あかね荘住人たちの休日 / ひよっこ 第68話

連続テレビ小説(朝ドラ)『ひよっこ』
2017年6月20日(火)放送
第12週 第68話「内緒話と、春の風」

『ひよっこ』第12週 第68話 あらすじと見どころ解説

昭和41年(1966年)春のある休日の昼下がり。あかね荘の住人たちとの付き合いも少しづつ慣れはじめてきたみね子は、住人たちがそれぞれ食べ物を持ち寄り一緒に食事をしようと提案しました。

みね子はすずふり亭の客からもらった間もなく発売する新製品のラーメン、早苗は岩手県の実家から送られてきた米、純一郎はお気に入りのコーヒー、そして啓介は四人で一緒に食事をする場所として自分の部屋を提供することになりました。

啓輔の部屋に集まったみね子たち四人が食事を終えると、啓輔は漫画家になる夢を語りはじめました。追い続ける夢を持っている啓輔をみね子はうらやましく思いましたが、恵まれた環境にいるはずの純一郎もまた夢を持っている啓輔をうらやんでいました。

純一郎が自分と同じ気持ち持っていたことを知り、言葉にならない不思議な感情をみね子が感じていたその時、みね子の見知らぬ青年が啓輔の部屋に飛び込んで来ました。故郷に帰ったまま東京に戻らず、夢を諦めたと思われていた啓輔の相棒の坪内祐二でした。

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midokoro
今回、純一郎くんの心の中にこれまでよりも一歩踏み込む描写があるようです。

漫画家になる夢を語る啓輔くん。そんな夢を持っていることがみね子ちゃんにはまぶしいしうらやましくもある。

しかし純一郎くんもまた、みね子ちゃんと同じ気持ちを啓輔くんに対して抱いていたのです。

『ひよっこ』第12週 第68話 今回の時代背景解説と事前発表あらすじレビュー

普通に考えたら、お金持ちの御曹司の純一郎のような立場の者こそ、三日に一度しか食べ物にありつけない啓輔くんみたいな人からうらやましがられるはずです。

ところが純一郎くんにとって、啓輔くんが夢を追う姿は憧れでした。

これは僕の憶測なのですが、佐賀県にある純一郎くんの実家の家業。純一郎くんはこの家業を継ぐことが定められているのでしょう。

定められているとまでは言わないまでも、純一郎くんのお父上は息子が家業を継いでくれることに心から期待を寄せているはずです。

でも、純一郎くんには家業の経営よりもやりたいことがある。追いたい夢がある。しかし、それは許されない。夢を持つことが夢。そんな立場にいるのでしょう。

そんな思いを胸に秘めているからこそ、純一郎くんは大学の学友とは馴染めないのかもしれません。

この時代であれば慶應大学の学生といえばいいところのお坊ちゃんばかりのはず。(現在もそれに近いものがありますが)

学友たちの多くは、それぞれの実家の家業を継ぐのが当たり前。将来は安泰だから、今は目先の楽しみにふけっていよう。

大学はそんな空気に満たされている。その空気が純一郎くんには苦痛でしかない。一方、あかね荘での暮らしは質素ながらも夢を追い続ける人々の空気が心地よい。

だからあかね荘で過ごす時間が好き。

以上は純一郎くんの心の中の妄想ですが、そんな影のあるキャラに年頃の女の子が惚れないわけがありません。

年頃の女の子とはもちろんみね子ちゃんのことです。

そろそろ恋バナがスタートでしょうか。ちなみに今週あたりからは、みね子ちゃんだけでなく他の独身キャラたちの恋バナも動き始めるのだそうです。

『ひよっこ』第12週 第68話 観賞後の感想

早苗さんが優しい女性だと考える2つの理由

早苗さんはやっぱり優しい女性なのだと認識を新たにしました。(本人はそのことを決して認めたがらないでしょうが)そう思ったポイントは以下に述べる通りです。

自分が怖がられていることを理解している

みね子ちゃんが自分を怖がっていることをしっかりと理解しているのは、相手を気遣っている何よりの証拠です。

自分が他者に与える印象に対してあまりにも無頓着な人って少なくないですが、早苗さんはそのような残念なタイプの人とは正反対の性格です。

ところで、自分が他者に与える印象をしっかりと理解している人には二種類あります。

残念な「印象」を与えることを恐れるあまり他者とのコミュニケーションが上手にとれなくなるタイプ。そして残念な「印象」を与えてしまっている事実に対して開き直るタイプ。

早苗さんは極めて珍しい後者のタイプかと思います。

『とと姉ちゃん』の仕出し弁当屋・森田屋の宗吉大将がこのタイプに近い人だったような気がします。宗吉大将も(若い頃は)見かけだけはおっかない人でした。

啓輔くん本人だけでなく啓輔くんの家族のことまで理解し記憶している

今回もまた啓輔くんに対して毒舌を吐きまくる早苗さん。その容赦のない鋭どすぎる物言いによって啓輔くんを泣かしてしまうのではないかとハラハラさせられました。

しかし、ふと気がついてしまいました。

啓輔くんが富山から上京してきてからの五年間の歩みを、まるで啓輔くんの自伝(笑)を読んだことがあるような勢いで知りつくている。

しかも年末に帰省したものの早々に帰ってきた理由。家族が啓輔くんに対して抱いている気持ちまでをも徹底的に知り尽くしている。

優しい人でなければここまで他人のことになど関心を持てるわけがありません。

それどころか啓輔くんがどのような職業なのかしら関心を持たないはず。否、啓輔くんという存在そのものにも全く関心がない。存在しないに等しい。

他者に良い意味での関心を持っているからこそ、啓輔くんのことをここまで知り尽くしているのでしょう。

でも早苗さんはそんな自分の「優しさ」を自分で認めようとはしないのでしょう。

みね子ちゃんの定刻になるはずの目覚まし時計のベルが鳴らなかったとき、それが気になってしかたがない早苗さんは自分に言い聞かせていました。

決して(みね子ちゃんを)心配しているわけではない!と。

啓輔くんが五年間も芽が出ないことについても早苗さんはきっと「決して心配しているわけではない!」と自分に言い聞かせながら、啓輔くんの夢のことを心配しているんでしょう。

追伸:ダメンズにとっては早苗さんよりもみね子ちゃんの方が怖い?

一方でみね子ちゃんはダメンズに対してはかなり手厳しい。三男くんに次いで、今回は啓輔くんまでもが二度に渡って手厳しい言葉を浴びせかけられました。

早苗さんの毒舌が優しさの照れ隠しなのに対して、みね子ちゃんのダメンズたちへの手厳しい言葉はその言葉のまま。裏も表もない。

ダメンズにとっては、早苗さんよりみね子ちゃんの方が怖い存在かも知れません。

恋のフラグが立ちかけたところで新キャラ乱入

漫画を描くことが好きで好きで、何も食べなくても漫画を描いていられる。そして藤子不二雄みたいな漫画家になりたい。

自分の大好きなことがありその大好きなことが夢だと語る啓輔くんがみね子ちゃんはうらやましい。そして以外にも純一郎くんもみね子ちゃんと同じ気持ちを抱いていた。

純一郎くんが同じことを考えていたことを知り、それまで経験したことのない感情が胸に湧いてくるみね子ちゃん。

ついに本作初(?)の恋のフラグが立ったか!と思った時に新キャラの登場です。

実は、みね子ちゃんの恋バナが本格的に始まった時に、今回のドラマの中で初登場をはたした祐二くんがみね子ちゃんの恋心にちょっかいを出してくるのかなと予想していました。

朝ドラ『まれ』で、柳楽優弥さん演じるゴン太こと大輔くんがヒロインの希ちゃんにちょっかいを出して、希ちゃんの心を揺さぶったように。

しかしその予想はハズレました。

増田明美さんが「みね子ちゃんの人生には影響しない」とバッサリ(笑)

みね子ちゃんが心を揺さぶられるどころか、啓輔くん同様にダメンズの一人としてみね子ちゃんの手厳しい言葉の洗礼を浴びることになるのかも知れません。

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23 Responses to “あかね荘住人たちの休日 / ひよっこ 第68話”

  1. GATTO より:

    こんばんは〜

    今日感心したのは、みね子さんが影響力を持つようになったことですね。これまであまり仲の良くなかった、アパートの住人たちとのランチのシェアを提案するなんて、これまでの彼女には、ちょっと考えられなかったです。

    >「みね子の人生にさほど影響は与えないと思われます」
    私は、恋バナよりも、「変人なら、もう何人もいますから」という意味にとってしまいました(爆死!)。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      > 影響は与えない

      変人に対する免疫はすでに十分すぎるほどについているから、今さら変人からの影響はもう受けない。そんなところでしょうか(笑)

  2. nori より:

    ドキドキそわそわしながら待っている富さん!なんだか憎めない可愛らしさですよね。ラーメンに乗っていた茨城からのお野菜のお裾分けは、届いた時にもちろんもらったんだろうなあ…と可笑しかったです!(笑)

    純一郎くんが持っていたコーヒーサーバー、ケメックスなんですが、昭和41年にあったとはびっくりでした!調べてみたら歴史は古いのですね。その頃日本で一般的に販売されていたかは分からなかったのですが、御曹司の純一郎くんなら持っていてもおかしくないのかもしれませんね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      ケメックスというメーカー名自体初めて聞きました。みね子ちゃんと一緒でコーヒーのことはあまり詳しくないんです(笑)

      御曹司だからこそこだわりのメーカーを密かに小道具にする。実にこころにくい演出ですね。

  3. カッチ より:

    早苗さんは確かにやさしいですね。
    みね子が目覚まし時計をかけ忘れていた時にわざわざ起こしに行くし。
    しかもみね子がやっと起きてドアを開けた時には居なくなっているし。
    シシド・カフカさんはミュージシャンとして知っていました。
    Mステーションとかでドラムを叩いて歌う姿はカッコイイと思ってました。
    デビューからずっと髪形が変わらず、最初に登場した時におでこの出ている姿新鮮で初めて見ました。

    みね子にとうとう恋バナのフラグが立ちましたね。
    純一郎くんと啓輔くんでは犬が飼い主に序列をつける様に明らかに違います。
    いづれ自分の気持ちに気付くんでしょうが、今日は邪魔者が入りましたね。
    シェアハウスのようで楽しい回でした。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      シシド・カフカさん、完全なハマリ役ですね。早苗さん役によって女優としての知名度もさらにアップするのではないでしょうか。

  4. キヨコ より:

    本日、ひよっこ公式HPで「あかね荘」の特集が公開されました。
    富さんの(プレッシャーかけまくりの)貼り紙は他にもたくさんあるそうです。

    啓輔君、時折棒読み風に、「ガーン!」とか「ズーン・・・」って、しゃべるんですが、彼の背中越しにマンガの擬音文字や背景が浮かんで見えるのは私だけ・・・ですよね。
    「漫画家(?)」だから、あえてそんな風にしゃべってるのかな?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      > マンガの擬音文字

      なるほど!一種の職業病というやつでしょうか。擬音語が啓輔くんの口から出るたびに彼はボキャブラリーが少ないのかなと思ってましたが、そうではないですね。職業がらこうなってしまうわけですね。

  5. ひるたま より:

    「お金使い過ぎて苦しいから」
    早苗さんは被服費に結構お金をかけていそうだな~と感じました。
    部屋の中には洋服や靴が所狭し(?)と並んでいる様子ですし。
    そして、みね子ちゃんが持つラーメンの袋を見て、「うーん、それ初めて見る」…新しいもの、流行りの物にも結構敏感でいらっしゃいそうですね。(^^)

    その早苗さんがお米を研いでいる途中、いきなりカラスの鳴き声が聞こえて来て…結構インパクト強かったです。(^^;)
    (なお余談ながら…調べた所、シシド・カフカさんの芸名「カフカ」はチェコ語でコクマルガラス(カラスの一種)の事を指すとか^^;)

    啓輔くんの事を「毒舌」を交えて語った(?)早苗さんですが…啓輔くんの「漫画描くのが好きでたまらない…」のくだりには決して否定語を浴びせず、うんうんと頷きながら聴き入っていた様子が印象的でした。

    ところで、今日初登場した祐二くんの発言「啓輔ん彼女け!?」の発言に対して何故かみね子ちゃんがムッとした表情を見せていましたが…啓輔くんはタイプではない?(^^;)

    「老人を大切に」の他にも、あかね荘全体を見渡すと結構複数貼り紙がある様子ですね…それも「富」のハンコ付きで。
    ドラマだから面白く見ちゃっていますが、実際に身近に居たらちょっと……ですね、富さんは。(;^_^A

    • ひるたま より:

      続きです。
      「みね子の人生にさほど影響は与えないと思われます」
      増田さんのナレーションで呆気無く‘ぶった切られた’祐二くん…!f^o^;

      間違いなく絡むであろう秀俊くん・純一郎くんはともかく、歳がさほど違わないであろう柏木堂の‘御曹司’ヤスハルくんにさえも「ぶった切る」ようなナレーションは付かなったのに。
      祐二くんが些か気の毒ですね。(^0^;)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      カラスの鳴き声にはそんなネタが含まれていたんですか!てっきり、おっかないお姉さんつながりで『ごちそうさん』の和枝姉さんへのオマージュとばかり思ってました。和枝姉さんの登場場面でもカラスがよく泣いてましたからね。

  6. ジョーズ より:

    私も、早苗さんの優しさにほっこりしていました。
    特に、サスペンス調のBGMで推理(笑)を披露し、啓輔君が夢を語った後、一人「ふぅうん」と頷いていましたよね。

    でも、乙女寮ロスを感じないほどの濃厚キャラのオンパレードで楽しみな朝が続きますね🎵

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      > 乙女寮ロスを感じない

      言われてみれば、あれほど心配だった乙女ちゃんたちのロスに陥っていない。乙女ロスという言葉そのものすら忘れていたほどです。

  7. ゆうのしん より:

    こんにちは!お久しぶりです ひよっこ また面白くなってきましたね! 最近 今日の放送も含めて、早苗さん役の シシド・カフカさんが最高です!他局のスカっとジャパンという番組で 好演されており 注目していましたが、あの独特のキャラクターは スカっとと同じで よくはまってますね! 脚本の岡田さんは あのキャラを意識して脚本書いてられるんでしょうか?  とにかく ここ最近の外せないキャラ登場で ますます毎回放送が楽しみです! ではまた!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      お久しぶりです!

      シシド・カフカさん、本当に楽しすぎます。単なるおっかないお姉さんにとどまらない奥の深さが魅力です。

  8. まっくす より:

    みね子が会ったという次期総理大臣候補の偉そうな人、どうも総理大臣にはなれそうにないです。この年あの佐藤栄作氏が総理大臣でその後長期政権を打ち立てますからね^^もっとも泣きべそで喧嘩に弱くて同級生の鈴子さんにいつも助けられてたというだけで、総理大臣にはなれそうにありません^^

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      自称「候補」かも知れませんね。大風呂敷を広げるだけなら弱虫にもできますから(笑)

  9. よるは去った より:

    「老人を大切に 富」こういうのを手回しが良いと言うのでしょうか?台所の様子を伺う態が何とも。昨日の富「小包は来ないわね・・・・・。」も含めて、何であの大家さんに限って何故か憎めないのは私だけ? 話は私事に変わって恐縮ですが、私は年齢と共に最近の音楽にはマスマス疎くなって・・・・・元々この十数年の間に桑田佳祐先生の良さがわかって来たレベルなんですけど・・・・・・早苗さん役のシシドカフカちゃんのことネットで調べて肩書が「女優・モデル」はあの素晴らしい美貌とスタイルからして「まあそうだろうな」でしたけど「ドラマー」の肩書は「!?」でした。(疎さ加減のグレードはどのくらいなもんでしょう?) あのちょっと前の時代なら「嵐を呼ぶ女」?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      Youtubeで「シシド・カフカ プリッツ」と検索してみてください。『嵐を呼ぶ女』映像がいっぱい出てきますよ。

      • ひるたま より:

        こんにちは。横入り失礼します。
        某動画サイトで「プリッツ」CMメイキングの様子も拝見しました。
        シシド・カフカさん、良い意味で「早苗さん」のイメージと異なる可愛らしい一面も見せて下さっていたのが印象的でした。(^^)

      • よるは去った より:

        You Tube 見てきました。「♪プリプリプリッツ~」確かに「嵐を呼ぶ女」ですね。ドラマの中で早苗ちゃんが「ハラペコ」とぼやくシーンがあったら、「ウケ狙い」?或いはもう出てきたのに私が気づいてないだけとか?

        • よるは去った より:

          ひるたまさんありがとうございます。是非その童画を検索して見てみましょう。今、BS での再放送視てますが、みね子「お腹すいた~。」のセリフはあったけど、早苗ちゃんの「ハラペコ」のセリフはありませんでしたな。ま、変な期待しない方がいっか?

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