笑い禁止令を解く儀兵衛 / わろてんか 第5話

2017年10月6日(金)第1週「わろたらアカン」

あらすじ

真夜中に台所にしのびこんで酒を飲んでいたのは父・儀兵衛でした。酒をまったく飲めないはずの父が、酒を飲むようになったのはドイツ人との商談をぶち壊してしまった自分が悪いのではないか。

自分のしてしまったことを心から悔いたてんは、父の言いつけを守り今後は決して笑わないと心に決めました。そう思い詰めたてんは、風太とともにドイツ人のもとを訪ねて詫びるものの、相手にしてはもらえません。

一方、思い詰めているてんの気持ちをてんの口から聞かされた儀兵衛は、台所に残っていた酒をすべて捨ててしまいました。これで化け猫を退治した。そう宣言した儀兵衛は、今後はてんが笑うことを許します。

ほどなくして「くすり祭り」が終わりました。一家で神社にお参りに行ったてんは、早速笑いを求めて寄席に立ち寄りました。その寄席の舞台に登場したのは藤吉でした。しかし、藤吉は自分の出番を間違え、大失態を演じてしまうのでした。

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予習レビュー

『あさが来た』ヒロイン幼少期で、リトルあさちゃんの前で口を開けば「こらっ!あさっ!」ばっかりだったお父はん。

あのおっかないお父はんが娘に対する態度の変化を見せはじめたのは、あさちゃんの嫁入りの場面でした。

今回、嫁入りではありませんがおっかない儀兵衛お父はんの、てんちゃんの気持ちを理解し、娘に対する態度に変化が生じはじめる場面が描かれるようです。

てんちゃんは真剣に思い詰めていました。

儀兵衛お父はんが夜な夜な必死になって不慣れなドイツ語を勉強して家運を賭けて臨んだドイツ人との商談。

それを自分はぶち壊してしまった。

しかも、お酒など一滴も飲まないはずのお父はんが家族の目を盗んで、誰にも知られないように真夜中に酒を飲んでいる。

まだ幼いてんちゃんには重たすぎる現実ですが、そんな娘の心痛を儀兵衛お父はんはしっかり受け止めてくれるみたいです。この場面、涙腺崩壊の準備が必要かもしれません。

かくして「笑い禁止令」は解除。「笑い」の物語のはじまりです。『ひよっこ』の大好きだった宗男おじさんの「笑って生きる」をいよいよ実行に移せます(嬉)

感想

儀兵衛お父はんの初の笑顔

「ギョロ目の鬼さん」の儀兵衛お父はんが『わろてんか』の物語がはじまって以来となる初の笑顔を見せてくれました。

笑顔に加えて自分の子供たちに対する気持ちを表情に出したのもこれが初めてのかもしれません。

リトルてんちゃんを抱き上げたときの儀兵衛お父はん、いい笑顔をしてました。これまでがこれまでだっただけに余計に心に沁みる笑顔でした。

儀兵衛お父はんは、今回の騒動をきっかけにてんちゃんが笑うことを許してくれましたが、はたして自分が笑うことを自分で許すことができるのでしょうか。

おそらく次回の最後には数年間の時間がスキップして、女学生てんちゃんが登場するものと思われます。

来週の月曜日は間違いなく女学生てんちゃんの時代です。

今回、見せてくれたような笑顔は保たれているのか、それとも失われているのか。女学生てんちゃんの時代、儀兵衛お父はんがどんな顔をして登場するのかがちょっと楽しみです。

今回はもう一つ、儀兵衛お父はんの忘れられない表情がありました。新一くんとの会話の場面です。

「お父はんが楽隠居できるくらい立派に成長してみせます」

こう言った新一くんがさらに何か言い続けようとするのを、儀兵衛お父はんはさえぎるようにして「おおきに!」。そしてその場から逃げるように去って行きました。

息子の心意気に感極まってしまった父親の、涙を見せまいとする気持ちがヒリヒリするほど伝わってきて素敵な場面でした。

主要登場人物には一人としてコワモテで大声を出すような人が『ひよっこ』。そのまったりした空気に慣れすぎてしまったせいか、儀兵衛お父はんがちょっとばかり怖かった。

でもやっと安心できました。安心して見ることができました。

追伸:今回は安心できましたが油断は禁物です。ちょっとネタバレになりますが、『ごちそうさん』の和枝姉さんの再来みたいなキャラがこれから出てくるはずですから(怖)

ちなみにこのキャラ、和枝姉さんが言い放ったあるきつ〜い言葉そのまんまのセリフを口にするようです。

新一くんが泣かせてくれる

病気がちの新一くんが語る将来の夢。その言葉には力強さがあるものの、語る口調は病人ならではの弱々しさがあり、そのギャップが泣かせてくれます。

「薬をただ輸入する時代でなく日本でつくる時代。自分はその先駆者になりたい」

新一くんは、自分の夢が叶うだろうとことを信じているのか。それとも夢を信じようとする気持ちで自分のくじけそうな心を支えているのか。

今のところ新一くんの本当の気持ちはわかりません。

しかし健康な若い人が語る夢ではなく、病弱で将来が見えない若い人が語る夢はあまりにも切なすぎます。

儀兵衛お父はんが「おおきに」と言って、新一くんがそれ以上何かを言おうとするのを遮ったのは、もしかすると息子の明るい将来が見えない寂しさから逃れたいという気持ちもあったのかもしれません。

『わろてんか』、ジワジワと視聴者を泣かせはじめてきたような気がします。

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コメント

  1. まーちゃん より:

    また半年お世話になります^^

    私は子役さんの芝居を見るのが好きなので大河とか朝ドラは色々な子役さんが見れて眼福です。この子役からこうなるの?という驚きも含めて楽しんでいます^^;今の大河では寺田心君が菅田将揮君に成長したときは「絶対ないやろ!」と突っ込みましたがマサキッス、心君に寄せようとして頑張ってます(汗)

    話がそれましたが「わろてんか」ではこてんちゃんの新井美羽ちゃんが葵わかなちゃんに風太の鈴木福君が濱田ガックンに成長するのは納得の配役ですね。新井美羽ちゃんは大河で柴咲コウさんに成長したときより葵わかなちゃんの方が全然違和感なくスイッチできると思います^^V

    来週にはもう子役さんたちはいないと思うと寂しくもありますが話が動き出す大事な週となりそうなので大人てんちゃんや大人風太君の登場とともに楽しみたいと思います。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      子役から大人役へのスイッチの巧拙はハラハラしますが朝ドラの見どころの一つでもありますね。風太くんのスイッチはクリーンヒットだと思います。ハマりすぎです(笑)

  2. こえり より:

    こんにちは。
    ずっとずっと未練たらしく「あぁ、ひよっこは良かったなあ。」「リトルてんちゃんが(直虎の)リトルおとわにしか見えない」と思いながら「わろてんか」を見ていましたが、今日はお父さんとてんちゃんの
    やり取りにグッと引き込まれました!良かった良かった!と思ってからの藤吉…。頑張れ~!って感じです。、

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      今回の儀兵衛お父はん、これまでとのギャップが素敵で僕も心をわしづかみされました。

  3. ひるたま より:

    今日の本放送後に続いて放送された『あさイチ』プレミアムトークのゲストが「儀兵衛さん」=遠藤憲一さんでした。
    実は私、恥ずかしながら…遠藤さんの事を今回初めて知りました。強面なお顔立ちとのギャップが良い意味で楽しく、すっかり‘エンケンさん’に魅了されました。(*^-^*)
    そして今日の放送分でも、初めてと言っても良い儀兵衛さんの笑顔が印象的でした。次回以降に「ズッコケ」シーンが挿入されていたならば、かなり印象が違っていたかも??
    (朝蔵さんも書かれていましたが、初回は「滑った」ように私も感じました)

    今日の回を見て感じた事を率直に書くと…リトルてんちゃんが例のドイツ人の‘おじさん’に謝りに行く場面で違和感を感じてしまいました。通訳が必要な相手なのは明らかな筈なのに、子供だけで謝りに行くというのはちょっと無理があり過ぎたような??
    あと、儀兵衛さんが豪快に(?)お酒を全部流した場面も何だか…お酒が勿体無い…せめて1本だけ流して後は使用人が片づけても良かったのでは?。きっとおそらく来客用に用意してあるお酒も含まれていたでしょうから。(実際の中身は水だったでしょうけれどね^^;)

    実は数年前、大阪に遊びに行った際に夜の難波界隈を歩きながら、そこで偶々『なんばグランド花月』での公演を見つけてふらりと入った記憶があります。(無論ちゃんと入場券は購入しましたよ!…念のため)
    吉本新喜劇の他に、漫才や来日パフォーマーのショーも盛り込まれた内容で一晩十分に楽しめました。
    個人的に新喜劇は結構楽しく素直に楽しめたので、大阪(吉本?)の笑いにはさほど抵抗を感じない方かとは思うのですが…。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      > 大阪(吉本?)の笑い

      数週間後には芸人さんたちが大勢出始めるので、その頃には大阪の芸人さんたちの笑いを堪能できるのではないでしょうか。

  4. 安ママ より:

    遠憲さんは好きな俳優さんなので、今日は朝から泣かされました。こてんちゃんの演技も良かったですねー。こういう穏やかな展開は安心して見ていられますね。しずさんもハツさんも愛情いっぱいですもんね。これから先の展開は、山あり谷ありになりそうでちょっと心配ですが。
    藤吉さんに感情移入してからのお別れは今からハラハラですし、体の弱い新一お兄ちゃん行く末も気がかりです。
    うふふ、もうわろてんかラブになってるってことでしょうか。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      僕も遠藤さんが好きなので今回の「ギョロ目の鬼さん」とのギャップに泣かされました。

  5. よるは去った より:

    キャストについてネットで見ていたら、現在鈴木福君が演じている風太君が成長した役を「超入門、落語 the movie 」 でもお馴染みの濱田岳君が演じるんですね。「落語 the movie 」 では鈴木福君も「転失気」「初天神」「藪入り」での子役を可愛らしくかつ可笑しく演じ て見せてくれてますね。そう言えば「藪入り」ではしずさん役の鈴木保奈美ちゃんと母子役でした。父親役は「あまちゃん」「とと姉ちゃん」のピエール瀧さんでした。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      鈴木福君、『わろてんか』で久しぶりにその姿を見ましたが、ずいぶん大きくなりましたね。『落語 the movie』という番組があるのは初めて知りました。まるで『ちりとてちん』の落語再現場面みたいな企画なんですね。