美代子手作りのブラウス / ひよっこ 第35話

連続テレビ小説(朝ドラ)『ひよっこ』
2017年5月12日(金)放送
第6週 第35話「響け若人のうた」

『ひよっこ』第6週 第35話 あらすじと見どころ解説

実の目撃情報を綿引から聞かされたことでみね子は深く落ち込んでしまいました。しかし、向島電機や乙女寮でともに働く仲間たちと過ごすあわただしい日々の中で、少しづつ元気を取り戻してゆきました。

そんな中、給料日がやってきました。みね子にとっては初めての給料です。みね子がもらう給料の金額は12,000円。そのうち保険料や寮費など6,000が天引きされます。みね子は早速、受け取った給料の6,000円のうち5,000円を奥茨城の実家に仕送りしました。

その日、行商が乙女寮にやってきました。ちよ子と進に送る文房具を買ったみね子は、気に入ったブラウスを見つけるものの手元に残ったわずかなお金ではそれを買うことが出来ませんでした。

がっかりするみね子に実家から荷物が届きました。美代子がブラウスを送ってきてくれたのです。しかもそのブラウスはみね子の好みを美代子が考えて手作りしたものでした。みね子は故郷の母の優しさを思い涙を流すのでした。

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midokoro
みね子ちゃんの記念すべき初任給をもらう日を迎えました。

みね子ちゃんの初任給の手取りは6,000円です。そのうちの5,000円を奥茨城村の家族のために仕送りをして残る1,000円が自分のお金。

寮生活なので生活費がそれほどかからないとは言え、涙ぐましい仕送り額。仕送りの金額を聞かされただけでブログ主はもう泣きそうです。

『ひよっこ』第6週 第35話 今回の時代背景解説と事前発表あらすじレビュー

みね子ちゃんのもらった給与明細は次の通りです。

総支給額は12,000円。ここから色々なお金が天引きされます。

所得税、住民税、社会保険料。そして財形積立。さらに乙女寮で出される食費や寮費なども給料から天引きされるので、実際にみね子ちゃんがもらえる金額は6,000円となります。

この6,000円の大部分の5,000円を実家に仕送りするので残りは1,000円。他の寮生の女の子たちもみんなみね子ちゃんと同じように仕送りしています。

だからみんなお金がない。銭湯帰りに美味しそうなラムネが売っていても一人一本づつ飲むことは出来ず一本を分けあって飲み、コッペパンもみんなで割り勘です。

そんな中、可愛いブラウスを見つけたみね子ちゃん。この年頃の女の子なら欲しくて欲しくてたまらないはず。でもお金がないから買えない。

その憧れのブラウスを、お金に少しだけ余裕がある先輩工員は買うことが出来た。みね子ちゃん、これは切ない!

その切なさが喜びに反転する今回のエピソード。ブログ主はこう言う話が大好物です。涙腺決壊の準備を整えてこの回を観ようと思います。

『ひよっこ』第6週 第35話 観賞後の感想

みね子ちゃんの心の再生

お父ちゃんの姿が目撃された。お父ちゃんは生きていた。元気にしているらしい。それならば何故、家族に連絡しないのだろう。家族を嫌いになったのか?

綿引くんが良かれと思って知らせてくれたお父ちゃんの目撃情報で、みね子ちゃんは一時は喜んだもののほどなくして深く落ち込んでしまいました。

そんなみね子ちゃんを励ます愛子さん・・・ここまでが前回です。

愛子さんがみね子ちゃんを励ました言葉が素敵でした。

たとえつらいことがあっても頑張る人を神様は応援してくれるはずだ。自分はいつもそうしているから、これから自分には幸せしかこない。

口先だけで頑張れというのでなく、自分も頑張っている。頑張っているから幸せな未来が間違いなく来るのだと言い、率先垂範の姿勢と頑張ったその先に到来する未来。

この二つをしっかりと見せながらみね子ちゃんを励ます愛子さんの言葉がみね子ちゃんを発奮させたのでしょうか。

今回、乙女たちのコーラスの歌声をバックに、日々の仕事と暮らしを頑張る中でみね子ちゃんが徐々に徐々に笑顔を取り戻してゆく描写が美してくて心を洗われました。

そして、こんなやり方で落ち込む人に元気を蘇らせる愛子さんがますますまぶしく見えてきます。

愛子さん、願わくばドラマの最後まで出番があってほしい。そう改めて思った愛子さんの励まし。みね子ちゃんの心の再生でした。

お母ちゃんのブラウス

お母ちゃんの優しさに涙腺を攻撃されました。

お母ちゃんはおそらく知っているはずです。娘の財布の中にはわずかなお金しか残っていないことを。

洋服を買いたくても買うのを我慢しているだろうことを。

それを察して手作りしたブラウス。行商のおじさんが持ってきたものよりはるかにいいものでした。

モノで泣ける時代。こんな時代もあったんですね。

昭和40年当時の物価

いつぞや昭和40年当時の物価がドラマの中で説明されましたが、財布から出てゆくお金の話ばかりで入ってくるお金が不明だったのでその頃のみね子ちゃんたちの暮らしぶりが良く見えませんでした。

今回、ようやく財布に入るお金が見えたので当時の物価を改めてまとめ直し、みね子ちゃんの暮らしぶりを想像してみました。

まずはドラマの中で説明された当時の物価(財布から出てゆくのお金の金額)から。

・ラムネ:15円
・銭湯:28円
・ラーメン:75円
・映画:400円
・ドイツから来た楽団のコンサート:1,500円

参考までにその頃の他の物価は、

・床屋さん:350円
・民宿(一泊二食):1,500円

一方で財布の中に入って来るお金・・・みね子ちゃんの場合、財布の中に残ったお金と言うべきでしょうか・・・が1,003円。

上に挙げた財布から出てゆくお金の中で、出費が避けられないのは銭湯です。銭湯には定休日もあるので毎日は行けないでしょう。それでも夏はかなり頻繁にゆくはずです。

仮に一ヶ月に20日、銭湯に通ったとして560円。みね子ちゃんの財布に残った1,003円のうち約半分超が銭湯で消える計算です。

銭湯の後のラムネ一本を三人で割り勘すると一人5円。これも銭湯に通った20日、毎日飲んだとして100円。

銭湯とラムネで660円。残りは343円。この時点で映画は無理。

次回かその次、みね子ちゃんはなけなしのお金を持って赤坂のすずふり亭に行くはずなので往復の汽車賃とすずふり亭のささやかな食事で財布は空っぽ。

こうやって計算してみると手取り6,000円のうち5,000円を仕送りすることがどれほど大変なことか改めて実感できますね。

追記:雄大くんがお金もないくせに行ったコンサートが1,500円。当時の民宿の宿泊料金も同じ1,500円。それに対して行商のおじさんが持ってきたブラウスが950円。これはちょっと高すぎると思ったのは僕だけでしょうか。

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13 Responses to “美代子手作りのブラウス / ひよっこ 第35話”

  1. まっくす より:

    ドラマの中の会話から 乙女寮にはお風呂はあるのではないかと思っていました。
    それもあまり大きくないのが^^
    さすがに個人用のよりはすこしはおおきいのでしょうが^^
    4,5にんづつ交代で入るようなお風呂だと想像していました。
    たまにみんなでゆっくり入れる大きな銭湯に行くのだとばかり思っていましたよ。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      澄子ちゃんがわざわざ「でっけえお風呂はいい」と言ったのは、小さいお風呂を使う時もあるということの裏返しかもしれませんね。

  2. しし より:

    日本銀行のHPによると昭和40年で貨幣価値は今の1/4だったそうです。
    ですので給与は今でいう約5万円。ブラウスは約4000円、ラーメン300円。

    服は今のユニクロ価格になれた時代からすると、相当高かったであろうからこんなもんかという気もします。今的な1000円とかのブラウスはないんでしょう。
    恐らく当時でも最下層であろうこういう仕事の給与も当時はこんなもんだったのでは。NHK、そういう考証はしてると思うんですけどねぇ。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      自国より安い人件費で製造するから実現できたユニクロみたいな廉価な生活物資ですからね。当時はそれはあり得ませんでした。

  3. もんすけ より:

    今週は、実お父ちゃんについての進展があったものの、乙女寮での絆の深まり、心模様が丁寧に描かれていたせいか、なんとなく穏やかに見ていたのですが、お母ちゃんが送ってくれたブラウスのシーンで、泣けて、泣けて、泣けて…。

    きっと手元の生地の中から良いものを選んだのでしょうね。
    上京の折に渡したコートに似合うような、赤いブラウス。
    みね子ちゃんが心奪われたブラウスと比べると、少ーしだけ幼い感じ。でもそこが、(いつまでも、かわいい我が子…)との想いが透けて見えて。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      > ブラウスのシーン

      モノで泣けるなんて心の豊かな時代でしたね。今どきのドラマなら「手作りなんていや!こんなものいらない!」なんて展開になりかねません。

  4. gari より:

    12000円の給料も当時の下町の工場学卒がもらう給料としては高額ではと思います。また先輩がどのくらいの給料なのか知りませんがみね子の給料の10分の1に相当するような980円のブラウスを工場相手の行商が持ち込むはずはないと思います。なぜなら売れませんから。
    作者はこの時代の庶民の経済には疎いようですね。確かに街には存在したでしょうがそれはデパートなどの話でしょう。
    ちなみに私の姉が大手損害保険会社に高卒でこの頃勤め始め1万円の給料だったことを思い出しました。
    さらに最近私の母親にはスーパーで購入した1000円のブラウスを着させてます。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      作者はこの時代の物価に疎いというより知らないはずです。年齢から言って当時はまだ幼少期なので。

      当時の記録が我が家にあるのですが、高くなったものもあれば安くなったものもありますね。ブラウスなどの生活物資は収入に対して割安になったようです。喫茶店のコーヒーも昭和40年はラーメンより高価でした。スターバックスも完敗するレベルです(笑)

  5. ひるたま より:

    みね子ちゃんの給与明細が映し出された場面で…所得税が引かれるのは分かるのですけれども、1年目から住民税が引かれていたことに驚きました。(@_@)
    当時は、社会人1年目でも住民税がかかる制度だったのでしょうか?
    (確か、現在では住民税はその前年の所得から計算されて課税される筈…つまり、社会人1年目は課税の対象外だったような??)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      住民税は小道具さんのうっかりミスかも知れませんね。天引きの仕組み、知らない人の方が多いですから。

  6. うつ より:

    確かこの時代の対米為替は、
    1ドルあたり360円だったですよね?
    当時を知る人から聞いた限りでは日本に来た
    欧米人は自国の高額紙幣の束で
    日本人の頬を叩けるくらいであったとされてると
    聞いてました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      当時の欧米人が通貨の価値の差を利用して手に入れた日本の書画骨董などを、通貨の価値の差が激変した現代に廉価で買い戻す人が少なくないらしいですね。

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