みね子がすずふり亭訪問 / ひよっこ 第36話

連続テレビ小説(朝ドラ)『ひよっこ』
2017年5月13日(土)放送
第6週 第36話「響け若人のうた」

『ひよっこ』第6週 第36話 あらすじと見どころ解説

仕事が休みの日曜日。初めての給料をもらったみね子は、かつて実と美代子が世話になったというすずふり亭の鈴子と省吾に感謝の言葉を伝えるために、すずふり亭がある赤坂まで足を運びました。

みね子が東京のトランジスタラジオ工場に就職したことを美代子の手紙で知らされていた鈴子と省吾は、みね子を歓迎します。みね子は二人に言いました。東京にはまだ慣れていないが、仕事には慣れはじめ寮の仲間たちと楽しく暮らしていると。

みね子がすずふり亭を訪ねたのにはもう一つの目的がありました。はじめて自分の力で稼いだお金で、すずふり亭の洋食を食べるつもりだったのです。しかし、みね子が使えるお金ではコロッケ一つしか頼めません。

自分のお金で食事をしたいというみね子の気持ちを大事にしたいすずふり亭の面々は、コロッケ一つの注文をこころよく受けました。そしてコロッケを美味しそうに頬張るみね子を、鈴子は心から励ますのでした。

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midokoro
『あまちゃん』のヤング春子さんと夏ばっぱ。天野母娘の感動の再会です(笑)

ネタとして盛り上がりそうな今回はまた、ヒロインみね子ちゃんと『ひよっこ』でとても重要な役割を担う鈴子さんの記念すべき初顔合わせの日です。

実お父ちゃんの偶然の東京での出会いが、実お父ちゃんが知らないところでとても大切な出会いへと発展しました。

『ひよっこ』第6週 第36話 今回の時代背景解説と事前発表あらすじレビュー

かつて、これから奥茨城に帰る実お父ちゃんに、故郷で待つ家族のためにポークカツサンドを持たせてくれた鈴子さん。

失踪した夫の手がかりをつかみに美代子さんが上京した際にも、差し入れを持参し夜明けまで話し相手になってくれるなど、その心づかいが観る者の涙を誘った鈴子さん。

両親が世話になった鈴子さんに、ついにみね子ちゃんは会うことが出来ました。

ところで今回、みね子ちゃんはすずふり亭でコロッケを一つだけ注文します。と言うか、コロッケ一つを注文するのがやっとです。何しろお金がありませんから。

これまで実お父ちゃんに手土産を持たせ、美代子さんにも差し入れをご馳走した鈴子さんはどうしてみね子ちゃんに食事を振舞わないのか。

言うまでもなく鈴子さんは、みね子ちゃんの食事をご馳走しようとすすめます。でも、みね子ちゃんがそれを辞退します。

自分で稼いだお金で食事をすること。これから給料が良くなるに従い、もっといいものを注文できるようになること。

それはみね子ちゃんにとってのささやかな夢でした。女優になる夢を持って上京した時子ちゃんとは異なり、特段の夢がなかったみね子ちゃんの心の支えとなる夢でした。

そんなみね子ちゃんの気持ちを汲んで、鈴子さんもみね子ちゃんの望む通りにしたのです。

これから、みね子ちゃんの毎月末のすずふり亭通いのはじまりです。そしてみね子ちゃんはすずふり亭の面々から「月末コロッケ娘」という不名誉なニックネームをつけられることになるのです(笑)

『ひよっこ』第6週 第36話 観賞後の感想

鈴子さんと省吾さんの息の合い方が心地よい

すずふり亭の牧野親子・鈴子さんと省吾さんの登場場面はこれが3度目でしょうか。

朝ドラヒロインとその家族が厄介になる飲食店の親子で思い出すのは『とと姉ちゃん』の仕出し弁当屋・森田屋のいつも喧嘩ばかりしている親子、まつさんと宗吉大将です。

あの二人は強烈でした。

顔を合わせれば一分以内には喧嘩になる。しかも二人とも声もでかければ口も悪い。ここまで言うかというくらい相手をののしる言葉を選びに選び抜く。

選び抜かれた言葉を駆使して(笑)喧嘩ばかりしていましたが、そこまでやっても険悪な間柄にならなかったのは実はあの親子はとっても息が合っていたからでしょう。

だから安心して観ていられました。

さて、一方で『ひよっこ』の牧野親子・鈴子さんと省吾さんもすがすがしいまでに呼吸がぴったりと合っている。

しかも、多少のズレが生じるとするぐに省吾さんは鈴子さんを立て、素早く自分の考えを引っ込める。

今回もそんな場面がありました。

それは、みね子ちゃんにご馳走しようと言う省吾さんを鈴子さんがさりげなく止めに入り、省吾さんもとっさに自分の言葉を引っ込める場面です。

みね子ちゃんは自分で稼いだお金で食事をしたい。自分が大人の仲間入りをしたことを実感したいという気持ちが心の奥にあるのでしょう。

鈴子さんにはそのみね子ちゃんの気持ちがよ〜くわかる。

自分で稼いだお金で食べるご飯は美味しいね。そんな意味のことを鈴子さんがみね子ちゃんに言いましたが、みね子ちゃんの気持ちを汲んだ素敵な一言でした。

一方で省吾さんはみね子ちゃんにご馳走してあげたい。

みね子ちゃんにご馳走してあげたいという省吾さんの気持ちも鈴子さんはよくわかる。鈴子さんにしてもみね子ちゃんにご馳走してあげたいでしょう。

でも、今のみね子ちゃんにとって最大の喜びは美味しいご馳走を食べることではなく、ささやかでもいいから自分の稼いだお金で食事をすること。

そんなみね子ちゃんの気持ちを察した鈴子さん。そしてみね子ちゃんの言葉、鈴子さんの気づかいをわずかな言葉だけで理解する省吾さん。

この鈴子さんの気づかい。そして鈴子さんの考えをいつも立てる省吾さんの母親への敬意の払い方。朝から癒されます。

追記1:森田屋の宗吉大将が疎開先の高崎から東京に戻って再開した商売は、すずふり亭と同じ洋食屋さんでしたね。

追記2:ジャガイモの皮むきで手を抜きながら口だけは達者な元治さん。『とと姉ちゃん』の長谷川くんみたいなポジションなのでしょうか。ただし、長谷川くんは結婚出来ましたが元治さんはその点でちょっと心細いところがありそうですね。

追記3:ヤング春子さんと夏ばっぱがついに再会!

次週予告映像「俺の嫁さんになれ!」

今週はお父ちゃんの一件を除けば比較的おだやかな一週でしたが、次週はちょっとばかり騒々しい一週になりそう。そんな予告映像でした。

あの温厚な松下ライン長が澄子ちゃんに対して「田舎帰れ!」と声を張り上げる。

澄子ちゃんがよっぽどのヘマをするのか、それとも心にゆとりを失いはじめる松下ライン長の姿を描くことでその後のある展開を暗示しているのか。

どうなるのでしょうか。

そして三男くんがまさかの「俺の嫁さんになれ!」。

また、時子ちゃんを応援する乙女たちの「向島電機のスター!助川時子さん 頑張れ!」の横断幕。

奥茨城聖火リレー大会の時にも「時子ちゃん がんばれ!」の横断幕が出てきましたが、時子ちゃんはやっぱり生まれながらにスターの資質を持っているのかも知れません。

将来、女優として成功できるんでしょうか。その時、三男くんは?

と言うわけで次週も一緒に『ひよっこ』を楽しみましょう。良い週末をお過ごしください。

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14 Responses to “みね子がすずふり亭訪問 / ひよっこ 第36話”

  1. えびすこ より:

    ひよっこにはどことなくあまちゃんテイストがありますね。
    渡辺えりさんや木野花さんとかそのうち出るかも。

    この番組を見ているうちに思いましたが、前作・べっぴんさんの主人公の世代が今作の主人公の親世代になりますが、両番組のキャストを比べると雰囲気に違いがありますね。関東と関西の違いも考慮しても実・宗男らと潔・澄夫らを見比べると彼らが同世代なのかと感じます。

    宗男は昭和40年時点で40歳を過ぎているかも。4月の放送回で戦争で負傷したことがあると触れていました。仮に昭和20年の終戦時点で満20歳だと40年で40歳。そうなると愛子の亡き恋人と年が近いです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      前作と本作は、西と東の違いに加えてセレブと庶民の違いということもありますからね。かたや米国留学、かたや出稼ぎです。

  2. まるこ より:

    私は昭和39年東京生まれなので、このドラマを見ていると忘れていた小さい頃のことをたくさん思い出します。そういえば母がたまに家でコロッケを作る時は、牛ひき肉の入ったクリームコロッケでした。家でポテトコロッケ食べたことなかったです。私の子供時代はドラマよりちょっと後ですが、その頃は一般家庭でもビーコロが流行ってたのかな?懐かし思い出です。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      思えば昭和のあの頃のレシピは子供が喜びそうなものばかりですね。ドラマの中に出てくる品々も、大人向けの通のレシピとは正反対のものばかりです。

  3. ひるたま より:

    みね子ちゃんが『すずふり亭』へお土産として持って行った干瓢ですが、どうやら賄い食の材料に使われそうですね。
    確か以前、上野駅で夜を明かす美代子さんへの差し入れがお寿司(いなり寿司か海苔巻きだったかは???ですが)だったように記憶しています。
    ひょっとしたら、あの時も賄い食のついでに「差し入れ」も準備されたのでしょうか??(賄い食ならば、お店の「商品」ではない筈ですし)

    『すずふり亭』のビーフコロッケ(クリームコロッケ)、美味しそうでした。
    みね子ちゃん、鈴子さん&省吾さん親子そして店の従業員達に凝視される中で食べにくくないのかな~?などとも思っちゃいましたが、美味しさの方が勝ったのでしょうね、きっと。(*^_^*)
    (鈴子さん達も、あのように美味しそうに食べてもらえて嬉しかった事でしょう)

    今日の放送分で『福翠楼』の夫婦が初登場…奥さん(演:生田智子さん)強そうですね~!(^o^;)
    そして時計店が登場していましたが…もしかして、いずれバー『月時計』になるのかな?などと思いながら見ていました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      > バー『月時計』

      この時計屋さんがいずれバーに!そこに気がつきませんでした。バーの店主は方言を勉強しているという設定とのこと。みね子ちゃんとの会話が楽しみです。

  4. あかり より:

    昨日もですが、今日も神回でした。
    みね子ちゃんに愛子さんのブラウスに関するコメントをナレーションさせるところ。愛子さんの舎監としての優しいエピソードがまたひとつ増えました。
    すずふり亭の裏口のシーン。
    コック二人とホール係、そして隣の福翠楼の夫婦の関係が分かります。
    と思っていたら、圧巻はやはり、すずふり亭の食事シーン。
    あまちゃん母娘再会もよかったです。鈴子さん省吾さん親子の息の合い方もよかったですが、私は何より、コック二人とホール係も、少ないながらも自分のお給料ですずふり亭のメニューを食べたい、と思うみね子ちゃんの思いに寄り添おうとしていたことに心打たれました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      > 思いに寄り添おう

      みね子ちゃんに対して。そしてすずふり亭親子がお互いに対して。相手の気持ちを大事にするこの親子、本当に素敵です。見習おうと思います。

  5. tonko より:

    こんにちわ♪
    今週は、切ない場面がありながらも
    人の優しさが心に沁みるお話でした

    家族にあてた手紙に滲み出る個性も微笑ましい
    愛子さんの励まし方も、ただ優しいだけではない
    深みのある言葉でした

    幸子さんの婚約者…私は配役を知らなかったので
    どんな人かなぁ~?とおもっていました…ら
    「ごちそうさん」に出ていた弟くんですよね!?
    なんか大人っぽくなりましたね~

    後半のキャストも発表されて
    向島電機が倒産すると聞いて
    大好きな和久井映見さまの出番はそれまでなのか…?
    と寂しく思っています

    当時の物価について、みね子達よりちょっと歳上だった
    我が母の話では…やはり衣服はかなり高価だったようです
    衣服や文房具などの日用品は今の方がかなり安い
    特に、パンストの話はよく聞きます
    それにしても、映画は高い…( ; ゜Д゜)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      > 和久井映見さまの出番

      僕もここが気がかりです。倒産後も赤坂の商店街で職を得るなどして登場し続けて欲しいものです。

  6. 「すずふり亭」のコロッケは増田N を聞いていると本来のフランスのクリケットとほぼ同じですかね。ジャガイモのコロッケは大正時代に「♪今日もコロッケ、明日もコロッケ~」という歌があったぐらい既に日本では庶民食としては定着していたと考えてよいでしょうけど、以前のドラマの「ノンちゃんの夢」では戦後間もなくにヒロイン(藤田朋子)が羽振りの良くなった初恋の男性(船越英一郎)から「肉コロッケ」を贅沢な食事として奢ってもらっている場面もありましたが、食糧難の時代はまた贅沢な食べ物だったかも知れませんね。昭和40年の頃には家庭の食卓にはカムバック(?)はしていたことでしょう。「すずふり亭」はコロッケに限らず本場の味に近づこうという姿勢でやっている洋食屋さんなんですかね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      > 本場の味に近づこうという姿勢

      ここまでこだわりを持っていたら「あなたの暮らし出版」からレシピ教えて欲しいって取材を受けることはなさそうですね(笑)

  7. 京子 より:

    ビーフコロッケの美味しそうだったこと!

    物価がどんどん上がっていく頃だし、上がらなかったものもあるから難しいけど…総じて、今より、つつましい生活であったことは確かです。
    60円の一皿は、特別な料理であったことでしょう。

    来週は「椰子の実」が流れていましたが、音楽がとても効果的なドラマです。主題歌もドラマの昭和の雰囲気を醸していて好きです。

                                   

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      > ビーフコロッケ

      そう言えばみね子ちゃんがビーコロを食べた時も初めてのクリームソーダ体験の時も第一声は「なんだこれ!?」

      お父ちゃんがハヤシライスを食べた時の第一声も「なんですかこれ!?」

      親子で似てますね(笑)

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