開業一年/てんの嫁入り / わろてんか 第48話

2017年11月25日(土)第8週「笑売の道」

あらすじ

風鳥亭を開業してから一年の月日が経過。てんと藤吉が開業した寄席の一周年を祝う記念興行が行われました。その日の寄席には、京都からてんの実家・藤岡家の面々もやって来ました。しずが抱えてる儀兵衛の遺影も、風鳥亭の舞台を見守ります。

大勢の客が詰めかける中、藤吉は舞台に立って挨拶。一方、開業当初はまったく笑いの取れなかった岩、万丈目、キースたちの芸は観客たちをわかせ、しずやりん、そして啄子も風鳥亭の芸を心ゆくまで楽しみました。

寄席が終わりしずと啄子が再会。これまでの日々のことをしずに語り終えた啄子は、てんと藤吉を呼び寄せると、北村家の家訓が大書された扁額をてんに譲ると宣言。それは、てんが北村屋のごりょうさんになることを認めた瞬間でした。

ほどなくしててんと藤吉の祝言が挙げられました。その後、藤吉は「北村商店」という会社を設立。北村屋の復活を確信した啄子は、新しい事業に挑むべくアメリカへと旅立ってゆきました。そして大正3年(1914年)。てんと藤吉の間に長男・準也が誕生するのでした。

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予習レビュー

ついにてんちゃんと藤吉くんの結婚を啄子さんが認めてくれました。

さて、前週の冒頭に描かれた風鳥亭の開業直後より、啄子さんのてんちゃんへの態度が大きく変わりはじめていました。

てんちゃんが寄席の仕事をするのに、客の前に出ても恥ずかしくないよう自分の着物を仕立て直してあげたり。

家計を支えるために夜なべ仕事をするてんちゃんを手伝い、てんちゃんが寄席経営に専念できるようにしてあげたり。

そして、儀兵衛お父はんの死を嘆き悲しむてんちゃんを叱咤激励してあげたりと・・・

二週にわたって描かれた啄子さんの変化が毎回嬉しくてなりませんでした。

そんな啄子さんがてんちゃんを嫁として認めるカウントダウンが前週に入ってから始まっていましたが、ようやくその日を迎えました。

しずさんたち、藤岡家の面々も風鳥亭にやって来て『わろてんか』の主要登場人物も勢揃いし、物語も一区切り。

ここまでは寄席の経営が安定し、てんちゃんが嫁として認められるまで。

次週からは北村屋のごりょうさんとなったてんちゃんが、寄席を成長させる段。これから盛り上がりを見せてくれるのでしょうか。

そして、ちょっとだけネタバレになりますが残念なことが一つ。

啄子さんが今回のドラマから退場するようです。今後の展開が楽しみなその一方で寂しくなります。

感想

風太くんの未来

一週間後。来週の土曜日に風太くんがまさかの行動に出ます。

次週のまさかの行動が気持ちの中に引っかかりながら今回の『わろてんか』を観たせいか、はじめから終わりまで風太くんの表情が気になってしかたありませんでした。

風鳥亭の一周年記念興行がはじまり、観客たちが満面の笑顔で藤吉くんの挨拶を見守る中、風太くんの表情だけが一人さえないのが気になりました。

キースの芸に突っ込みを入れるところだけはいつもの風太くんが戻ってきましたが。(そして、てんちゃんの花嫁姿に泣く風太くんも、彼らしいと言えば彼らしい)

今回も(特に祝言の席で)コミカルに描かれた風太くんでしたが、今の風太くんの心の中は複雑なはずです。

てんちゃんへの恋は完全に破れました。

儀兵衛お父はんのように婿養子として迎えられ、藤岡屋の当主になるという夢も絶たれてしまいました。

そんな心境の中での藤吉くんの晴れ姿を、一人さえない表情で見つめていた風太くん。彼はあの時、何を思っていたのか。

風太くんの未来が心配です。

啄子さんとてんちゃんのバトンタッチ

北村屋は屋号も商売の中身も変わってはしまいましたが、北村屋が代々大切にしてきた商人としての伝統だけは変わらない。変えてはいけない。

そんな啄子さんの想いが、てんちゃんに見事にバトンタッチされた第8週の締め。

啄子さんの想いと北村屋のごりょうさんの立場をてんちゃんが継ぎました。

啄子さんがてんちゃんの才覚を心から認め、てんちゃんもまた啄子さんに心からの敬意を払う。二人の息の合い方が週末の朝をすがすがしいものにしてくれました。

長い間、嫁としても認められず、ごりょうさんへの道も遠く、ちょっとばかりくすぶっていた感のあるてんちゃんでしたが、次週からは颯爽としたごりょうさん姿を見せてもらえるのでしょうか。

北村屋の困難な日々。そして儀兵衛お父はんの死を乗り越えて、気づけばてんちゃんは立派な大人になりました。

そして一児の母にもなりました。

次週からのてんちゃんの活躍が楽しみでなりません。

第8週「笑売の道」感想

今週は啄子さん週と呼んでも過言ではないような一週間でした。

そして、間もなく公開される『スター・ウォーズ』ではありませんが、啄子さんがてんちゃんの中で眠っている商才を「覚醒」させた一週間でもありました。

今週の冒頭で描かれた風鳥亭の最大の課題。「七分三分問題」

寺ギンのオッチャンからつきつけられた売り上げの取り分・七分三分という厳しい条件を克服するには、客の回転率を上げるしかない。

ここまでは正しい考え方でした。

しかし、回転率を上げる秘策として亀井さんが吹き込んだ変なアイディアがまずかった。

そのアイディアの落とし穴に、てんちゃんも藤吉くんもまったく気づかず簡単に乗ってしまったのが失敗の元でした。

でも、その失敗があったからこそ啄子さんが立ち上がったのも事実です。

てんちゃんと藤吉くんの姿を見るにみかねて半纏を身にまとった啄子さんの颯爽とした姿はまぶしかった。しびれました。

そして寄席経営に乗り出した啄子さんが、お客さんを大事にする姿勢。その姿勢がてんちゃんの「フォースの覚醒」のきっかけとなったのでしょう。

ギョロ目の鬼さんと呼ばれてはいたけれどその一方で人望の厚かった儀兵衛お父はんの血を受け継いだのでしょうか。

てんちゃんの中に眠っていた商才が啄子さんの姿によってついに目覚めました。

てんちゃんの商才が目をさますと、それは啄子さんを心から感心させるほどのレベルに。

土曜日の放送回で、啄子さんがしずさんに言った一言。

「仕込んでもろたのはわての方です」「人は財なりを教えてもらえました」は決して社交辞令ではなく、本心から出た言葉だったと思います。

別の言い方をすると、啄子さんには今もなお新しいことを学ぶ情熱があるということです。その情熱があれば、アメリカで一旗揚げることができるに違いありません。

アメリカで成功した啄子さん。帰国して再びドラマの中に復活しますように。

ところで、渡米を宣言した啄子さんがてんちゃんに対して、藤吉くんを仕込んで欲しいみたいなことをさりげなく言いました。

てんちゃんがその言葉を受け止めるその一方で、藤吉くんはその場の空気を読めていないような表情を浮かべていましたが、この夫婦のギャップは次週のフラグかもしれません。

次週予告映像の中で、てんちゃんが「藤吉のアホ!」と絶叫していましたが、今回のギャップの回収場面のような気がします。

以上。

次週の後半はいよいよ12月です。今年も残り一ヶ月です。冷え込みが日に日に厳しくなってきましたが、どうぞお身体を大切に。良い週末をお過ごしください。

今週も一週間、ありがとございました。

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コメント

  1. サエモン より:

    リリコが女優になる可能性があり
    まさか準也のモデルの相手は女優らしいし

    その相手はリリコと妄想してるけど
    多分違うかな
    来年出るであろう
    成長した準也を誰がやるかも気になる‼️

    わろてんかでは北村笑店はどの辺りの発展までやるのか楽しみですね⁉️

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      成長した準也の配役は先日、発表されましたよ。そして隼也の恋人役も。

  2. サエモン より:

    最初は幼くして亡くなる長男かと思ったら
    藤吉のモデルの忘れ形見の次男がモデルっぽいかもね
    まぁ、朝ドラお決まりの
    ヒロインを困らせる子供かな(´・ω・`)?

    まぁ、藤吉とおてんちゃんの息子なら
    手をやかされるかも

    史実ではおてんちゃんや風太のモデル
    亡き後もまぁ、吉本興業はいつも
    波瀾万丈みたいですね

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      『わろてんか』のキャラたちの亡きああとの北村商店のリアルは、朝ドラでは描けないレベルですね。

  3. よるは去った より:

    啄子「アメリカや。」藤吉郎「その年齢でアメリカなんて・・・・・・。」 藤吉郎君でなくても心配ですね。年齢よりも何で「一旗」あげるのでしょう。「行商」?「パン」?「小麦」? あの時代ににアメリカへの交通手段は「船」しかなかったでしょう。あの時代アメリカで成功した日本人は私には新渡戸稲造さんと野口英世博士が頭に浮かんでくるのですが、あの人たちと啄子さんは同時代なのかな?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      同じ時代だったか定かではありませんが啄子さんと近い時代に、日本の骨董や工芸品をアメリカやヨーロッパに輸出し成功をおさめた人物がいたのを記憶しています。そのあたりの商売をするのかなと思ってました。

  4. にゃる より:

    どうでいいことですが、ちょっと気になりました。五分五分問題。厳しい条件五分五分とありますが、当初は寺ギンの取り分が七分・藤吉が三分だったはずです。それを売り上げが倍になったら五分五分に改善してほしいと交渉するのですが、「わかった。変更する」とは言ったものの、倍増を達成したら「変更するとはいうた。けど、五分五分にするとは言うてない」と四分六分に。こひたさんによれば7.5:2.5、つまり4分の3もとってしまったのです。
    ほんまどうでもいいことですが、五分五分から四分六になればより厳しくなってしまい辻褄があいません。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      ご指摘ありがとうございました。混乱してました。
      訂正させていただきました!助かります。

  5. サエモン より:

    いよいよ大正が
    悲しいロスが近付いてますね
    準也君はわろてんかではどうなるかも気になります
    おばあさまはまだお元気かな?

    花月はいつ誕生するんだろ
    女性芸人もいつからたつか

    風太は将来の兆しがみえてきましたね
    北村笑店
    このドラマでは興業にはしないんかな?
    松竹らしきライバルはいつ出るかも楽しみです

    伊能さんの事業も今はどんな感じか知りたいな

    啄子さんが去り
    鈴木さんと鈴木さんでスタッフが
    困る心配は無くなりましたか。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      準也君は、史実通りにお母ちゃんを悩ませることになるんですかね。後半は波乱に満ちた展開になるかもです。

  6. さん より:

    隼也をかかえた2人の奥に見える風鳥亭の芸人の欄にアサリがありましたね。帰ってきたんですね。
    物語のテンポがよくて朝ドラって感じがします。ここから現在の吉本になっていく過程が楽しみです。
    風太気になるな~

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      アサリは啄子さんのお気に入り。啄子さんもさぞかし嬉しかったと思います。

      来週からいよいよお笑いの王国ができるまでの物語ですね。

  7. こひた より:

    どうでもいいことですが、気になることが一つ。

    寺ギンのおっちゃんが四分六やと言って藤吉からお金の一部を自分の手元に動かしましたが、あれどう見ても取りすぎと違いますかねぇ。私には7.5対2.5に見えたんですが・・・(^^;

    ほんまどうでもいいことでしたm(_ _)m

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      藤吉くんが動揺したすきにごっそり取ったんでしょうか。あのオッチャンならそんなことやりかねません(笑)

  8. こひた より:

    「一生そばにいて笑わしたる」
    藤吉の言葉にてんちゃんの笑顔を見るにつけこの先のこと考えるとなんか切なくなってもうた(;_;)
    いつまでも一緒にいられたらいいんやけど・・・

    船場のごりょんさんが世界へ飛び立つ!
    カッコいいしワクワクするけどちょっと寂しいです。是非とも勇姿再び!!

    その一方でとっても心強いトキが帰ってきてくれたのは嬉しいし頼もしい限りです。
    風太との絡みにも期待したいなぁ。

    そういえばさりげなくアサリの看板もありましたね(^O^)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      藤吉くんの十年後、一体どうなるんでしょうね。それが心配で安心して年を越せそうもありません。

  9. ちーぼー より:

    てんちゃんの花嫁姿を涙ながらに見つめる風太くんを、トキちゃんが微妙な表情で見ていましたね。そのうちトキちゃんから風太くんに求婚するような気がします。
    いつも思うのですが、風鳥亭の芸人と出し物はいつも同じで、常連さんはそれを何十回と見て笑えるのでしょうか。落語は違う噺をするでしょうが。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      トキちゃんは、風太くん本人の前では辛口ですが、辛口とは別の気持ちをあの表情が物語ってましたね。

  10. GATTO より:

    おはようございます。

    啄子さんロスもさることながら、私にとっては、てんちゃんの前髪ロスかな・・・あれは本当に可愛いかったです。まぁ、脱落はせんと思いますが、するとしたら、このタイミングかな・・・

    一方、啄子さんの方は、こんな形のお別れで良かったです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      てんちゃんは結婚もし、しかも今回のうちに子供まで生まれたので、もう前髪が可愛い娘時代は終わりですね。