てんの着物がぬすまれる / わろてんか 第24話

2017年10月28日(土)第4週「始末屋のごりょさん」

あらすじ

大阪の北村屋までやって来たしずが、てんに贈った着物が何者かによって盗まれてしまいました。ほどなくして着物は見つかりました。庭先に捨てられていたのです。着物を捨てたのはてんと対立を続けている楓に違いない。トキは真っ先に楓を疑いました。

一方、家業に励むようになった藤吉は、家業に励めば励むほど北村屋の経営が実は危機に瀕しているのではないかと疑いを抱くようになっていました。ある日、藤吉は北村屋の経理台帳を盗み見ようとするものの、藤吉の行動を察した啄子に取り上げられてしまいます。

そんな中、てんの着物を盗んだ真犯人が見つかりました。楓を疑ってかかったてんはそのことを楓に詫び、楓もまたてんに詫びました。楓は北村屋に嫁ぐのが不本意でした。そして親に勘当されてまで実家に飛び出してきたてんがうらやましかったのです。

てんのように自分の信じる道を生きたい。そう決意を固めた楓は、北村屋を去って行くことにしました。それでもなお、啄子はてんを嫁とは認めませんでした。一方で藤吉は、真夜中に北村屋の経理台帳を開き家業の経営状況を知ってしまうのでした。

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予習レビュー

楓ちゃんが北村屋を去って行きました。

北村家の嫁の座をめぐっててんちゃんと張り合っていた楓ちゃんでしたが、実は北村家への嫁入りは本人は不本意な道だった、というオチです。

そしててんちゃんの着物紛失事件で、トキちゃんから真っ先に疑われた楓ちゃんでしたが、着物を盗んだのは彼女ではありませんでした。

では真犯人は誰で、何が目的でてんちゃんの着物を盗ったのでしょうか。

ちょっとだけネタバレになりますが、藤吉くんにはお姉ちゃんがいるそうで、そのお姉ちゃんが今週中に初登場。

そのお姉ちゃんが真犯人のようですが動機は伏せておきます。

ちなみに藤吉くんのお姉ちゃん・頼子ちゃんを演じるのは西村亜矢子さんです。『ごちそうさん』でヒロイン・め以子との大乱闘を演じ、『マッサン』ではキャサリンさんの幼馴染で料亭の若女将を演じていました。

これまで朝ドラの中で演じて来たのは、ちょっとクセのあるサイドキャラクターばかりですが、今回の頼子ちゃんもかなりクセがありそうです。

さて、てんちゃんの宿敵・楓ちゃんが北村屋を去って行きました。

しかし残念ながら、今回の中では啄子さんがてんちゃんを嫁として認めるという文言はどこにも見当たりません。

いつまで啄子さんのイケズが続くのかわかりませんが、次週のサブタイトルは「笑いを商売に」です。ヒロインのライフワークのフラグが立つ週となるのでしょうか。

感想

北村屋の危機

神棚の下にしまってある経理台帳を見ようとする藤吉くんに啄子さんが激怒。

「あかん、これはあんたが見る必要はない」

藤吉くんは経理台帳を見る必要がないとする啄子さんの言い分、これはわからないでもありません。納得できる部分もあります。

啄子さんからすれば藤吉くんはまだまだ半人前です。

これまで商売に本腰を入れた経験のない藤吉くんが、店の経営状況を数字から把握しようとしたところで正しく理解できるはずがない。曲解しかねません。

しかし番頭さんまで見ることが出来ないとは驚きです。

てんちゃんの実家の藤岡屋と違って、北村屋には働き手たちのチームワークが感じられないことに違和感を感じていましたが、チームワークなどなくて当然。

言葉が過ぎるかもしれませんが、北村屋は啄子さんの独裁経営で成り立っているようです。

そして、今回の終わり頃。番頭さんが最近よく出かける。誰かと会っているみたいだというセリフがありました。

察しの良い方なら番頭さんが何をしているのか想像できると思います。

これはちょっとばかりネタバレになりますが、番頭さんは今で言う「転職活動」をしています。ヘッドハンティングされかかっているところです。

このような展開を知ったとき、現代人とは比べ物にならないくらい義理人情を大事にするこの時代の人々が、安易にライバルからの誘いに乗るのかなと違和感を感じていました。

しかし独裁ごりょさんからまったく信頼してもらえていなければ、そんな気持ちにもなるのかなと少しだけ納得できました。

番頭のようなポジションの人が逃げ出す準備をはじめたことで、北村屋はいよいよあやうくなってきました。

楓ちゃん、絶妙なタイミングで北村屋を去って行きました。楓ちゃんはなかなかの強運に恵まれていそうなので、歌人として成功するかもしれませんね。

一方で、てんちゃんは北村屋の荒波に飲み込まれることになりそうです。でも、てんちゃんなら「愛子さん式」に乗り越えてゆけるでしょう。

追記:楓ちゃんが啄さんに別れを告げる場面は要らなかったかなと思います。楓ちゃんが北村屋を去ったことはナレーションで済ませ、「嫁」に去られた啄子さんが呆然となる。

そんな描写の方が自然だったかと。そんな気がしました。

第2週「始末屋のごりょさん」の感想

今週のエピソードの中で出色だったのは金曜日に放送された鈴木対決、しずさんと啄子さんの対決でした。

現代が舞台の安直なドラマならば、見ていられないような汚い言葉の罵り合いが、どちらか一方が完全に負かされるまで延々と続き、それが今後の展開に禍根を残す。

そんな場面になりかねない状況です。

しかし、しずさんと啄子さんの対決は立派でした。

選びに選び抜いた言葉で相手の立場を不必要に傷つけないように最大限の配慮を示しながらも、言うべきところはしっかりと言う。

そんな難しい場面を二人の鈴木さんが演じきりました。いいものを見せてもらえました。

啄子さんの凛々しい姿を堪能できたその一方で、月曜日から木曜日までに描かれた啄子さんのお茶目な姿の数々も忘れることができません。

てんちゃんを嫁とは認めず女中として受け入れる。

まるで『ごちそうさん』みたいなこの展開に、和枝姉さんのイケズの再来を覚悟していたので、安心して見ていられました。(『ごちそうさん』の時はつらかった)

さて、今週の最後に藤吉くんが北村屋の経営実態を知ってしまいました。

最近、店を空けがちな番頭さんの不審な行動。見慣れぬ男が北村屋にやってきた「大事な話がある」という不気味さ。

啄子さんの夫・藤吉くんの父親のことも少しづつ語られはじめ、北村屋の暗黒史が明らかになるフラグが立ち始めました。

いよいよ次週はそれらが回収されるのでしょうか。

追伸:次週の予告映像の中で「俺は米屋が嫌いだった」という藤吉くんのセリフが登場しましたが、あれは『ひよっこ』のさおりちゃん(本名:米子)へのオマージュでしょうか?

以上、今週はここまで。

今週もありがとうございました。次週も『わろてんか』を一緒に楽しみましょう。どうぞ良い週末をお過ごしください。

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コメント

  1. ひるたま より:

    こんにちは。横入り失礼します。
    同賞の新人賞を、朝ドラ次回作『半分、青い。』でヒロインを演じられる永野芽郁さんが受賞されていますね。

  2. いちこ より:

    「ひよっこ」が、コンフィデンスアワード・ドラマ賞で 最も質の高いドラマとして三部門も獲得していましたね。助演女優賞は、大好きだった愛子さん! 和久井映見さんのコメント~ 「愛子さん」は、ご縁をいただいたすべての方との関わり、時間 空間 作業の中で、できあがって成り立っていた という内容が素敵でした。そんな風に 言えるようになりたいな

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      早速、ニュースサイトで確認してみました。愛子さんの言葉も素敵でしたが、和久井映見さんの言葉もまた心に沁みます。

  3. GATTO より:

    こんばんは。

    今週は、台風対策で深夜職場にかり出された疲れが1週間残ってしまいました。危なく脱落するところでした(笑)。

    楓さん、素直ですね。でも良かったです。このまま藤吉さんと結婚させられたら、自分と藤吉さんとてんちゃんと三人不幸になるところでした。

    昨日の話ですが、しずさん迫力でした。でも、相手を追い詰め過ぎないところが大人ですね。「窮鼠、猫を噛む」ことをよく御存知なんですね。ご主人よりも大物であることは確かですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      大店の代々の血を引く、成り上がりとは異なる令嬢の貫禄がありました。>しずさん。

  4. よるは去った より:

    柳原白蓮先生が82歳で他界した時の葬儀委員長が第46代内閣総理大臣でもあった片山哲先生だったそうですね。大した名誉ですよね。

  5. きゅうぽん より:

    楓が藤吉とてんの自由恋愛に憧れるのわかりますね。
    与謝野晶子は鉄幹を略奪しても添い遂げたし…自分の意のまま愛しぬく…白蓮もそうですが、それまでの奥ゆかしいとかが美徳とされた女性像を打ち破るのはやはり魅力的だったと思います。
    今の時代は不倫とかもゲスすぎて品がなかったりしますもんね(^_^;)

    恋愛だけでなく、与謝野晶子は弟が戦死するかもしれないことに対して詠んでいましたが、
    自分の思いを素直にさらけ出すというところでも当時はカッコイイ女性だったのでしょうね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      頂戴したコメントで、楓ちゃんがてんちゃんに嫉妬したことと、与謝野晶子への憧れが一つにつながりました。与謝野晶子みたいになりたくてもなれないことに、楓ちゃんは焦りを募らせていたんですね。そしててんちゃんの姿を見れば見るほど焦ったのでしょう。

  6. よるは去った より:

    トキ「柔肌の熱き血潮に・・・・・・・いやらしい・・・・・・。」 当時はそんな世間の評価だったんてますね。」 現在BS で再放送されている「花子とアン」で仲間由紀恵ちゃんが演じている柳原白蓮先生も当時の評価は「あばずれ」なんてもんじゃなかったでしょうね。白蓮先生は与謝野晶子先生をどう評価していたのでしょう。自分の真実の恋を貫くために実生活で二人が起こした行動は五十歩百歩でしょうけど。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      蓮さま、てんちゃん、そして与謝野晶子。三人の生きた時代が気になって生年月日を調べてみたのですが、ほぼほぼ同世代なんです。

      与謝野晶子:1878年12月7日
      柳原白蓮:1885年10月15日
      吉本せい:1889年12月5日

      ちなみに柳原白蓮の死去は1967年2月22日。みね子ちゃんが失恋した直後くらいのタイミングです。

  7. きゅうぽん より:

    とと姉ちゃんでも、女学校の制服を拝借→羨ましかった→打ち解けるみたいなのがありましたね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      > とと姉ちゃん

      そういえば、そんな場面がありましたね。

      実家にお金をせびるところは『ひよっこ』のアプレ娘みたいだなとも思いました(笑)