伊能家の次男・栞の写真 / わろてんか 第8話

2017年10月10日(火)第2週「父の笑い」

あらすじ

伊能家が、伊能家の次男・栞とてんとの縁談を提案。儀兵衛は縁談相手の見合い写真を持ち帰ってきました。母のしずや藤岡家の女性たちは、藤岡家に届いた栞の写真を見てその美男ぶりに夢中になるものの、肝心のてんだけは関心を持とうともしませんでした。

てんは藤吉のことが忘れられずにいたのです。てんが藤吉のことを忘れてしまうよう、風太は藤吉がてんに送ってきた手紙の束を捨てようとし、てんと風太は大げんかに。しかし、風太の意に反して、そのことがてんの藤吉への気持ちを一層強くしてしまいます。

てんと風太の仲違いを知った新一がてんに告げました。風太は、藤吉からの手紙を8年にもわたって儀兵衛から隠し通した。その風太の努力がどれほど困難なものだったかを。自分のために尽くしてくれた風太の気持ちを知り、てんは風太と仲直りします。

一方、藤吉たちの一座は次の巡業が京都に決まり、藤吉はてんとの再会を楽しみにしていました。同じ頃、儀兵衛を動揺させる事態が発生しました。藤岡屋の薬品在庫を保管している倉庫が全焼してしまったのです。

<<前回7話 | 次回9話>>

Sponsored Link

予習レビュー

ちょっとだけネタバレになります。

藤岡家に届いた伊能家の次男・栞さんの見合い写真を見た藤岡家の女性たちが、あまりにいい男なことに色めきたつ。

色めきたつ女性たちの一人は、てんちゃんのお母はんのしずさんですが、もう一人、おばあちゃんのハツさんも一目惚れ。

自分があと40歳若ければと真剣に悔やむとか。

『わろてんか』第1回を見た限りでは躾に厳しいおばあちゃんのようにも見えましたが、実はこんな乙女ちゃんな一面も持ち合わせているようです。

やっぱり朝ドラです(笑)、安心しました。

それはともかく、てんちゃんに来た縁談は政略結婚です。縁談相手の家も製薬会社。そことの提携を実現させることが結婚の目的です。

では何故、提携を望むのか。

藤岡屋の台所事情が厳しいということがあるのかも知れません。そんな状況の中で、藤岡屋の倉庫が全焼。倉庫には藤岡屋が商売する上で一番大事な薬の在庫が。

政略結婚を避けては通れない事態に陥ったようです。藤岡屋さん、『ひよっこ』の島谷製薬よりもある意味で厳しい状況です。

感想

風太くんの気持ち

風太くん、てんちゃんに複雑な気持ちを抱いている模様。今回のやりとりから風太くんの気持ちやこれまでの風太くんの人生を想像してみました。

風太くん曰く、彼が藤岡屋に行儀見習いで入ったのは「ていの良い口減らし」。

風太くんの悲しい境遇はまるで『ひよっこ』のヤスハルくんとそっくりではありませんか。しかし、ヤスハルは幸せでした。

一郎さんという心優しくて忍耐強い父親ができたのだから。

一方で風太くんは同じ「口減らし」でも、藤岡屋に入ったのは養子縁組ではないので新しいお父さんはいません。

お父さんがいない上に、ギョロ目の鬼さんに毎日のようににらまれる日々。

そんな暮らしの中で、風太くんにとってのてんちゃんは、ヤスハルくんにとっての由香ちゃんみたいな存在だったのかもしれません。

ところでヤスハルくんは由香ちゃんへの恋は成就することはありませんでしたが、ヤスハルくんに由香ちゃんを諦める理由はありませんでした。

しかし、風太くんにとって、てんちゃんは決して手が届かない存在です。

お父さんもいない。てんちゃんは手が届かない。二重で切ない風太くんです。

それでも、風太くんはやっぱりてんちゃんのことが好き。伊能さまの縁談で盛り上がる藤岡屋女子トークにイチャモンをつけて来たのは、ズバリ嫉妬でしょう。

藤吉くんの手紙を破いてしまったあと、てんちゃんと謝ろうとしたらしい風太くん。でも、てんちゃんは風太くんに気づいた上で無視を決め込む。

あの時の風太くんの寂しそうな表情が忘れられません。

修復が難しくなってしまったてんちゃんと風太くんの仲。それを察した新一くんのフォローがみごとです。

決しててんちゃんに説教をたれているわけではないのに、てんちゃんの風太くんへの怒りの気持ちを一瞬で変えてしまった新一くん。

ちょっとだけネタバレになりますが今週中に起こるらしい新一くんの悲劇を考えると、その立派なお兄ちゃんぶりに朝から泣かされました。

できたら新一くんには最後の最後までてんちゃんを支えて欲しかった。

そう思わずにはいられない新一くんの男前の姿と言葉でした。

追記:「タヌキをお姫様に化けさせる」という風太くんの今回のセリフ。『ひよっこ』へのオマージュでしょうか。

藤吉くんの嘘

てんちゃんと風太くんが、藤吉くんからの手紙をめぐって大ゲンカしているのと同じ頃、藤吉くんの書いた手紙の嘘が発覚。

岡山で仕事しているのに居場所を北海道と「脚色」。

リリコちゃんは文字が読めません。だから、これまで藤吉くんの手紙の嘘までは気付くことができませんでした。

しかしキースはしっかりと文字を読むことができるらしい。そしてキースは手紙の嘘を指摘し、それをリリコちゃんが聞いてしまいました。

この、リリコちゃんが藤吉くんの嘘を知ってしまったことが来週には回収されるようです。今回描かれた「嫉妬の炎」とともに。

てんちゃん、藤吉くん、そしてリリコちゃんの三角関係のフラグが立ちました。

ちなみにフラグ回収のその先では、てんちゃんとリリコちゃんが「親友」になる展開が用意されていることはすでに明らかになっています。

この三者の関係、楽しすぎます。

<<前回7話 | 次回9話>>

Sponsored Link
Sponsored Link

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. ひるたま より:

    昨日の風太くんを見ながら…朝蔵さんと同じく私も前作『ひよっこ』のヤスハルくんが思い浮かびました。
    「覚えてるか? お前、俺を家中引っ張り回して、「風太はうちの弟え。この家の家族や」いうてまわって…。俺、3つも年上やぞ。何で弟やねん」
    ‘お嬢様’であるてんちゃんは悪気無くやった事だったかもしれませんが、3歳年上の子を‘弟’呼ばわり…子供は往々にして残酷な一面を持つものだな、と再認識させられた場面でした。
    前々作『べっぴんさん』で、子供時代に明美ちゃんがすみれちゃんから渡されたお菓子を地面に投げ捨てた場面を思い出しました。あの時も‘お嬢様’すみれちゃんは良かれと思ってした事だったのでしょうけれども。

    恥ずかしながら濱田岳さんを今作で初めて知ったのですが、濱田さん演じる風太が報われて欲しいと願わずにはいられません。(そう思わせる濱田さんの演技も素晴らしい)

    *先のコメントで「置きっ放しにしちゃダメでしょうよ!」と入力したつもりだったのですが、小さい「ょ」を間違えて消してしまっていたようです…大変失礼しました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      ヤスハルくんは心優しいいい男でしたが、風太くんも負けず劣らず男前ですね。大阪に行ったてんちゃんの後を追う風太くんの姿にしびれました。

  2. GATTO より:

    こんばんは〜

    「たぬき」発言、うれしかったです(笑)。しかし、私のイメージとしましては、「つばさ」の玉木つばさ(多部未華子さん)の方が似ているかな? その意味では「いも」だったら、もっとうれしかったです(笑)。

  3. tonton より:

    お久しぶりです。

    先週の第1週を見て「この作品はパスしようか?ヒロインも予想に反して若くて可愛い系で
    せいさんをうまく演じれるのか?」と決めかけていた時に、昨日今日と俄然盛り上がりを見せて、
    これはあさが来たに並ぶ作品になるかも?と期待を抱き始め、ここに寄らせていただきました。

    今週からは、民王や釣りバカ日誌リブート版のメンバーが集結して、ゴージャスな様相を
    見せ始めてきましたね。しかも伊能さんを小出しにして視聴者をじらす所が憎い(笑)。

    あさが来たがあれだけの数字を叩き上げただけに、それに並ぶ作品はあと10年待つ必要が
    あるな。と思っていた矢先に昨日と今日の展開に、いい意味で裏切られました。

    ネックになるのは、やはり折り返し地点以降のキャスティングでしょうかね?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      『わろてんか』の年内放送分は寄席経営が軌道に乗るまで。史実では軌道に乗った後は苦難続きなのでドラマにはなりますが一歩間違えると重たすぎになりかねない。そこをどう解決してくれるのか、今から楽しみです。

  4. ひるたま より:

    先週末から見ていて感じたのですが…藤吉くんの手紙はかなり達筆ですね。当時の芸人社会は全く存じ上げませんが、あそこまで書ける芸人さんって、当時から既にいたのかな?と感じました。
    藤吉くんが(当時としては)並み以上の教養を持ち合わせている事を表していますね。芸人仲間の間で彼は浮いてしまう時もあったのでは?そしててんちゃんはその点には気付かなかったのかな?

    そしてその藤吉くんが書きかけの手紙を置きっ放しにして場を外す場面を見ながら…「置きっ放しにしちゃダメでしうよ!」と、ついTVの前で突っ込んでしまいました。いくらリリコちゃんが字が読めないといっても…大方どのような性格の手紙であるか位は察しが付く事を、藤吉くんは分かっていなかったのか?その面に関しては大方女性の方が察しが良い傾向がありますからね。(もっとも個人差があるもので…前作のみね子ちゃんタイプの子も往々にしていますが^^;)
    それにしても、リリコちゃん分かり易すぎ!(^^;)
    そしてその炎が早くもえぐい場面にそのまま移行…前作と異なり、明日は早くも「えぐい」場面からの始まりになりそうですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      薬品倉庫が全焼・・・島谷製薬の経営危機と同レベルのピンチですね。しかもまだ第2週です。展開が早い!

  5. ちーぼー より:

    昨日の「ひよっこ」の総集編を見て、早くスピンオフをやってくれないかな熱が高まってます😆
    本編の最終回の終わりには絶対谷田部家の写真だと思っていたら「わろてんか」の予告になってしまって。そしたら総集編の最後に家族写真が出て、嬉しかったです。
    「わろてんか」も、段々楽しくなるかなぁ、正直、今のところはまだ「ひよっこ」の初めの頃にに及ばないです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      スピンオフや続編。話題はよく出ますが制作発表はさっぱりですね。焦らすだけ焦らしてから発表するという作戦なのでしょうか(笑)

  6. よるは去った より:

    再放送の「花子とアン」も「文」が重要な小道具になってましたね。しかも、厳しいか嫉妬深いかのどちらかに燃やされてしまうのも共通してました。それにしてもリリコちゃんが楽屋で「文」を燃やして、場面が変わると藤岡屋の倉庫の火事の知らせとは何とも。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      紙で意思の疎通を図っていた時代ならではの小道具ですね。現代ならどのような小道具で描写することになるんでしょうか。