集団就職列車で上野駅へ / ひよっこ 第24話

連続テレビ小説(朝ドラ)『ひよっこ』
2017年4月29日(土)放送
第4週 第24話「旅立ちのとき」

『ひよっこ』第4週 第24話 あらすじと見どころ解説

学級担任の田神に導かれ、みね子、時子、三男たちは集団就職列車に乗って東京の上野駅に向かいました。列車の車中でみね子たちは福島県出身の澄子と出会いました。澄子の就職先も向島電機だったことで一同は盛り上がります。

一行が到着するとすぐ、三男が就職する安倍米店の店主・安倍善三が、三男を迎えにやって来ました。善三に一足先に連れて行かれる三男に、みね子と時子は別れを告げつつ連絡を取り合おうと励ましました。

みね子と時子、そして就職列車の車中で知り合った福島出身の澄子の勤め先である向島電機の担当者・永井愛子も迎えに来ました。しかし、愛子が持参した就職者名簿の中にみね子の名前は載っていませんでした。

このまま奥茨城に帰ることになるのかと不安にかられるみね子でしたが、みね子も新入社員の一人であることが確認出来ました。向島電機の愛子に連れられ、みね子、時子、そして列車の中で知り合った澄子を従えて東京の雑踏の中を歩んで行くのでした。

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midokoro
みね子ちゃん、時子ちゃん、三男くんの三人が東京に到着しました。ただしみね子ちゃんと時子ちゃんは向島電機へ。三男くんだけは日本橋にあるお米屋さんに就職します。

そしていよいよブログ主が『ひよっこ』の中で最も楽しみにしている天然キャラの一人、向島電機の女子寮「乙女寮」の舎監、永井愛子さんの登場です。

『ひよっこ』第4週 第24話 今回の時代背景解説と事前発表あらすじレビュー

みね子ちゃんたちが就職する向島電機の女子工員たちが暮らす女子寮「乙女寮」を監督する立場にある舎監が愛子さんの職業です。親元から離れて働いている女子工員たちの母親的な存在でもあります。

女子工員たちに注ぐ愛情は母親そのもの。愛子さん本人が向島電機で長年働いて誰よりも多く仕事上の失敗を重ねて来たこともあり、仕事があまり出来ない子にも厳しくは当たりません。仕事の上では残念な姿をさらすみね子ちゃんがイケズに遭う心配もありません。

人間としての器も大きい。小さいことにはこだわらない。女子工員たちの誰にとっても母親そのものだけれど、この人について行って大丈夫なのだろうかと一抹の不安を感じないでもないあやうさも見え隠れする。

そんな微妙なキャラが愛子さんです。

そして頼りになりそうだけれどちょっと微妙なところもあるというバランスの取り方がかなり難しそうなこの役を演じるのは和久井映見さん。

ブログ主は和久井映見さんが大好きです。

朝ドラ史上最笑のお母ちゃんと讃えられた『ちりとてちん』のヒロイン・B子ちゃんのお母ちゃん、糸子さん。和久井映見さんが演じたあの最笑のお母ちゃんの衝撃がいまだに忘れられないのです。

糸子さんも安心感のあるお母ちゃんでしたが、何をしでかすかわからないところもいっぱいあるかなりあやしいお母ちゃんでした。

『ちりとてちん』の糸子さんに勝るとも劣らない、そんなお芝居をブログ主は心から期待しています。

『ひよっこ』第4週 第24話 観賞後の感想

奥茨城村の三バカ高校生

前回に丁寧に丁寧に描かれた、みね子ちゃん、時子ちゃん、そして三男くんのそれぞれの家族との別れを惜しむ場面。

時間をかけて情感豊かに描かれた別れの場面の数々とは正反対の、言葉は過ぎるかも知れませんがちょっと残酷な今回の別れの場面に胸が痛みました。

就職先となる米屋の親父・阿部善三さんにぐいぐち引っ張られて上野駅から去って行く三男くんの姿が哀れでした。

大好きな時子ちゃんにも、いつも時間を一緒に過ごしたみね子ちゃんにも、そしてお世話になった田神先生との別れを惜しむ暇もなく、十分に別れの言葉も告げられず、それまでいつも一緒だった人たちが強引なまでに引き裂かれるようでつらすぎました。

奥茨城村の三バカ高校生。子供の頃からいつも一緒だった三人が、それぞれの意思とは無関係にバラバラにされてしまいました。

集団就職列車に乗り合わせていた大勢の子供たちも、他の集団就職列車に乗っていた子供たちも、みんな上野駅で情け容赦なくバラバラにされたのでしょう。

この時のこの子たちの涙がその後の日本の繁栄を支えてくれたわけですが、この時のこの子たちの涙はまた、日本にある少なくない数の「故郷」が元気を失う瞬間だったかもしれないと考えるのはうがち過ぎというものでしょうか。

愛子さんの天然キャラのフラグ

愛子さんの天然キャラがさりげなく所どころに仕込まれていて、愛子さんの人と成りがジワジワと伝わってくる描き方が絶妙でした。

田神先生に会った第一声は、挨拶もそこそこに「もっとおじいちゃんかと思った」

あの場でわざわざ口に出すような言葉ではありません。にもかかわらず思ったことがそのまま素直に口から出てしまう性格なんですね。

みね子ちゃんの名前の記載がなかった就職者名簿。あれはきっと人事部の人がつくったのでしょう。そして愛子さんは漏れのない名簿だと信じていた。

でもみね子ちゃんの名前がない!

そもそも欠員が生じて就職者の追加を電話でお願いして来たのは愛子さんのはず。たとえ名簿になくても覚えていそうなもの。

しかし、よくよく考えてみれば欠員補充の電話を田神先生にした時も、お茶をこぼして動揺し自分が電話をかけている最中であることすらしばし忘れる愛子さんです。

みね子ちゃんのことを忘れていたに違いない。

ちなみにちょっとネタバレになりますが、次週早々、愛子さんはもう一人の忘れ物に気がつきます。実は向島電機の新人は四人です。もう一人いるはずです。

ところが今回の愛子さんが引率した新人は三人。

愛子さん、本当にあぶなげな人ですね。そのあぶなげなところが先々でどのような笑いで回収されるのか。

待ちに待った愛子さんの「活躍」を期待せずにはいられません。

追記:東京編の悲劇のフラグ?

集団就職列車のデッキで田神先生と、どこぞの女性の先生が立ち話をしていましたが、その会話の内容は今年の就職活動は厳しかったということでした。

前年の就職活動は東京オリンピックを目前に控えた高揚感から景気もよく、就職活動はいつになく楽だったのかも知れません。

その楽だった就職活動と比べて大変だったという意味なのか。それとも、東京オリンピック景気の反動が就職活動にもあらわれはじめていたのか。

東京編では景気の減速が原因の悲しいエピソードがあるのですが、田神先生の集団就職列車の車中での立ち話はその悲劇のフラグかな?と思いました。

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12 Responses to “集団就職列車で上野駅へ / ひよっこ 第24話”

  1. えびすこ より:

    何年先かわかりませんがみね子が帰省するとき、次郎さんはバスの運転手になるのかな?「バスの車掌」自体が劇中であと数年でなくなると聞いたので。
    昭和40年は五輪後の反動で不景気になっていた年だったと思います。建設業にとってはピークアウトの時期でしたね。「いざなぎ景気」は41年から始まっています。
    番組とは関係ないですが「NHK大河ドラマ」はこの時もう放送されていましたね。

    ところで3人が東京で過ごすうちに今後茨城弁がしだいに抜けていくのでしょうか?
    地方出身者が進学・就職で東京在住歴が長くなると方言が抜けていくことが多いですが、みね子らは何年経つと方言が抜けるかどうかに関しても5週目以降も注目してみようと思います。
    ちょうどあまちゃんの逆パターンになりますね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      みね子ちゃんの方言。事前情報によれば赤坂に舞台を移してから日本各地の方言を練習しているという女性が登場するようです。そんな女性がいる限りみね子ちゃんの方言は標準語にならないかもしれませんね。

  2. tonko より:

    こんにちわ

    今週は、きよさんにやられました( ;∀;)
    外に行く子だから厳しくしてきた
    だから、私を嫌っているだろうと
    淋しく辛い胸中を語る姿に泣けました(涙)

    私事ですが…私の母は、この場面で
    「家もそうしておけば良かったかなあ~」
    と、言ってました…すねかじり娘だもんで…

    きよさんのような、こういう愛情表現もあるんですよね

    集団就職の専用列車があるのは知りませんでした
    それだけ多くの人たちが上京していたのですね
    上野駅の場面では、映画「ALWAYS」を思い出しました
    友人との別れ、出会い
    東京への憧れ、希望、そして不安と恐怖
    色んな思いが詰まった場所だったのだろうと感じました

    そしてそして、いよいよ
    麗しの♪和久井映見様の登場!!です♪
    待ってましたよ~嬉しいよ~( 〃▽〃)
    既にキャラ炸裂してましたね
    「ちりとてちん」から10年…
    何でこんなに可愛いの~?
    また観たくなっちゃうじゃん~と
    TVに向かって突っ込んじゃいました(;^_^A

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      和久井映見さん、言われてみればあれからもう10年ですね。あの頃からまったく変わらず素敵です。天然ぶりも健在ですね(笑)

  3. jan より:

    集団就職列車というのがあったんですね。
    私の高校時代の修学旅行は、修学旅行列車というのがあって、それに乗って広島まで行きました。
    集団就職列車というのは、初めて聞きました。
    修学旅行列車と同じですね。

    そして、上野駅で降りて、あんなふうに迎えを待つんですね。
    ちゃんと迎えに来てくれるか、不安だったでしょうね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      Youtubeで「集団就職列車」と検索すると当時のリアルの映像がいっぱい出て来ますよ。ドラマの中の列車の様子、本物をしっかり再現してあるのがわかります。

  4. あかり より:

    このサイト、毎日楽しく読ませていただいています。
    「ひよっこ」は毎回笑いの中に心があたたまるシーンがあり、何度か観直す回もあります。稲刈りに実さんが帰っていた回や昨日の回などは保存しています。
    その中でも、今日の上野駅で三男くんが先にお迎えで、ふたりと別れるシーン。涙が出ました。いよいよ、仲良し3人組が離れてしまいますね。
    新たに澄子ちゃんがみね子ちゃん時子ちゃんの仲間に入りますが、彼女が入り三男くんはホッとしていたのではないでしょうか?2人が澄子ちゃんの面倒を見るために、さみしさを紛らわせられるとでも思って…。(実際は工場で困るのはみね子ちゃんのようですが。)
    それと、三男くんの弁当、りんごが多いな、と思っていましたが、昨日の回を観直して気づきました。三男くんの家はりんご農家でしたね。我が家の味をたくさん味合わせたいきよさんの母心でしたね。
    お弁当にまで、細かい演出があるんですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      りんご弁当のインパクトは強烈でしたね。前回の三男くんの朝ごはんおかわり場面。家のそこら中にりんごの箱が積まれていたので普段からりんごばかり食べているのかも知れません。

  5. ひるたま より:

    上野へ向かう列車(おそらく当時はまだ「汽車」だったのかな?)の中で母親手作りのお弁当を食べていた「金の卵」達の心中や如何に…?
    当たり前のように毎日食べていた親の手料理を次に食べるのは、帰省した時…(集団就職でこそないものの)私自身が地元の駅から出発した時の事を思い出し、複雑な気持ちになりました。
    3人のお弁当の内容、時子ちゃんのが最もバラエティに富んでいたように個人的には映ったのですが…助川家はそれなりに豊かなのかな?

    個人的に気になるキャラの1人である、青天目(なばため)澄子ちゃんが初登場。
    実は中学の時同じ苗字の同級生がいたのですが、最初に名前を見た時に読めなかった事を思い出しました。ふりがな無しでストレートに読めた視聴者は、全国的にはかなり少数派だったのでは?(^^;)
    (余談ながら「青天目さん」は福島県の中でも特にいわき市に多く分布している苗字みたいですよ)
    その澄子ちゃんからも「天然」ぶりが漂っていたように思えました。
    良い子なのでしょうけれど、悪気無く「何かやらかしちゃいそう」な気がする…(^^;)

    そして「天然」といえば…愛子さん。
    きっと良い人でしょうし、少なくとも従業員達を苛めるような人では無いと確信しましたが…来週以降が楽しみです。f^o^;

    みね子ちゃん&時子ちゃんのみならず列車内で初めて出会った澄子ちゃんに対しても「澄子!」と呼びかけていた田神先生…再登場を切に願っています。
    今日で「退場」だったらあまりにも寂しすぎます…!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      青天目、最初「あおてんもく」と読んでました(恥)ところで僕の使っているPCはMACで、日本語入力していると余計なお世話と言いたくなるくらい勝手に漢字変換してくれるのですが「なばため」は変換されません。

  6. よるは去った より:

    三男君が汽車の中で食べていた弁当のおかずの魚肉ソーセージ、これにも時代を感じさせますね。あれから数十年経って、段々と本格的なソーセージが普及し出すんじゃないかな。田神「頑張れよ・・・・・・。」旅立つ教え子を見送るあの表情。「ありがとう!田神先生!」ですな。愛子「あ・・・・・こっちだ・・・・。」 予告篇で女子工員たちに声をかけている姿を見ると、よい意味でも悪い意味でも「ちりとてちん」のお母ちゃんそのままですな。 

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      魚肉ソーセージ、よく出て来ますね。本当に時代を感じます。それにしても三男くんのお弁当にびっちり詰まったリンゴ!家のリンゴをセガレに食べさせたいというお母ちゃんの熱い愛情を感じます。

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