文鳥が風鳥亭の出演する / わろてんか 第42話

2017年11月18日(土)第7週「風鳥亭、羽ばたく」

あらすじ

文鳥が舞台に立つ特別興行の日を迎えました。この興行に失敗すれば後がない。窮地の風鳥亭を存続させるために、てんと藤吉は特別興行のことを新聞の記事に取り上げてもらうべく記者たちを集めていました。それは伊能のアドバイスによるものでした。

大勢の客や新聞記者たちが風鳥亭に詰めかける中、文鳥の高座が始まりました。客が期待していた文鳥の十八番ではないにも関わらず、小ネタに過ぎない『時うどん』で文鳥の名人芸は大いに笑いを取ることに成功します。

文鳥が出演した特別興行は新聞の記事となり、風鳥亭は一躍注目を集める寄席小屋となりました。そんな中、風鳥亭の大盛況を伝える記事を読んで心穏やかでない人物がいました。芸人を手配する太夫元の寺ギンです。

寺ギンは芸人を手配するとてんと藤吉に申し出るものの、その条件は風鳥亭には厳しいものでした。売り上げの7割を寺ギンが受け取り、風鳥亭には3割しか残らないのです。しかし出演者探しに悩む藤吉は、その条件を受け入れるしか他にとるべき道はありません。

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予習レビュー

てんちゃんが京都の実家で開業資金を工面することができ、ついに悲願の寄席を開業するところまでこぎつけるところから始まった第7週。

寄席「風鳥亭」のスタートは決して幸先の良いものではありませんでした。さらに開業直後より、日に日に客が減ってしまうというピンチ。

そんな困難は、これまでサイドキャラに徹していた伊能さまがようやく物語の真ん中近くに入ってくることで解決されました。

お先真っ暗に見えていた「風鳥亭」も、これで明るい未来を確信できます。

未来を確信・・・と言いたいところですが、次週からも順風満帆とは言い難い展開が予想されます。(そもそも順風満帆ではドラマとして成り立ちません)

ようやくわずかながらも追い風が吹き始めてきた風鳥亭。次週はどこに向かって行くことになるのでしょうか。

最後にちょっとネタバレになりますが、風鳥亭が新聞の記事に取り上げられるに当たり、思いがけない人物が再登場します。

一時は北村屋の「嫁」として啄子さんから期待されていた楓ちゃんです。

歌人になることを夢見ていた楓ちゃん、新聞記者として文筆家のキャリアを歩み始めていたようです。

夢を叶えるために北村屋を飛び出した楓ちゃんのその後がちょっとだけ回収されます。楓ちゃんがてんちゃんに協力することで、北村屋での対立もこれで完全回収です。

願わくば、歌人として成功する楓ちゃんの姿も結末までに回収してほしいものです。

感想

文鳥師匠の落語が面白すぎる

今日もまた笹野高史さん演じる文鳥師匠に朝から心を奪われました。

落語の通の眼から見たらもしかすると笹野高史さんの芸は素人臭いのかもしれません。しかし、落語を知らない僕にとっては心から笑える文鳥師匠の高座でした。

袖を引っ張られる芝居。兄貴分の真似をしてご満悦の弟子の表情は本当に見事。

観客役のエキストラで集まった人々のうち、舞台の袖にかじりついて見ていた子供たちは芝居でなく本気で笑ってたのではないでしょうか。

それほど見事な落語場面でした。笹野高史さん、おそるべし。

文鳥師匠の落語をもっともっと見せてほしいところですが、出番はこれでおしまいなのでしょうか。

もう一度、文鳥師匠の高座を見ることができますように。

第7週「風鳥亭、羽ばたく」感想

笹野高史さん演じる文鳥師匠の存在感に圧倒された一週間でした。

当ブログに頂戴したコメントによれば笹野高史さんは「ワンシーンの笹野」の自称されているとの由。

この「ワンシーンの笹野」について笹野高史さんが語っている言葉などはないかと探し周ったところ、「ワンシーンの笹野」の原点を見つけました。

笹野高史さんが「ワンシーン役者」を目指そうと決意したきっかけは『男はつらいよ』の小さな役をはじめてもらった時のことだそうです。

笹野高史さんの寅さんシリーズ初出演は昭和60年(1985年)。笹野高史さんが30代後半の頃のこと。

渥美清さんからの励ましの言葉を「腐らないで、ちっちゃい役だけど頑張れよ」という意味で受け止めた笹野高史さんは、その日から「ワンシーン役者の笹野」と自分のことを宣伝しはじめたのだとか。

そして「ワンシーン役者」と名乗るからには、小さな仕事も断らずに真剣に取り組まれてきたとの由。

文鳥師匠の名演は、この三十年以上の積み重ねの末に結実したものなのでしょう。

今週のエピソードの中でもう一つ忘れられないのは、お茶目さを披露した伊能さまの意外な一面。

これまでの伊能さまは、てんちゃんが窮地に陥るとどこからともなく登場するという、かっこよすぎる場面ばかりのキャラでした。

しかし、お茶目な一面が見られたことでリアルで身近なキャラとなりました。

文鳥師匠とお茶目な伊能さま。インパクトの強い場面が目立ったその一方で、てんちゃんに対する啄子さんの態度がジワリジワリと優しくなってゆくさまがたまりません。

長年にわたって守り続けてきた家業が没落しても、悲嘆したり落ち込んだりせず黙々と前だけを見て働き続けるその生き様も凛々しいことこの上ない。

そして、そんな啄子さんに支えられながら、いつの間にかてんちゃんがずいぶん大人になってきました。芸人さんたちを前にしてごりょうさんらしく見えてきました。

さて、次週予告映像にはだまされました。

リリコちゃんと風太くんが風鳥亭で共演?と、予告映像の半分くらいが過ぎるまで本気で信じてしまった自分が悔しい。

でも二人の漫才、なかなか絵になってましたが(笑)

今週、隠れたお茶目さを発揮した伊能さまは次週もお茶目さを前回。くいだおれ太郎をモデルにしたようなあの奇妙な衣装はなに?・・・・

そして、次週はてんちゃんがジェットコースターなみのアップダウンを経験するようです。予告映像でも「ダウン」らしき場面が出てましたね。

一方の「アップ」は、啄子さんの重大発表とつながってきます。

というわけで今週も一週間、ありがとうございました。

来週もどうぞよろしくお願いいたします。良い週末をお過ごしください。

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コメント

  1. よるは去った より:

    関東の「時そば」は明治・大正時代の名人、三代目・柳家小さん師が関西の「時うどん」を移入したネタだそうです。三代目・小さん師の弟子の七代目・三笑亭可楽師を通じて三代目・桂三木助師、六代目・春風亭柳橋師、五代目・柳家小さん師たちに伝えられ、現代でもポピュラーな落語の一つになっているわけですが。関西の「時うどん」はどうも一つ間違えたら、忘れられてしまったかも知れない噺の一つのようです。作者はわかりませんが終戦後、上方落語の重鎮が次々と他界し、存続が危ぶまれている時代の中です初代・橘ノ圓都師から五代目・桂文枝師に伝えられ、五代目・文枝師から現・笑福亭仁鶴師、四代目・林家小染師、現・笑福亭鶴光師などの後進に伝えられているそうです。初代・圓都師は一度、上方落語の将来に見切りをつけて廃業しているそうですね。その後、上方落語の存続に懸命になっていた五代目・笑福亭松鶴師の呼びかけで落語界にカムバックし、自らも90歳過ぎまでプロで活躍し、五代目・文枝師の他、三代目・桂米朝師、現・桂文枝師といった後進たちに多くの古典落語を伝えていきました。初代・橘ノ圓都師も沿うですが五代目・笑福は松鶴師や後に昭和の上方落語四天王と言われた六代目・笑福亭松鶴師、三代目・桂米朝師、五代目・桂文枝師、三代目・桂春團治師また同世代の二代目・露乃五郎兵衛師、現・笑福亭松之助師といった人たちの懸命な存続活動がなかったら「時うどん」はおろか、上方落語そのものも現代に残ってなかったかも知れないわけですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      詳しい解説ありがとうございます!僕自身も勉強になりましたが、他の方々にとっても有益な情報になると思います。

  2. ガーコ より:

    ちょっとした登場人物(楓ちゃんなど)の後の人生の幸せも願ってくださるところが、朝蔵さんの魅力でとても大好きなところです!

    こちらのサイトへお邪魔するようになったのはいつの朝ドラからか思い出せないのですが、訪問が日課です。これからも楽しみにしていますので宜しくお願い致します!!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      ありがとうございます。そう言っていただけると励みになります。今後とも当ブログをよろしくお願いいたします。