初めてのホール係の仕事 / ひよっこ 第63話

連続テレビ小説(朝ドラ)『ひよっこ』
2017年6月14日(水)放送
第11週 第63話「あかね荘にようこそ!」

『ひよっこ』第11週 第63話 あらすじと見どころ解説

みね子がすずふり亭で働くはじめての日。開店前に高子はホール担当の仕事の数々をみね子に次々に指導します。実技も交えた高子による厳しい指導を、みね子は必死になってメモを取るもののついて行くのがやっとです。

開店の一時間前になりました。省吾たちが準備したまかない飯で、みね子はすずふり亭の面々と食事をしました。食事をしながら鈴子が語って聞かせてくれた仕事の心得に、みね子は心から感心します。

そして迎えた多忙を極めるランチタイム。どの会社や役所も年明けの仕事はじめに当たるその日、いつもより多くの客がすずふり亭に押し寄せて来ました。赤坂という土地柄、すずふり亭には様々な職業の客がやって来ます。

客からの注文は省吾たちによって手際くよく調理されてゆきました。しかし、注文した品は客のところにしっかりと行き届きません。みね子はあまりの忙しさにパニック状態におちいってしまい、何をどの客に運んだら良いのかわからなくなってしまったのです。

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midokoro
みね子ちゃんの向島電機での最初の一週間は散々な日々でした。

お父ちゃんゆずりと言われる手先の不器用さのためにラジオの部品を組み立てるだけの単純作業にもかかわらずそれがうまいことゆかない。

仕事を失ったらどうしようと焦りを募らせるみね子ちゃんの表情は痛々しいほどでした。

『ひよっこ』第11週 第63話 今回の時代背景解説と事前発表あらすじレビュー

みね子ちゃんの手先の不器用さを物語るエピソードをまとめてみましょう。

まずは時子ちゃんが暴露した過去。小学校の時はボタンを縫い付けたつもりが、そのボタンが服からダランと垂れ下がり、中学校ではエプロンのポケットを裏側につける。高校時代にはマフラーの完成が誰よりも遅い。

ドラマの中でもその不器用さは描かれました。

お父ちゃんが買ってくれた靴を壊してしまった進くん。お母ちゃんに叱られるのを恐れる進くんのためにその靴の修理を買って出るものの、もっとひどい状態にしてしまう。

この時は笑えました。

じいちゃんと一緒に藁を編んだ時には、そのあまりにもひどい出来栄えをじいちゃんに失笑される始末。その時、自分は不器用だと言うみね子ちゃんに対してじいちゃんが一言。

「たしかに・・・」

そして向島電機でのラジオの部品組立作業の失敗に次ぐ失敗。

いずれも手先の器用さが求められることばかりなのに対して、洋食屋のホール担当であればそれほど手先の器用さは必要にならないはず。

だからすずふり亭でのホール担当の仕事はそれほど大変な思いをしないで済むとは思いますが、それでも慣れるまでの間は気の毒なことになりそうです。

『ひよっこ』第11週 第63話 観賞後の感想

みね子ちゃんの新しい仕事初日。向島電機での手先の器用さが求められる仕事ではないのでその点だけはみね子ちゃんにとって救いです。しかし記憶力と判断力が求められる、これまでとはまったく異なるタイプのお仕事。また受難の日々が始まるのでしょうか。

高ちゃんの仕事へのこだわりがすごい

「イチコちゃん」をぶったたきながら「かわいい」「キレイ」と一人芝居するというインパクトの強すぎる姿から本格的な登場をはたした高ちゃん。

その後の、数々の美人が去ってゆくことになったブラックな噂もある採用面接。そして今回描かれたみね子ちゃんへのお仕事の伝授場面。

コミカルな場面がやたらと多いので笑いを運んできてくれるキャラという目で見たくなりがちですが、今回はそういった色眼鏡を外して高ちゃんを観察してみました。

実は高ちゃん、自分の仕事にプライドと愛情、そして腕の良い職人レベルのこだわりを持っているんですね。高ちゃん、すごい!

一度の動きでいかに効率よく仕事を片付けるか、その優先順位の工夫。早く動けばいいものではない、と言い切るのはお客さん目線は絶えず意識していることの何よりの証拠。

コップの置き方への音を出さないこだわり。美味しいですよという気持ちを乗せる料理の出し方。「おもてなし」の道を追求する姿には目を見張りました。

そしてもう一つ納得したことが。

高ちゃんには申し訳ないのですが、高ちゃんの採用面接にかかわる「黒い噂疑惑」を実を言うと僕は今日の今日まで疑ってかかってました。

本人はあの噂を否定したけれど、やっぱり噂は真実ではなかったかと。

でも、今回の高ちゃんの仕事への深いこだわりを知って謝らなければならなくなりました。

あれだけの仕事へのこだわり、愛情があるからこそ採用面接も厳しくなったのに違いありません。そして、高ちゃん式のおもてなし術を身につける資質があるかどうかを見極めていたんですね、きっと。

そして、そのおもてなし術をみね子ちゃんなら身につけることができるだろうと見抜いたのでしょう。どのようなポイントからそう判断したのかは高ちゃんのみが知ることですが。

高ちゃん、いつも笑わせてくれますがあなどってはいけないキャラだなと心から実感しました。

元治さんは意外に気づかいの人?

昨日、当ブログのコメント欄に元治さんが実はとても周囲を気づかっているとのコメントをちょうだいしたので、今回は特に元治さんの言動に注意して観ることにしました。

鈴子さんの毒舌で、仕事がない人はまかない飯のお代わりなんてからかわれてしまったものの、しっかりと観察してみると確かに気づかいの人かも知れないと思いました。

それは厨房の中にいる三人。省吾さん、秀俊くん、元治さんの中で元治さんだけがみね子ちゃんがホールでパニック状態におちいっていたことに気づいていたからです。

みね子ちゃんが入店したことで厨房の仕事に専念できると喜ぶ秀俊くん。

その秀俊くんに元治さんが言いました。「みね子さまさまだな。でも、そのさまさまが苦戦中だぞ」って。みね子ちゃんが今にも泣き出しそうな表情を浮かべているのを真っ先に指摘したのも元治さんでした。

話が前回のことになりますが、店の裏でのジャガイモの皮むき場面。秀俊くんが手入れしたらしい皮むき器の、刃の当たり具合が良くなっていることにしっかりと気がつき、しかもそのことにさりげなく感謝することを忘れない。

一方、元治さんから感謝の言葉をかけられた秀俊くんも、それを意外な言葉と受け止めている様子はない。元治さんの「感謝」、どうやらいつものことのようです。

すずふり亭の中ではどちらかと言えば残念なキャラというポジションですが、元治さんには実は隠された男前の一面があるのかも知れません。

意外な二人

意外な一面を持っていた高ちゃんと元治さんですが、元治さんは高ちゃんに対しても、繊細さを発揮しているとコメントをちょうだいしました。

次回、二人の掛け合いの場面が登場した時には、しっかりと二人の様子を観察しようと思います。

実は今後、高ちゃんの恋や結婚が先々の展開の中で用意されているとのこと。またみね子ちゃん以外の「ある独身者」の恋バナが間もなくはじまると言うアナウンスも出ています。

もしかすると高ちゃんの恋の相手は元治さん?そんな気がしてきています。

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16 Responses to “初めてのホール係の仕事 / ひよっこ 第63話”

  1. GATTO より:

    今回は、私の書いたことを取り入れていただき、ありがとうございます。元治さん、なかなか興味深い人だと思います。これから注目したいと思います。

    ところで、みね子さんは、不器用でスピードが遅いという欠点はありますが、それでも高子さんが気に入るだけの良さがありますね。
    まず、清潔感。明るさ。飲食店には欠かせないものですね。
    粘り強く、几帳面な努力家。不器用さを埋めて余りあるものです。
    そして、素直さ。高子さんと仲良く仕事し、仕事を教えてもらうのに必要です。
    元治さんも、それを知っているから「大丈夫だよ」と言ったのかもしれません。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      こちらこそ鋭い洞察によるコメントをありがとうございました。元治さんの新たな魅力を見つけることができました。

      みね子ちゃんはスキルはないけれど資質はありますからね。その点を見抜ける高子さん、さすがです。

  2. もも より:

    みね子は豊子が指摘したとおり不器用で、慌ててやろうとして、結果、失敗してしまうような性格だけど、ホール係に必要な気遣いや、優しさは人一倍あると思います。だから、仕事に慣れたら大化けする可能性を高子さんは見抜いていたんでしょうね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      愛子さんの「お姉さん願望」をしっかりと察したり、みね子ちゃんは人の気持ちが人一倍よくわかる子なので接客業はぴったりですね。

  3. 枇杷娘 より:

    高チャンのご指導の後ろでくすくす笑っている鈴子さん。緊張感たっぷりの場面になりがちですが、高チャンのボケと鈴子さんの笑いは愛にあふれてますね。
    温かい周りの人々に恵まれるのは、みね子の人徳ですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      鈴子さんのクスクス笑い。みね子ちゃんのことは高ちゃんに一任してしまっても大丈夫という安心感が伝わってきて、本当にいい感じでしたね。

  4. ひるたま より:

    今日の前半部分=高子さんによる「研修」、そのまま飲食業(レストラン)の研修教材として使用出来そうだな~と思いながら見ていました。(^^)

    実は私自身、端くれながらも接客業に従事していますが…飲食業だけは未だに従事した経験がありません。(学生時代のアルバイトも含めて)
    子供心(?)にも何故か、飲食業は自分に不向きだと思っていました。食器とかお料理とかを落としてしまったら???という事ばかり考えてしまったものでして…!
    今日の放送で、やはり従事しなくて正解だったと確信しました。(;^_^A

    TL等の投稿を見ていると、飲食業勤務経験者の方達による「みね子ちゃんの気持ちわかる!」「頑張れ!」という書き込みが結構多数見受けられましたね。
    (ホール担当含めた飲食業のお仕事に従事されている皆様方…自分から見たら尊敬モノです)
    「何かをしなければならない。けれども…何をどうしたら良いのか全く浮かばず、頭の中が真っ白に…」
    みね子ちゃんがパニック状態に陥って固まり、泣きそうな顔になる場面…他人事とは思えなかったです。

    • ひるたま より:

      続きです。
      初日の、あれだけの時間で教える内容の情報量、かなり多いですね。(ストレートに言えば…研修内容ぶち込み過ぎ!?)
      しかもあれだけの研修後すぐに、多忙なホールだと分かっていて新人のみね子ちゃんを「ぶち込んだ」…過去には即日辞めた人もいるのかも?
      (みね子ちゃんは自身の状況が状況なので「逃げ場が無い」訳ですが)
      高子さんは自分自身が出来る訳だし、加えて新人を指導した経験が少ない可能性大でしょうから、あのような研修の仕方になったのかも?と個人的には思ったりしました。

      • 朝蔵(あさぞう) より:

        向島電機の見本品を用いての丁寧な研修と大違いでしたね。地獄の研修と呼んで差し支えないレベルです(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      オーダーの順番を決して間違えないことが自慢の鈴子さんを見て、鈴子さんに良く似た人を思い出しました。ずいぶん昔になりますが東京神保町のある定食屋。いつも異常なまでに大繁盛するそのお店のおばちゃん。オーダーの順番の記憶が常に完璧なんです。その記憶力の確かさに飲食業に携わる人の頭脳って一体どうなっているのかといつも思っていたものです。

      • ひるたま より:

        ありがとうございます。
        ところで飲食業といえば…時子ちゃんもみね子ちゃんと同じく飲食業のウェイトレスに従事している訳ですよね。(レストランと喫茶店という違いはありますが)
        時子ちゃんはスムーズに馴染めているのかな?みね子ちゃんのように大パニックに陥る事は無かったのかな?(^^)

        • 朝蔵(あさぞう) より:

          喫茶店だとお客さん一人あたりの滞在時間が長いので、ちょうどすずふり亭の夜のえいぎょ時間帯みたいにゆとりを持って接客できるかもしれませんね。

  5. よるは去った より:

    私事で恐縮ですが実は今日は定期健診で朝食抜きで人間ドッグの待ち合いで今日の回を視てました。「すずふり亭」の厨房で炎に包まれて焼き上がるハンバーグ、美味そうに揚がったエビフライ・・・・・・そんな場面を空腹を抱えて視る辛さときたら・・・・・・今日の昼飯は美味でしょう。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      よるは去ったさんの健康診断の日を狙い撃ちしたかのようなタイミングでしたね。しかも焼きあがった「バーグ」の美味しそうなことと言ったら・・・。

  6. 安ママ より:

    いや、わかっていました。
    わかってはいましたが、もうハラハラして胸が痛いです。
    誰でも最初はうまく行きませんが、正月休み明けの忙しい日が初日だなんて。
    見てるこちらまであたまが真っ白になっちゃう感じがしました。
    でも、登場人物に嫌な人はいないドラマ、高子さんのレクチャーは愛があって良かったですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      よりによって出勤初日が一番忙しい一日だったのは気の毒でしたね。でも高ちゃん、真剣に仕事を教える姿がなかなか素敵でした。適度な笑いも楽します。

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