藤吉を蔵の中にかくまう / わろてんか 第15話

2017年10月18日(水)第3週「一生笑わせたる」

あらすじ

大ゲンカに巻き込まれ怪我を負った上に何者かに追われる藤吉を、てんは藤岡屋の蔵の中にかくまうことにしました。藤吉に反感を抱く風太は、蔵にいられるのは怪我が治るまでだと藤吉に告げながらも、てんへの協力を惜しみません。

藤吉の怪我が一日も早く治るよう、てん、りん、そしてトキの三人は懸命の看病をしました。しかし、藤吉への気持ちを整理するつもりでいたてんは、藤吉とは一線を引きあくまでも看病だけに徹するだけにしました。

そんな中、リリコが藤岡屋の近くまでやってきました。藤吉が藤岡屋にかくまわれていることを察したリリコは、藤吉を返せとてんに迫って来たのです。リリコは藤吉への自分の想いを、初めててんに打ち明けました。

その数日後、リリコが今度は藤岡屋の店の中にまで乗り込んできました。リリコは藤吉を返せと騒ぎを起こし、藤吉が蔵の中にかくまわれていることがついに儀兵衛の知るところに。怒り心頭の儀兵衛は、藤吉を蔵の中から引きずり出すのでした。

<<前回14話 | 次回16話>>

Sponsored Link

予習レビュー

てんちゃんは藤吉くんを蔵の中にかくまうものの、それは怪我をした藤吉くんを気の毒に思い見捨てるわけにはゆかなかっただけのこと。

藤吉くんをかくまうことに決めた時のてんちゃんの心の中には、すでに藤吉くんへの恋心みたいな気持ちはなかったみたいです。

手紙で嘘を書き続けられたことで、藤吉くんへの気持ちが消えたか一時的に冷却してしまったのでしょう。

だから蔵の中で養生する藤吉くんに対するてんちゃんの態度も、一線を引いてあくまでも看病に徹するのみ。

藤吉くんの怪我が治って、蔵の中を出て行く日が来たらそれですべて終わり。

・・・のはずでした。

しかし、藤吉くんが藤岡屋のどこかにかくまわれているとどうやって察したのかリリコちゃんが騒動を起こしました。

そしてそのリリコちゃんの騒動により藤吉くんが蔵の中でかくまわれているという事実が儀兵衛さんに発覚。

このリリコちゃんの来店を発端にしてはじまった儀兵衛さんによる騒動。このことが、てんちゃんの藤吉くんへの気持ちに揺さぶりをかけるようです。

藤吉くんへの気持ちはこれまで。そんな整理のついた気持ちが揺さぶられます。

リリコちゃんも儀兵衛さんも、今のところてんちゃんの天敵みたいなポジションですが、二人ともてんちゃんの人生を良い方向に動かすためのいい働きをしてますね。

感想

今日も風太くんが男前

「ダンさんに変わって俺が川に沈めたる!」

今回の冒頭、風太くんが藤吉くんを怒鳴りつけた時の言葉と語気の強さ、そして風太くんの殺気立った表情に目が覚めました。

てんちゃんの婿になりたいという多少の私欲はあるにせよ、てんちゃんを守り抜く。旦那の儀兵衛さんに代わって自分が守り抜くという気概にグッときました。

そんな厳しさを見せるその一方で、藤吉くんの怪我の具合を見てしばらくは蔵の中でかくまう必要がありそうだと咄嗟に判断。

蔵の中の藤吉くんが見つからないように蔵の用事はすべて自分が引き受け、てんちゃんに薬の差し入れをする優しさが泣かせてくれます。

泣かせてはくれましたが、その時だけは私欲全開でもありました(笑)

ところで儀兵衛さんは丁稚として藤岡屋に入り、そこからたたき上げて婿として迎えられ藤岡屋の当主となった人です。

風太くんは当然そのことをよく知っているのでしょう。

だから、かつての儀兵衛さんと同じ立場にある自分も、てんちゃんの婿になる可能性は十分にある。そう考えているに違いありません。

でも、視聴者の眼から見たらそれはあり得ない展開です。

風太くん本人は婿入りを真剣に願っている、でもあり得ない。このギャップが切なすぎ。風太くん、なかなかいい男なので切なさも際立ちます。

ところで、風太くんはドラマの中の創作キャラクターです。

史実の中に風太くんに該当しそうな人物は見当たりません。だから彼の先の展開がまったく見えません。

先が見えないからこそしっかりと幸せな結末が用意されていてほしい。

そう願わずにはいられない『わろてんか』の中のキャラクターのナンバーワン。というのが僕の中での風太くんの評価です。

追伸:嫁の行き手がなくなったら俺しか残らない。てんちゃんがすでにいないことに気づかずにいる風太くんが、そう言い放って振り返るとそこにいるのはトキちゃんだけ。

その時のトキちゃんの冷めた目つきは絶品でした。

しかし、その絶品の目つきの映像が一瞬で次の映像に移ってしまったのは残念。トキちゃんの冷めた目つきだけ、もっと見せてもらいたかったほどです。

「取りに行かなければ取られてしまう」

このままでは大事な藤吉くんをてんちゃんに取られてしまう。そんな危機感を感じたリリコちゃんが、藤吉くんを取られないように取りに藤岡屋まで乗り込んで来ました。

店先に居座るリリコちゃんが店の中に姿を現した風太くんに一言。

「取りに行かなければ取られてしまう」

風太くんにとっては痛すぎる一言。リリコちゃんの言葉は、風太くんの心にかなり響いたはずです。

それにしてもリリコちゃん。風太くんが自分と同じ「取りに行かなければ取られてしまう」微妙なポジションに立たされていることをどうやって知ったのでしょうか。

同じ焦りを持つものとして、風太くんに同じ匂いを感じたのかな。

「伊能はん」

孫娘の幸せな縁談のためというより自分の好みの男性を身内にしたいという魂胆が見え見えのハツさんが今日も可愛い。

八卦に孫娘の将来を占ってもらいながらも、八卦に期待する答えはただ一つだけ。

八卦の答えを待ちながらも「伊能はんや」「伊能はんや」と繰り返しつぶやくハツさん。八卦にお墨付きをもらいたいだけのハツさん。今回も笑わせてくれました。

笑いがテーマの『わろてんか』の中で、笑いのツボを最も心得ているのはハツさんかも知れません。

<<前回14話 | 次回16話>>

Sponsored Link
Sponsored Link

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. GATTO より:

    そうです! これがあったのを思い出しました。このフラグ、続編で回収されるのかな?

  2. GATTO より:

    こんばんは。

    「待っていたら、盗られてしまう」ですか、「ひよっこ」特に秀さんあたりにはない考え方ですね。

    しかし、このドラマ、史実とはまた違うのですよね。そんなことで、自分なりにドラマの結末を考えてみました。

    「互いに連れ合いに先立たれた、てんちゃんと風太君が再会し、結ばれる」

    なんてことになったら、うれしいなぁ。風太君、本当にいい奴です。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      「待っていたら、盗られてしまう」

      富さんが世津子さんに似たようなことを言ってましたね。あの時の場面を咄嗟に思い出しました。