実が綿引に感謝を伝える / ひよっこ 第117話

2017年8月16日(水)放送『ひよっこ』第20週

あらすじと見どころ解説

みね子が乙女たちと楽しい時間を過ごしていたその頃。生まれ故郷で人生を取り戻すと決めた実は、畑仕事にもなじみはじめていました。昼には茂に教わりながら農作業に精を出すその一方で、夜になるとうなされることが実が美代子は心配でした。

そんな中、綿引が谷田部家にやってきました。綿引は、霞が関の工事現場で実と一緒に働いていたという人物から聞かされた話を実に語って聞かせました。そして綿引が美代子やみね子を支えていてくれたことを聞かされ、実は綿引に丁寧に礼を述べます。

綿引が帰ったあと、自分がいなかった間に起こったことが気になりはじめた実は、美代子に自分のいない二年半に谷田部家で起こったことを尋ねました。家族の味わった苦労をはじめて聞かされた実は、その夜、はじめて涙を流しました。

同じ頃、東京赤坂のすずふり亭ではみね子が仕事を終えたところでした。すずふり亭の裏口から裏庭に出たみね子は暗闇の中に立つ人物に驚かされました。由香がものかげに隠れてみね子が出てくるのを待ち構えていたのです。

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『ひよっこ』第20週 第117話 事前発表あらすじレビュー

連続テレビ小説(朝ドラ)『ひよっこ』
2017年8月16日(水)放送
第20週 第117話「さて、問題です」
綿引くんが久しぶりに登場します。奥茨城の谷田部家にやって来ます。

実さんが発見され、谷田部家に戻ったことを美代子さんなら忘れずに綿引くんに知らせるはず。その知らせを受けての谷田部家訪問なのでしょうか。

谷田部家にやって来た綿引くんはひったくり事件の詳細を実さんに告げ、実さんは改めて自分の身の上に起こったことを詳しく知ることになります。

話がそれますが、誠実で真面目な綿引くんのこと。自分の捜査が何の役にも立たなかったことを綿引くんは恥じているかもしれません。

そんな綿引くんの姿が描かれるとなる、ちょっと切ない回になりそうです。

ところで、今回までの実さんは失った家族との思い出や自分の生い立ちの記憶を取り戻すことに精一杯で、ひったくり事件後の家族の様子については詳しく聞いていませんでした。

今回、実さんは自分が失踪した後の家族の苦難の日々を初めて知ることになるようです。

記憶がまだ戻っていないはずの実さんは、谷田部家での暮らしに馴染んではいても、目の前にいる谷田部家の人々が家族だとはまだ腹に落ちてはいないかと思います。

しかし、自分には過去に家族がいたということは理解し始めているのでしょう。

そしてその大事な家族がつらく苦しい日々を余儀なくされたことを知り、初めて涙を見せる場面が描かれます。

今回の実さんの涙が、失われた記憶を取り戻す小さなきっかけの一つになることを願ってやみません。

前回もコメントありがとうございます!/『ベルトクイズQ&Q』

前回もたくさんのコメントをありがとうございました!

さて、昨日はちょっとばかり忙しかったので調べる時間がなくて前回のレビューに書けなかったことが一件ありました。

押阪忍さん出演の一件です。

ドラマを観ながら「まさか?」とは思いましたが、やっぱりそのまさかでした。豊子ちゃんが出演し押阪忍さんが司会進行役で登場を果たした劇中クイズ番組『勝ち抜きクイズ3Q』は『ベルトクイズQ&Q』のパロディーだそうです。

前回のページに頂戴したコメントにも、『ベルトクイズQ&Q』がモデルではないかというコメントがいくつかありましたが、ご明察でした!

『あまちゃん』でも『ザ・ベストテン』や『君こそスターだ』のドラマの中でパロディーが登場しましたが、まさかご本人を引っ張り出すとは。

ところで押阪忍さんがが『ベルトクイズQ&Q』に出演されていたころ、近所にクイズ王と呼ばれる男性が住んでいました。

あの頃、人気のあったテレビのクイズ番組に片っ端から出演し、次々に優勝したとんでもない人でした。

そんなことを思い出しながらも観た『勝ち抜きクイズ3Q』でした。

『ひよっこ』第20週 第117話 観賞後の感想

実さんが記憶を失った決定的な原因

真夜中に寝床の中の実さんがうなされる姿を見て考えたことがいくつかあります。まず一つ目は世津子さんがみね子ちゃんに宛てて送った手紙の中身との関連について。

実さんを保護した世津子さんは、病院に行くことを拒む雨男さんを案じて知り合いの大学病院の先生に雨男さんの症状のことを相談したということでした。

その大学病院の先生の見解では、雨男さんが過去の記憶を失ったのは外傷性ショックか、または思い出したくもないような恐怖の体験が、その恐怖ともども過去の記憶を封印してしまったのではないか。そんな話だったかと思います。

実さんがうなされていたのは、まさに大学病院の先生に後者の見解。恐怖体験が、夢の中でよみがえってきたのかなと思います。

ということは実さんが記憶を失ったのは外傷性ショックではなくて、思い出したくもないような恐怖の体験が原因です。

恐怖体験が実さんの過去の記憶を封印してしまっているのだと思います。

よくよく考えてみると、ドラマの中で実さんが記憶をなくした経緯はある程度までは語られていますが、これが決め手だという原因はまだ明らかにされていません。

真夜中にうなされる実さんの姿は、世津子さんがみね子ちゃんに送った手紙と合わせて、実さんが記憶を失った決定的な原因を暗示しているのではないでしょうか。

家族らしさが谷田部家に戻ってきた

実さんがうなされる姿を見て考えたことの二つ目は谷田部家の空気。

みね子ちゃんに連れられ実さんが谷田部家に帰ってきたとき。谷田部家の田植えが行われた場面での、実さんと谷田部家の間には進くんをのぞいてどこかギクシャクした空気が流れていました。

実さんにとっては初対面みたいな人たち。それがある日突然家族だと言われたら戸惑わない方がおかしい。そして、実際に実さんの表情には戸惑いが浮かんでいました。

一方の家族も、どこか腫れ物に触るような空気がないこともなかった。

実さんの記憶は触れてはいけない話題。家族が再開した実さんに対して自分のことをあまりにしゃべり過ぎるのことも、実さんの記憶喪失に触れるような気がしてしゃべりたくてもしゃべれない。

お父ちゃんは帰ってきたけれど、一体、何を話したらいいんだろう。そんな気まずい空気がなきにしもあらずでした。

そんなギクシャクした空気が、今回の谷田部家からは消えていたかなと思います。

田植えのとき。浴衣のサイズが自分にピッタリなことを驚く実さんの姿を通して、実さんが記憶をなくしている現実を直視させられた美代子さんは悲しげな表情を浮かべていました。

しかし今回。かつて大好きだった芋の煮っころがし(?)の記憶について話題が食卓でのぼったものの、そこにギクシャクした空気はないばかりか笑いで済んでしまいました。

そのせいもあってか、家族らしさが谷田部家に戻ってきたような気がします。

実さんが記憶を取り戻すことを暗示

そして、家族らしさが谷田部家に戻ってきたことが真夜中にうなされる実さんにつながったのでしょうか。

実さんがうなされる姿を見て考えたことの三つ目は、実さんがうなされた理由です。

実さんがどれくらいの頻度でうなされていたのかは定かではありません。

ただ、みね子ちゃんの部屋で過ごした一週間。実さんがうなされたという事実は描かれませんでした。

もっとも音のでかい目覚まし時計でもなかなか目覚めないみね子ちゃんのこと。気づかなかっただけかも知れませんが。(でもお父ちゃんの異変なら気づくかとも思います)

あかね荘の一週間では一度もうなされることがなかった実さんが、家族と心を通いあわせるようになってからうなされるようになる。

これはもしかすると良いことの暗示かも知れませんね。良いこととはもちろん実さんが記憶を取り戻すことです。

生まれ育った環境に身を置いて、身体にその記憶が染み込んでいる畑仕事をすることで、実さんの心か頭のどこか奥の方に封印されているはずの過去の記憶がよみがえりはじめた。

封印された記憶がよみがえろうとするその過程で、過去の記憶のフタになっている恐怖の体験があぶりだされてきたのが、実さんのうなされる姿なのかなと思います。

追記「大きいことはいいことだ♪」

子供の頃、森永エールチョコレートのこのコマーシャルが大好きだったので、むしょうに嬉しい『ひよっこ』第117回でした。

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コメント

  1. まさ より:

    上記のあらすじにタイプミスかありますので訂正をおねがいします。

    誤「聞かされた果たしを実に語って」
    正「聞かされた話を実に語って」

    誤「由香がものけげに隠れて」
    正「由香がものかげに隠れて」

  2. あま夏 より:

    ちよ子ちゃんがうなされるお父ちゃんの手を両手で握り、そして握ったまま寝床につく場面に打たれてしまい、ちよ子ちゃんファンの私は、もう一日中ちよ子ちゃんが頭から離れない・・・。今もその余韻に浸っています。
    苦しんでいる大切な人の手を握れること、握ってもらえる手があること。ステキな一場面でした。

  3. よるは去った より:

    確か「悪霊島」ですね。

  4. GATTO より:

    こんばんは。

    みね子さんが誰と結ばれてもうれしいですが、綿引さんの出番がまだまだありますように。綿引さんに限らず、島谷さんにもまた出てほしいです。
    秀さんは好きだし、元治さんの喜ぶ顔も見たいけれど、消去法で秀さんに決まり、というのもね・・・

  5. くさま より:

    今日、最後の鳴き声が「ピヨピヨ」に戻っていませんでした??
    聞き間違いでしょうか・・・

  6. ひるたま より:

    現時点では、実さんはジグソーパズルのピースを一生懸命に埋めているかのように私の目には映ります。
    みね子ちゃんから、美代子さんから、そして奥茨城村の面々から受け取ったピースを一生懸命当て嵌めて…そして今日は綿引くんからピースが提供されました。綿引くんからの「ピース」でかなり広い面積が埋まったのではないでしょうか。
    …と、現時点では『すずふり亭』パートの箇所が未だに空白ではないか?と個人的には感じています。ふらりと立ち寄ってハッシュを食べた事、ポークカツサンドをお土産に持たせてもらった事、そして…谷田部家の重箱を預けたままにしている事を、すずふり亭の至近距離に住んでいたにも関わらず、あの時点では誰も「ピース」を提供しなかった。(省吾さんの「私が覚えています」というセリフはありましたが)
    『すずふり亭』パートの「ピース」を実さんに提供するのは一体誰になるのでしょうか?

    夜中にうなされていた実さん…以前、実弟である宗男さんも同じ様にうなされていましたね。
    「手、握ってあげな」と早苗さんに促されて宗男さんの手を握ったみね子ちゃんと、言われなくても自発的に実さんの手を握ってあげたちよ子ちゃん…微妙な違いはありましたが。
    実さんがうなされる場面を見ながら、一部でも記憶が蘇るのかな?と私は感じたのですが…考え過ぎでしょうか?

  7. びんこう より:

    今週(第20週)のサブタイトルは「さて、問題です」ですが、事前発表では「大人になるとき」となっていますね。どうして変わったのでしょうか??

  8. 米粉 より:

    綿引さんが実お父ちゃんの写真を返すシーン。
    ああ、綿引さん最後なのか…。
    お父ちゃんが号泣するシーン以前に、私は泣いてしまいました。
    綿引さん好きだったなぁ(涙)。

  9. まいきー より:

    実さんの恐怖の体験はやっぱり戦争かなぁ。省吾さんも宗男さんも戦争体験が今につながってたし。
    どうなんでしょう。

  10. 見た目は鶏、中身はひょっこ より:

    実さんがうなされているとき、そっと手を握るチヨ子の姿に涙…
    朝から涙ものでした。

  11. 老羊 より:

    実お父ちゃんが縁側で号泣している姿が、ずっと閉ざされていた心が少しずつ開放されてきているように感じました。記憶が戻るのもそう遠くないのではないかと思わされます。

  12. よるは去った より:

    「♪大きいことはいいことだ~」このドラマ観る度に「懐かしい!」「ああこんな時代だったなあ。」と思うことばかり。先述のCM に出演していた山本直純先生も懐かしき彼岸の人ですね。最後の由香「星に語りかけたりするんだ・・・・・・。」何か不気味と言おうか・・・・・・。

  13. あきき より:

    鵺のなく夜は恐ろしい・・、って映画のキャッチコピーありましたね。
    トラツグミの声がお父ちゃんの心の悲しみを増幅させます。

  14. ちーぼー より:

    実さんが眠っていてうなされる場面、みよこちゃんが手を握ってあげたけど、世津子さんの家にいた時には彼女が手を握っていたのかなぁ。世津子さんはまだ出てきそうですよね。みんなに幸せになって欲しいです。

  15. リリー より:

    もうそろそろ綿引さん最後の出番かな