父の死から立ち直るてん / わろてんか 第47話

2017年11月24日(金)第8週「笑売の道」

あらすじ

儀兵衛が亡くなったことを風太から知らされ、悲しみのあまり何も手につかなくなったてんは啄子の言葉でようやく立ち直ることができました。てんを案じていた風太も、てんが立ち直ったことを確かめ京都に戻りました。

父の死の悲しみからすっかり立ち直ったてんが、再び寄席の経営に熱心に取り組む中、てんは藤吉と啄子にある提案をしました。寄席の木戸銭(入場料)を今の半額の五銭にすれば客数は二倍以上に増え、儲けも増えると。

啄子はてんの提案に賭ける決断を下し、てんや啄子の予想を上回る数の客が風鳥亭に詰め掛けて来ました。風鳥亭の人手が足りなくなってきたその頃、トキが大阪にやって来ました。てんはトキをお茶子として雇い入れ、トキの意外な商才は啄子を感心させます。

一方、寄席の売り上げを増やせたことで、藤吉は寺ギンとの間で交わした条件を五分五分から六分四分に変えることに成功。月日は流れ明治45年(1912年)春。風鳥亭にやって来たしずに、てんは藤岡屋からの借金を完済するのでした。

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予習レビュー

前回の予習レビューの中でだけ触れましたが、儀兵衛お父はんがついに亡くなりました。

親が亡くなっても気丈に振る舞う・・・というのが健気な主人公がドラマの定番ですが、てんちゃんは気丈に振る舞うことは出来ず深く落ち込むことになるようです。

儀兵衛お父はんと和解することが出来たとはいえ、それまでの数年間に父との間に空白の時間が生じてしまったこと。花嫁姿を見せることが出来なかったこと。

そして、和解した時にはすでに儀兵衛お父はんは病魔に冒されていたにも関わらず、そのことに全く気がつけなかったこと。

悔いはたくさん残っているはずです。

それらの悔いに加えて、親の死に目に会うことが出来なかった無念。

実は僕も、親の死に目に会うことが出来なかった者の一人なのでてんちゃんの落ち込む気持ちが痛いほどわかります。

実際のこの場面は、あまりに辛すぎるかもしれません。

しかしそんなてんちゃんをちょっと厳しい言葉で立ち直らせるのが、あの啄子さんです。

啄子さんがどのような言葉でてんちゃんを立ち直らせるのかは、まだ伏せておきます。今回の宝物のようなセリフなので。

啄子さんがてんちゃんを叱咤して立ち直らせる場面、これが今回の見所となりそうです。

感想

今回はいつになく情報量の多い回でした。そこで、様々な要素がギュッと詰め込まれた今回を振り返り、頭の中の整理をしてみようと思います。

啄子さんが結婚を認める

てんちゃんと藤吉くんの結婚を、啄子さんがついに認めました。

認めたというより、正確には頼んだと言うべきところでしょうか。「そろそろ結婚してくれまへんか」と言っていたので。

てんちゃんと藤吉くんは目の回るようなあわただしさの中でその自覚はなかったようですが、北村屋は復活しました。

そして啄子さんもそのことを認めました。

北村屋の復活。そして、てんちゃんと藤吉くんの結婚。二つのことが同時に確定しました。

追伸:そして、二人の結婚を認めた啄子さんは、二枚の外国からの絵葉書に対して返事の手紙を書いていました。

啄子さんの退場フラグがついにはっきりと立ってしまいました(涙)

会社組織

藤吉くんが風鳥亭を会社組織にすることを提案。啄子さんもその提案を受け入れました。

本作『わろてんか』の物語のモチーフは、実在するあの吉本興業です。

吉本興業の原点は端席の寄席小屋でしたが、吉本興業という会社組織の前身は吉本興行部という名の会社です。

そしてこの吉本興行部をモデルにした会社が、藤吉くんがこれから設立する会社です。

ところで今回のドラマの最後は明治45年(1912年)春。風鳥亭が開業してから一年が経過した頃のことでした。

ちなみに風鳥亭の実在モデルである第二文芸館が営業を開始したのが明治45年(1912年)のこと。その翌年の明治46年(1913年)に吉本興行部が設立されています。

追記:第二文芸館での寄席経営開始から12年後の大正13年(1924年)。藤吉くんの実在モデルが急逝しています。享年37歳。

借金返済

藤岡屋からの借金返済がすべて完了。これで、てんちゃんと藤吉くんは自分たちの事業に「北村」の名を使えることになります。

ちなみに「北村」は、これから設立される会社に名付けられるようです。風鳥亭という寄席の屋号は変わらず使われるのでしょう。

トキちゃんがドラマの中に復活

北村屋が倒産した際に、てんちゃんと泣く泣く別れたトキちゃんが戻ってきました。

お茶子として雇われることになったトキちゃんは、思いがけない商才を発揮して啄子さんを心から感心させました。

人の才覚を素直に認める啄子さん、さすがです。

ところでトキちゃんが発揮した商才。その商才が考え出したアイディア。あれはてんちゃんの実在モデルのアイディアです。

てんちゃん、またしても手柄を取られてしまいましたね(笑)

ところで、藤岡屋の様子を知らせるトキちゃんの言葉を聞いて一つ気になることがありました。てんちゃんの妹・りんちゃんとイケメンのご主人のことです。

二人がしっかりと藤岡屋を切り盛りしている・・・

ということは、あわよくば藤岡屋の跡取りになろう。儀兵衛さんのように婿養子として迎えられ、藤岡屋の当主になろう。

そんな野望を胸に秘めていた風太くんの将来は失われたことになります。

ちょっとネタバレ。来週には風太くんは藤岡屋を辞めることになるようです。トキちゃんが伝えた藤岡屋の近況が、風太くんの来週の行動のフラグだったのかもしれません。

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コメント

  1. ひるたま より:

    今朝の本放送後の『あさイチ』プレミアムトークのゲストが「しずさん」=鈴木保奈美さんでした。
    保奈美さんとほぼ同年代の私ですが…失礼ながら20代の頃は保奈美さんに対してさほど魅力を感じていませんでした(保奈美さんごめんなさい)。お歳を重ねられた現在の保奈美さんの方が(お顔の小皺も含めて)個人的にはむしろ美しく素敵だなと感じ入っています。
    朝ドラ関連のお話も複数聞けた中、「キース(演:大野拓朗さん)は無駄にイケメンじゃないですか」という発言が個人的には一番笑えましたね…(^m^;)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      年齢を重ねて輝くタイプの人がいますが、保奈美さんはそのタイプかもしれませんね。保奈美さんが出演した、バブルの絶頂期の就職活動を描いた映画『ファンシーダンス』のDVDが我が家にあり、見直してみたのですが今の方がたしかに素敵です。

  2. こえり より:

    藤吉郎くん、今日は寺ギンさんの所に交渉に行って活躍出来ましたね!結果は今ひとつかもしれませんが、今までの経過を見てきた者からすれば合格ですd(ゝω・´○)立場が人を創ると言った所でしょうか…。寺ギンさんも言っていましたが、寄席の主らしくなってきました、藤吉郎くん形から入るタイプなのかも。何にしろ、頼もしくなってきましたね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      藤吉くんはこれから社長になり、次週はちょっとばかり失敗もしつつも、さらに成長が期待できますね。彼の伸び代はまだまだいっぱいあると思います。

  3. よるは去った より:

    吉蔵「うどん一杯の値段で・・・・・・。」また別サイトのネタ引用で恐縮ですが万丈目吉蔵君のモデルはモデルは「責任者出て来い!」でお馴染みだった人生幸朗師だという記載がありました。するとあの猛妻の歌子さんが生恵幸子師ですかね。吉蔵君は今から歌子さんに対しては「ゴメンナチャイ」の姿勢のようですが。でも年代的にどうかなったって気もしなくもないですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      人生幸朗さんの生年を調べてみましたが、1907年生まれなので今回のドラマの最後の明治45年(1912年)の時には5歳ですね。ちなみに生恵幸子さんは1923年生まれです。