豊子が工場の閉鎖に抵抗 / ひよっこ 第53話

連続テレビ小説(朝ドラ)『ひよっこ』
2017年6月2日(金)放送
第9週 第53話「小さな星の、小さな光」

『ひよっこ』第9週 第53話 あらすじと見どころ解説

工場の稼働が終わるのと同時に、工場の設備類を引き取りに来た業者が作業を始めようとしたその時に騒動が起こりました。豊子が工場の中に立てこもると中から鍵をかけて、この工場で皆と働き続けたいと抗議をはじめたのです。

それは豊子にとって生まれて初めての自分の運命への抵抗でした。望みだった高校進学も集団就職も嫌だと受け入れて来た豊子でしたが、工場の閉鎖や仲間たちとの別れを受け入れることができなかったのです。

一刻も早く作業を始めさせろ。工場の扉を壊してでも作業を始めると気色ばむ業者に対して松下はちょっと待って欲しいと止めに入ります。その一方で、みね子や愛子たちが豊子に必死の説得を試みました。

豊子は、乙女寮の仲間たちが自分にとってどれほど大事な存在なのかを訴え、ついに説得に応じて自分から工場の扉を開けました。数時間後には工場の設備の搬出も完了。乙女たちは乙女寮での最後の夕食となるカレーライスを美味しそうに食べるのでした。

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midokoro

トランジスタラジオ工場、最後の稼働日。注文を受けていた最後の仕事をやり遂げるとすぐに工場の機械類が業者に引き取られてゆきます。

向島電機が借金を返すため、すでに機械類は最後の稼働日を迎える前にはどこかよその工場に売却されていたようです。

機械類を工場から撤収。その時、まさかの騒動が起こります。騒動の主は豊子ちゃんです。

『ひよっこ』第9週 第53話 今回の時代背景解説と事前発表あらすじレビュー

豊子ちゃんの初登場の場面はとても印象的でした。うっかり者の愛子さんが豊子ちゃんの存在をすっかり忘れていたため、長時間上野駅で待ちぼうけの憂き目に。

それでなくても豊子ちゃんは不満でいっぱいでした。

自分は中学校で成績がトップだった。にもかかわらず家が貧しくて念願だった高校進学は果たせない。一方でアヒルの行列の成績だったみね子ちゃんが高校を卒業している不条理。

向島電機についてみると想像していた東京とはまったく様子が違う。工場も寮も小さくて時代の先端をゆくトランジスタラジオの工場とはとても思えない。

しかも工場と寮が隣り合っているので、これではまるで朝から晩まで生活を常に監視されているようなもの。

工場の何もかもがいやだったあの豊子ちゃん。しかし、どんな不条理に対して不満こそ持っても、自らの運命を歯を食いしばって受け入れてきた豊子ちゃん。

その豊子ちゃんがいつのまにか向島電機での暮らしを誰よりも愛するようになっていました。そして最後の抵抗を試みます。

中学卒業後に一度は失った希望を、きっと豊子ちゃんは向島電機での生活の中で再び見出していたのでしょう。しかし、それがまた失われてしまう。

そんな運命に豊子ちゃんがまさかの行動で抵抗します。豊子ちゃんに朝からこれでもかというくらい泣かされることは間違いありません。

涙腺決壊の準備、必須です。

『ひよっこ』第9週 第53話 観賞後の感想

はじめから終わりまでただひたすらに豊子ちゃんに圧倒されっぱなしの、豊子ちゃんヒロイン回でした。

時子ちゃんの言葉

「最初は心はひらけなかったけど、時子さんがもういいでしょう、もう意地張らなくていいでしょって。嬉しかったんだ、おら」

時子ちゃんが豊子ちゃんに対してこの言葉を言ったのは、たしか新人乙女ちゃんたちが向島電機に入社して一週間目の頃だったでしょうか。

あの時、この言葉を時子ちゃんから言われた豊子ちゃんは、うわっと号泣を始めました。この場面での時子ちゃんの言葉が豊子ちゃんの大きな転機になっていたとは。

ところで今回、工場内に立てこもった豊子ちゃんが言いました。

高校進学を断念した時も「いやだとは言わなかった。なんでおらだけ?と思ったけれど、いやだとは言わなかった」と。

この豊子ちゃんの言葉を聞いて、いやだとは言わなかったことが豊子ちゃんを追い込んでしまったのかなと思いました。

いやだとは言わないけれど不満がないわけではない。ないわけではないどころか大きな不満があったはずです。「なんでおらだけ?」って。

この「なんでおらだけ?」と言う不満が「いやだ」と言わない分だけ大きくなってしまったような気がします。

そして「なんでおらだけ?」という不満が自分を悲劇のヒロインにしてしまい、ヒロインである自分は特別な存在だという錯覚につながった。

そして自分がヒロインであると思い込むことで「なんでおらだけ?」という不満からは目をそらすことができたけれど、自分がヒロインであるとあまりにも強く思い込んだので、今度は本当の自分でいることができなくなってしまった。

そんなヒロイン気取りの豊子ちゃんをきっとクラスメイトたちは避けていたに違いない。そしてクラスメイトたちから避けられれば避けられるほどに豊子ちゃんもますます意地を張りヒロイン気取りに没入したのでしょう。

その時の豊子ちゃん、どれほど苦しかったことか。

そんな苦しみを抱えたままやってきた向島電機。時子ちゃんのあの時の言葉は、言い換えれば豊子ちゃんの心の苦しみは東京ではもう手放しても大丈夫という意味にもなります。

豊子ちゃんは頭のいい子なので、時子ちゃんの言葉のその奥にある深い意味をすぐに理解できたのでしょう。

そして自分が心の中に苦しみを抱えたそもそもの原因が、いやだと言うべき時にいやだと言えなかったことにあることも理解したのかもしれません。

だから今回は言いました。はっきりと言いました。「いやだ!」と。

豊子ちゃんは自分が本当の自分でいられる何より大切な場所を失ってしまいました。そのことは気の毒でなりません。

でも「いやだ!」と言えました。だから、これからの豊子ちゃんはいつも本当の自分でいられる、悲劇のヒロインに戻ってしまうことはないと信じたいです。

豊子ちゃんは宝物のような場所を失ってしまいましたが、その大切な場所によってそれ以上に大きな心の宝をもらいました。

それは「自分が本当の自分でいられる」ようになったことです。

悲しいけれど豊子ちゃんにとってはハッピーエンドだったと思います。

豊子ちゃんと澄子ちゃんの友情

これ以上の抵抗は意味がないと観念したのか、自分で扉の鍵を開けて外に出てきたその時、豊子ちゃんに真っ先に抱きついてきたのはやっぱり澄子ちゃんでした。

澄子ちゃん、いつも豊子ちゃんをいじくりまわし毒舌をはきまくって喜んでましたが、やっぱり澄子ちゃんにとって豊子ちゃんは大事な存在だったんですね。

豊子ちゃんに「馬鹿!」と言う澄子ちゃん。その澄子ちゃんに「あんたに馬鹿と言われたくない」といういつものツッコミ。

そのツッコミに対して澄子ちゃんが再び返します。「オレがばかならおめえは大馬鹿だ」この澄子ちゃんの「大馬鹿」発言に対して「んだな」と同意する豊子ちゃん。

この時の二人のやりとりを見て、二人の間にはやっぱり深い友情が育まれていたんだなって心から実感しました。または二人が心から分かり合えた瞬間だったのかもしれません。

松下さん、和夫さん、ありがとう

松下さん、最後の最後まで本当にいい仕事をしてくれました。

早く作業をさせろと気色ばむ搬出業者さんに猛然と説得をこころみる松下さんの姿を見て、松下さんがどれほど部下ひとりひとりを大切に思っていたかがよくわかりました。

最後の日まで決して手を抜かず、朝には美味しい味噌汁を、夕方には美味しいカレーライスをつくってくれた和夫さんも寡黙ながら心のある人でした。

松下さんや和夫さんたち乙女寮の関係者、本当に素敵な人たちばかりでした。またどこかで再会させてもらえますように。

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コメント

  1. こひた より:

    朝蔵さんこんばんわ!

    そうか豊子ちゃんの立てこもりにはそうような理由があってのことなのですね。
    そしてこの行動が彼女にとっての明るい未来に繋がっているのですね。
    よかったです。

    みなさんは朝ドラを観て元気をもらって1日を過ごされるのだと思いますが、私は仕事の都合上、BSの再放送でしか観ることができません。従ってこれを見終わって布団にもぐります。

    今日も寝つきは良さそうです。
    いい夢が見れそうです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      朝ドラを観てから眠るって、睡眠の質が良くなりそうでいいですね。

      • GATTO より:

        私は、録画して見ていますよ。やはり寝つきは良いです(笑)。

        ただ、こんな盛り上がる時に、よりによって、昨日は残業、今日は休日出勤です(爆)!

  2. GATTO より:

    こんばんは〜

    書きたいことは、もうほとんど書かれてしまいました(笑)。みね子さん、あまり目立たなかったけど、こんな控えめなヒロインもまた良いですね。スポーツの試合は、日替わりヒロインやヒーローがいる方が面白いです。ドラマも、こんなのが面白い!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      目立たない上に特段の夢もない。ヒロインとしては珍しいタイプですが、世の中では一番多いタイプ。だからなのか親しみを持てますね。

      • GATTO より:

        そうそう、人柄は良いけれど(特に義理堅いところが好きです)、不器用だったり欠点も多い(でも努力家)。可愛い女優さんが演じていますが、ドラマの中では特に美人という設定ではないようです。性別・年代に関係なく、親しまれ、愛されるヒロインだと思います。

  3. へのへのもへじ より:

    朝蔵さんへ

     温暖化対策に対しての否定的な意見
    はっきり言ってガッカリです。
    正義を振りかざす気はさらさらありませんが、
     海水面の上昇により住む場所を失う人もいるんですよ。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      へのへのもへじさん、すみません。言葉が足りませんでしたね。

      僕は温暖化対策を否定しているのでなく、想像力の欠落した正義に疑問を感じているのです。米国あたりだと想像力の足りない「正義」漢が暴徒と化し温暖化とは無関係な店舗などを破壊するようなことがよく報道されますが、こんなことをしたところで「海水面の上昇により住む場所を失う人」の問題を解決できないどころか、無関係な人の人生さえ破壊しかねません。日本国内でも平和を訴える人ほど暴力を用いるというパラドックスをよく見かけますが、恋と正義は人を盲目にするようです。

  4. CSR より:

     
    いつも楽しく拝読しております。

    いゃ、もぅ、何かコメントせずにはいられない回でした。

    豊子の内面の苦しさ、仲間と別れるつらさが本当によく出ていました。あの俳優さん、素晴らしいですね。

    説得を試みるみね子の後方で、時子が鼻水を拭うシーンなども、演技を超えていたような気がします。

    今回の録画は永久保存決定です。

    澄子のカレーライスのお代わりは、セルフサービスでしたね(笑)。

    いつもありがとうございます。

     

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      時子ちゃんの涙、あれは本物の涙かもですね。前回、コーラスが終わったその瞬間にも時子ちゃんが涙をぬぐっていたのですが、その仕草がとても演技とは思えませんでした。

  5. ひるたま より:

    今日の「ヒロイン」だった豊子ちゃんは言うまでも無いのですが…彼女に加えて、個人的に今日は澄子ちゃんと松下さんの2人が強く印象に残りました。
    (2人に対して、個人的には「今日のMVP」を差し上げたいですね)

    普段はさほど表情が変わらず、悪く言えばボヤーっとしていて何を考えているのかちょっと分かりにくい澄子ちゃんの目に涙が…。
    豊子ちゃんが解錠して出て来た時真っ先に抱き着いて、
    「馬鹿!」「おれが馬鹿なら…おめぇは大馬鹿者だ!」
    今までマイペース&天真爛漫、美味しそうに食べる姿ばかりのイメージだった澄子ちゃんが、おばあちゃんの事を思い出して泣いた時以来の「哀」の感情を見せてくれたように思いました。

    そして…豊子ちゃんと作業員達の間に挟まれながら、豊子ちゃんを急かす事なくむしろ、彼女の気持ちに寄り添った松下さん。
    「中学出たばかりの女の子が…親元を離れて…」
    男性である松下さんの目にも一筋の涙が…!
    最後に食堂に向かう「乙女ちゃん」達の後ろ姿に深々と一礼した姿も凛々しかった。

    「いつかみんなで…笑い話にしてやろうと思いました」
    乙女ちゃん達の再会シーンを期待しちゃうのは私だけでは無いような?。(^^)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      澄子ちゃん、実は豊子ちゃんのことが大好きだったんですね。これまでそんな素ぶりを見せなかっただけに、なおさらのことグッときました。

      > 笑い話にしてやろうと思いました

      涙の聖火リレー大会がその翌日には笑い話になったように、笑い飛ばせる再会の日が待ち遠しいです。でも、その頃には物語の終わりが近いのかもしれません。

  6. ウンベルト より:

    いつもながらの秀逸な脚本、短くて平易だけれど、登場人物のくっきりと浮かび上がるセリフ回し、ほんとうにすごいです。澄子ちゃんにお尻を叩かれてむくれている豊子ちゃんの様子も、これからを生きていく彼女の強さや絆を感じさせて秀逸。職長さんが、食堂に向かう女工さんたちに深々と頭を下げるシーンも秀逸。彼の女工さんたちへの感謝と尊敬、そしてすまないという気持ちが溢れているし、誰一人振り向かず、女工さんたちが誰一人が気づかないという演出も、脚本家の深い人生洞察が生きているように思います。また俳優さんも、途中でいったん深く頭を下げてました。俳優さん、トイストーリーの主人公そっくりの俳優さんもとてもよかった。
    このドラマは、これまでの著明な実業家の物語ではなく、歴史に名前を残さない、私たちと同じ人々が大切に大切に描かれていて、他を圧倒しています。素晴らしいドラマです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      松下さんも職を失った一人ですが、松下さんが今日あるのも乙女ちゃんたちの働きに支えられていたこそ。そんな感謝の気持ちを忘れない松下さんの人柄の描写、脚本家の先生の愛情がたっぷりと注がれていて本当に素晴らしかったです。

      > トイストーリーの主人公

      どこかで見覚えのある顔だと思ってました。これでスッキリしました(笑)

  7. きゅうぽん より:

    ご無沙汰です。
    TVは見ていますが、なかなかゆっくり訪れることができませんでしたが、ノスタルジックな今期のドラマいいですね♪オープニングのセットがすごい!

    今日の豊子は良かった。そして、待って作業をしてくれた回収業者のおじさん達、今だったら本当にこんなやりとりなんてないんだろうなと思いますね。豊子最初はお高く止まった感がありましたが、頭が良くても、まだまだ中学出たてのお嬢さんだし、何かに反発というか強がらないとやっていけなかったのが、時子の助言で一気に素直に解放〜!すごく良かったなと思います。乙女たちの絆が解散になってしまうのが寂しいですね。

    先週か、実さんがふらっと雑踏の中にいましたが、まさか、ドラマでよくある記憶喪失になって記憶がなくて、別人みたいになっていた…なんて???そんなチープなんで無いことを期待しながら見ています。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      お久しぶりです!今回の豊子ちゃんの存在感は本当にすごかった。もしこの回だけ観た人がいたら豊子ちゃんがヒロインでみね子ちゃんはエキストラかちょい役。そう確信したんじゃないでしょうか。

  8. はるさん より:

    カレーライスに向かう乙女たちに、深々と頭を下げた松下さんに大泣きでした。
    ご安全に~

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      松下さん、最後まで素敵な大人でしたね。前回のトランジスタラジオを渡す場面も良かったです。

  9. ゆうのしん より:

    こんにちは 今後の展開で 気になる点が一つ 愛子さん(和久井映見)は向島電機倒産後 身の振り方はどうされるんでしょうか? 今まで紹介されたかどうか定かではないんですが 田舎があれば田舎にでも帰るんでしょうか? どちらにせよ 出演は減るでしょうね くれぐれも 実さんのように 行方不明とかにはしないで欲しいです 

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      愛子さんは生まれは定かではないですが、中学校を卒業した頃から向島電機で働いていると言うことなので向島育ちかと思います。みね子ちゃんの新しい生活が落ち着いた頃に再び登場するかもしれませんね。

  10. カッチ より:

    今日の豊子ちゃんには泣かされました。
    最初はみんなをバカにしたような態度をとっていたのにすっかり仲良くなってましたね。
    澄子ちゃんと違っていつも大人ぶっていたことに歪みが生まれていたんでしょうね。
    いつもケンカしていた澄子ちゃんが真っ先に豊子ちゃんに抱きついたところも泣けました。
    やっぱり同じ中卒同士友情ができてたんですね。
    これからみんなバラバラになるのでしょうが、いつかみんなで再会して欲しいですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      豊子ちゃんと澄子ちゃんのケンカ。実はじゃれあってたんだなって思いました。そんな仲良しが引き離されて気の毒でなりませんね。

  11. 米粉 より:

    豊子ちゃんと澄子ちゃんの「馬鹿と大バカ」にうるっとしました。
    ふたりとも、違う意味ですけど孤独な中学時代を過ごしてきたから。
    やっと得た親友だったのに、ね。
    でも失って初めて気づく大切なこと、あるんですよね…。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      豊子ちゃんと澄子ちゃん、今後も交流を続けて欲しいですね。さらに友情を深めたところで再登場してもらえたらと思います。

  12. もんすけ より:

    「あなたも働いている人の気持ち分かるでしょ!?」
    引き取り業者への松下さんの台詞は、豊子ちゃんの気持ちを守るだけでなく、自身の気持ちでもあったでしょうね。
    引き取り業者にとっても、閉鎖に伴う引き取り作業の現場を、悲しみを抱える現場関係者の涙を数多く見てきたにちがいありません。

    乙女寮にいる女子工員はもちろんのこと、松下さんや愛子さんたちとて工場閉鎖当日の悲しみはあったはず。
    ただ、松下さんたち大人と豊子ちゃんが違っていたのは、松下さんたちは会社が倒産へと向かう状況をつぶさに見、奮闘尽力したこと。倒産の危機回避に向け尽力しながらも及ばなかったという結果をもっていたこと。
    それに対し、豊子ちゃんたちにはまさに青天の霹靂だった倒産。
    だからこそ、松下さんや愛子さんた大人は、心の整理追いつかない豊子ちゃんたちの気持ちに一層寄り添うことができたのではないかな…と。

    松下さんや愛子さんたち大人の、澄子ちゃんたち仲間からの理解しようという温かな気持ちに、豊子ちゃんはどれだけ救われたことでしょう。
    人から理解されることの喜びは、例えようもない心の財産。
    最後に工場を後にする引き取り業者の、敬意を払う脱帽にも思わずホロリ。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      向島電機の大人たちと、乙女寮の乙女ちゃんたち。それぞれの立場の違いから登場人物たちを観察した深い洞察に満ちたレビュー、深くうなずきながら拝読しました。

  13. よるは去った より:

    奇妙な事とは思われるでしょうが、今日の回に関してD .トランプ大統領の「パリ協定離脱表明」を重ね合わせてしまいました。背景にはアメリカの石炭産業の保護ということもあったようですが、バラク・オバマ前大統領やヒラリー・クリントン氏によって温暖化対策が推進されてきたとして、石炭産業に従事してきた人たちのうちでどのくらいの人たちが豊子ちゃんや松野ライン長と同じ涙を流すのだろうかと。それを思うとトランプ大統領を100%否定してかかれない想いもあります。いやでもそれを考えたら我が国においても北海道夕張市でも同様の涙を流したに違いない。バブル崩壊後においてももっと多くの・・・・・いや2017年の現代でも・・・・・・エコノミックアニマルが背負わされた悲しき宿命はここにありかと改めて考えさせられました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      炭鉱で思い出しました。かなり古い映画ですが『我が谷は緑なりき』というジョン・フォード監督の名作を。炭鉱で働く人々の喜怒哀楽を詩情豊かに描いた作品なのですが、温暖化対策の正義を主張する人々には、そんな人々の喜びや涙への想像力があまりにも欠けていたような気がします。

  14. 安ママ より:

    もう…化粧していたのに、朝から涙ボロボロです。
    いつもクールで感情の起伏が少ない豊子ちゃんの大暴走でした。
    でも、ちゃんと嫌なことは嫌だと言えましたね。心に作った壁が取り払われて、また一段と乙女ちゃんの絆が深まりましたね。

    これから出番がなくなるのかもしれないけれど、最後の最後に松下さんがいい仕事してくれました。ホントにいい上司です。
    愛子さんと和夫さんと、最強の3人トリオでした。

    こんなにも1日1日の放送が心に刻まれるいいドラマですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      豊子ちゃん、この騒動をきっかけにこれから大きく変わってゆくんでしょう。その変化をドラマの中で見ることができないのは残念ですが、いつの日か良い意味ですっかり変わった豊子ちゃんと再会させてもらいたいですね。