綿引と通い続けた喫茶店 / ひよっこ 第48話

連続テレビ小説(朝ドラ)『ひよっこ』
2017年5月27日(土)放送
第8週 第48話「夏の思い出はメロン色」

『ひよっこ』第8週 第48話 あらすじと見どころ解説

綿引が警察官を辞め茨城県の実家に帰ることになりました。父親が大けがをし、長男の綿引が自力では歩けなくなった父親の面倒を見ることになったのです。実の捜索を続けることができなくなった綿引はそのことをみね子に詫びました。

綿引は故郷に戻ることを雄大にも知らせました。別れを告げられた雄大は、よりによってそんな時に綿引から金を借りました。金を借りたのは綿引にラーメンをおごるためでした。そして、いつか金を返しに茨城まで会いに行くと綿引に約束します。

綿引が東京を去ることを、みね子も乙女寮の仲間たちに報告しました。仲間たちから、綿引への恋心はなかったのかとからかわれるみね子でしたが、恋心とはどういうものなのかその時のみね子には理解が出来ません。

そして迎えた綿引が東京を発つ日。出発直前まで実の捜索を続けた綿引は無念さを胸に故郷へ戻りました。その頃、みね子は綿引と通った喫茶店にいました。一人でクリームソーダを飲みながら、みね子は初めて綿引がいなくなってしまった寂しさに気がつくのでした。

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midokoro

今週のサブタイトルとなっている「クリームソーダと恋?」のエピソードが一週間の最後の最後に描かれます。

綿引くんが東京を去ります。みね子ちゃんは綿引くんと一緒に通った喫茶店でいつも通りにクリームソーダを注文。その時はじめて気がつきます。綿引くんがいない寂しさを。

その寂しさは「恋?」なのでしょうか。

『ひよっこ』第8週 第48話 今回の時代背景解説と事前発表あらすじレビュー

甘酸っぱい恋の味というキャッチフレーズの清涼飲料水がその昔あったと記憶しています。最近でも某アイスクリーム屋さんが使ってますが・・・

みね子ちゃんが喫茶店でいつも注文していたクリームソーダ。綿引くんと一緒に飲んだクリームソーダはきっと美味しくてキレイな色をした飲み物に過ぎなかったかと思います。

しかし、綿引くんが故郷に帰ってしまい、たった一人で注文するクリームソーダの味は、もしかすると甘酸っぱい恋の味だったかも知れませんね。

一人で注文する思い出のつまったクリームソーダ。切ない喫茶店の場面となりそうです。

みね子ちゃんと綿引くんはこの先どこかで再会することが出来るのか。そもそも綿引くんが再登場を果たす出番があるのか。今のところすべて不明です。

しかし、みね子ちゃんがクリームソーダをたった一人で注文した時に感じた寂しさが恋なのであれば、是非ともどこかで再会させてあげてほしいものです。

ところで、綿引くんは東京を発つ直前まで実お父ちゃんの独自捜索を続けていました。にもかかわらず何ら手がかりをつかむことが出来ず悔しい思いを胸に茨城県に帰還します。

そしてこれはブログ主の希望的観測なのですが、悔しい思いを心の中から消し去ることが出来ない綿引くんは実お父ちゃんの捜索をその後も継続。

そしてついに有力な情報をつかんだ時が綿引くんの再登場の時。そしてみね子ちゃんと再会を果たす時。そんな展開をブログ主は予想・・・期待しています。

『ひよっこ』第8週 第48話 観賞後の感想

綿引くんが東京を去って行きました。実さんを見つけることがついにできなかった悔しさを叫んでいるような背中を視聴者に見せながら去って行きました。

「はたらきもんだなあ、クリームソーダ」

アイスクリームが溶けてしまったクリームソーダ。それでもクリームソーダは美味しいと言うみね子ちゃんにかけた綿引くんの言葉がとっても素敵でした。

「はたらきもんだなあ、クリームソーダ」

アイスクリームが溶けてしまったことでクリームソーダの役割が終わってしまった。それでもなお、クリームソーダは美味しくあり続けている。はたらき続けている。

綿引くんの本質がとてもよくわかる言葉だと思います。

この綿引くんの言葉で思い出したのが奈良にある春日大社の先代だったか先々代だったかの宮司さんをつとめられた方の言葉です。

「はたらく」という日本語の語源は「はた(まわり)」を「らく(らくにする)」にある。まわりの人々をらくに楽しませることが「はたらく」という言葉の意味である。

こんな意味のことをおっしゃっていたと記憶しています。

綿引くんが言った「はたらきもんだなあ、クリームソーダ」がまさに春日大社の宮司さんの言葉と一緒です。

アイスクリームが溶けてソーダと混ざり合ってしまったらそれはクリームソーダとは別のシロモノ。クリーム味のソーダとでも言ったらいいのでしょうか。

クリームソーダではなくなったのに、クリームソーダの美味しさではたらき続けるはたらきもの。そう言う綿引くんは非番でも実さんを探し、おまわりさんを辞めた後でも実さん探しを続けてはたらき続けるはたらきものでした。

『恋はやさし野辺の花よ』

優子ちゃんから「恋?」とたずねられてもピンと来ない。時子ちゃんからは「この子は奥手だ」と言われてしまう始末。

そんな鈍感力を発揮するみね子ちゃんもついに気がついたんでしょうか。喫茶店で、一人ぼっちでクリームソーダを飲むその違和感に。寂しさに。あれ、いつもと違うぞって。

その違和感や寂しさをみね子ちゃんが「恋」と思ったかどうかは定かではありません。でも初めて体験するその感情がみね子ちゃんをまたひとつ大人に近づけたのかもしれません。

一方で出番が少なかったためドラマの中でも語られることのなかった綿引くんのみね子ちゃんへの気持ち。

綿引くんはもしかすると「恋」を自覚していたような気がします。

でも、非番での実さんの捜索だったとは言え職務上のことで知り合ったみね子ちゃんに恋をすることは、まじめ過ぎる綿引くんには無理がありました。

でも今回の綿引くんはもうおまわりさんではありません。(有休消化をしていなければ)

おまわりさんではない。もう民間人になっている。そんな心のタガがちょっとだけはずれたことから出た綿引くんのある一言が気になります。

「ちょっと似てるね俺たち。お互い親のことで人生が変わっちまった」

綿引くんが自分の胸の中にあるみね子ちゃんへの気持ちを言葉に出したのはこれが初めてではないでしょうか。

しかもその初めての言葉はみね子ちゃんへの親近感をあらわすものでした。

この言葉、綿引くんの精一杯の告白だったのかなと考えるのはうがち過ぎでしょうか。

最後にちょっとだけネタバレです。

綿引くんの再登場が確定しています。おまわりさんを辞めた後でもはたらきものであり続ける綿引くんと再会することが出来ますよ。

その再会の場面で、みね子ちゃんと綿引くんの気持ちがどのように描かれるのかが今からとても気になっています。

今回、みね子ちゃんが感じた違和感と綿引くんが明かした親近感が、その再会の場面で回収されることになるのでしょうか。

余談:茨城県の「みね子と鈴子」

余談です。でもかなり楽しい余談です。昨日の夜に当ブログにいただいたいコメントで楽しい事実を教えていただきました。

茨城県の日立市にある「かみね動物園」。この動物園で最も長く飼育されているミャンマー生まれの二頭のアジアゾウ。二頭ともメスでこの動物園の看板娘です。

この二頭の看板娘の乙女ちゃんたち、名前がまさかの「ミネコとスズコ」です。

この動物園のロケーションが茨城県というのができすぎてますね(笑)

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コメント

  1. こひた より:

    毎度やさしいブログを有難うございます。

    春日大社の宮司さんのお話、なるほど!大変ためになりました。
    アジアゾウのお話、なんていう奇遇!是非会いに行きたくなりました。

    ただ住んでいるのが近畿なもんで、春日大社には簡単に行けるんですが、茨城県はちと遠いなぁ・・・
    できたら夏休みを利用して、茨城県へ人生初上陸したいです。

    来週は気を引き締めて乙女たちを見守りたいと思っています。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      考えれば考えるほど「ミネコとスズコ」は偶然とは思えなくなってきます。「みね子」という名前は早々に決まったらしいのですが、「鈴子」についてはその名前を模索中にこのゾウさんに出会ったとしか思えません(笑)

  2. tonko より:

    豊子ちゃんと澄子ちゃんのコンビが
    日に日に好きになっています(´∇`)

    そして、みね子の周りの優しい人たちが好きです
    今週は、特に「すずふり亭」の皆さんの優しさが
    ひしひし…というより
    じんわり~と伝わってきました

    来週は
    たぶん今までで一番といってもおかしくない程
    辛い一週間になりそうですね
    俳優さんたちの演技に、心が持って行かれないように
    う~ん…持って行かれそうですが
    頑張って観たいと思います

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      次週は前半の一番つらい週になりそうですね。予告映像だけで泣けました。

  3. ア※ラッキー より:

    綿引くんとうとう訛っちゃいましたね。みね子ちゃんと会う最後の日だったからかもしれませんね。茨城弁から標準語に変えるのって大変だったでしょうね。警察官の勉強しながら・・・ね。実は私、高校の時警察官なりたいって思って、本屋さんで、その募集要項を見てなんとかクリアしたのですが、試験内容で挫折したものです(笑)ところで、ラーメンが74円だったら、クリームソーダはいくらなの?みね子ちゃん今日のラストシーンで頼んでいたので、あれれ、今月ピンチじゃないのかって思いましたょ。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      > 今月ピンチ

      ポイントカードかスタンプカードの貯まったやつを使ったに違いない。そう解釈することにしました(笑)

  4. GATTO より:

    たびたび失礼します。映画やドラマでは、男女の別れの場面は、駅や空港で、涙ながらに・・・といったのが思い浮かぶのですが、こんなぼんやりした雰囲気もまた新鮮ですね。

    ただ最後の方のみね子さんのアップは、歌っているにしては、口の動きが合っておらず、中途半端だったかな。完全に歌っているか、全く別の顔をしているか、どちらかにして欲しかったですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      一人になって初めて気付く恋心。故黒澤明監督の習作時代の脚本に似た別れの場面があり、今回の別れの場面を観てそれを思い出していました。物語の舞台が昭和なら作劇法もやっぱり昭和テイストなんですね。

  5. ひるたま より:

    「乙女寮」コーラスの練習時間は確か、終業後だった筈…?
    コーラス練習中の食堂が何故か明るく、日の光が差し込んでいた点が気になってしまいました。もしかして…仕事量が少なくて、早い時間に終業した後だったのかな?(ましてや日の短い冬の夕方以降ならば間違いなく暗くなっている筈ですし)
    あと、一人で喫茶店に行ったみね子ちゃんを見ながら…クリームソーダ代も決して安からぬ出費の筈。お財布の中は大丈夫かしら?…要らぬお節介ですけれども。(^^;)

    「必ず返しに来いよ…来なかったら取り立てに行くぞ」
    雄大くんの「借金」がどのような形で回収されるのか楽しみです。
    それにしても…あのような状況下でも相変わらず雄大くんらしいですね!(^m^;)

    末筆ながら…朝蔵さん、かみね動物園の事を採り上げて下さってありがとうございます。
    「ミネコ」「スズコ」共にそれなりのお歳ですが…年齢関係なく「乙女ちゃん」ですね。(^^)
    機会があればぜひ、ドラマ制作関係者の皆様には2頭と直接「ご対面」して頂きたいな~などと思ったりしました。
    そして朝蔵さんも!ぜひ「かみね動物園」にお越し下さいませ。
    (余談ながら、茨城「減」でなく「県」ですね…ゴメンナサイ!(^^;)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      みね子ちゃんが一人で注文したクリームソーダ。あれはきっと綿引くんと通っていた時に溜まったポイントカードを使ってゲットしたに違いない。そう強引な解釈をしてます(笑)

      > 減

      みね子ちゃんの方言がうつり「け」が「げ」になりました(爆)

  6. かふう より:

    私は昭和40年8月生まれです。

    今週の物語は、私が生まれた頃のお話。みね子にとっても忘れがたい夏だったのでしょうが、私にとってもこの物語が忘れがたいものになりそうです。

    私の父の勤めていた会社も、昭和40年の7月に倒産しています。いろいろな意味で、感慨深い作品になりそうです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      僕と同年代ですね!僕の記憶にも残る昭和時代を丁寧に振り返らせてくれるこの作品は僕にとっても忘れられない、忘れたくない一作となりそうな予感がします。

      • GATTO より:

        こんにちは。横から失礼します。私と5歳違いですか!私は1960年の8月、ローマ・オリンピックの開会式の翌日に生まれましたよ。
        やはり、この年代の人には感じるもの・思うことが多いドラマなんですね。

        • 朝蔵(あさぞう) より:

          自分の記憶の中にわずかに残っているこの時代の空気感が、本作はとっても心地よいです。

  7. よるは去った より:

    前作の「べっぴんさん」では「栄輔ロス」とかあったけど、今回は「綿引正義ロス」なんてあるのですかね?いい奴過ぎるぐらいだったしね。ん~でも「正義」がなくなったら世に「悪」が栄えるばかりだし、あ~いつか戻ってくるよね。「正義」くん!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      正義がいなくなっても、赤坂にはまだ仮面ライダーネクロムと仮面ライダードライブがいますよ!ただし前者はブラックなテイストを持つ仮面ライダーですが。