乙女寮での生活が始まる / ひよっこ 第26話

連続テレビ小説(朝ドラ)『ひよっこ』
2017年5月2日(火)放送
第5週 第26話「乙女たち、ご安全に!」

『ひよっこ』第5週 第26話 あらすじと見どころ解説

みね子たちがこれから暮らす乙女寮には45名の女子工員と舎監の愛子が住んでいました。その乙女寮の一室ではみね子、時子、澄子、豊子たち4名の新人工員たち、そして優子と寮長をつとめる幸子が同室でした。

愛子は新人たちに優子と幸子を紹介しました。優子は弱い身体ながらも家族のために働き、幸子は働きながら通信制高校で勉強し仕事も勉強も優秀であると。高校進学の希望を叶えられなかった悔しさをバネに努力した幸子の姿勢に豊子はひかれはじめます。

同室の工員たちの会話の中で、幸子とコーラス部の指導に当たる先生が婚約していることを優子が明かしました。みね子たちは幸子の恋の話にもり上がりながら東京で迎える初めての夜を迎えます。

翌朝、午前6時。起床時刻を告げる『いつでも夢』の放送とともに向島電機の一日が始まりました。前の晩に渡されたばかりの制服を身につけ、初めての仕事に挑むみね子は笑顔を見せながらも不安を募らせるのでした。

<<前回25話 | 次回27話>>

midokoro
寮生たちの母親のようだけれど、この人について行っても大丈夫なんだろうかという一抹の不安がないこともない愛子さん。

そんな愛子さんとは正反対の安定キャラが幸子ちゃん。乙女寮の寮長として愛子さんよりも乙女寮のことを知り尽くしているのだそうです。

『ひよっこ』第5週 第26話 今回の時代背景解説と事前発表あらすじレビュー

朝ドラ『カーネーション』のヒロイン糸子さんの最晩年の頃だったでしょうか。

糸子さんの孫娘で、いつもジャージを着ているヤンキーが糸子さんの家に身を寄せていたことがありました。

はじめのうちこそ糸子さんに対して反抗的な態度を示していた孫娘・里香ちゃんでしたが、いつしか祖母に心を開き・・・

そんなちょっと屈折した少女を熱演した小島藤子さんが、寮長の幸子ちゃんを演じます。

幸子ちゃんの出身は山形県。中学校を卒業して向島電機に集団就職。誰よりも仕事がよく出来る上に、仕事の後には通信制高校で勉強を続けそこでの成績もトップクラス。

奥茨城編ではついぞ登場することがなかった優等生キャラの登場です。

ところで『ひよっこ』では、宗男さんみたいな変なおじさんですら、単なる変なおじさんでは済まない奥行きの深いキャラクター設定がされています。

寮長の幸子ちゃんも、型にはまった優等生とは一線を画す味わい深いキャラとして楽しませてくれることを期待しています。

話変わって、みね子ちゃんと時子ちゃんが暮らす乙女寮は六人部屋。みね子ちゃんと時子ちゃん以外、幸子ちゃんを含めて四人の女の子がともに生活を送ることになります。

これら四人の女の子たちの出身県は、山形県、福島県、青森県、秋田県。

東北限定ではありますが様々な県から集まってきた子たちとの共同生活は『あまちゃん』へのオマージュでしょうか。

『ひよっこ』第5週 第26話 観賞後の感想

愛子さんは単なる天然キャラではない?

「こんなおばさんよりお姉さんの方が・・・」

みね子ちゃん、この子は私のことをよく分かっている。そう確信した愛子さんがますます図に乗ってきました(笑)

前回に描かれた「私も乙女寮に住んでいるの」という愛子さんの鎌かけは、察しの良い子がいるかどうかを確かめたのでしょう。だから愛子さんの視線ははじめのうちは新人四人を順繰りにまわっていました。

しかし今回は時子ちゃん、澄子ちゃん、豊子ちゃんに目もくれず愛子さんの何かを求める、と言うよりも何かを強制するかのような視線はみね子ちゃんに一点集中。

みね子ちゃん、完全に目をつけられましたね。みね子ちゃんには気の毒なことですが、今後もこの面倒臭いことが続きますように。

乙女でありたい、お姉さんでありたいと願う愛子さんが、その一方でジャイアント馬場の熱闘に興奮するところがまた可愛い。

そんな天然な性格ながらも他者に対して繊細な気遣いが出来る性格も見え隠れ。

食堂のおじちゃん・和夫さんの大盤振る舞いに予算の心配をしてみたり、優子ちゃんの体調を気遣ったり・・・

さらには豊子ちゃんの挫折感を察したのでしょうか。似たような身の上だった幸子ちゃんのことを紹介しながら通信制高校の教科書を豊子ちゃんに渡しさりげなく励ます愛子さん、その繊細さがなかなか素敵です。

宗男おじさんが単なる変なおじさんでないのと同様にこの愛子さんも単なる天然キャラではなさそうですね。

また一人、奥の深い登場人物が登場しました。

追記:乙女寮の起床時間を告げる音楽。愛子さんがマイクの前に設置されたレコードプレーヤーのスイッチを入れる直前、もしやあの曲(※)がかかるのでは?と思っていたら本当にあの曲が・・・直球オマージュに卒倒しました。

※あの曲とは『いつでも夢を』。朝ドラ『あまちゃん』でも朝を告げる町内放送に使われていました。

豊子ちゃん

寮長の幸子ちゃんは成績優秀だったにもかかわらず高校進学をすることが出来なかった。その悔しさをバネにして仕事も勉強も誰よりも努力し、誰よりも良い成績を上げられるようになった。

そんな幸子ちゃんが、豊子ちゃんの気持ちをわからないはずがありません。

豊子ちゃんの心の屈折をするどく察して「がんばれ!」と声をかける幸子ちゃん、こちらは正真正銘のお姉さん。姉の優しさが心に沁みます。

そしてそんな幸子ちゃんに一目置くような表情を見せた豊子ちゃん。幸子ちゃんについて行こうと心に決めたような表情がすがすがしかったと思います。

豊子ちゃんのちょっと厄介な性格の回収のフラグが早くも立ったような気がします。

ただし、ちょっとネタバレとなりますが回収前に騒動が勃発します。

「怖いです、私できっかな」

奥茨城の実家でのこと。たしか美代子さんが夫を探しに東京まで行った時のことだったか。みね子ちゃんがワラを編むじいちゃんの手伝いをしたことがありました。

じいちゃんの仕事の手際よさに感嘆しつつも、自分の手先の不器用なことをじいちゃんに打ち明けるみね子ちゃん。

自分は手先が不器用だと告げるみね子ちゃんの編んだワラを見て、じいちゃんが一言。

「たしかに!(苦笑)」

みね子ちゃんの手先の不器用さが描かれたのはこれだけではありません。

第1週。実お父ちゃんが稲刈りのために実家に帰ってくる直前のこと。進くんが壊してしまった運動靴を修理してあげようとしたまでは良かったが、みね子ちゃんの手先の不器用さがたたってその靴はもっとひどいことに。

集団就職列車の車中でも三男くんがツッコミを入れてました。みね子ちゃんは不器用なのに組み立て工場での仕事がつとまるのかって。

これまでにさりげなく描かれてきたみね子ちゃんの不器用さ。本人もしっかりと自覚している手先の不器用さ。

自覚しているからこそ、就職が決まってから今日まで見て見ぬフリをしてきた不器用さと真剣に向き合う瞬間がやってきました。

「怖いです、私できっかな」

<<前回25話 | 次回27話>>

Sponsored Link
Sponsored Link
いつも、当ブログ『朝ドラPLUS』をご覧頂き誠にありがとうございます。当ブログでは、誤記、誤変換、事実誤認をなくすべく努めておりますが、もし文中に誤りや表現の不明な点がございましたら、ご指摘頂けますと幸甚に存じます。今後とも『朝ドラPLUS』をよろしくお願い致します。ありがとうございました。


10 Responses to “乙女寮での生活が始まる / ひよっこ 第26話”

  1. ひるたま より:

    「続くといいけどな、新しい子たち…毎年何人か、辞めちまうもんなぁ」
    「辞めてどうしてんだか…あんまりいい話も聞かないしな」

    愛子さんのみならず、寮の食堂の「おじちゃん」和夫さんも女子工員達に対して愛情を注いでいる人柄が窺えます。

    実際問題として、当時の辞めて行った「金の卵」達の中には…もしかしたらダークサイドに堕ちて行ってしまった子達も少なくなかったのかな?と、ふと感じました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      > ダークサイド

      食堂のおじちゃんも、やめた子はその後でいい話を聞かないみたいなこと言ってましたからね。やめた後は『べっぴんさん』の終戦間際の頃の悦子さまコースでしょうか。

  2. 朝ドラデビューはちゅらさん より:

    ずっとずっとブログを拝見させて頂いてました。初コメです。よろしくお願いします。
    みよ子ちゃんの不器用さ、ハラハラものですね。でも、お爺ちゃんの言った「働くのが好きなら大丈夫」みたいな言葉に支えられて頑張って欲しいです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      初コメントありがとうござます。
      じいちゃんの手さばきに目を見張ったみね子ちゃんに対して、毎日やってればこれくらいにはなるみたいなことをじいちゃんが言ったと記憶してます。仕事が好きなら毎日めげずに続けられるので、不器用さはきっと克服できると信じてます。

  3. あじやま より:

    お久しぶりです。
    うちでは、『ととロス』といった事象もなく、ずっと見ていました。

    それで 今回「朝の音楽『いつでも夢を』」 オープンリールテープレコーダーですね。
    (その機械は最近まで手元にあったけど欲しいという人に譲った)

    和久井映見さん・・・・こちらで見ていたドラマは「夏子の酒」「ピュア」でしたけど すっかり内容は忘れて・・・・

    約1年前まで のここ10年ほどはドラマものを見ようという意思はダウンしていた者でしたので、そのあたりの作については
    どうにもなあ、というところですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      お久しぶりです!
      和久井映見さん、僕の場合も『ちりとてちん』を観たのは再放送の2013年。その前はかなり昔の映画『息子』で、両作品の間は完全スルーです。

  4. ア※ラッキー より:

    入寮する時、先輩たちが歌っていた「手のひらに太陽を」この曲を聴くと、私はある昼のドラマを思い出します。「ピュアラブ」というドラマなんです。詳しく書きますと長くなるので、ごく簡単に、小田茜さん(この頃見かけませんがどうしちゃったのかしら)扮する小学校の先生が白血病になっちゃってお坊さんに助けられるという話です。その先生が、よくオルガンで演奏して、受け持ちの生徒たちが歌っていたんです。

    愛子さんのプロレス観戦シーン。大人の事情で画像出せないんですね。う~んあの当時のジャイアント馬場さん見たかったです(泣)私、今は観てませんがプロレス好きでした。特に、女子プロレスは、好きだったのは・・・。書きません。今は、相撲ですね。もちろん稀勢の里関応援してますよ。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      プロレスの映像、ちらっとでも出るかなと期待してたのですが「大人の事情」なんですね。昭和40年頃はジャイアント馬場の全盛期。僕も見たかったです。

  5. よるは去った より:

    テレビN 「 まさしく吸血ブラッシーであります。」愛子「行けーっ!馬場!」 フレッド・ブラッシー氏、ジャイアント馬場こと馬場正平さん、両氏ともに懐かしき彼岸の人ですね。思えば力道山光浩氏が故人になったのは東京オリンピックの前の年ですから、あの時(昭和40年)は馬場さんが日本プロレスの中心になっていたんですな。梶原一騎先生原作の「タイガーマスク」はあの2,3年後ぐらいからですかね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      タイガーマスクの連載開始、調べてみたところ昭和43年でした。最初の連載は講談社の月刊誌『ぼくら』。『マガジン』の前身のようですが、初めてきく名前です。

コメントを残す

サブコンテンツ

ページトップへ