中華料理屋の看板があったことにお気づきでしょうか。福田五郎さんはその中華料理屋の店主です。

【福田安江:演、生田智子】
福田五郎さんの奥様。夫婦げんかで連戦連勝。

【竹内邦子:演、白石美帆】
赤坂のバー「月時計」の店主。店名の由来は家業が時計屋のため。すずふり亭の省吾さんとは幼馴染み。今回、新たに発表されたキャラクターです。

【安部善三:演、斉藤暁】
三男くんが就職する東京日本橋の米屋さん「安部米店」の親父。妻はすでに亡く娘のさおりと二人暮らし。

【安部さおり:演、伊藤沙莉】
安部善三の長女で、父親とは犬猿の仲。父親の善三さんが三男くんを雇ったのは、善三さんが娘と二人きりの時間を出来るだけ減らしたいというのがその理由でした。三男くんはこの犬猿父娘の間で苦労することになります。さらに三男くんとの恋バナもあるかもです。

【牧野由香:演、島崎遥香】
すずふり亭・省吾さんの娘。初登場して早々にみね子ちゃんに嫌味を言うキャラクターで「初めて見た時はなんだこの女と思う」ようなキャラだそうです。上の「安倍さおり」ともども茨城編には出てこなかった主要登場人物の天敵系です。

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6 Responses to “みね子たちの卒業式の日 / ひよっこ 第22話”

  1. えびすこ より:

    三男が学校へ行こうとする場面だけ雪が降っていましたね。春先という季節を感じさせるシーンだと思いましたが、あれは小雪が降りそうな日を狙った撮影ではなく偶然の産物では?
    もしかしたら「11月なのに都心で雪が降った日」の撮影では?
    だとすると奇跡の場面ですね。

    昨日発表された新キャストの掲載ありがとうございます。
    この発表でさえもみね子が発表済みのキャストのうちの誰と結婚する(みね子が結婚するかどうか未だ不明)かは明言されていないですね。反対に候補者が多くなったせいかストーリーそのものの予想が付きにくいです。
    もし、みね子が独身のまま番組が終わるとフィクションのストーリー・人物設定(モデルになった特定人物がいない)の作品だとあまちゃん以来ですね。
    三男に関しても時子と結婚するのではと見ていますが、新キャストの中にも「第3の女性」がいそうなので予想がつきにくいですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      『ひよっこ』は約10年間にわたる物語とのことなので終わりころにはみね子ちゃんは20代後半から30代前半。彼女は独身を貫くタイプでもなさそうなので途中で結婚するような気もしますが本当に相手はまったく見えませんね。

  2. ひるたま より:

    三男くんが自宅を出る場面だけ、雪がちらついていましたが…かえって印象深い場面になったように感じました。
    撮影した時に偶々(タイミング良く?^^)あの天候だったのかもしれませんが…だとしたら絶妙でしたね。(^^)
    (3人の中で、三男くんのお家だけは他の2人とやや場所が離れているのかな?などと思いながら見ていました。りんごも生産している農家という事で、おそらく大子町辺りかな~と思いながら見ています^^)

    美代子さんと君子さんはほぼ同年代(同級生かも?)ですが、きよさんは2人よりも若干年上かな??

    バスになかなか乗ろうとしない(他の2人を待っている)三男くんに対して、初回以来また次郎さんの「この‘ごじゃっぺ’が~!」炸裂しましたね!
    欲を言えば、「ごじゃっぺ」よりはむしろ「でれすけ」の方が、あの場面には合っていたかな~などと勝手に思っちゃいました。(^^;)
    「でれすけ」にした方が、より「ノロノロしてんじゃない!急げ!」というニュアンスが伝わったように思います。

    「でれでれあるってんじゃねぇよ!」(のらりくらりと歩くんじゃない!)という具合に、結構普通に聞いて育って来たものでして…f^^;

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      「でれすけ」っていう言葉いいですね。実際、こちらの方がその語感から言葉の意味が推測できます。「ごじゃっぺ」は字幕スーパーが必要なレベルです。

  3. 安ママ より:

    おはようございます。
    今朝は、みね子の卒業式シーンで泣かされるだろうとティッシュを用意していたのですが、母親たちの涙にやられるとは…。
    もう、きよさんの親心にはやられまくりで、涙が止まりませんでした。君子さんの泣き顔にも何かとっても感動しちゃいました。
    時子ちゃんのお兄ちゃんもケチケチの難しい人かと思っていたら、昨日今日と好感度急上昇ですね 。
    こんなふうな人物の描き方、ホントいいですねー。
    東京編も楽しみになってきました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      茨城編が終わるにあたり、三男くんのお母ちゃんと時子ちゃんのお兄ちゃん。ちょっとクセのある二人が実にきれいな終わり方となりましたね。後味の悪さを残すことなく東京編に移ってくれて心地よいことこの上ありません。

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