みね子の悩みを知る早苗 / ひよっこ 第74話

連続テレビ小説(朝ドラ)『ひよっこ』
2017年6月27日(火)放送
第13週 第74話「ビートルズがやって来る」

『ひよっこ』第13週 第74話 あらすじと見どころ解説

実が失踪した当日に何があったのか。綿引から話を聞かされたみね子と美代子は電話を借りてそのことを話し合いました。その時、みね子が美代子と話し込むその話の内容を偶然に聞いてしまった人物がいました。あかね荘の住人たちです。

みね子の父親が行方不明になっている。そのことを初めて知った早苗は急に怒り出し、祐二と啓輔を困惑させました。しかし純一郎だけは早苗の気持ちをすぐに察しました。友達にも関わらず大事なことを隠していたことを早苗は怒っていたのです。

早苗にみね子も言い返しました。自分はかわいそうな女の子と思われたくない。ここでは普通の女の子でいたいのだと。早苗を言い負かしたみね子は、あかね荘の住人たちに初めてこれまでのすべてを語って聞かせました。

同じ頃、実のことを知らされた宗男が谷田部家にやってきました。宗男は谷田部で偶然読んだ新聞の記事に興奮し始めます。その直後、宗男からみね子に宛てて電報が届きました。みね子が恐る恐る開いた電報にはこう記されていました。

「ビートルズガヤッテクル」

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midokoro

毒舌家の早苗さんが実はとても優しい人であることは、みね子ちゃんが目覚まし時計をセットし忘れたある日の出来事を通じて視聴者には伝わっていました。

純一郎くんもうすうすそのことに気づいていた様子です。

一方、みね子ちゃんだけはまだ早苗さんの真の姿を知りません。その早苗さんの優しさを今回はじめてみね子ちゃんは知ることになるのでしょうか。

『ひよっこ』第13週 第74話 今回の時代背景解説と事前発表あらすじレビュー

自分は農家で生まれたから朝には強いと大きな勘違いをしているみね子ちゃんは、実は朝に弱く目覚まし時計のベルをなかなか止めることができません。

その音に叩き起こされる早苗さんは、その目覚まし時計のベルの音の有無に反応するようになってしまいました。

何故、その音に反応するのか。

毒舌家の見た目からはにわかに信じがたいことですが、早苗さんは他の誰よりも身近な人のことを大事に考え、時には心配する人なのでしょう。

その心配性が炸裂したのがあの目覚まし時計の場面。

みね子ちゃんの目覚まし時計がならない。いつもなら目覚まし時計がなるはずの時間なのにベルの音が聞こえて来ない。

みね子ちゃんの身の上に何か起こったのではないか。

身内を心配するレベルでみね子ちゃんを案じる早苗さんの、落ち着きを完全に失った姿は見ていて痛々しいほどでした。(そしてその痛々しさがとっても笑えました)

早苗さんの毒舌も、実はその心配性が強いあまりに言葉が過ぎてしまうのが原因なのかも知れません。

だとすれば、過去にお見合いで早苗さんをフった38人の男性は、これ以上望めないほど心優しい女性との出会いを逃していたことになります。

その38人の男性の選択が幸運だったのか不幸だったのか、今回あたりではっきりするのではないでしょうか。早苗さんの本当の姿が描かれることで。

ドラマの中での早苗さんの最大の見せ場の一つのはじまりです。

『ひよっこ』第13週 第74話 観賞後の感想

「早苗ちゃんの田舎から。不味くはないでしょ?」

昨日以上に富さんに泣かされました。

立ち聴きしているあかね荘の面々すらもがみね子ちゃんの電話の内容を察してしまうくらいなのだから、みね子ちゃんの真正面にいる富さんが電話の内容がわからないわけがありません。まして美代子さんのただならぬ様子の声も電話を通して聞いたはずです。

さらにこれは憶測ですが、鈴子さんと親しい富さんのこと。みね子ちゃんの事情を鈴子さんから少しは聞いているかも知れません。

仮に鈴子さんから聞いていたとして、ではなぜおしゃべりで住人たちの秘密を次々に暴露する富さんが、みね子ちゃんの一件については他の住人たちにしゃべらなかったのかと言う疑問もわいてきます。

それについては僕はこう考えています。

富さんは大人です。誰よりも大人です。酸いも甘いも嚙み分けてきた筋金入りの大人です。他人に言いふらしていいことと悪いことをわきまえているんでしょう。

さて、前置きが長くなりましたが、少なくとも富さんはみね子ちゃんの身の上に起こったことがただならぬことであることを理解しました。

みね子ちゃんのつら過ぎる胸中も理解しました。

そして受話器を置いたみね子ちゃんに寄りそう富さんが、みね子ちゃんに何かを言うのかと注意して観ていたらこれが何も言わない。

ただ「ずんだ餅」をみね子ちゃんに食べさせただけです。

そして「早苗ちゃんの田舎から、不味くはないでしょ?」と一言添えただけ。

早苗さんにはいい迷惑でしたが、みね子ちゃんのつらい心を甘いものだけで癒して余計な言葉を一言も言わない富さん。

その心づかいに泣かされました。

心が深く傷ついて悲しんでいる人の癒し方のお手本のような富さんの心づかい場面でした。

「なんか楽しいことがあるといいね、みね子にも」

落ち込むみね子ちゃんを案じる鈴子さんが省吾さんに言いました。

「なんか楽しいことがあるといいね、みね子にも」

鈴子さんが言った「楽しいこと」ってもしかすると恋?と思わずにはいられないような映像が、この鈴子さんのセリフの直前に入っていたのを僕は見逃しませんでした。

それは最後まですずふり亭の後片付けをした秀俊くんが店の裏口の扉を閉める場面です。

扉を閉めて鍵をかけ、秀俊くんが振り返って見上げたその視線の先には窓から明かりがもれているあかね荘。その中ではみね子ちゃんが暮らしています。

純一郎くんや綿引くんと比べると、みね子ちゃんへのアプローチがやや地味めに演出されることの多い秀俊くんですが、いつもの「地味め」を超える秀俊くんにしては珍しいアプローチにハッとさせられました。

その直後の鈴子さんのセリフです。

「なんか楽しいことがあるといいね、みね子にも」

ちょっとネタバレになりますが、この先で純一郎くんとの恋バナが展開するのはほぼ間違いなさそうです。純一郎くんのキャスティンが発表された頃からアナウンスされていたくらいですから。

綿引くんについても、乙女寮時代にみね子ちゃんと綿引くんが喫茶店に通いクリームソーダを何度か注文したエピソードが描かれた週の、当初発表されていたサブタイトルは「クリームソーダと恋?」です。ここでも「恋」が暗示されていました。

そんな中、秀俊くんだけはこれまでフラグめいたものが何一つありませんでした。

でも、今回のドラマの中で描かれた秀俊くんがみね子ちゃんが暮らすあかね荘を見上げるあの場面。秀俊くんについても、ついに何かのフラグが立ったような気がします。

おまけに鈴子さんのあのセリフです。

今回のフラグらしきもの。回収されるとしたらまだまだ先のような気もしますが、後々になってそのフラグ効果がジワジワと効いて来るかもしれません。

「なんだかアヒルみたいですね」

「わ!わ!わ!」

次週は宗男おじさん週です。そしておっかない嫁・滋子さん週でもあります。ついにそのフラグが立ちました。

茂じいちゃんが宗男おじさんに言いました。

「滋子さんはいい嫁だ」

怖い嫁とばかり言われ続けてきた滋子さんの肯定評価コメント。もしかするとドラマの中で初登場ではないでしょうか。

そして、父ちゃんが言うならそうなのだろうと、宗男おじさんも肯定評価を認めました。おまけに「あいつ、体もでっかいが器もでっかいところがある」と一言だけ言い添えて。

その後に「おっかないけど」を付け加えることも忘れませんでしたが(笑)

いよいよ次週には回収されるこれまで謎に包まれていた宗男おじさんと滋子さんの夫婦関係。かなり泣ける回収場面になるみたいです。

明日から翌週にかけて、宗男おじさんから目が離せません。

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コメント

  1. まっくす より:

    早苗「それで おとうちゃん 見つからなかったら あんたどうするの?」
    みね子「そんなのわがんねぇけども、25歳くらいになったら、ずーと25歳って言い張ろうかな?」って言えばおもしろいのに^^

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      それを言ってしまったら、二人は心からわかりあえるか、それとも完全に仲違いするか。どちらかしか道は残りませんね(笑)

  2. GATTO より:

    こんばんは〜

    今日は、イケメン3人を客観的に比べてみたいと思います。

    まず、みね子さんとの恋バナで一番不利なのは、島谷さんでしょう。最後は佐賀に帰らなければなりません。早く実さんが見つからないと、みね子さんが東京を離れることができませんので。
    もっとも、不利だからこそ恋も燃え上がるかもしれませんし、案外早苗さんがみね子さんに「佐賀でもどこでも行ってこい。幸せになってこい。お父さんは私がさがしてやる」なんて言って、背中を押してあげることも考えられますが。

    秀さんは、島谷さんよりもはるかに有利です。ずっと東京に居られます。同じ職場で毎日、島谷さんより少し長い時間会っていることも。内気さを克服しさえすれば。

    客観的に見たら、綿引さんが一番有利ではないか?と思います。島谷さんと秀さんは友人なので、互いの気持ちに気づくと、とてもやりにくい。下手をすれば、相手の幸せを考えるあまり、互いに譲り合ってしまうことも考えられます。
    しかし、綿引さんは一度秀さんに会っただけで、ライバルたちと交友関係がない、これは気楽です。
    お父さんをさがすにも有利だし、見つかった場合は、一緒に茨城で暮らすことができます。ただ、見つからないことに責任を感じ過ぎないことが条件です。

    3人について、私の好き嫌いはありませんが、しいて言えば秀さんですね。元治さんの喜ぶ様子が見たいので(笑)。口を菱形にして、白い歯を見せ、「やったなあ、秀!良かったなあ、みね子‼︎ おめでとうー!!!」なんて、目に浮かぶようです(爆)。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      元治さんが喜ぶ姿から逆算してヒデくん落着説に期待する。優しさたっぷりの発想ですね。実際、元治さん他の誰よりも喜んでくれるでしょうね。元治さんがみね子ちゃんにさりげなく気を使っているのも、ヒデくんの気持ちを知った上でのことなのかもです。

  3. ぽんた より:

    初めてのコメントです。おじゃまします。富さんいいキャラですね。酸いも甘いも…何となく分かるなあ。ちなみに、みね子ちゃんがすずふり亭に初めて訪れた時、案内したのが秀俊でした。その頃から、何気にフラグが立っているように思ってました。いちいち何でもない場面で、やたら秀俊君が使われるような気がしてましたが、どうでしょうか。。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      初コメントありがとうございます。

      振り返ってみると、ヒデくんは他の二人のイケメンよりもフラグを感じさせるものが一番たくさん仕込まれてますね。それよりも何よりも接点が一番多いというのは圧倒的な強みです。

  4. ゆうママ より:

    いつも楽しく読ませていただいています。
    ひよっこはとてもほのぼととして、あたたかくて大好きです。
    今日のひでくん。
    私もひょっとしたら…なんて思ってしまいました❗綿引さんも、島谷くんも素敵なんですけどね。みねこちゃんが幸せになりますように。それを祈るばかりです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      ヒデくんが独立してお店を持ち、みね子ちゃんが支える。そんな展開が見えてきましたね。

  5. しばいぬ より:

    今回見ると最終的にはヒデ君とくっつくのかなあとなんとなく思いました。
    ヒロインと同じ職場という意味ありげな位置に配置されながらもわざわざナレーションで恋愛等々言わないところがちょっと怪しいというか(笑)
    そして言われないながらもみね子がピンチの時にはサラッと助けますし、初期から意味ありげにみね子へ視線送ったりしてたのが余計に。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      みね子ちゃんの入店が決まったとき、ヒデくんがホールに入るのは誰でも良かったとみね子ちゃんに対してずいぶんなことを言いましたが、あれはもしかすると照れ隠しだったのかも知れませんね。

  6. もんすけ より:

    富さんが口まで運んでくれた「ずんだ餅」。
    それを素直に口を開けて食べるみね子ちゃん。
    「不味くはないでしょ?」の台詞にはやられました。

    「美味しいでしょ?」でも「甘いでしょ?」でもなく。
    今はどんな美味しい物でも、心が悲しみや不安でいっぱいであれば味すらしないもの。それも承知のうえでの言葉。
    きっと富さん自身も悲しみや苦しみを越えてきたでしょうし、たくさんのお客さんたちの心の傷を見てき、気遣ってきたからこそ芸者さんのトップにもなったのでしょうね。そして、あかね荘でも心ならずも立ち去っていった住人達の後ろ姿を見送ったこともあったのでしょう。

    そういえば、愛子さんも「ほれ、ほれ!」といって、乙女寮のみんなにお菓子を口に入れてくれましたっけ。
    温かい大人の仕草と労わりが心にジーンと沁みます。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      > 芸者さんのトップ

      同感です。富さんが人気ナンバーワンの芸者さんになれたと心から確信できた場面です。普段は手強い存在ですが、いざという時は心強い存在ですね。

  7. ひるたま より:

    富さんがみね子ちゃんにずんだもち(特に説明されませんでしたが、見た目から「ずんだもち」でしょう)を「アーン」して食べさせてあげた場面…向島電機時代に愛子さんが甘納豆を食べさせてあげた場面と連動(?)しているような??(^^)
    「まずくはないでしょ?」…富さん、ほんのちょっとスパイスが強かったような…?いかにも富さんらしいかもしれませんが。(^^;)

    「この広い東京で捜して会える確率は低いと思う…でも、この2人が売れるよりかは可能性というか…確率は高いんじゃないか?」
    漫画家(?)2人組が、早苗さんの言葉をまるで他人事のように笑顔さえ浮かべて聞いていたように私には見えたのですが…もう少し危機感持ちなよ!って一瞬思っちゃいました。(もっとも、危機感持つ位ならば今頃せめてアルバイト位はしているかな?)
    以前にも他の方がコメントされていましたが…2人共アパートに引きこもってばかりいないでもう少し外に出ればきっと「ネタ」も見つかる事でしょうね…余計なお世話ですが。(;^_^A

    今作は劇伴(そして警報音も!)が絶妙に使用されているな~と、毎日見ながら感じています。宮川彬良さん、良い意味で「遊んで」いらっしゃいますね。(^o^)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      「アーン」で思い出したのは『ちりとてちん』の1シーンです。草若師匠が暖かいお茶で冷えた心を温めるみたいなことを言いましたが、その時はセリフの意味するところが今一つわかりませんでした。今回の「アーン」を見て、これのことだったのかと遅ればせながらやっと理解できました。

  8. まるこ より:

    富さんのあーん、は愛子さんのあーん、と同じですね。辛い時悲しい時、年上の女性にあんなことされたら、お母さんみたいで安心するし泣きそうになる。2人とも絶妙のタイミングでそれをしてあげられる、素敵な大人だなあと思いました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      悲しい時は余計な言葉よりも「あーん」。悲しさを癒すツボを心得た二人の女性、本当に素敵です。

  9. 一馬 より:

    ほどなくして島谷さんとの恋に発展しそうですね。ただ今後のネタバレと(17週のネタバレを拝見しました)キャッチコピーの切ない恋を糧にしてひよっこから大人へと成長するを見ると島谷さんとは…と何となく思ってしまいました。
    余談ですがどうやら世の女性陣には島谷さん、綿引さん、ヒデくん3人の中でヒデくんが一番人気の様子らしいです(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      今回、女性たちの間では一番人気の秀俊くんがもしかすると・・・というフラグが立ちましたね。

  10. 安ママ より:

    島谷くんの指摘通り、早苗さんはみね子ちゃんが気になって仕方ないんですね。それで、何も相談してくれないことに腹立って、でもあんな言い方しか出来なくて。
    それは意図したことなのかどうかはわかりませんが、そのめんどくささにみね子ちゃんが大声で反発して、心の中のモヤモヤが噴出出来ました。優しく慰められたらまた心に蓋をして我慢しちゃいますもんね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      友達になったのに何も言ってくれないから怒っている。純一郎くんから図星を刺された格好の早苗さんですが、意外にも素直に認めましたね。みね子ちゃんに言い負かされた時も、言葉には出さないまでも敗北を認めたし。この素直さ、みね子ちゃんも理解したのではないでしょうか。

  11. よるは去った より:

    早苗「このままお父さん見つかんなかったとして・・・・・あんたこのままでずっと生きていくの・・・・・?」みね子「そんなのわがんねえです・・・・・・。」恐らくは考えるゆとりすらなかったでしょうね。鈴子「何が良いことあるといいねえ。みね子にも。」は周囲の誰もが思ってルんじゃないですかね。宗男「ワワワワワ・・・・・・。」いよいよ英国の「甲虫軍団」襲来!?以前の回でみね子ちゃんが想像しているあの人たちの図柄を想い出して吹いてしまいました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      今回、宗男おじさんの電報を読んだみね子ちゃんが真っ先に思い浮かべたのは、やっぱりカブトムシ・コスプレの四人組でしょうか?(笑)