2017年10月4日(水)第1週「わろたらアカン」
あらすじ
薬の神様をおまつりする神社の「くすり祭り」の日がやってきました。祭りの総代をつとめている藤岡屋は、店の者をあげて祭りの準備を行いました。そんな中、てんは兄の新一から思いがけない話を聞かされます。
新一は幼い頃、父の目を盗んで寄席の落語を楽しんでいました。その話を聞かされ祭りの寄席のことが気になってならないてんは、風太と一緒に寄席の小屋にしのびこみました。そこでてんが目にしたのは、大勢の客たちが大笑いしている姿でした。
寄席の楽しさに心をわしづかみされたてんは、帰り道に何者かに追われている北村藤吉という名の青年、そしてキースという名を名乗る少年と遭遇。てんは、藤吉と一緒に祠(ほこら)で一緒に隠れることになりました。
自称・旅芸人の藤吉は、父親から笑うことを禁じられているてんのことを気の毒がり、笑いには色があるとてんに語ります。この時のてんと藤吉の出会いが、笑いの歴史を動かすことになろうとは、てんも藤吉も想像すらつかないのでした。
予習レビュー
『あさが来た』では、ヒロインと相手役の年の差がずいぶんと話題になりましたが、本作『わろてんか』でも再びヒロインと相手役には大きな年の差があるようです。
今週のヒロインは子役。今後、主要なキャラとして登場し続けるらしいキースという名のキャラも子役が演じます。しかし、相手役の藤吉くんだけは何故か子役ではありません。
『あさが来た』で新次郎さんに子役を起用しなかったのは、子役ではとても演じきれない新次郎さんの大人の風格を描くためでした。
では『わろてんか』では何故?
何かの記事で読みましたが、後々になって成長したてんちゃんが藤吉くんとの出会いの場面を思い出した時の感動を最大化する効果を狙ったのだそうです。
この「狙い」が発揮される場面では、きっと大いに泣かされるのでしょうね。
そして今回描かれるてんちゃんと藤吉くんとの出会いの場面を、目に涙を浮かべながら思い出すことになるのでしょう。
その時の感動をさらに大きくするためにも、今回の記念すべきてんちゃんと藤吉くんとの出会いの場面、脳裏に刻みつけておこうと思います。
感想
てんちゃんと藤吉くんの将来
第一回の冒頭にも登場した落語「ちりとてちん」の場面がドラマの中に再び出てくるのを見て気がつきました。
『花子とアン』『マッサン』『あさが来た』『べっぴんさん』。
このブログをはじめて以来の実在モデルがいる朝ドラは、第一回の冒頭で主人公の後年の姿を登場させてそこから子供時代にバックデートするパターンでした。
しかし同じく実在モデルがいる本作『わろてんか』ではそれをしていない。
少しだけバックデートしましたが、ドラマの中のわずか2回分です。将来が見えないことで『わろてんか』の先々の展開がまったく見えなくなってきました。
そこでどんな展開が考えられるか予想してみました。
『わろてんか』制作発表時のアナウンスによれば『わろてんか』は、少なくとも先の大戦が終わった頃までは描かれるようです。
焼け野原と化した大阪でてんは再起を誓う、みたいなストーリーが発表されていますので。
しかし、第一回から登場を果たしたヒロインの将来の相手役の藤吉くん。彼の実在モデルは、寄席経営がいよいよ軌道に乗りはじめた頃に急逝しています。
大正13年のことです。終戦時はすでにこの世の人ではありません。
ちょっとネタバレになりますが『わろてんか』第12週。年内放送の終わり頃に描かれるエピソードの元ネタと思われる史実の3年後。
藤吉君の実在モデルが37歳の若さで亡くなったのはその頃です。
年明け早々の放送時期にはドラマの中は大正13年を迎えてしまいそうです。年明け早々に藤吉くんが亡くなったとして、相手役不在のまま後半の物語を進めるのはちょっと苦しい。
まして焼け野原からの再起をたった一人で誓うのはあまりにも心細い。
独身を貫いた『とと姉ちゃん』の常子ちゃんのときですら、花山さんという頼れるパートナーがいたから後半の波乱万丈を乗り越えることができました。
女傑タイプの『あさが来た』のあさちゃんも、新次郎さんの支えがあったからこそ、後半に描かれた難問の数々をクリアすることができました。
藤吉くんは早逝という史実をスルーし、後半のてんちゃんを支えることになるのか。
それとも史実通りに早逝し、後半は別の登場人物がてんちゃんの相手役として浮上してくるのか。そしてその相手役はもしかすると間もなく登場する伊能さま?
先々の展開がまったく見えなくなったことで、想像の翼が広がりますね。
今回、てんちゃんと藤吉くんが大阪の笑いの歴史を変えるとはっきりアナウンスされましたが、そのこともあって歴史が変わった後の展開が気になりはじめました。
追記:てんちゃんの実在モデル・吉本せいさんが亡くなるのは終戦の五年後のこと。この史実通りの展開なら、焼け跡からの再起の物語はそれほど長くは描かれなさそうです。
コメント
第一話では???だったのですが…今回(第3話)こそは「ちりとてちん」ハッキリと分かりました。(^^)
実は今回の寄席での場面が第一話冒頭の場面にリンクしていたのですね。月曜日に第一話を見ていた時には何が何だか分からずに置いてけぼりを喰らっていました。(^^;)
ところで現在、NHKオンデマンドでは『わろてんか』第一週(1~6話)を各2週間ずつ無料配信しているとの事。(第一週のみ)
時間が取れれば、この機会に他の回も見直してみようかと思っています。
シンケンレッドの松坂桃李くんや、ゴセイレッドの千葉雄大くんが出ているのに、まだまだわろてんかの世界観に入っていけていない自分がいます。
エンディングの”ぴよぴよ”を期待していたり。
話は”あさがきた”に似ているのかな?と思うのですが、いや~思った以上にひよっこロスのようです。
ただ、後で見とけば良かった~と後悔したくないので、朝蔵さんのブログの力を借りてなんとか見ている状態です。このブログがなかったら、挫けているところです。
私もてんが怒られるシーンはチャンネルかえたくなりました。ひよっこの暖かさに慣れてしまっていて…嫁いびりのシーンが予告特番にでていましたが、それも見るのがつらかったです。
わろてんかで笑えるようになるのかな。なれたらいいなあ…
大好きな朝ドラが終わった次作の最初の数週間は、本当につらいものがあります。しかし、そこを乗り越えないと目の前の朝ドラの後半の楽しみが半減してしまいますからね。
こんばんは〜
「わろてんか」も第3回になりますが、いまだに「ひよっこ」と重ねてしまっています。
千葉雄大さんの名前を見て、「(高島)雄大君、また出るの?」と勘違いしたり、明治35年て聞いて「富さんは、もう芸の世界に入ったのかな?」と思ったり。また今日も、てんちゃんと風太君が目をつり上げるの見て、美代子さん(きつね蕎麦の回)を思い出しました。
中でも、「てんご」という言葉を聞いて「ごろはちだいみょうじん」という絵本(この絵本の中で、初めて「てんご」という言葉を知ったのです)を思い出したのですが、何とこの絵本の主人公がタヌキなんですね、これが(爆死!)。
まだまだ「ひよっこロス」は抜けませんが、「わろてんか」も楽しいお話ですね。これから半年、楽しませていただこうと思っております。
> 「ごろはちだいみょうじん」
「なんでまたタヌキなのよ?」というボヤキが聞こえてきそうです(笑)
あかん 気になる 凝視してまう
てんの妹(あさが来たの千代ちゃん)
もっとお顔見せてちょうだい
すみません話の流れにそれてます
家の前でままごとをしてお父はんを動揺させてほしいです・・・てんちゃんの妹(笑)
「わろてんか」始まりましたね。
「ひよっこ」がオリジナルストーリーだったのに比べ、こちらは史実があることなので、大きく逸れることはないのでしょうが、これまでの朝ドラをふと思い出してしまう箇所が時々あるような気がします。オープニング映像の、両手にちょうちょが止まるところなど、あれ?べっぴんさんで似たのがあったなーなんて。
でもでも、スタートはそうでも、どんなにこれから展開していくか楽しみです。
チビてんちゃんは、直虎で坊主頭になったイメージが強すぎて…(笑)朝ドラでは綺麗な着物着せてもらって良かったね。(いやいや違う役どころですからw)
『あさが来た』のヒロインの娘の幼少期を演じた子役ちゃんが綺麗な着物で出てくるなど、本作は既視感たっぷりですね。でも僕は既視感は嫌いじゃないのでそれはそれで楽しめています。
キース役の少年、兄弟で漫才をやっていた男の子ですよね。「海街ダイアリー」で主人公の親友(?)役もやっていましたが、大きくなったなぁ、と思って見ていました。十分に成長していると思っていたのですが、まだ子役で、大人になったら別の役者さんになるんですね。ちょっと残念なような。
キース役の成長後の姿は『とと姉ちゃん』の中で「まいったな〜」でさんざん笑わせてくれた大野拓朗さん。成長後も楽しそうですよ。
ヒロイン子役と相手役の年の差が色々取りざたされてるようですが、こてんちゃんと一緒にいる事によって、松坂桃李さんの甘ーい顔がより少年っぽく見えました。
「べっぴんさん」の健ちゃんも、奇跡の29歳で中学生を演じてましたしね。
「桜梅桃李」という言葉が大好きで、松坂桃李さんは気になる役者さんの一人です。
史実だとヒロインよりも先に・・・との事ですが、わろてんかではいつまでお目にかかれるのかしら?
と、今から心配しています。(始まったばかりなのに)
藤吉くんがどこまで描かれるのが僕もとても気がかりで、今回そのことについて予想してみました。