乙女寮の仲間達との別れ / ひよっこ 第54話

連続テレビ小説(朝ドラ)『ひよっこ』
2017年6月3日(土)放送
第9週 第54話「小さな星の、小さな光」

『ひよっこ』第9週 第54話 あらすじと見どころ解説

向島電機の工場が閉鎖された直後の昭和40年(1944年)12月22日。みね子と時子は喫茶店で三男に会いました。正月休みの帰省を目前にして、三男は勤め先の米屋の父と娘・善三とさおりの仲の悪さの間に立たされ疲れ切っていました。

時子とみね子が三男に言いました。娘のさおりは三男に惚れているのではないか、父の善三は三男を婿に取ろうと考えているのではないかと。時子とみね子の憶測を三男は拒みました。そしてそんな三男たちの様子を観察している者がいました。さおりです。

一方、にぎやかだった乙女寮の寮生たちは一人またひとりと去ってゆきました。雄大からプロポーズされたばかりの幸子は雄大とともにみね子や愛子に別れを告げました。豊子も次の職場に就職するため乙女寮を出てゆきました。

そして時子も、涙ながらにみね子に別れを告げて去って行きました。乙女寮に残ったのは愛子。そして石鹸工場への転職の日を待つみね子と澄子の三人だけになりました。そんな中、夜になってある男が乙女寮に姿をあらわすのでした。

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midokoro

今週は乙女寮の仲間たちが一人去り、また一人去りと実に寂しい週でした。

今回、ついに幸子ちゃんもちょっとハッピーな去り方をし、残るはみね子ちゃんと澄子ちゃん、そして舎監として最後まで乙女寮に残る愛子さんです。

そしていよいよみね子ちゃんと澄子ちゃんが新しい職場に向かうことになるその時、まさかの展開が・・・

『ひよっこ』第9週 第54話 今回の時代背景解説と事前発表あらすじレビュー

三男くんの気の毒すぎる近況報告

今回は、向島電機の倒産騒動などですっかりご無沙汰していた三男くんの近況報告回。前回の涙の豊子ちゃん騒動についで、今度は三男くんが笑いをとってくれる番です。

三男くん、時に熱いところを見せて涙腺を狙ってきますが、基本的に彼は笑いをとることが役割のようです。

さて、喫茶店で久しぶりに会ったみね子ちゃんと時子ちゃんに職場の愚痴をこぼしまくる三男くん。つとめ先の米屋の親父と娘の不仲の間にはさまれ相変わらず苦労しているようです。

阿部米店の善三・さおり親子が二人っきりにならずに済むための緩衝材としての役割を果たすことが三男くんの最大のミッションです。

それだけでも十分にいやだというのに、時子ちゃんがまさかの推測=阿部家の婿養子。

三男くんはそんな人生を激しく拒絶。婿養子はいやだ。農家の三男として生まれたばかりに実家を出された上に、今度は仲の悪い父娘の間にはさまれながらの婿養子。一体、それってどういう人生なんだと。

そんな三男くんとみね子ちゃん・時子ちゃんの会話を聞いている者がいました。さおりちゃんです。さおりちゃんが変装しまたしても三男くんの様子を偵察しに来ます。

この時のさおりちゃんがなかなかのコメディエンヌぶりを発揮してくれるみたいです。三男くん自身もそうですが、彼のまわりの人々は奥茨城でも東京でも笑いに事欠かないですね。

さおりちゃんがどんな笑いをとってくれるのか。それは見てのお楽しみとします。

さおりちゃんの笑いはさておき、さおりちゃんは実際に三男くんに気があるような気がしています。しかし、スパイをしている最中に「婿養子なんていやだ!」とフラれてしまいました。この後、さおりちゃんの気持ちはどう動くのでしょうか。

みね子ちゃんが再び窮地に?

一方、みね子ちゃんを呆然とさせるような知らせ、まさかの展開が今回のうちに描かれるのか次回=次週に持ち越しとなるのか、この記事を投稿した時点では不明です。

今のところ確かなのは、みね子ちゃんを呆然とさせるような知らせを持ってくるある人物が今回の終わりころに乙女寮にやってくるらしいということ。

その人物はみね子ちゃんも澄子ちゃんも面識があるはずです。

ネタバレを読まずにこのブログを読んでくださる方も少なくありませんので、その人物についてはここではこれ以上の説明は避けておきます。

気になる方。次回に誰が何を知らせるのかがはっきりと書いてありますので、そちらを読んでいただければと思います。

さて、このまさかの展開によりみね子ちゃんの人生の流れが大きく変わって行きます。

大きく変わったその先で待っているのが、4月下旬で発表された『ひよっこ』新キャスト、すなわちみね子ちゃんの新しい仲間たちです。

今週の別れはつらすぎましたが、新しい出会いはもう間もなくです。

一方、心配なのは愛子さんの今後です。願わくば東京編でもうしばらく出演していてほしいものです。愛子さんがいなくなるのは寂しすぎます。

[2017/05/22追記]愛子さんが結末近くまで登場することがほぼ確定のようです。

『ひよっこ』第9週 第54話 観賞後の感想

増田明美さんの語りの通り、久しぶりに「のどか」な回でした。ただし前半までは・・・

さおりちゃん再び

今回は向島電機の工場閉鎖二日後のお話です。みね子ちゃんと時子ちゃんは仕事がもうないはず。だから、三男くんは二人に合わせてお休みをもらう必要はありません。

三男くんが無事に出て来れたのは安倍米店の定休日なのでしょうか。(年末で忙しいはずと思いますが)

さて、もしかすると半年ぶりくらいになるはずの奥茨城同窓会。

前回の奥茨城同窓会は、三男くんが半ば強引に休みをもらいました。恋する時子ちゃんを励ますために。

その強引さに何か異変を察したらしいさおりちゃんが三男くんの行動をスパイ。スパイとは言いながらリボンを頭につけて、いつものさおりちゃんらしからぬ乙女な姿が実に可愛らしかった。三男くんへの恋心(?)にすがすがしさを感じたものです。

そんな乙女だったさおりちゃんが再びスパイ。しかも、今回は乙女らしさが完全に消え去った、どう見てもスパイにしか見えない姿。

そしてそのスパイの姿に見え隠れするのは、すがすがしさすら感じたあの恋心(?)ではなく、ドロドロとした三男くんへの抑えがたい情念、執着心(笑)

日比谷公園の可愛いスパイから半年の月日を経て、いったい、さおりちゃんに何があったんでしょうか。

さおりちゃんの恋心(?)が回収されるエピソードはまだまだ先のようですが、半年でここまで熱くなってしまったさおりちゃん。

さらに時間が経過したらどこまで行ってしまうのでしょうか。

ちょっとばかり怖くなってきました。怖いながらも、さらに笑わせてくれそうな予感もします。さおりちゃん、いい味出してます。

「今日はなんだかのどかですね」

中学校を出てまだ一年も経たない女の子が「人妻」って・・・。豊子ちゃん、一体どこでそんな言葉を覚えたのか。

中学校の図書室にある蔵書の大半を読み尽くしたということですが、豊子ちゃんが通っていた中学校にそんな言葉が載っている本が置いてあったのかな?

豊子ちゃんおそるべし。

その豊子ちゃんと同じ年齢の澄子ちゃんは今日も年齢相応です。そして、最後の最後まで澄子ちゃんは澄子ちゃんのままでした(笑)

そして愛子さんもまた普段どおりの愛子さんに戻りました。

久しぶりにのどかな乙女寮の昼下がり。いつもの乙女寮が戻ってきたような錯覚にさえおちいりそうでしたが、乙女ちゃんたちのほとんどはすでに立ち去り、もういつもの乙女寮ではありません。

いつも通りのように見えて、実はいつもと違う。そのアンバランスさが妙に切ない乙女寮でした。

豊子ちゃんと澄子ちゃんの別れ

乙女ちゃんたちの別れが次々に描かれる中、とりわけ豊子ちゃんと澄子ちゃんの別れの姿には泣かされました。

澄子ちゃん、いつもボーっとしているようで実はなかなかの強がりな子なのでしょうか。

豊子ちゃんと別れる寂しさを見せるのが恥ずかしいのか悔しいのか。前回の豊子ちゃんのモノマネをしたのは、あれは間違いなく照れ隠し。

でも寂しさを隠しきれませんでした。この年齢では無理がありますよね。

この二人のお別れには泣かされましたが、それでも希望のあるお別れでした。この二人、きっといつまでも仲良しでい続けるだろう。これからも親友(?)であり続けるだろう。

そう確信できる切ないながらも明るいお別れだったと思います。

こすもす

乙女寮から乙女ちゃんたちが一人去り、二人去り。すっかり寂しくなってしまったこんなタイミングで、みね子ちゃんたちが暮らしていた部屋に「こすもす」という名前が付けられていたことをはじめて知りました。

この部屋・こすもすの間で6人が揃うことはもうないでしょう。

しかし増田明美さんの語り「みんな必ずまた会える、一生の仲間です」を信じて、再会の日を楽しみに待ちながら次週の『ひよっこ』にのぞもうと思います。

では、みなさん。良い週末をお過ごしください。

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コメント

  1. ひるたま より:

    「大体、農家の三男坊から婿養子って…どんな人生だ、おれは?」
    「もっと日の当だる人生を歩みたいよ」
    三男くんの一連のセリフ、似たような立場である奥茨城村の宗男おじさんが聞いたら、…はて、何というでしょうね?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      宗男おじちゃんからすれば三男くんの気持ちはわかるけど、相手はいじりがいのある三男くん。婿養子ネタでいじり倒すでしょうね(笑)

  2. えびすこ より:

    序盤の偵察は「君の名は」安部さおりそのもの。
    先月のおんな城主直虎でもサブタイトルに、これをひっかけた「ぬしの名は」がありました。
    ひよっこも3分の1を消化しましたが、中盤以降の展望が難しいですね。
    就職して1年足らずで職場を変えざるを得ないとは。
    担任の先生も予測できなかったのでは?
    昭和40年のうちに里帰りできたのは三男だけでしたね。
    ところで本編で宗男さんの奥さんは出るのかな?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      宗男おじちゃんの鬼嫁を前半で小出しにしたのは、後半で再び奥茨城に舞台が移るフラグだったのかも知れません。というか、そんな展開を期待しています。

  3. まっくす より:

    夜の放送見ました。喫茶店で三男と時子はクリームソーダですが
    みね子は違います。やっぱみね子はクリームソーダにこだわりがあるようですね^^
    あさって2日後の再開のシーンは放映されるのでしょうか?
    コスモス6の未来は如何に?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      思い出のつまったクリームソーダは大切な時にしか飲まないと決めたのかもしれませんね。

  4. GATTO より:

    こんばんは〜 今日は、休日出勤の上残業で、今やっと見たところです。やっぱり、今回のことで書きたいことは、だいたい他の人に書かれていますね(笑)。

    ところで、このドラマには、メッセージ性が強いというか、脚本家の岡田さんの意見を代弁しているような人がいますね。特に目立つのは、宗男おじさんと愛子さんかな。共通点は、髪型が個性的なこと(笑)! この二人は、これからも出てくれるものと信じておりますが、今後の登場人物でも、ヘアー・スタイルのユニークな人がいたら要チェックですね(爆)‼︎

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      次週あたりから、新たな愛すべき変人たちが登場しますので、その中にも個性的な髪型をした人が一人や二人出てくるかもしれませんね。

  5. ジョーズ より:

    いつも、このブログを予習、直前予習、復習と最低三度は見させていただいています。
    ところで、さおりちゃんの格好は、まちこ巻きにサングラス…「スパイ」というより「まちこ」さんにしか見えませんでした。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      「まちこ」さんにしか見えず、さおりちゃん本人の顔がわれなかったということで「スパイ」成功でしたね(笑)

  6. tonko より:

    こんにちわ♪
    今週は、いやぁ~泣きました・゜・(つД`)・゜・
    豊子ちゃんに泣かされました
    コーラス後の「やったー」の場面は
    思わず「可愛い!!」と口にしてましたが…
    豊澄コンビが可愛くて可笑しくて切なくなりました

    優子ちゃんの場面は、お母さんの言葉が印象的でした
    労いの言葉と「随分賑やか…」という寮の感想
    きっと体の弱い娘を遠くで働かせている…
    という申し訳無さがあったのだろうけど
    環境と乙女ちゃんたちを見て
    ホッとしたんじゃないかな~と…

    乙女寮のメンバーは、
    役の年齢よりも少し上の子達が演じているので
    再登場があるのではと期待しています!!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      > 再登場

      再登場をにおわすセリフが随所に散りばめられていたので、きっとみんな揃って再登場するんじゃないでしょうか。

  7. よるは去った より:

    増田N 「 まるで小林旭の映画気取りですね。」 和夫さんが背負っているのがギターではなくアコーディオンというのが良かった(笑)

  8. もんすけ より:

    みね子ちゃんと時子ちゃんの絆の表現は鉄板で、予定調和の中に心から安心してみていられましたが、豊子ちゃんと澄子ちゃんの姿には、もうただただ涙、涙、涙…。
    事情が許すならば二人とも高校に進学し、大切な友人と出逢い、絆を深めるお年頃だったのに、大都会へぽーんと放りこまれてしまったのですものね。まさに流れ、流れる椰子の実ふたつ。
    それでも潮の流れに乗り巡り会えたことを心から喜び、互いの存在に感謝する姿に「小さな星の、小さな希望の光」をみた思いがします。

    それにしても和夫さん。スピンオフで一作できそうなくらい、その背中に「人生の歴史」を背負っていそうですね。
    アコーディオンを弾きこなす、住込みの料理人だが、その実、昔、歌手を目指しながらも挫折して…なんて、勝手な妄想が膨らみます。
    和夫さんにもいつかちょちょいと登場して欲しいですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      豊子ちゃんと澄子ちゃん。よくよく考えてみれば二人とも複雑な気持ちを抱えながら故郷を出てきたんですよね。まだ幼いと言っても差し支えない年齢でありながら。

      優等生と落ちこぼれ(?)。もし二人とも進学していたら出会えなかったであろう、住む世界がまったく異なる豊子ちゃんと澄子ちゃんの出会い。

      それぞれ一生の宝物を手に入れましたね。そして、離ればなれになったことでその宝物の輝きがよりいっそう増したのだと思いたいです。

  9. あじやま より:

    なかなか コメント書きしませんが、毎回 みております。

    やってくる 謎の人物については、ここでは 書かないで
    次回のところにして、正解でしたね。

    では

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      謎の男・・・今回、顔くらい出すのかなと思いましたが、顔すら出しませんでしたね。

  10. Marmite より:

    こんにちは。いつも先を拝読させていただき、想像しながら、あるいは伏線を見つけながら一人楽しんでます。

    前から思っていたのですが、三男くんは名前のとおり農家の三男坊という設定ですが、長男の青年団長のお兄さんは存在してますが、次男はどこにいるんでしょうね?戦争で云々という歳でもなさそうですし、東京に先に働きにでているという感じもないし。お母さんはちゃんと3人とも可愛がりそうですし。

    農家の次男坊は東京ではなく地元で婿養子にいく運命とか??

    次男が出てくる余裕がないならべつに三男くんは農家の次男坊設定でも良かったのかと勝手に思ったりしてます。

    逸れた話で失礼しました。今後のみねこの頑張り、応援してます。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      奥茨城の人々、宗男おじちゃんのおっかない嫁をはじめ、まだ語り尽くされていないので三男くんのすぐ上のお兄ちゃんもいずれ何か説明があるかもしれませんね。

      • GATTO より:

        こんにちは〜 横から失礼します。

        私も、三男君のもう一人のお兄さんが気になって仕方ありませんでした。後、谷田部家の仏壇にまつられている人(たち? おばあさん? それ以前のご先祖様も?)も、どんな人なのかな?と想像してしまいます。

        いやぁ、早く帰って録画が見たい(笑)。

        • 朝蔵(あさぞう) より:

          宗男おじちゃんのおっかない鬼嫁とともに、第二奥茨城編(仮)に登場してもらいたいものですね。