時子を叱咤激励する三男 / ひよっこ 第41話

連続テレビ小説(朝ドラ)『ひよっこ』
2017年5月19日(金)放送
第7週 第41話「椰子の実たちの夢」

『ひよっこ』第7週 第41話 あらすじと見どころ解説

テレビドラマのオーディションに挑戦したものの失格し深く落ち込む時子を元気にしたい。そう願うみね子は三男に手紙を書きました。久しぶりに奥茨城の三人が顔を揃えれば時子も元気を取り戻すだろうとみね子は考えたのです。

みね子、時子、そして三男の幼馴染み三人は、日曜日に日比谷公園で再会することになりました。みね子が時子を励まそうと三男を呼び出したことも、三男がやっとの思いで休みを取ったことも、みね子と三男は時子には黙っていました。

しかし時子は、みね子と三男が自分を気づかってくれている優しい気持ちをすべて察していました。そして、奥茨城では自分は特別な存在だと自信があったが、東京に出てきてその自信をすっかり失ったと弱音を吐きます。

そんな時子を三男が挑発しました。女優など諦めて自分の嫁になれと。三男の言葉を挑発とは気づかずムキになる時子は女優への夢を新たにします。三男の心意気にみね子が関心するその一方で、三人の様子を観察する者がいました。米屋の娘・さおりでした。

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midokoro

奥茨城村の青年団の集まりで聖火リレー大会を提案すべく、ヤケドしそうなほどに熱い思いをプレゼンし、その男前ぶりが観る者の涙を誘った三男くん。

その情熱のプレゼン以来となる、三男くんの男前の姿が再び登場します。しかも男前の姿を披露する今度の相手は時子ちゃんです。

『ひよっこ』第7週 第41話 今回の時代背景解説と事前発表あらすじレビュー

本番で緊張のあまり持てる力を発揮できなかったことがオーディション不合格の理由なら、持てる力そのものが評価されたわけではない。

オーディションで失態を演じてしまい深く落ち込む時子ちゃんを愛子さんは、人生の辛酸をなめつくした人だけが口に出来る言葉で励ましました。

でも時子ちゃんは完全には立ち直ってはいませんでした。

時子ちゃんが立ち直りきれていないことを鋭く察したみね子ちゃんが、愛子さんに引き続いて時子ちゃんを励まします。みね子ちゃんが使った励ましツール、それは三男くんでした。

今回、三男くんがまたしても泣かせてくれそうです。深く落ち込む時子ちゃんを三男くんが半ば捨て身のやり方で励ますのです。

夢の翼が折れそうになっている時子ちゃんを三男くんが挑発します。時子ちゃんは女優になれっこない。夢などさっさと諦めて俺の嫁になれと。

三男くんは、自分がこれを言えば時子ちゃんが再び奮起することをよく知っていました。しかし、時子ちゃんが奮起すれば自分が時子ちゃんと結婚する道が絶たれかねないことも承知していました。

そんなリスクを承知の上で、自分の真剣な望みをダシにしてまで大好きな時子ちゃんの目を再び夢に向かせようとする三男くん、君はあまりにも男前です。

きっと号泣となりそうな予感がする三男くんの男前姿。その直前、三男くんがやっとの思いで米屋の休みをもらう場面は思いっきり笑わせてもらえそうです。

今回も涙と笑いの両方を楽しむことができそうです。

『ひよっこ』第7週 第41話 観賞後の感想

時子ちゃんを叱咤激励する三男くん。彼は二つの点でいい男だと思いました。

1:時子ちゃんのスイッチが入るツボを心得ている

前回描かれた愛子さんの時子ちゃんへの励まし。テレビドラマのオーディションに落ちたことですっかり元気を失った時子ちゃんを、誰も思いつかないような励まし方をした愛子さんの言葉は心に沁みました。

全力を出し切った上で結果がダメなら救いがない。しかし緊張のあまり実力を出し切ることが出来ずに落ちたのなら救いがある。

何故なら、実力はまだ評価されていないから。

愛子さんのこの励ましの言葉。時子ちゃんみたいな状況の子を上手に励ますにはこの手があったか!と思わず膝を打ちました。

愛子さんの励ましは本当に秀逸でした。

しかし、残念ながら時子ちゃんの気持ちがそれで立ち直ったかと言えば残念ながら立ち直ることは出来ませんでした。

お父ちゃんの目撃情報を知らされたことで、むしろ落ち込んでしまったみね子ちゃんについては明るい未来を見せる愛子さんの励ましは功を奏しました。

多少の時間はかかったものの、みね子ちゃんは愛子さんの励ましの言葉をきっかけに少しづつ元気を取り戻し今にいたります。

みね子ちゃんに通じた明るい未来を見せる作戦は通じない。

ところで、人には二種類あると聞きます。明るい未来を見せられて嬉しくなりそこに突き進んでゆくタイプと、暗い未来を見せられそこから逃れたいばかりに行動を起こすタイプ。

もしかすると時子ちゃんは後者のタイプなのでしょうか。

三男くんとの結婚が「暗い未来」では、三男くんがあまりにも気の毒過ぎますが、しかし三男くんとの結婚という、今の時子ちゃんにとって避けて通りたい現実が時子ちゃんの心にスイッチを入れたのは確かなこと。

女優はあきらめろ。俺の嫁になれ。どうせ俺の嫁になるしかない。

三男くんがあおればあおるほど、時子ちゃんは本気になる。奥茨城聖火リレー大会で見せた女優への不退転の決意がよみがえってくる。

明るい未来タイプと暗い未来タイプは言い換えると、なりたい自分への希望にまっしぐらになるタイプと、なりたくない自分への恐怖から逃げまわるタイプ。

なりたくない自分=女優をあきらめた自分。

ここを突けば時子ちゃんは途端に走り出すと理解している三男くん、さすがです。前回、みね子ちゃんからの手紙を読んだ三男くんが「俺の出番だ!」と叫んだ言葉に嘘偽りはありませんでした。

2:大きなリスクを取った捨て身の行動

三男くんは時子ちゃんの元気を取り戻したい。しかし、三男くんのとった「なりたくない自分=女優をあきらめた自分」作戦は、三男くんにとって大きなリスクをともないます。

女優を諦めて俺の嫁になれと言えば、時子ちゃんがムキになって気持ちが立ち直ることを三男くんはよ〜くわかっていたのでしょう。

でも三男くんはもう一つのこともよ〜くわかっていたはずです。

それは時子ちゃんが元気を取り戻し、女優への道を再び突き進めばますます自分から遠ざかってしまうことを。

場合によっては自分の手の届かないところまで行ってしまうかもしれないことを。

時子ちゃんを元気にしたい。しかし元気にするには自分の夢、すなわち時子ちゃんへの恋心や時子ちゃんとの結婚を危ういものにするかしない。

三男くんが自分の望みを取れば時子ちゃんは望みを失い、時子ちゃんに望みを取らせれば三男くんは自分の望みが絶たれてしまう。

そのパラドックスの中で三男くんがとった道は自分の望みを捨てること。捨て身の行動によって時子ちゃんの元気を取り戻すことにしました。

奥茨城のきよおかあちゃんがもしこの現場を見ていたら、最愛の息子の心意気にどれほど涙を流したことか。

三男くん、男前過ぎます。

さおりちゃん

そんな男前の三男くんはモテ期に入ったのでしょうか。

米屋の娘・さおりちゃん、三男くんの行動をずっと尾行していたのかわざわざ日比谷公園までやってくるなんて・・・

愛子さん情報

先ほど、ある方からメッセージを頂戴して知りました。愛子さん、結末近くまで出番が用意されているようです。

今朝の「あさイチ」のプレミアムトークに和久井映見さんが出演。

脚本家の岡田さんからのメッセージの中に、愛子さんには結末近くまで登場する準備があるというコメントがあったのだそうです。

また、落ち込むみね子ちゃんに「私はこれからすごいことになる。幸せがどんどん舞い込む」というあの言葉も回収されるとか。

「すごいことに」なった愛子さんを最後まで見れるなんて感激です。(そして、10月以降の愛子ロスが怖くなってきました)

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コメント

  1. こひた より:

    早速返信いただき有難うございます。

    三男くんは漢です。好きな子の夢が叶うなら自分を犠牲に出来る男の中の男!
    だから大丈夫、そう思います。

    それより、さおりちゃんのけなげさが可愛い。なんか応援したくなってしまいました。

    • ひるたま より:

      こんにちは。横入り失礼します。

      3人を同じ公園内で遠くから眺めるさおりちゃん…単なるぶち壊し役や敵(天敵)役的には、私も感じる事が出来ませんでした。
      分かりにくい言い方で申し訳ないですが…少なくともさおりちゃんを見ながら「邪魔!」とか「出て行け!」とはどうしても思えなかったのです。
      きっと根は可愛らしくて良い子じゃないでしょうか。(一体何故父親との折り合いが悪いのか…いずれこの先で判明するのかな?)
      さおりちゃんにも、幸せになる展開が用意されていて欲しいです。

  2. こひた より:

    はじめまして。朝が来た放映時よりいつも楽しく拝見させていただいております。愛のあるコメント、これからも宜しくお願いします。

    ところで、時子ちゃんがオーディションを受けて不合格を告げられるシーンがちょっと気になりました。
    審査員のひとりが少し笑っていたのですが、嘲笑なんかではなく、なんて言うか微笑んでいるような気がしたんですが、状況からして違和感を感じました。
    もしかしたら将来茨城弁を話せる女優を必要とする場面があったりして。(自分勝手な期待を込めて)

    ブログ主にならっていろんな妄想!  楽しさ倍増です!!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      はじめまして!

      時子ちゃん、芝居についてはまったく失敗していないのでまだ望みありだと思います。

      > 茨城弁を話せる女優

      そんなチャンスが到来することを期待しています。(そうなると三男くんがちょっとばかり気の毒ですが)

  3. まっくす より:

    あの米屋の親子、よく似てますね^^ホントの親子といっても通るかも。それとも表情の作り方がうまいの?

  4. もんすけ より:

    さおりちゃん、頭にリボンを付け、彼女なりのおしゃれをしていましたね。
    もしかしたら…、偶然を装って三男君の前に現れ、奥茨城の幼馴染たちに「ワタクシ、三男君の東京の知人です」とでも言いたかったのかなぁ~と。
    それが、あまりにも生き生きとした笑顔の三男君や時子ちゃんたちの可愛らしさにしょんぼり。ここにも恋をしている若人が。なんとも胸くすぐられる情景でした。
    (今日は朝・昼と見ることができたのですが、2回目の放送では、噴水の向こうに見え隠れする、さおりちゃんが手にする黄緑色の風船のほうが気になって、気になって。。。)

    続く朝イチでの和久井映見さんのトーク。
    朝蔵さんたっての希望が叶いそうですね! 今後の展開にドキドキします。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      さおりちゃん、家の中でのお父ちゃんへの毒舌ぶりから想像もつかないような「乙女」でしたね。三男くんのあの笑顔、どんな思いで観察していたんでしょうか。

  5. にゃんこ より:

    はじめまして。いつも楽しく拝見させていただいています。

    今度こそはヒロインの友人時子ちゃんに女優の夢をかなえてほしいなと思う一方で、光男くんと夫婦になってほしいな~と思ったりもします。

    両方はまずないと思うので、どちらかの展開に期待します。
    いえどちらかでなくても、それぞれが幸せになってくれたら。。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      はじめまして!

      時子ちゃんと三男くん、二人の願いが叶ってほしいけれど、二人の願いが叶うことはかなり難しい。みね子ちゃんの言う通り切ない恋ですね。

  6. ひるたま より:

    今朝の『あさイチ』プレミアムトーク、私も見ていました。
    舎監=愛子さんの部屋のセットには、確かにドアが2つ設置されていいるな~と思い出しました。
    (一つは乙女寮に通じるドア、もう一つは直接外に出られる出入口)
    聞けば、「もう一つのドア」は、「大人の女性」である愛子さんのために設置された…という裏設定(?)があるのだそうな。

    もしかしたら、「もう一つのドア」が役目を果たす時が来るのでしょうか?(*^_^*)
    もしそうならば、前作『べっぴんさん』で明美ちゃんが「あさや」さんの2階から引っ越す時と同じ位嬉しい出来事ですね。

    今日は奥茨城の幼馴染3人が語り合う殆ど1セット(ロケ撮影ですが)&1シーンでした。3人以上にむしろ、おそらく三男くんの後をつけて来たであろうさおりちゃんが個人的には印象的でした。
    この先どのように3人(特に三男くん)に絡んで行く役回りなのか?…彼女にも幸せになって欲しいですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      愛子さんの裏設定ですか!?その裏に「すごいことになる」秘密が隠されているのでしょうか。『ひよっこ』の楽しみがまた一つ増えました。