笑って生きると決めた訳 / ひよっこ 第80話

2017年7月4日(火)放送『ひよっこ』第14週

あらすじと見どころ解説

大量の弁当の注文を受けてしまった柏木堂が大変な状況にあることを耳にした宗男も、赤坂商店街の面々と一緒に赤飯づくりを手伝うことになりました。しかも、宗男はあかね荘の住人たちをもその手伝いに巻き込みました。

赤飯を炊くまでの準備がすべて整い赤飯が炊き上がるまでの休憩時間に、省吾は宗男に尋ねました。どこの戦地に行ったのか。かつて敵国として戦ったこともある国の国旗を、何故わざわざバイクに掲げているのかと。

宗男は省吾の質問に答えました。宗男は凄惨な戦いとして知られるインパール作戦の数少ない生き残りの一人でした。そして従軍中、宗男は常に自分は死ぬと思いながら毎日を過ごしていました。実際、戦友たちのほとんどは次々と命を落としていたのです。

そんなある日の夜。宗男は敵地の偵察を命じられました。宗男はそこで英国兵と対峙。しかしその英国兵は宗男に笑顔を見せるとその場を立ち去って行きました。命拾いした宗男は、拾った命を大事にし笑いながら生きて行こうとその日から決めたのです。

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見どころはここ♪

赤坂商店街の面々とあかね荘の住人たち。

近くに住んでいながら、これまでバラバラにしか描かれなった登場人物たちが宗男おじさんの明るすぎるその人がらによって一つにまとまります。

そして待ちに待った宗男おじさんが「笑って生きてゆく」と覚悟を決めたその話も、ようやく今回のドラマの中で明かされることになるようです。

『ひよっこ』第14週 第80話 今回の時代背景解説と事前発表あらすじレビュー

連続テレビ小説(朝ドラ)『ひよっこ』
2017年7月4日(火)放送
第14週 第80話「俺は笑って生きてっとう!」

宗男おじさんを赤坂の人々を巻き込むことにより、赤坂の面々はきっと宗男おじさんから大きな影響を受けるに違いない。そう僕は予想というか期待しています。

事前に発表された情報ではまだ詳細は明らかになっていないので、これはあくまでも期待なのですが、宗男おじさんからの影響を受ける面々の中でも僕は特にヤスハルくんと早苗さんの反応。二人が宗男おじさんからどのような影響を受けるのかが楽しみでなりません。

ヤスハルくんはたった一人で歌を歌っている時以外はいつも暗い表情しか浮かべていません。宗男おじさんの生き様とは完璧なまでに正反対です。

そんなヤスハルくんの家の大ピンチを宗男おじさんが救うのだから、宗男おじさんとヤスハルくんの交流がないわけがない。

ワケありな人生を歩んで来たせいなのか、滅多やたらと笑顔を見せないヤスハルくん。一方でワケありな体験がきっかけになって笑って生きると心に決めた宗男おじさん。

この正反対な二人が出会うとき、一体どんなことが起こるのか。この場面、今回、そして今週の最大の見どころの一つかも知れませんね。

そしてもう一人、宗男おじさんから影響を受けることを期待しているのは早苗さん。

本当は誰よりも優しいくせにどうしたわけか自分に素直になれない早苗さん。一方、自分に素直に生きる宗男おじさん。

もう一組の正反対のタイプの人物どうしの出会い。こちらからも目が離せません。

そして今週の核となるのが「俺は笑って生きてっとう!」と決めた宗男おじさんの過去の秘密。宗男おじさんファンにはたまらない回となりそうです。

『ひよっこ』第14週 第80話 観賞後の感想

宗男おじさんが秘密基地で口にした言葉。「これで俺の戦争が終わる」。宗男おじさんにとっての「俺の戦争」に感涙です。

笑って生きる覚悟

宗男おじさんがインパール作戦に従軍していた事実には真剣に驚きました。僕もこの戦いがどのようなものだったのか、本で読んだことがありますので。

宗男おじさんが戦後20年以上経った今でもなお、戦場の悪夢にうなされるのも無理はないと納得せずにはいられない宗男おじさんのまさかの過去でした。

しかし、宗男おじさんが「笑って生きてゆく」と覚悟を固めたのも、この度のビートルズ来日公演で「俺の戦争」を終わらせようとしたのも、過去を振り返るためではなくあくまでも未来だけを見つめるためでした。

宗男おじさんが戦地で偵察に出されて英国兵と対峙したその瞬間、宗男おじさんは自分は間違いなく死ぬと思った・・・というよりも死んだも同然くらいに考えたかと思います。

もともと、来る日も来る日も今日は死ぬかも知れない。そう考え続けてきた宗男おじさんです。明日にも命があるなどとは想像もできない極限状態の中、敵兵と対峙したら生きる望みなど持てるわけがありません。

宗男おじさんの中では、あの瞬間に一旦自分は死んだと思っているのかも知れません。

だからある意味、あの瞬間以降の命は新しい命。あの瞬間以降の宗男おじさんは新しい宗男おじさんとも言えます。

英国兵と対峙するまでの明日の自分などもういないと考え続けていた宗男おじさんは心の中で死んでしまい、明日の自分を信じられるようになった新しい宗男おじさんが心の中に生まれた。

しかも新しい宗男おじさんは、英国兵の笑顔のよって「笑って生きる」という未来に向けてのテーマまで持つに至った。宗男おじさん「笑って生きる」覚悟とは過去の自分との決別というよりは、未来の自分との約束です。

人が住んでいるところならいいところに違いない。いつも物事の明るい面、良い面ばかりを見ているいかにも宗男おじさん覚悟です。しびれました。

俺の戦争

戦場で対峙した英国兵が笑顔を浮かべたのを見て、宗男おじさんはそれが悔しかったと言いました。しかも二度までも悔しかったと口にしました。

この悔しい思いが宗男おじさんの「俺の戦争」なのでしょうか。

では一体、宗男おじさんは何がそんなに悔しかったのか。明日を信じる覚悟において自分は負けている。それが悔しかったのかも知れません。

そして戦後20年間。その時の敗北感との戦いが「俺の戦争」だったような気がします。この敗北感とは戦争の敗北感ではなく、未来を信じて生きる力の敗北感。

20年間、宗男おじさんは「笑って生きる」を貫き通し、ようやく自信を持ちました。あの時の英国兵と互角か自分が勝てるくらい未来を信じて生きる力を、宗男おじさんは鍛え上げてきました。

そのことを英国兵=英国=ビートルズに伝えて、自分はもう敗者ではない。そう宣言することが「俺の戦争を終わらせる」ことだったのかな、とブログ主は考えました。

まとめ

宗男おじさんの体験と、そこから生まれた哲学。あまりにも深すぎて考えがまとまりませんでした。今回のレビューは支離滅裂で読みにくいかと思います。申し訳ありません。

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コメント

  1. KBC より:

    宗男の元所属部隊は陸軍第33師団隷下の水戸衛戍歩兵第213連隊というコトですね。
    第15軍隷下にて“愚将”牟田口の浅慮極まりない指揮により多大なる犠牲を強いられた無謀の極みとも言えるインパール作戦。
    そんな作戦に従事させられた悲運の連隊所属の兵士であった宗男。
    史実に沿わせて脚本化し、更には史実同時期に合わせた放映のタイミング。この朝ドラは完成度が高いです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      本当にひどい作戦でした。「作」というもの作りに通じる尊い文字を使いたくないほどのひどいものでした。そんなところに宗男おじさんがいたと知って、半日ほど思考が停止してしまいました。

  2. ひるたま より:

    「確かに俺は、あいづのおがげで生きてんのがもしんねぇけど…あいづだって、俺のおがげで生きてるって考え方もあっぺ?」
    宗男さんのセリフを聞きながら…前作『べっぴんさん』の一場面を思い出しました。
    知らないうちに明美ちゃんを傷つけてしまっていたと嘆くすみれちゃんに対して喜代さんが言ったセリフ
    「その逆もある。気づかないうちに(相手を)喜ばせていることもある」
    …喜代さんと宗男叔父ちゃん、キャラは全く異なりますが。(^^;)

    ところで。
    赤飯弁当を提案したのはヤスハルくん…でしたよね。
    ヤスハルくん、提案した事を後悔しているのか、はてまた皆の違う一面を見られて内心では嬉しく感じているのか(彼の事なので、喜怒哀楽の特に‘喜’はあまり表に出さなそうですけれども)…個人的には後者であって欲しいです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      ヤスハルくん、赤飯づくりの休憩時間にみなさんに対して張り切って気を使っていたので、彼なりに喜んでいるのかなと思ってます。(そう願いたいです)

  3. nori より:

    今日の回は胸がいっぱいで、夜のBSで何度も見直し、朝蔵さんの感想を何度も読んで自分の中に落とし込みました。宗男さんは大好きなキャラクターですが、予想を遥かに超えた人でした。壮絶な体験を乗り越えて、自分も周りの人たちも笑顔にしてきた宗男さんの強さと優しさと大きさがしみました。忘れられない回になりそうです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      宗男おじさん、ただ者ではないですね。それなのに変なおじさんのポジションに喜んで立っているところがまた大きい人だなと思います。

  4. こひた より:

    泣けた・・・

    これからこんな日が続くんだろうな

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      > これからこんな日

      後半に入りましたからね。これが続くのだと思います。

  5. GATTO より:

    こんばんは。

    いや、全然支離滅裂じゃないですよ。これだけ凄い話をよくまとめてくれたな、と思います。

    宗男おじさんのお話について、私ごときが何を書いても興醒めになるばかりですね。

    やはり印象に残るのは、元治さんと純一郎さんの表情です。元治さんは泣きそう・・・というか、完全に泣いていましたね。純一郎さんは、憧れの人でも見るような顔でした。この二人と宗男おじさんとの関係がどうなるか楽しみです。

    それと、リアル・タイムで聞いたビートルズについての謎かけです。「ビートルズとかけて、トイレット・ペーパーととく。そのこころは・・・

    ・・・かみ(髪、紙)が長い」

    まぁ、今見たら、そんなに長くもありませんが。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      『ごちそうさん』から一日も欠かさず朝ドラを観ていますが、ここまで思考が止まってしまったのは初めてでした。

      > 元治さんは泣きそう

      元治さん、あれだけ泣いていたので宗男おじさんへの認識をこれで改めるきっかけになるのかなと期待していたら、宗男おじさんが元治さんにまさかの本気キック。元の木阿弥に直行でした(笑)

  6. たこやき より:

    こんにちは。

    まさかの、まさかの最前線でした。
    わたしも考えがまとまりません。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      インパールという言葉。刺激が強すぎましたね。しばし思考が停止しました。

  7. 朝蔵さん、今日の宗男さんの話は、どっしりときましたね。たやすく語ってはいけないように思いました。だから、こどものみね子には話さなかった。これは、私たち視聴者にも言えることで、ある程度のレベルを要求する話でしたね。

    私もうまくまとまりません。朝蔵さんのまとめを読んで、なるほど、と思いました。でも、まだ、ゆっくりと心に温めていこうと思います。そのくらい、重い話でした。

    ひよっこは、すごいドラマだなー。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      たしかにまだ子供だったみね子ちゃんには話せなかったかも。今のみね子ちゃんにもまだ難しかったかもしれないくらいです。今後の展開の中で宗男おじさんの話がジワジワと効いてきそうですね。

  8. 安ママ より:

    今日は覚悟していましたが、やっぱり泣かされました。
    変なおじさんの深みを感じましたね。
    元治さんがまた泣きじゃくってるのも胸キュンですよね。
    でも、そこからお笑いコンビに持ってくる辺りの切り替えもさすがです。
    涙が笑いに変わっても、静かに感動が染みわたりました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      宗男おじさん、元治さんのことを本気で蹴っ飛ばしましたね。しかもなんだかアドリブっぽい。息の合った二人の絶妙な掛け合いでした。

  9. もんすけ より:

    「そうだったんだ」とか「わかったよ」とか、なんの返す言葉もなく、宗男おじさんの告白をじっと聞く赤坂商店街の面々。
    返す言葉も見つからない程の、過酷な経験談と告白だったというのが本当のところだったのかもしれないけれど、優しく温かく、宗男おじさんが今、目の前に生きていることを静かに喜んでいる雰囲気。
    戦争体験者は自分の体験を重ねあわせ、戦後生まれの若者達は、自分の知らない戦争体験を実感をもって聞いていたのでしょうね。

    「死ぬまで生きるんだな」
    当たり前のことかもしれないけれど、ハッとするような、あまりにも重い言葉。
    炊き上がりのお赤飯の湯気の向こうに、笑って、泣いて、おしゃべりして、働いて、ご飯を食べて。誰一人として、まったく悩みのない人はいないけれど、普通の暮しを淡々と、大事に営んでいる姿にほろっと来てしまいました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      > 死ぬまで生きるんだな

      日頃から普通に使っているような言葉だけの組み合わせで、極限状態をこれほどまでに的確を表現できることに驚きました。

  10. よるは去った より:

    今回は色々な意味で永久保存版にしておきたいですね。赤飯に関してレトルト食品も含めて「店で買えるのが普通になってしまった現代において蒸かし方をキチンとわかっている人はどのくらいいるのでしょうかね。省吾「インパール?一番酷い戦いかあったところだな?イギリスと・・・・・。」竹山道雄先生の「ビルマの竪琴」の舞台背景になった戦いでしたかね?宗男「俺な・・・・・悔しくてさ。俺笑うことできなかったから・・・・・。」 笑うゆとりなんてなかったでしょうにね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      > インパール?

      あの当時のあの世代の人たちはこの言葉を聞いただけで、そこで何が起こったのか共通言語として理解していたんですね。

  11. ひるたま より:

    本放送終了後に検索して、インパール作戦と茨城県の関係を初めて知りました。(茨城生まれ育ち、現在も住んでいるにも関わらず、恥ずかしながらこの度初めて知った次第です…こんなに密接な関係にあったとは!!)
    しかも、インパール作戦終了(失敗)の時期(7月上旬…諸説入り乱れている印象ですが)にこのエピソードを持って来るとは!…ビートルズ来日時期に合わせた事といい、よく練られたとしか言い様が無い脚本ですね。

    「オレは笑って生きてっとー!!」
    宗男さん、ビートルズに対してもでしょうけれどそれ以上に、見逃してくれた「彼」に対して叫んだ(叫びたい)のでしょう。そして「彼」も宗男さんに対して同じ気持ちを抱いている事を祈りたいです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      ドラマの中でインパールの行軍の映像がちょっとだけ紹介されましたが、皆さん、本当に若い青年ばかりで・・・胸が痛みます。

  12. ぷん より:

    元治さんの表情見たかったのですが、わざと?真横で切っていて、最後にしか見れなかったですね
    これが伏線でしょうか
    今後が楽しみです

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      元治さん、ちょっとしか見せてはくれませんでしたがあの中で一番泣いてましたね。省吾さんが戦争の悪い思い出を語った時の比ではありませんでした。