てんが藤吉の行動を理解 / わろてんか 第62話

2017年12月12日(火)第11週「われても末に」

あらすじ

リリコがてんを諭しました。看板になるような役者がいてこそ寄席もにぎわい、他の芸人も人気が出るのだと。リリコの言葉で藤吉の行動をようやく理解できたてんは、風太の力を借りて団吾を訪問し、風鳥亭への出演を懇願。しかし、団吾はてんの頼みを一蹴します。

団吾の後をつけたてんは、団吾の別宅にいた思いがけない人物の姿に驚かされました。団真と別れる決意を固めたお夕が団吾のもとに身を寄せていたのです。団真のもとに戻るようてんが説得するものの、お夕に戻る気持ちはまったくありませんでした。

一方、ストライキの中で暇を持て余し仲間割れまではじめた芸人たちを、藤吉が叱り飛ばしました。芸人たちを家族のように思うがこそ厳しくするのだという藤吉の本心を聞かされ、万丈目たちは返す言葉もありません。

同じ頃、てんは団真のもとに足を運びました。てんは、お夕が団吾の別宅に身を寄せていることを伝えました。口ではお夕が去ったことを受け入れるようなことを言うものの、寂しさを隠しきれない団真の様子を、てんは案じるのでした。

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予習レビュー

今回は藤吉くんがいちいちカッコいい回です。

前々週、寄席を新たに買収したい一心の藤吉くんはそのことに夢中になるあまり前のめりの行動はいただけない点が多々ありました。

芸人さんたちへの給金のために準備した現金に手をつけたのは、そのいただけない点の最たるものでした。

そして、ドラマの中で藤吉くんを支持するものは誰一人いませんでした。リリコちゃんですらてんちゃんに同情するほどでした。

しかし、今回ばかりは藤吉くんは正しいとリリコちゃんが強い言葉でてんちゃんを諭す。

詳しくは伏せておきますが、リリコちゃんはまだ未練があるらしい藤吉くんをかばうわけではありません。

あくまでも芸の世界に通じる者として藤吉くんの行動を評価するのです。リリコちゃん、こんなところがあるなんて!ますます好きになりました。

さて、リリコちゃんによって藤吉くんの行動が正しいことがはっきりしました。

一方、賃上げのストライキをする万丈目たち芸人さんらは、ストライキ中にダラダラと無駄な時間を過ごすだけ。

そんな彼らを藤吉くんが怒鳴りつけます。稽古しろ!芸を磨けって!

どれほど羽目を外して遊んでも深夜にただ一人、一心不乱に稽古に励む団吾の姿に心を打たれた藤吉くんの叱責場面。ここは見どころですね。

対・芸人さんについても、行動の正しさが明らかになった藤吉くん。席主の貫禄が出てきました。

追伸:藤吉くんのことばかりになってしまいましたが、団吾のもとにお夕さんが身を寄せているという衝撃の事実が発覚。

面倒なことが起こりそうです。(そしてその面倒さにちょっとばかりワクワクしています)

感想

風太くんの次週の行動のフラグ?

てんちゃんに「仕事をしなくていい」と言ってはいけないことを言ってしまった藤吉くんに対して風太くんが一言。

「頑張れや、一人で。ワハハ!」

てんちゃんと藤吉くんとの間に亀裂が入るのが嬉しくならないらしい風太くん。そんな風太くんの心からの笑顔を見るのは久しぶりのような気がします。

寺ギンのオッチャンの手下となってからは、いつも本心を隠しているような顔。

仮に笑う時があっても、それは心からの笑いではなく、腹に何か隠しているらしいちょっと黒い笑いです。

だから風太くんは変わってしまったのかもしれないなどとも考えましたが、風太くんは決して変わってなどいませんでした(安心)

てんちゃんと藤吉くんとの間がギクシャクしていることが嬉しくてならない様子の風太くんは、それに続いて久しぶりのてんちゃんからの頼み事。

「風太に頼みがある。団吾に合わせて欲しい」

てんちゃんに頼まれたときの風太くんも実にいい顔してました。

ちょっとネタバレになりますが、次週の後半以降、風太くんは寺ギンのオッチャンに対してまさかの手のひら返しを行い、風鳥亭の味方につきます。

これまで、藤吉くんへの嫌がらせとしか思えない、寺ギンのオッチャンを使った風鳥亭イジメがちょっと見ていてつらい風太くんの振る舞いもそろそろ見納めです。

今回、久しぶりに見ることができた風太くんの笑顔。次週描かれる風太くんの行動の「予告」でありますように。

藤吉くんにシビれました

日に日にいい男になってゆく藤吉くん。

古株の芸人さんたちを厳しく叱責する姿。その厳しさの裏側に隠れている芸人さんたちへの深い愛情。

今日の藤吉くんは本当に素敵でした。

伊能さまを超えた!と言っても、言い過ぎではないレベルです。

これで芸人さんたちも心を改めることになるのかな。・・・改めなければ、彼らはもう終わりですね(苦笑)

団吾の表情いろいろ

団吾演じる波岡一喜さんの静かでさりげない名演を堪能できる回でした。

団吾に面会を求めたてんちゃんが思わず口にした一言。

「芸人さと席主はお金だけの関係やない」

この一言に、それまでてんちゃんに対して徹底して無関心だった団吾の顔色がさっと変わり、てんちゃんを見る眼差しに真剣味を帯びるのを僕は見逃しませんでした。

天才と言われながらも、団吾もやっぱり席主との間にストレスを感じているんでしょうか。

何を考えているのかよくわからないところがある団吾の、あまりにも意外な反応を見たような気がします。

そして、こちらは誰の目に明らかなように描かれた団吾の意外な表情。

お夕さんを前にして、いつもの団吾らしからぬ緊張した表情が初々しくて、団吾がたまらなく可愛くなりました。純朴な男の子に見えてきました。

普段の派手に遊びまわる豪快な姿。その一方で好きな女性の前で緊張しまくる純朴な姿。このギャップがたまりません。

またお夕さんへの態度を通して見える、団吾の師匠への変わらぬ敬意。

団吾はもしかすると根はすこぶる真面目なキャラなのかも知れません。照れ隠しのために、そうは見えないように振舞っているのかな?

まだまだ謎の多い団吾ですが、それでも団吾の人となりが少しづつわかってくることで、かつては本当の兄のように慕っていた団真との関係悪化が気の毒でなりません。

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コメント

  1. ポール より:

    いつも楽しみに拝見させていただいてます。
    団吾師匠の別宅の様子、落語の速記本らしき資料の山や見台など、師匠の稽古場なのでしょうね。
    団吾師匠の芸への熱心さがうかがえる描写で、これがどこで、どんな風に回収されるフラグになっているのかが楽しみになってます。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。別宅の資料、それが整然と並んでいるさまが、人前の姿からは想像がつかない団吾師匠の知られざる一面をよくあらわしていましたね。

  2. こひた より:

    ストライキもようやく一段落しそうですね。そろそろダメキャラからの脱却!

    次の展開が待ち遠しい!!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      あと少しで前半が終了するので古株の芸人さんたちのダメキャラ時代も終わりが近づいているのかも知れませんね。

  3. 実穂 より:

    団吾はいろいろな側面のある多面体のような人物なんですね、と思いました。
    先のネタばれでお夕さんをかくまっていると知った時は、よからぬ想像をしてしまいましたが^^;
    今日の様子だと、師匠のお嬢さん、そして、憧れの(年上設定かな?)お姉さん的存在のお夕さんに対して
    指一本どころか結構距離を取って接していましたよね。お夕さんが気品の漂う高嶺の華、のような感じに
    思えました。女性とお金にだらしない、遊び人かと思いきや死に物狂いで稽古したり、いろんな表情、態度、
    目が離せませんね。
    私としては、キース・アサリのコンビネタを早く見てみたいものです。
    そうなると岩さんは怪力岩男継続なのかな‥

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      団吾はもしかすると、純情でしかも真面目過ぎる性格の照れ隠しをしているのかもしれませんね。本当に興味深いキャラです。

  4. 添削 より:

    指示→支持