寺ギンが団吾獲得に反対 / わろてんか 第57話

2017年12月6日(水)第10週「笑いの神様」

あらすじ

藤吉が団吾との専属契約の獲得に向けて奔走している頃、てんは路上で行き倒れになっていたお夕を助け、風鳥亭で雇うことにしました。お夕は、お茶子としてこまめに働くだけでなく三味線を弾くこともできるため、瞬く間にお夕は風鳥亭の心強い働き手となりました。

そんな中、怒り心頭の寺ギンが風鳥亭に怒鳴り込んできました。藤吉が団吾との専属契約を取ろうと動いていることを知った寺ギンは激怒。風鳥亭と団吾との専属契約は許さないと藤吉に抗議しにきたのです。

一方、万丈目たちも団吾との専属契約には相変わらず不満を募らせていました。団吾に高額な月給を提示する藤吉に対して、キースら風鳥亭の芸人たちは自分たちの月給を上げよと強く迫ってきました。

そんな中、万々亭に団悟がいるという知らせが藤吉の耳に入ってきました。藤吉が万々亭に駆けつけるとそこにいたのは団悟とは似ても似つかぬニセ団悟でした。しかも、そのニセ団悟はお夕の夫だったのです。

<<前回56話 | 次回58話>>

Sponsored Link

予習レビュー

お夕という新しいキャラクターが今回から登場します。お夕を演じるのは中村ゆりさん。

中村ゆりさんの直近の朝ドラ出演作は、再放送中の『花子とアン』。

ヒロインはなちゃんの夫となる英治さんの前妻。英治さんのはなちゃんへの気持ちを察し離婚後、ほどなくして亡くなった村岡香澄を演じました。

お夕に話を戻します。

ちょっとネタバレになりますが、藤吉くんが専属契約の獲得に奔走している天才落語家・団吾の師匠に当たる人がお夕の父親です。

そしてお夕には夫がいるのですが、その夫が団吾の兄弟子。

つまり、お夕の父親には弟子が二人います。一人が天才落語家・団吾でもう一人がお夕の夫です。

お夕のプロフィールについては今回はここまでにしておきますが、間も無くお夕の夫も登場し、こじれた人間関係のドラマの始まりです。

自分の人間関係がこじれるのは困りますが、ドラマの中の人間関係の問題は大好物。楽しみがまた一つ増えました。

話変わって、寺ギンのオッチャンが団吾との専属契約は許さないと怒鳴り込んでくるものの一歩も譲る気はない藤吉くん。

席主としての器がずいぶん大きくなってきましたね。

感想

今週の新キャラたち

月曜日の最後に口元だけがチラリと登場した男が火曜日に団悟として本格登場。

火曜日の最後に路上に倒れこんだ姿だけが登場した女性が水曜日にお夕として本格登場。

そして火曜日の最後にニセ団悟として登場した男が・・・

テンポよく次々と登場する三人のワケありキャラたち、明日・木曜日の放送回には全員が登場するのでしょうか。

以下、ネタバレが含まれます。ご注意ください。

今回、風鳥亭で食事を済ませたお夕さんが一言つぶやきました。

「団悟」と。

そしてお夕さんのご主人はニセ団悟。

今週、立て続けに登場した団悟・お夕さん・ニセ団悟の三人はみんなつながっています。しかもつながった糸はかなり複雑にもつれています。

そして来週は「われても末に」と、別れを暗示するようなちょっと寂しげなサブタイトルがついていますが、ご安心ください。

次週「われても末に」

次週のサブタイトルの「われても末に」は、小倉百人一首の崇徳天皇が詠んだ和歌の一部です。

「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われてもすえに あわんとぞおもふ」

滝や川の水の流れが岩によって分かれてしまっても、いつかその流れ下流で再び一つになるように、別れることになる自分たちも再会したいものだ。

ざっとこんな意味です。「われても末に」は別れではなく再会を暗示する歌です。

ちなみにこの和歌と、そしてこの和歌を使った落語『崇徳院』を劇中に取り入れた『ちりとてちん』のエピソードがいまだに忘れられません。

『ちりとてちん』でも登場した落語『崇徳院』

『ちりとてちん』も落語がテーマの朝ドラでしたが、妻の死の失意の中で挫折した落語の師匠と、師匠の挫折によりバラバラになってしまった弟子たち。

その弟子たちが落語『崇徳院』を軸にして再び師匠のもとに集まるまでの物語は、思い出しただけで目がウルウルです。

特に、弟子の一人・四草の物語が好きでした。

四草は、自分を見捨てた師匠を恨み、落語など完全に捨てたと言って師匠のもとに戻ることを拒み続けていました。

しかし、四草が飼っていた九官鳥が落語『崇徳院』の中で繰り返される和歌の一部「瀬をはやみ!」の口真似をして、四草は落語を捨てたと言いながら実は欠かさず稽古を続けていたことが発覚。

師匠を恨んでいたのは、師匠への愛情と尊敬の深さゆえだったということがわかる場面が大好きで繰り返し見たことを思い出します。(また見たくなりました)

『わろてんか』にも登場する落語『崇徳院』

話を『わろてんか』に戻します。

『ちりとてちん』でバラバラになった弟子たちの心を再び一つに結びつけた落語『崇徳院』が、『わろてんか』にも登場します。

お夕さん。兄弟子だった団真。そして天才落語家・団悟。

バラバラになった三人の要ともいうべき人物がいます。

お夕さんの父親。ニセ団悟こと団真の師匠にして、本物の団悟の師匠。先代の団悟師匠です。

その先代・団悟師匠の十八番は『崇徳院』でした。

そしてこの『崇徳院』がバラバラになった三人をもとに戻してくれることになりそうです。

『ちりとてちん』へのオマージュとも言うべき次週に備え、今週のワケありの三人・お夕さん、団真、そして団悟。

今週の三人の一挙手一投足を目を皿のようにして観察したいと思います。

<<前回56話 | 次回58話>>

Sponsored Link
Sponsored Link

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. よるは去った より:

    団吾「遊びの最中に仕事の話する奴は閻魔様の次に・・・・・・。」ネットでも見れる実際の初代・桂春團治師の写真と波岡一喜君はよ~く似てますなあ。初代・春團治師は「キツネ顔」も一つの特徴だったようですが波岡君ピッタリ←波岡君ゴメンね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      波岡さんは、ヤンチャなキャラが似合っているのでその点でも桂春團治師匠をモデルにしたキャラはハマり役ですね。