団真とお夕の別居が続く / わろてんか 第64話

2017年12月14日(木)第11週「われても末に」

あらすじ

トキと風太が一計を案じて、てんと藤吉を話し合わせることで二人の夫婦仲の溝はようやく埋まりました。てんが仕事に復帰したことで寄席も安泰。藤吉の言葉に奮起した風鳥亭の古株の芸人たちも、稽古に励むようになりました。

しかし、もう人組の夫婦・団真とお夕が外方を向きあう状態は相変わらずでした。不仲に見えるが団真とお夕はお互いのことを思っているに違いない。ケンカしている夫婦の本心を察したてんは、二人を仲直りさせようと動き始めました。

ところが、団真のもとに足を運んでも団真はてんの説得に耳を貸そうとはしません。一方のお夕も、団吾の家から出ようとはしませんでした。そして団吾もお夕を団真のもとに戻らせることを断固として拒絶します。

団真とお夕を仲直りさせたい一心のてんは、団真のもとに足を運び続けました。そんな中、てんを不安にさせる事態が発生します。団真が部屋の中をきれいに整理し、どこかに姿を消してしまったのです。

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予習レビュー

この記事を投稿した12月7日。団真、団吾、そしてお夕さんの三人がついに風鳥亭で鉢合わせしました。

その三人のドラマがいよいよ回収に向けて今回あたりから動き出すようです。

もつれた人間関係のドラマが回収される過程では、回収の直前に人間関係のもつれが一旦ピークに達するのが定番の展開ですが、今回または次回がそのピークに当たるカモです。

てんちゃんと藤吉くんの仲違いは今週はいとも簡単に解決しました。

しかし団真とお夕さんの仲違いはそう簡単には回収される見通しが立ちません。団真とお夕さん、口では別れると言いながらも心の底では深く思い合っているのでしょう。

それだけに感情がこじれるとややこしい。

しかも、団真は深い深い劣等感を抱え、それがややこしい関係をさらにややこしくしています。

それに加えてもう一つのややこしい要素が登場。

団吾です。

ちょっとネタバレになりますが、団吾の初恋の相手が実はお夕さんだったということが今回のお話のどこかのタイミングで暗示されるようです。

団吾にとってお夕さんは一度は諦めかけていた初恋の人。

そのお夕さんが団真とケンカした。お夕さんは団真と別れると言っている。

しかし、別れると口では言ってもお夕さんはまだ団真のことが忘れられない。団吾にもお夕さんの気持ちが実はよくわかっている。

だから、てんちゃんの求めに応じてお夕さんを団真のもとに返してしまったら、もしかするとお夕さんは二度と自分のところには戻らないかもしれない・・・僕が想像した団吾の胸のうちです。

仮に団真とお夕さんが仲直りしても、団吾にとっては切ない幕引きとなりそうですね。

感想

お夕さんと団真、そして団吾

離れ離れになり口では別れると言いながらもお互いのことが忘れられないお夕さんと団真の姿が切なすぎる回でした。

落語『崇徳院』の稽古に没頭するあまりお夕さんが出て行ったことも忘れた団真が、稽古の出来栄えの良さに満足しお夕さんに声をかけるものの、そこにはお夕さんの姿はない。

「せきをしてもひとり」という有名な俳句がありますが、この俳句が表す寂しさを再現したような情景。

お夕さんがいないことを思い出し、我に返った瞬間の団真が浮かべた寂しい顔。

団真の名演にいつも釘付けのブログ主ですが、今回の寂しげな表情は極め付け。涙腺があやうい状態になりかけました。

一方で、憂いを帯びたお夕さんの表情もまた切ない。

口では団真と別れたと言い切るお夕さんですが、その表情が語っているのは口から出る言葉とはまったく別のこと。

そのギャップに泣かされます。

そして誰よりも切ないのはやっぱり団吾です。

夜になって別宅を出てゆく際にお夕さんに玄関先で見送られた団吾の寂しげな顔と言ったら・・・あの表情をしっかりと表現できる言葉を見つけることができません。

団吾にはわかっているんでしょう。

今、お夕さんは目の前にいる。でもお夕さんの心は、自分では決して届かない遠くにあるのだと。

そして、憂いを帯びたお夕さんの心の中にいるのは自分ではなく団真だと。

その焦りが「お夕はわいのもんや」という叫びとなってあらわれたのでしょうか。団真を頭から否定するような言葉にも、団吾の焦りが見え隠れしていました。

そこまで焦りを秘めながらも、お夕さんとの間の礼節を守る団吾。男前過ぎです。

というわけで、お夕さんと団真、そして団吾の三人の「われても末に」の瞬間が刻一刻と近づいて来ました。

四銃士

キース、アサリ、万丈目くん、岩さん。

これまで残念キャラとして登場し続けていた四人の古株芸人が、藤吉くんの言葉によって奮起し目の色を変えて稽古に没頭する姿が嬉しくてなりません。

キースとアサリが、新しい芸を創り出そうと無我夢中になる姿が爽やか。

特に生まれ変わったかのようなキース。新しい芸のスタイルが少しづつはっきりと見えてくるキースのワクワクぶりが観ているこちらにまで伝わってきます。

こんなワクワクを朝に観てスタートを切る一日は快適です。

一方、一人だけ複雑な表情を浮かべて一歩を踏み出せない万丈目くんだけが心配でしたが、今回はとりあえず「後ろ面を極める」という方向性を見出したようです。

万丈目くん、後ろ面を極めることができるのか。

それとも後ろ面に行き詰った挙句の果てに、歌子さんとの夫婦漫才という活路を見出すことになるのか。

四銃士の動向が気になってしかたがない『わろてんか』第64話でした。

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コメント

  1. きゅうぽん より:

    ハリセン芸誕生ですかー!
    のちの(初代?)チャンバラトリオになるのか…ちょっと関西人としては楽しみですが、
    あと一人…???
    万丈目でなかったら、彼はパワーアップしてなんになるのか…(^_^)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      ハリセンをWikiで調べてみたんですが、大阪のお笑い文化の象徴なんですね。そこまで大事なものだと初めて知りました。