秘密の恋を告白する早苗 / ひよっこ 第145話

2017年9月18日(月)放送『ひよっこ』第25週

あらすじと見どころ解説

バー月時計に集まったあかね荘の女性たちに早苗が言いだしました。聞いて欲しいことがあると。早苗が面々に聞いてほしいこと。それはこれまで誰にも話すつもりはなかった早苗の昔の恋の話でした。

早苗が上京した初めての日。早苗は生まれて初めて乗ったエレベーターが故障し五時間閉じ込められるという経験をしました。その時にエレベーターに乗り合わせた男性が早苗が恋した相手でした。

故障したエレベーターの中の五時間で早苗が恋したその男性は、その日の夜に東京を発ち音楽の修行のためニューヨークに向かいました。その男性は早苗に約束しました。早苗が25歳になるまでに一人前になって日本に戻る。そして早苗と結婚すると。

一方、みね子と同じ部屋で暮らすことになった世津子は「雨男」と過ごした時間への正直な気持ちをみね子に告げました。「雨男」と一緒に過ごした豊かな時間は自分の心の中だけに秘めておきたい。それが世津子の願いでした。

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いよいよクライマックス!『ひよっこ』愛すべきキャラたちの振り返り

半年間にわたった『ひよっこ』もついにクライマックス。今回から本欄では『ひよっこ』キャラ振り返りシリーズと題して、愛すべき登場人物たちの思い出を振り返ってみようと思います。まずは奥茨城編から。

助川家:時子、君子、正二、豊作

奥茨城編で、僕の中で一番強烈な印象が残っている場面・エピソードの一つが「奥茨城聖火リレー大会」です。

「奥茨城聖火リレー大会」にまつわるエピソードだけで、助川家の家族一人ひとりのキャラクターが見事なまでに描き分けられていました。

時子ちゃん

奥茨城の農道で、前の走者からタスキを渡され「待ってろよ!奥茨城初のスターになってやっからな!」と宣言して走り出した時子ちゃんの姿。

自分の人生に向かって挑戦状を叩きつけ闘いを挑む姿のようでした。そして、あの時の宣言が、その後ツイッギーコンテストにつながるなどとは、あの時は本人も視聴者も夢にも思っていませんでした。

ところでこれは当ブログで何度か書いたことなのですが、僕は時子ちゃんの行く末をずっと心配していました。

これまで描かれてきた朝ドラヒロインの親友たちの中には、夢を追う過程で挫折を経験する子が少なくなかったからです。

しかし、不撓不屈などという言葉は少し大仰かもしれませんが、挫折することなく道に迷うことなく一つの道をまっすぐ走り続けて来られたのは、奥茨城での「待ってよろ!」宣言がフラグになっていたのかなと今にして思います。

また、フラグと言えば「奥茨城聖火リレー大会」のテレビ中継の際、ナレーターが時子ちゃんのスタイルの良さを絶賛していましたが、あの絶賛の言葉も何かのフラグだったのかも知れません。

君子さん、正二さん、豊作くん

聖火リレー大会を開くということを直前まで時子ちゃんに聞かされていなかった君子さん。時子ちゃんが話さなかった理由は、君子さんがそれを聞いたら自分が主役か何かのように勘違いして張り切りすぎてしまうから。

そしてその時子ちゃんの予想は当たりました。

聖火リレー大会当日、奥茨城の田園風景にまったく似合わない真知子さんスタイル。テレビ中継があると聞かされた、自分が主役になったつもりでいたのでしょうか(笑)

一方で正二さんが「薄い」キャラクターであることがテレビ中継を巧みに使って表現されていたのは秀逸でした。

さて、豊作くんは太郎くんと東京に出てきましたが、すずふり亭を去り際に、みね子ちゃんに対して「俺を兄貴と思え」と言った豊作くんは格好良かった。

太郎くんはあの時の東京旅行が人生の転機となりましたが、豊作くんにはそういった人生の大きなイベントがなかったことがちょっとばかり心残りです。

しかし、ドケチな副青年団長として登場し、はじめのうちこそ聖火リレー大会の開催に異を唱えていた豊作くんでしたが、異を唱えたのは大会そのものに対してではなく、予算の組み方の甘さに対してのことでした。

あの時は泣かされました。

『ひよっこ』第25週 第145話 観賞後の感想

連続テレビ小説(朝ドラ)『ひよっこ』
2017年9月18日(月)放送
第25週 第145話「大好き」

コメントありがとうございます!

週末もたくさんのコメントをありがとうございます。

半年間続いた『ひよっこ』もいよいよ残すところ今週と来週のわずか二週間になってしまいました。

最後の二週間は、登場人物たちの人生が回収される宝物みたいなエピソードが満載です。一人ひとりの物語の締めくくりを心に刻みつけながら最後まで楽しもうと思います。

「永遠の25歳」

早苗さんの「永遠の25歳」という秘密のプロフィールが初めて語られたのは富さんの口からだったでしょうか。

「ここんとこずっと25歳」

はじめて早苗さんのこのプロフィールを知ったとき、僕は思いました。婚期を逃した女性が年齢のサバを読み続ける典型パターンなのかなって。

性格が悪すぎて見合いで連敗し、見合いでの連敗の焦りが早苗さんの性格をさらに悪くしているのではないか。想像していたのはそんな悪循環でした。

早苗さんの「永遠の25歳」の秘密のその奥に、これほどのドラマが隠されていようとはまったく想像できませんでした。想像力、貧困過ぎです(恥)

ところで今回のドラマの中で描かれた早苗さんがはじめてあかね荘にやって来た日の、富さんの最初の一言に引っかかりました。

「田舎から出て来たカワイ子ちゃん」

みね子ちゃんもこの言葉に思わず反応してましたが、早苗さんの上京した頃は今からは想像もできないような毒のない普通の女の子だったのかも知れませんね。

前回の土曜日に明かされた、実は早苗さんは世津子さんのファンだったという意外な一面。この意外な一面、毒のない普通の女の子の名残りのような気がします。

もともとの早苗さんはこんな毒舌家ではなかったんでしょう。

お見合いで断られる芝居を続けているうちに、いつの間にかお見合いの時の自分が普段の自分になったのではないか。

そんな気がして来ました。

追伸:宗男おじさんがあかね荘にやって来た時のこと。戦場の悪夢にうなされる宗男おじさんの姿を見た早苗さんがとっさにみね子ちゃんに言いました。

手を握ってやれって。

この時の早苗さんのとっさの一言。その原点は、エレベーターの中に閉じ込められた経験だったみたいですね。

世津子さんと雨男さんが過ごした時間

世津子さんと雨男さんが過ごした二年半という時間。

二人の間は親子か兄妹のような関係だったとなったらあまりにキレイごと過ぎる。しかし、リアルに語ったらエグ過ぎる。

ところがその二年半の時間は世津子さんの心の中だけに秘められ語られないことが決定。キレイごとにも、エグい展開にも、どちらにも偏らない見事な終止符の打ち方でした。

ちょっとネタバレになりますが、実さんも美代子さんに過去の時間を語ろうとするものの、美代子さんは実さんに話をさせない。そんな場面が用意されているようです。

世津子さん雨男さんが過ごした時間は世津子さんだけの秘密。いつか実さんが過去の記憶を取り戻すと同時に世津子さんと過ごした時間を忘れたそのとき、あの二年半は永遠の秘密になるのかも知れません。

リアルでいてキレイな終わらせ方だと思います。

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コメント

  1. 繊蘿蔔 より:

    早苗さんの恋
    なんだか道成寺じみてますね(笑)

    米屋のサオリさんも

  2. S.O.X より:

    早苗さんが初登場と較べて丸くなったのは、きっかけとしてはみね子の入居であることは明白ですが、それが何なのかずっと考えていました。単にキャラとか、時子や愛子さんを呼び込んだとか、そういうことではなくて、境遇、父親の話を聞いたときからなんでしょう(何か怒ってたし)。他人の心の傷にやさしい、世津子さんに対してもそうですが、早苗さんのそういう本当の性格が現れてくるみたいな、みね子たちのドラマとともに、早苗さんのドラマもずっと進行していたのですね、ということを改めて知らしめてくれた回でした。

  3. GATTO より:

    こんばんは〜

    LIFE に有村架純さんが出演していましたね。あの番組自体好きですが、今回は特別楽しかったです。ひよこに化けた内村さん、ただただ笑えました。

    今回は、出演者の名前で、実さん・千代子ちゃん・進君が有って、美代子さん・茂さんがなかったのが「?」だったのですが、こういうことだったのですね。納得しました。

    それにしても、早苗さん、ベッドで横になると、顔が極端に子どもっぽくなるけど、どうしてかな?

  4. まなぶん より:

    いよいよあと2週間かぁ。ロスが辛いですが次作と直虎で癒します。
    個人的には澄子ファンなので時子にもらった最初のサイン色紙のエピソードが回収されて欲しいな。

  5. かふう より:

    テレ東じゃなくて、テレ朝でした。
    綿引君、振れ幅でてきた。

  6. かふう より:

    綿引君、10月期ドラマでぶっ飛んだ教師役やるみたいです。テレ東土曜深夜。オトナ高校という番組。すごいなー。笑

  7. もんすけ より:

    一○を越えたか、越えないか…。
    なんだかこのところワイドショーで話題になった言葉が出てきそうですが、実のところ、越えたからエグイのではないんではないかな、と。
    不可抗力の環境設定から導かれたのではあっても、世津子さんと雨男さんが互いに無二の存在であった時間と空間があった事実。
    これはもう、どうすることもできない、動かしがたい現実。谷田部一家、とくに美代子母ちゃんには耐えがたいもの。
    世津子さんが「墓場まで思い出を持っていった」としても、みね子ちゃんや美代子ちゃんたちが生きている間は、なくならない記憶なわけで…。
    このどうにもならない現実を、悲しみを乗り越える。新しく未来を構築し、書き足していく。途方もなく大変な作業を遂行するには…、お互いの立場への想像力と信頼と愛が不可欠なわけで。
    (お、重い、重いですね…。ぐっとくるほど。)

    それぞれの登場人物の回収が進んでいますが、どの人物も「100%ピッカピカな幸せ保証付き!」ではなく、不安も心配もありながら、心に温かな灯をもって進んでいく。
    あぁ~やっぱり、いいな、「ひよっ子」。好きだなぁ。

  8. ひるたま より:

    18歳で就職のために上京した早苗ちゃん(あえてこう呼びますね)…当時は「田舎から出て来たカワイ子ちゃん」にして‘田舎娘’でもあった訳ですね。(みね子ちゃんが富さんから「田舎娘」呼ばわりされていた場面を思い出しました。かつては早苗さんも同じように富さんから見られていたのかな?)
    エレベーター内で早苗さんが経験したのはいわゆる「吊り橋効果」だったのでしょう…きっと。
    「今でも後悔してます…何で「いつまでも」って言わなかったんだろうって」
    何故か心に残るセリフだった…と同時に、先週のさおりちゃんのセリフ「女は、いつまでも待ってられないよ」をも思い出しました。どちらもリアリティありますね。

    なお蛇足ながら…早苗さんの話にリアクションする面々を見ながら個人的には少し引いてしまいました。十代の若い女の子達ならばあのリアクションでも「可愛い」と思えるのでしょうけれど。
    そういえば、やたらと「ハグ」し合う登場人物達(特に女性)にも最近は些か食傷気味です。欧米ならばともかく昭和の時代の日本女性にはあそこまで「ハグ」し合う傾向は無かったような気がします…。
    (みね子ちゃんと時子ちゃんが抱き合う場面、そして早苗さんのここ!という時の「ハグ」ならば許容範囲内なのですが)
    目障り&耳障りな内容も含んだコメントで申し訳ありません。あと2週間、ここまで来たら完走します。

    ところで、今日の本放送後に次回作『わろてんか』の予告番組が放送されていたのを見ながら…もうそういう時期が来てしまったのだなと感じる自分が居ました。率直に申し上げて今作『ひよっこ』に嵌ってしまった身としては切換えが難しそうです。

  9. ちーぼー より:

    追伸 みね子ちゃんと世津子さんのパジャマが、白と紺が反転した色柄でしたね。
    あと、朝蔵さんの文の「君子さん、正二さん、豊作くん」のところで、「豊作くんはあの時の東京旅行が〜」は「太郎くん」ではないでしょうか。

  10. ちーぼー より:

    早苗さんの恋バナ、劇的でした。十年以上待っている早苗さん、幸せになれますよね!
    それよりも気になるのが、世津子さんが話す気持ちが無いと断ってしまって…。愛子さんの恋もあるし、日にちはないのにどう回収されるのか、気になります!
    宮川彬良さんのせたがや音楽研究所、行ってきました。岡田さんが、自分が書いた脚本通りになっていないところがあって…と話していらっしゃいました。

  11. ひよっこ大好き より:

    145話、、、ひ1よ4っこ5、、、ですよね。
    この回、何かサプライズないかしら〜と期待!!