伊能家との縁談が破談に / わろてんか 第11話

2017年10月13日(金)第2週「父の笑い」

あらすじ

藤岡屋の再興がかかっていた伊能家との縁談が破談になりました。藤岡屋の薬品倉庫が火事になり不渡りの噂が伊能家にも伝わり、縁談を断って来たのです。結納の準備を張り切ってすすめていたハツは深く落胆してしまいました。

藤岡家に重苦しい空気が流れる中、新一の病状はますます悪化。医師は新一の命は長くもってあと一週間と宣告しました。医師にそう告げられたしずは、新一の回復を祈念するため、てんとともにお百度参りをはじめました。

一方、兄と家のことを案じるてんを、少しだけ元気を取り戻した新一が励ましました。笑うことは人間の特権だ。つらいときこそ笑え。てんは、新一の言葉をいつまでも守り続けることを約束します。

そんな中、儀兵衛が家族の前から姿を消してしまいます。儀兵衛はすぐに見つかりました。儀兵衛は蔵の中で結納道具を片付ける準備をしていました。しかし家の者たちは儀兵衛が首をつろうとしていると錯覚。面々は勘違いに大笑いするのでした。

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予習レビュー

『ひよっこ』の島谷製薬は、同業他社の創業家とのご令嬢との縁談によって自社の危機をからくも乗り越えることに成功しました。

しかし、同じような手法で藤岡屋の傾いた経営の立て直しを図った儀兵衛お父はんの目論見は残念ながらはずれ、伊能家との縁談は破談。

島谷製薬の時と同様に、藤岡屋と伊能製薬との合併か提携によって危機を乗り切る算段は失敗に終わりました。

藤岡屋は大変なことになりましたが、その一方でてんちゃんは大好きな藤吉くんを諦めずに済むという道だけは開けました。

しかしちょっとだけネタバレになりますが、てんちゃんの縁談相手だった伊能さまは、縁談の破談前からてんちゃんとの結婚の気持ちはなかったようです。

てんちゃんとの結婚の気持ちはなく、しかも縁談もなくなりました。

それでもなお伊能さまは『わろてんか』の主要登場人物として、この先でもドラマに登場し続けます。

一体、この先でヒロインとのどのような絡みが展開することになるのか。伊能さまはブログ主にとって最も気になるキャラクターです。

追伸:吉本せいさんをモデルにした小説『花のれん』には伊能さまを思わせるキャラクターが一人登場します。

夫亡き後の主人公を支えるのですが、晩年に疑獄事件に巻き込まれ自ら命を絶つという悲しすぎる結末を迎えます。そんなことにはなりませんように。

感想

てんちゃんと新一くんの「指切り」

『あさが来た』の中で幾度か描かれた、あさちゃんと忠政おじいさまの二人の場面が大好きでした。忠政おじいさまとの場面が登場したのは初めの頃の数週間だけでしたが、いつか祖父と過ごした時間が回収されるに違いない。

そんなことを考えながら二人の場面を見ていたことを思い出します。

さて『わろてんか』の中で今回描かれたてんちゃんと新一くんの「指切り」の場面もあの時と似たような気持ちで見ました。

今回の新一くんとの約束が、いつかきっとてんちゃんの心の支えになるのでしょう。恐らく様々な困難に見舞われる後半。年明けの放送で。

史実では、てんちゃんの実在モデルは寄席経営が軌道に乗った後は苦難につぐ苦難の連続。とりわけ晩年は気の毒なほど。ドラマでその苦難の日々をどこまで再現するのかわかりませんが、そんな時に新一くんとの約束の思い出が支えになってくれるのかな。

そんなことを考えながら観た「指切り」場面でした。

『ひよっこ』みたいに実在モデルがいない創作ドラマは先々の展開がまったく見えずにドキドキしますが、『わろてんか』みたいな実在モデルがいて先々のおおよその展開が見えているドラマ。これはこれでドキドキしますね。

特にてんちゃんの実在モデルは、何かと大変な人生を送っていますので。

『べっぴんさん』のすみれちゃんの実在モデルはほぼほぼ順風満帆の人生だったので安心して観ていられましたが、すみれちゃんと正反対の人生を歩みそうなてんちゃん。

彼女の人生はどこまで描かれるのでしょうか。

追伸:『あさが来た』で、忠政おじいさまの幽霊が「待ちわびたで〜」と、晩年のあさちゃんをあの世で待ってましたが(笑)新一くんはさすがにそれはやらないかな・・・

「父の笑い」

今週のサブタイトルの「父の笑い」とは今回の最後に儀兵衛お父はんが見せたあの笑顔のことを指していたのでしょうか。

藤岡屋の薬品倉庫の火事。その火事で痛手をこうむった藤岡屋の経営。そんな中での新一くんの病状の悪化。そして余命はわずかとの宣告。それに加えて伊能さまのお父上からの縁談解消の宣言。

今週に入ってから、これでもかというくらい藤岡家は災厄に見舞われ続けています。

そして、ありとあらゆる種類の艱難辛苦が積み重なった末に、儀兵衛さんが出来ることは笑うことしかなかったというオチ。

本作のテーマを一回に凝縮したようなエピソードでした。

ところで、てんちゃんが新一くんと約束した「つらいときこそ笑うんや」という言葉もまた本作の主要テーマです。しかも、上にも述べたように新一くんの言葉は今後のてんちゃんの支えになるに違いありません。

そうやって今回のエピソードを整理してみて気がつきました。

今回は『わろてんか』という物語全体の中でもとっても重要な回だということを。

さて、「つらいときこそ笑うんや」という新一くんの言葉は、その直後の蔵の中での騒動によって小さな回収が行われました。

しかし、その新一くんも明日あたりには・・・

そのときはたして、てんちゃんたちは笑うことが出来るのでしょうか。明日を観るのが今から怖いです。

ハツさんの落胆

話が前後しますが、結納の準備を進めていたもののそれが徒労に終わってしまったハツさんの落胆する姿が切なすぎました。

結納道具をしまおうとする儀兵衛さんに、まだしばらくこのままにしておいて欲しいと頼むハツさん。その目には最愛の孫娘の花嫁姿が映っていたのでしょうか。

それにしても伊能さまは立派な男性ですが、そのお父上はずいぶんと冷淡な方ですね。

藤岡屋の今の混乱した状況では縁談を進めるのは難しいとしても、そんな時だからこそ儀兵衛さんにかけるべき言葉があると思うのですが、口をついて出るのは藤岡屋の窮地をつつくような言葉ばかり。

でも考えようによっては、そのようなお父上がいる家に嫁がずに済んだてんちゃんは不幸中の幸いだったのかもしれません。

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コメント

  1. ひるたま より:

    続きです。
    「笑う事は人間だけの特権なんや…辛い時こそ笑うんや」(今作)
    「泣くのは嫌だ、笑っちゃおう」(『ひよっこ』)

    根本的に、言わんとしている所は一緒なのでしょうね…きっと。(^^)

  2. ひるたま より:

    うー…ん……。
    今日の後半部…放送回の「キモ」とさえ思われる蔵の中での場面ですが、率直に申し上げて私は笑えませんでした。

    ただでさえ現在の家の状況が状況なだけに…「いきなり使用人全員に‘暇’を言い渡した」となれば、誰でも不安になる事は必至です。家族そして使用人全員がこぞって蔵に駆け込む、という状況を作り出すためだったのでしょうけれど、何か、何かな……(前々作のヒロインのセリフではありませんけれども^^;)
    私が鈍感なだけなのかもしれませんが、笑いの「ツボ」がどうも……初回同様に「滑った」ように感じられてなりませんでした。(あまり批判めいた事は記したくないのですが、今日に関してはちょっと書かずにはいられませんでした。決して悪く言いたい訳ではありません…念のため)

    現時点では藤吉くんにも栞さんにもさほど心惹かれていない私…むしろ、風太くんそして新一兄さんの方が心惹かれる存在ですね。その新一くんが……早々と‘退場’になってしまいそうで。
    前作‘ロス’を引きずりつつもようやく慣れて来たタイミングでの‘退場劇’…早過ぎます。(*_*)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      僕も笑いが滑ったかなと思いました。関西人らしからぬストレート過ぎる笑いの取り方だとも思います。