てんを救ったのは伊能栞 / わろてんか 第10話

2017年10月12日(木)第2週「父の笑い」

あらすじ

大阪の街角で、人相の悪い男たちに裏路地に誘い込まれたてんを窮地から救ったのは、てんの見合い相手の伊能栞でした。てんは栞に大阪に来た理由は藤吉に会うためだったことを正直に語り、自分の気持ちをありのままに語るてんに栞は感心しました。

一方、てんが大阪に行った理由を知った儀兵衛は激怒していました。儀兵衛は、家に戻ったてんを蔵に閉じ込めると、てんの目の前で藤吉からの手紙の束を燃やしてしまいました。この騒動を機に、てんは藤吉への思いを断ち切るつもりでいました。

そんな中、倉庫が全焼したことで藤岡屋の経営が危ういことを察した取引先が店に殺到しました。藤岡屋に掛けの支払いを求めてきたのです。取引先の応対を買って出た新一に店のことを託し、儀兵衛は金策に奔走します。

取引先の騒ぎは三日間にわたって昼夜を問わず続き、その間、無理に無理を重ねた新一は再びぜんそくの発作を起こし倒れてしまいました。新一が倒れてしまったのは自分の責任だと、儀兵衛は自分のことを責めるのでした。

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予習レビュー

大阪の街角で窮地に立たされたてんちゃんは伊能さまに救われたものの、その後再びピンチに次ぐピンチが描かれます。

1、てんちゃんの恋が儀兵衛さんの知るところとなり手紙を燃やされてしまう
2、藤岡屋の経営危機が取引先に知れ渡り(恐らく)債権者が押しかけてくる
3、取引先の対応を買って出た新一くんが再び持病のぜんそくの発作を起こす

ところで当ブログ『わろてんか』第1週のページに頂戴したコメントの中で、以下のような内容の感想がありました。

前作『ひよっこ』の登場人物たちは皆そろって温厚な人たちばかりだったので怒鳴り声を耳にする機会が滅多になかった。

実際、怒鳴り声で記憶に残っているのは向島電機時代の松下さんが失敗続きの澄子ちゃんを田舎に帰ってしまえ!と叱りつけたときくらいかもです。

そんな温厚な空気に慣れしまったので儀兵衛さんのおっかないお父はんぶりが怖い。そんな意味の感想がたくさん寄せられました。

今回、おっかないお父はんの極みとでもいうべき場面が描かれます。そこにさらに取引先の人たちの怒鳴り声も加わるかもしれません。

その上、新一くんが倒れてしまいます。

この回までには、「怒鳴り声」や「悲劇」に慣れておかないとですね。

話変わって『ひよっこ』前半で視聴率が低迷していた頃のこと。

一部の評論家が、『ひよっこ』の視聴率低迷の原因は登場人物たちが揃いも揃っていい人ばかりでスパイスが効いていないからだみたいな指摘をされていました。

『ひよっこ』とは打って変わって激辛スパイスが痛烈に効いている本作『わろてんか』。そのスパイスは視聴率に貢献してくれるのでしょうか。

追伸:今週のサブタイトルは「父の笑い」。おっかない儀兵衛さんに救いはあるのでしょうか。

感想

藤吉さんは影法師

儀兵衛お父はんの逆鱗に触れて、蔵の中に閉じ込められてしまうてんちゃん。蔵の中に閉じ込められる姿で思い出すのは『あさが来た』の白蛇はんに嫁いだ頃のはつちゃんです。

はつちゃんも蔵の中に閉じ込められましたが、てんちゃんの今回の「蔵の中」ははつちゃんのときよりも厳しいかもです。

なにしろ蔵の中に閉じ込められただけでなく、藤吉くんからの手紙の束のすべてを目の前で燃やされてしまったのですから。

さて、この儀兵衛お父はんの怒りによる騒動が、てんちゃんのハートについた火をあおってしまうものとばかり思っていたら、てんちゃんのハートの火は意外にも鎮火した模様。

「藤吉さんは影法師。もうおとぎ話に憧れてる年ではない」

伊能さまに点数をつけたら満点の人とまで言い切ったてんちゃん。縁談相手の人となりを確認して、伊能さまとの縁談も悪くないかもと考えたのでしょうか。

話変わって、伊能さまは製薬事業の傍らで芸能などの事業も手がけるつもりとの由。

芸能などの事業・・・てんちゃんの将来の事業と完全にかぶります。いつか芸能ジャンルのライバルになるのかも知れません。

または、五代さまのようにいざという時にてんちゃんに救いの手を差し伸べる存在になるのかも知れません。

伊能さまが将来の事業の夢を語ったことで、伊能さまというキャラ。そしててんちゃんと伊能さまの今後の展開からますます目が離せなくなってしまいました。

追伸1:てんちゃんの実在モデルをモチーフにした小説『花のれん』では、伊能さまに似たキャラが登場し、晩年の「てんちゃん」が「伊能さま」に恋をする場面があるんです。

このことがあるのでてんちゃんと伊能さまのことが気になっています。

追伸2:伊能さまの事務所はもしかして・・・

伊能さまの事務所の壁面に見覚えがあります。『マッサン』の鴨居の大将の社長室、『あさが来た』の五代さまがいつもいた商法会議所の一室。

過去二作品の社長室、商法会議所の一室は同じセットなのだそうです。伊能さまの事務所ももしかすると同じセットのような気がしています。

「なんで僕に話してくれはらへんかったんですか?」

儀兵衛お父はんに抗議する新一くんの姿には驚かされました。

その直前で描かれた、蔵の中に閉じ込められたてんちゃんを新一くんが救い出した上に、儀兵衛お父はんにかけあっててんちゃんの謝罪の機会までつくったのは想定内。

おそらく、これまで繰り返しこんな状況があったような気もします。

また儀兵衛お父はんとしても、あげた拳をそっと降ろす場をつくってくれる新一くんという頼もしい存在がいるからこそ、安心しててんちゃんを叱り飛ばすことができたとも考えられます。

そして儀兵衛お父はん頼られていることを新一くんも自覚していたはず。それを誇りに思っていたかもしれません。

だからこそ、藤岡屋の一大事のことを話してくれなかったことが悔しかったに違いない。温厚な新一くんにしてはあり得ない態度・行動をとったのだと思いました。

それに加えて儀兵衛お父はんへの失望もあったのかも知れません。

てんちゃんの縁談を急ぐのはお金のためですか?と新一くんは言い切りました。

儀兵衛お父はんは新一くんを心から大事に思っていますが、新一くんもまた儀兵衛お父はんを心から尊敬しています。

尊敬しているからこそ儀兵衛お父はんの行動には納得がゆかない。

今回の特に後半は新一くんの独壇場でした。心を奪われました。

『あさが来た』でたった一つ物足りなさを感じていた「新次郎さんの兄上」の描写の薄さを、新一くんの今回の演技が補ってくれたかのようです。

しかし間もなく新一くんは・・・

『ひよっこ』ではただの一回も描かれなかった永遠の別れが『わろてんか』では第3週にして・・・これ以上のことはここでは伏せておきます。(バレバレですが)

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コメント

  1. アーモンド より:

    あのような形とは、高橋一生演じる政次が、柴咲コウ演じる直虎に処刑されて、ドラマから姿を消し、ロスが 発生したことです。

  2. たこやき より:

    「話してくれはらへんかったん」です。ごめんなさい、重箱のすみをつつくようで。
    関西弁は文字にするとむつかしいですよね。知らんけど。(笑)

  3. アーモンド より:

    高橋一生が、あのような形で大河ドラマを「降板」したのは、朝ドラの収録のためだったのでは?両方出演も大変かも。でも同じNHKなのでかけもちも可能。両方ダブって出演を避けたかった?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      申し訳ありません。「あのような形」の認識がないので返答のしようがないです。

  4. GATTO より:

    おはようございます。

    頰をピシャリとする、最も見たくない場面の一つです。特に、口論で負けた目上の人がやる場面は。

    まぁ、実際には、どちらの時代にもあったことでしょうが、「ひよっこ」にはこんな場面が無くて良かったです。同じ頰なら、やっぱり「ほっぺたグリグリ」が良かったです(笑)。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      ピシャリ・・・新一くんに完全な非があるのなら納得の場面でしたが。心優しい人たちばかりだった『ひよっこ』の直後にこういう場面はキツイものがありますね。

  5. もふもふ より:

    風太に”ひよっこ”のヤスハルを重ねる意見が多そうですが、私の中ではごちそうさん”のげんちゃんのほうが近いかな~と思っています。
    男気をバシッと見せられるところが、ヤスハルよりげんちゃんっぽいかなと…

    予習レビューの忠告のお陰で、心の準備をして見ることが出来ました。そうでなかったら、次から次へと起こる展開に心がついていけなかったかも。ありがとうございます。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      ヒロインとの関係はまさしく源ちゃんですね。言いにくいこともはっきりと言ってくれそうで、しかも頼り甲斐もある。今よりも大人になった風太くん、さぞかしいい男になっていることでしょう。

  6. ひるたま より:

    鳴り物入りで(?^^;)颯爽と登場した「伊能様」こと伊能栞氏を見ながら…私は何故か長編漫画『ガラスの仮面』の速水真澄氏を連想してしまいました。(;^_^A!
    (前作『ひよっこ』の時から度々『ガラスの仮面』を引き合いに出して申し訳ないのですが。なお今作は現在の所ベタな少女漫画的展開を見せているような気がします…見ながら何故か気恥ずかしさを感じてしまいました…^^;)

    伊能栞氏は…容姿・家柄その他も含めて全てに於いて非の打ち所が無い、としか言い様が無いですね。もっとも率直に申し上げちゃうと、個人的にはずっと傍にいられたら疲れそうなタイプですけれども(^^;)。
    こちらもずっと「背伸びして」接してしまうタイプの異性かも??(^^;)
    (前作『ひよっこ』で、みね子ちゃんが一緒に居て「背伸びする」相手が島谷くん。逆に一緒に居て「肩の力を抜いて自然体で、ありのままの自分でいられる」相手が秀俊くんだった訳ですね…あくまでも私見ですが)

    個人的には、伊能栞氏でも藤吉くんでもなく…風太くんが最も気になります。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      『あさが来た』の時もでしたが『わろてんか』は特に少女漫画テイストが濃厚ですね。

  7. ちーぼー より:

    伊能様なら…と言う風太が心に残りました。自分が…と思っても、それは出来ない事なのは分かっています。それなのに、たかが芸人に心を奪われているてんを見るのは、風太には我慢が出来ない事なのだと思います。まだ始まったばかりですが、風太くんに幸せな生活が待っていますように(てんちゃんお付の女中さんと上手くいくのかな)。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      風太くんの、叶うことはない淡い恋心。『ひよっこ』の三男くんに負けず劣らず泣かせてくれますね。

  8. まーちゃん より:

    今日、伊能様と風太君のやり取り(主にガックンの顔芸)を見て既視感を覚えたのですが高橋一生さんと濱田岳さんは大河ドラマ「軍師官兵衛」で共演されていましたね。ちなみに松坂桃李さんも出演されていました。NHK好みのキャスティングなのでしょうか。一生さんとガックンは同じ家臣仲間でしたから息もピッタリなわけですね。ガックンの顔芸には今日も笑わせてもらいました^^

    でも新一君の死亡フラグが立ってしまいました。わかっていたこととはいえ早すぎる退場に涙です;;

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      軍師官兵衛!

      頂戴したコメントで僕も既視感の理由がやっとスッキリしました。ありがとうございます!

  9. アーモンド より:

    おんな城主で壮絶な最期を遂げ、ロスがあった高橋一生が、朝ドラで戻ってきましたね。。。

  10. tonton より:

    実はBSドラマ「クイーンメアリー」私が脱落してしまったんですけど、
    理由は、メアリーを断頭台へ送ったエリザベス一世がなかなか出てこないからでした。

    ゲームオブスローンズがヒットしたのもサーセイの存在が大きく、同居の家族は
    彼女が暴れないとつまらないと言ってます。

    お父さんには思う存分怒ってもらいたいです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      第4週からはお父はん以上に怖そうな人が大暴れするみたいですよ(笑)