実と暮らした二年と半年 / ひよっこ 第146話

2017年9月19日(火)放送『ひよっこ』第25週

あらすじと見どころ解説

早苗に背中を押されたみね子と世津子は、実をめぐる過去を乗り越えるために本当の気持ちを包み隠さず語ることにしました。しかし世津子は、実と暮らした時間は自分の心の中だけに秘めておきたいとみね子に理解を求めるものの、みね子の胸中は複雑でした。

その頃、実は宗男にすすめられた花の栽培の研究に懸命に取り組んでいました。そんな中、自分が谷田部家から姿を消していた二年半のことを黙っているままなのに気がひける実が美代子に言いました。東京で暮らしていた時に経験したすべてを聞いてもらいたいと。

そう話を切り出す実に美代子が応えます。実は女心がわからない。実が東京で過ごした時間など自分は知りたくない。言わないでほしい。しかし、知りたくなったら教えてほしい。それが女心だというものだと。

そんな美代子を愛おしく感じた実が言いました。美代子のことが好きだ。美代子と一緒に生きていきたいと。その言葉は実が美代子にプロポーズしたときと同じ言葉でした。感激した美代子は、その翌日、君子ときよにその感激を報告するのでした。

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いよいよクライマックス!『ひよっこ』愛すべきキャラたちの振り返り

半年間にわたった『ひよっこ』もついにクライマックス。『ひよっこ』キャラ振り返りシリーズ、前回に引き続き今回も奥茨城編の登場人物たちを振り返ってみます。

角谷家

三男くん

『ひよっこ』の放送がまだ始まったばかりの頃。三男くん演じる泉澤祐希さんが、三男くんという役が大好き。この役を他の誰にも演じさせたくないみたいな発言をされてました。

三男くんの人となりがまだよくわかっていなかったその頃はさすがに「そこまで言うか!」というのがブログ主の本音でした。

でも今は泉澤祐希さんの気持ちがよ〜くわかります。

三男くん、最高に男前でした。

聖火リレー大会を愛する奥茨城村で開きたいと涙ながらに訴えたプレゼン場面。そして聖火リレー当日の疾走姿。

特に角谷家での最後の朝食場面は出色でした。お母ちゃんの味はこれが最後とばかりにお代わりし、深々と頭を下げて実家を去る時の三男くんの姿は思い出すだけで涙腺決壊。

家を出て行く場面で偶然に降り始めたらしい雪が別れの切なさを強調していました。

上京後の彼の初登場場面は日比谷公園だったでしょうか。夢に対して心がくじけそうな時子ちゃんを、夢を諦めて俺と結婚しろという捨て身の応援。この時の彼も立派でした。

その「捨て身の応援」の本心を、ある時、さおりちゃんに語って聞かせたときの三男くんは後光が差して見えました・・・というのはちょっと大げさですね(笑)

さて、三男くんの人生は最終週で回収されますが、その回収のされ方がまたいちいち男前です。泣かせてくれます。

三男くん、30歳、40歳になるまでずっとドラマの中で見つづけていたいキャラでした。

きよさん

三男くんが実家にいる頃。三男くんに対していちいちつらく当たっていたのは、いつか実家を出てゆかなければならない三男くんへの親心だった・・・

このきよお母ちゃんの本心が明らかになったときは泣かせてもらいました。

しかしその一方で、たっぷりと笑わせてくれたきよさん。今も忘れられないのは「奥茨城聖火リレー大会」のテレビ中継でばあちゃん扱いされた場面。

今でも思い出し笑いせずにはいられないレベルのおかしさでした。

ところで角谷家のきよさんと高ちゃんの嫁姑バトル。最終回までのどこかのタイミングできっちり見せてもらえるみたいですよ。

小祝家

宗男・滋子

朝ドラ定番の変な叔父さんが大好物なブログ主は、宗男おじさんの初登場場面のワクワク感がいまだに忘れられません。

そして宗男おじさんというキャラは、期待をはるかに超えた最強の変なおじさんでした。

奥茨城編でのこと。東京が嫌いになったというみね子ちゃんに、人が住んでいるところはいいところに違いないと宗男をおじさんは言い切りました。

人を信じてすべてをポジティブに捉える「笑って生きる覚悟」。宗男おじさんには人生の大切なことをいっぱい教わりました。

そんな素敵な宗男おじさんが抱えていたたった一つの大きな問題。

おっかない嫁問題のことです(笑)

この問題が解決されたビートルズの来日公演。おっかない嫁・シゲちゃんとついに分かり合えた場面は『ひよっこ』の名場面の一つとしていつまでも記憶に刻み付けておこうと思います。

次郎さん、田神先生、木脇先生

自分の職業に誇りと愛情を持って働いていた次郎さんの姿が大好きでした。言葉は過ぎるかもしれませんが次郎さんはいわゆる「チョイ役」です。

にも関わらず、大事なことをたくさん教えてもらいました。ちなみに次郎さん、最終週でまさかの展開が用意されています。

自分の職業に愛情を持っていたもう一人の奥茨城人・田神先生。教え子のために奔走する姿は教師、というよりも働く者の鏡のようでした。

田神先生も最終回までに再び登場するみたいです。

体育の木脇先生が再登場するかどうかは不明ですが「木脇先生」の声は毎朝欠かさず聞いてましたから、再登場がなくてもあきらめようと思います。

『ひよっこ』第25週 第146話 観賞後の感想

連続テレビ小説(朝ドラ)『ひよっこ』
2017年9月19日(火)放送
第25週 第146話「大好き」

「ピヨピヨ」

放送の最後に流れる「ピヨピヨ」。物語の後半に入ってから声変わりの比率が高まっていましたが、今回ついに声変わり期を経て成長したニワトリに限りなく近い声になりました。

さて、世津子さんは実=雨男さんと過ごした二年半のことを語らないと言いました。話したくないとまで言い切りました。みね子ちゃんがそれを受け入れられる大人だと信じて、理解を求めました。

みね子ちゃんが世津子さんの願いを受け止めきれたかどうかはわかりません。実際、世津子さんの言葉にみね子ちゃんはうんともすんとも答えませんでした。

もしかする、世津子さんの望んだことはみね子ちゃんにとって重すぎる心の負担になることすら考えられます。

ところで、実さんの過去の記憶が戻れば、実さんは世津子さんと過ごした時間を忘れるかも知れない、という世津子さんが今回語った医師に聞かされた言葉。

もしそうなったとしたら実さんは過去とキレイさっぱり決別できます。

実さんが東京で過ごした二年半のことを知りたくない、考えたくもない美代子さんにとっても実さんの東京で二年半の記憶が消えるのはある意味で救いかも知れません。

そして世津子さんの願いは叶い、あの二年半は世津子さんだけのものになる。

そんな中、ただ一人、みね子ちゃんの心の中だけはいつまでもモヤモヤが残ることになる。みね子ちゃんだけが重しを背負って生きることになる。

でもその重しがみね子ちゃんを大人にするのかも知れませんね。

そしてそのことを暗示したのが「ピヨピヨ」「声変わり」を経た成鶏に近い鳴き声だったような気がします。

みね子ちゃん、サナギが蝶になりました。蝶になったその次は「胸に飛び込む」番ですね。

二度目の「プロポーズ」

みね子ちゃんは心の荷がちょっとだけ増えましたが、一方で実さんと美代子さんは心の荷をおろして新たな第一歩を踏み出した。そんな希望が見える谷田部家の縁側場面でした。

「女房だったからとか関係なく、そうじゃなくて、美代子のことが好きだ。一緒に生きていてくれっか?美代子と一緒に生きていきてえんだ」

美代子さんによれば、実さんのこの言葉は奇しくもプロポーズのときの言葉とまったく同じだったということです。

実さんが失踪した後も、美代子さんと実さんの籍は入ったままだったので形式の上での婚姻関係は続いていました。

そして実さんが戻って来たのはその婚姻関係があったからでした。

婚姻関係があったから戻って来た・・・言葉は過ぎるかも知れませんが、これまでの実さんと美代子さんは形式が先行する夫婦でした。

でも実さんが再び「プロポーズ」することで、再び二人は心からの夫婦になりました。夫婦に戻ったというより新たに夫婦になれたというのがふさわしいくらいです。

好きになった人に二度までも「プロポーズ」された美代子さん。これまでの苦労と相殺してもありあまるくらいに幸せ者かと思います。

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コメント

  1. AK より:

    みつおには「星はなんでも知っている…」と歌ってやりたい。

    奥茨城婦人会…おいおい母ちゃんそんな大声で…と思ったが、うちの田舎もあんなだった。だからおとなしい人、繊細な人は田舎で暮らさないほうがいい、そんなことを思い出しました。

  2. ななしのごんべい より:

    記憶が戻ってめでたしめでたし^^ではなく、戻らないのにめでたしにしてしまうドラマが凄い。
    実際、記憶って戻らない人も多いのでしょうね。
    新しい人生でもみよこさんを選び、自分の生きていく道をしっかり固めた実さんは良かった。

    世津子さんですよね。
    解っていた事だとしても、このままでは可哀想。

  3. こひた より:

    記憶喪失さえも幸せなエピソードに変えてみせる。なんて素敵なドラマなんだろう。
    まもなく迎えるクライマックスに向けて、これから先どれだけ心温まるエピソードを観ることになるのだろう。
    考えただけでドキドキが止まりません。

    願わくば、もう1クールは見続けたい。(そんなのおしんくらいか?)
    再来週の自分が怖い。既にロス確定!

  4. GATTO より:

    こんばんは〜

    奥茨城のお父さんたち(実さんを除く)、かわいそ〜〜〜(笑)。特に正二さん(爆)。
    それにしても、男の人たち、格好良さで明暗分かれていますが、元治さん、ヤスハルさん、豊作さん、どうなるかなぁ・・・?

  5. あん子 より:

    実さんと美代子さんは本当に良い夫婦ですね。ほのぼのとして記憶をなくしても同じ言葉でもう一度プロポーズされるなんてどんなに嬉しかったことでしょう。
    それからキヨさんと君子さんには笑わせてもらいました。普通はこのパターンの夫婦の方が多いと思いますが。
    みね子ちゃんの優しい性格はこの両親から受け継がれたのでしょう。有村さんの演じるみね子ちゃんは本当に優しく今時はこのような子はめずらしいだろうなと思いながら見ています。
    余談ですが昨日NHKの「LIFE」で有村さんとうっちゃんこと内村さんの演じるヒココとの共演も可愛らしかったですよ。間違いなく有村さんはこの朝ドラで女優として大きく羽ばたいたような気がします。

  6. レモンちゃん より:

    奥茨木母の会、最高!最強! そして今日も笑わせてくれました。
    美代子さん、同じ言葉でまたプロポーズされるなんて・・幸せで輝いてました

    実さんの記憶がそろそろもどるのかな?
    そう願わずにはいられません。

  7. GATTO より:

    こんにちは。

    田神先生、また見られますか!? 本当にうれしいです。実は、男性の登場人物の中で一番好きです。一所懸命なところ(特に、走る姿)といい、ユーモア感覚といい、最高の人ですね。
    まぁ、結婚とか、再就職といった大イベントがあるとは思えないのですが、先日の松下さんのように少しでも見ることができれば最高ですね。

  8. 老羊 より:

    いつでしたか脚本の岡田惠和さんが「有村架純さんは話を聴く演技ができる役者」と答えていたのを見ましたが、今日の世津子さんの話を聞くシーンでもそんな有村さんの演技力がよく表れていたと思いました。それからし過ぎない演技力もいいなあと思っていつも見ています。それから何と言っても今日は実と美代子に泣かされました。こんな脚本よく書けますよね。悲しい出来事を無しにできるエンディングに向かって物語が進んでいます。えがったあ~。

  9. ゆきんこ より:

    いつもはロムさせていただいてます。

    次郎さんのまさかの展開?
    次郎さんも東京にやってくるってことでしょうか?

    復帰した世津子さんの運転手になるとか考えられますね。

  10. 太郎次郎 より:

    感動的な再プロポーズ、美代子さん、良かったね。

  11. ぷーさん より:

    美代子さん、良かった~っ!!!!
    実さんも男前っ!!!
    そして、なんでも報告しちゃう奥茨城母の会が、素敵☆(笑)

    立ち聞きしちゃう男たちの表情もいいですね~。
    まさか息子のプロポーズの言葉を聞いてしまうとは(笑)。
    でも、おじいちゃんの表情も明るくなって、良かった!

    世津子さんの本音の言葉に対するみね子の反応は、明日あたりわかるでしょうか。
    みね子だけが荷を負うことのないよう、みね子もすっきりできるよう、うまく決着がついてほしいなあ・・・と願っています。

  12. 通りすがり より:

    実さんの記憶が戻ったら二人で過ごした記憶はなくなってしまう…その世津子さんの言葉を聞いたみね子ちゃんの表情…自分のことを何も覚えていない実さんに会った時の自分の辛い気持ち…それを世津子さんも味わうことになる…それがあるのでひとりの胸の中に残しておきたいという世津子さんの気持ちを受け入れることができたのかな…と思いました。

  13. うみがめ より:

    実さんの記憶が戻ったら、世津子さんと暮らした記憶がなくなってしまう。世津子さんはそんな儚いものにすがっていたのですね。実さんと美代子さんの再プロポーズの場面は素敵でしたが、世津子さんのことを考えると残酷でした。

    今日の教訓。女子会に男子は近づかないこと(笑)