寄席にかけるてんの想い / わろてんか 第34話

2017年11月9日(木)第6週「ふたりの夢の寄席」

あらすじ

風太が京都からやってきました。儀兵衛の病状が重いことを知ってしまった風太は、てんを京都に連れ戻すつもりでした。しかし風太はそのことをてんに言い出せず、京都に去って行きました。

そんな中、藤吉は再び廃業した寄席の持ち主・亀井を訪問。寄席を売って欲しいとあらためて頼み込む藤吉に対して、亀井は思いがけないことを告げました。寄席はよそに売ることになり、取り壊すことが決まったと。

亀井の決定に藤吉が深く落胆するその一方で、てんは亀井から「鶴亀亭」と亡き妻の思い出を聞かされました。その話を聞かされたてんは、亀井の本当の気持ちは寄席を存続することにあると確信。あくる朝、てんと藤吉は再び亀井のもとに足を運びました。

てんは亀井に言いました。寄席を自分たち夫婦に任せてほしい。自分たちなら、この寄席に昔のような賑わいを取り戻すことができる。てんの寄席にかける熱い想いを聞かされた亀井は、思い出の詰まった寄席をてんと藤吉に託す決断を下すのでした。

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予習レビュー

前回は京都の儀兵衛お父はんに「異変が生じる」ところで終わりましたが、そのことを知らせに来たのでしょうか、風太くんが京都からやって来ます。

しかし風太くんの様子がいつもと違う。

そのことが儀兵衛お父はんの「異変」への不安をさらに高めます。この不安が今回のうちに回収されるのかは今のところまだわかりません。

一方で、てんちゃんと藤吉くんがようやくめぼしい寄席を見つけたものの、その寄席の持ち主・亀井さんはすでに廃業しているにもかかわらず寄席を手放そうとはしませんでした。

そして今回、亀井さんがその寄席にある決定を下します。

寄席は他に売却する。そして売却後、この寄席は取り壊されることになる。

てんちゃんたちには寄席を売らないと言い切った頃の亀井さんの本心はよく見えませんでした。しかし、壊すという決断を下したことで亀井さんの本心が見えて来ました。

亀井さんにとって、寄席には思い出がいっぱい詰まっているのでしょう。だから未練がある。未練があるから、自分のよく知らない者の手に渡るのが耐えられない。

誰かの手に渡るくらいならいっそのこと壊してしまえ。

亀井さんの気持ちはそんなところでしょうか。

そんな亀井さんの心をてんちゃんがほぐすことができるのか。今回か次回あたり、てんちゃんと藤吉の未来が決まる見所が登場しそうです。

感想

昨日に引き続いて今日も見どころがいっぱいな回でした。

風太くん

儀兵衛さんの病気がどれほど重いものなのかを風太くんが理解しているのは、盗み聞きによるものなのか、誰かに聞いたのか、はっきりしたことはわかりません。

しかし、儀兵衛さんの病状をよくわかっていることだけは確かです。

だから風太くんとしては、最後にもう一度だけてんちゃんを儀兵衛さんに会わせてあげたい。旦那さんにもう一度だけ娘の顔を見せてあげたい。

そんな気持ちで京都からやってきたものの、てんちゃんに心配をかけたくない。てんちゃんが悲しむ顔を見たくない。

そんな二つの気持ちに引き裂かれている風太くんの表情が切なすぎて朝から涙腺をちょっとばかり刺激されました。

久しぶりに顔を見せてくれた風太くん、相変わらず男前です。本当にいい男です。

ところで、風太くんと藤吉くんが会話らしい会話を交わす場面はこれが三度目でしょうか。

一度目は京都の祠の傍で眠る藤吉くんを風太くんが叩き起こす場面。あの時は、今にも藤吉くんを殴りかからんとする風太くんをリリコちゃんが言葉巧みに止めたはずです。

二度目はてんちゃんが大阪にやって来てすぐの頃。この時は風太くんのパンチが見事に決まりました。

この一度目と二度目の風太くんと藤吉の対峙場面。

あの頃から風太くんが男前だったのに対して、その頃の藤吉くんはいかにも頼りなかった。

言葉が過ぎるかも知れませんが、風太くんみたいな男が殴る価値もない。それくらい残念な藤吉だったと僕は感じていました。

しかし前回、リリコちゃんが語った藤吉くんの過去の話によって僕の中の藤吉くんへの評価は反転しました。

そして迎えた風太くんと藤吉くんの三度目の場面。

今度は二人の男の、お互いに気遣う会話がすがすがしかった。男前の風太くんの前で、藤吉くんも立派な男前でした。

亀井さんの夢、再び

亀井さんは亡き妻・つる子さんの面影をてんちゃんと重ね合わせたのでしょうか。

生前のつる子さんを思い出させるてんちゃんの笑顔が、再び失われるようなことがあってはならない。

前回、亀井さんが藤吉くんに言った「女房を大事にしろ」の一言に、亀井さんのそんな気持ちが見え隠れしていました。

また、夫の夢を叶えたいというてんちゃんの内助の功の働きを見て、かつてつる子さんと一緒に夢を追いかけていた頃の自分を思い出したのでしょうか。

生きた屍みたいな風情だった亀井さんの顔に、生気が再びよみがえってくるさまには泣かされました。

亀井さんがこれを機に自分の人生を取り戻せますように。

アサリのファンになりました

啄子さんになついたアサリが、啄子さんを「姉さん」と親しく呼び、痛めた腰を気遣い、そして手土産を持ってくる。

啄子さんとアサリの心の通い合いがとっても心地よいです。

ところで、アサリの本質を鋭く見抜いた啄子さんもさすがですが、啄子さんがどれほどの人物から理解し、そんな人に認められたことを喜ぶアサリもまた大した男だなと思います。

他の芸人たちにとっては啄子さんはとっつきにくいおばはん以上でも以下でもない。そんな中で、アサリだけは啄子さんの真価を深く理解している様子。

アサリ、将来はいっぱしの人物になるかもです。そうあってほしいです。

今回の啄子さんとアサリのほんの一瞬の会話場面だけで、僕はすっかりアサリのファンになってしまいました。

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コメント

  1. こひた より:

    思ったより早く金ちゃんと一寸法師が絡んでくれました。
    ほんの僅かでしたが、予想通りの展開でした(^O^)

    ボロボロの外観からは想像できないピッカピカの内装。
    日の光が館内を照らす中、二人の満面の笑顔!

    ステキでした! 

    今シーズン一番ジーンときたシーンでした。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      ピッカピカの内装に、亀井さんが寄席を閉めてからも大事にしていたことが伝わってきましたね。

  2. よるは去った より:

    亀井「あんたらに任せた方が・・・・・。」吉本興行のスタートがドラマどおりあの規模の寄席小屋だったとして、「吉本新喜劇」をあのくらいの舞台で演ったらどんな趣有りかななんて勝手に考えてしまいました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      あのくらいの狭い空間で「吉本新喜劇」をかけたら、さぞかし濃縮された笑いを楽しめそうですね。濃すぎてフラフラになるかもです。