団真が長屋から姿を消す / わろてんか 第65話

2017年12月15日(金)第11週「われても末に」

あらすじ

団真が、身を寄せていた長屋の一室から姿を消しました。団真が残した書き置きを見て身投げを心配するてんは、そのことをお夕に知らせました。お夕は団吾が止めるのにも耳を貸さず、団吾の家を飛び出し風鳥亭にやってきます。

団真はすぐに見つかりました。河原でたたずむ団真の姿を亀井が見つけ、風鳥亭まで連れて帰ってきたのです。団真の顔を見るなり、お夕は団真のことを責め立てました。こんな騒動を起こして周りに迷惑をかけるのは、自分への当てつけのつもりなのかと。

同じ頃、風鳥亭の古株の芸人たち四人はストライキをやめることを宣言。それぞれが稽古に励み芸を極めることを藤吉に約束します。キースや万丈目たちの決意を聞かされた藤吉は、芸人たちの決心を喜んで受け入れました。

一方、ようやく顔を合わせはしたものの、相変わらずギクシャクしている団真とお夕を仲直りさせるべく、てんは藤吉にあることを提案。それは団真と団吾の競演でした。てんは早速、団吾のもとに足を運び団真との競演を言葉巧みに頼み込むのでした。

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予習レビュー

今回のエピソードの中でブログ主が今からもっとも気になっているところは一点。団吾の気持ちです。

お夕さんは団吾の初恋の女性でした。それは前回までの話の中で明かされます。

落語家としての名声を欲しいままにしながらも、たった一つ、初恋の女性の心だけは射止めることが出来なかった天才落語家・団吾。

お夕が団真と別れると言い出し団吾のもとに身を寄せることで、そのたった一つだけ欠けていたピースがようやく埋まったかに見えた団吾。

しかし、欠けたピースはやっぱり欠けたままでした。

団真がいなくなったことを聞かされて取り乱し、自分が止めるのも聞かずに飛び出して行ったお夕さんを、団吾はどんな気持ちで見送ったのか。

この時の団吾の気持ちを考えるとあまりにも切なすぎます。

ちょっとだけ次回へのネタバレとなりますが、一見すると大人気なく見えないこともない団吾は泣けてくるくらい大人です。男です。

憧れのお夕さんの本心をこの騒動を通して察知し、お夕さんの本心を大事にする。

そんな「われても末に(再会の意)」の回収場面が次回には描かれるようです。

感想

お夕さんが団真との駆け落ちを望んだという事実が意外でした。その一方で、団真が最後まで駆け落ちに反対だったという事実には納得ができます。

そして、これらの事実がわかったことで、団真と団吾のかつての兄弟の関係は修復できるかもしれないという希望が見えてきました。

団真とお夕さんの駆け落ちの真相を団吾は知らない?

てんちゃんの推測によると、団吾の初恋の人はお夕さんです。

しかし団吾はお夕さんに振り向いてもらうことはできませんでした。お夕さんが想いを寄せていたのは団真でした。

ここまでで話が済んでいたら団吾も初恋をあっさりと諦めていたかと思います。

失恋の痛手をぐっとこらえて、兄弟子である団真とお夕さんの二人の前途を団吾は祝福していたような気がします。

しかし、団真とお夕さんの駆け落ちが団吾の感情を複雑なものにしてしまいました。

さらにこれは憶測なのですが、駆け落ちを望んだのが団真ではなくお夕さんだったという事実を、団吾はもしかすると知らないのかも知れません。

団真が、駆け落ちの責任のすべてを引き受けたことで、団真が駆け落ちを持ちかけお夕さんがそれに従ったと思い込んだ。

だからお夕さんを奪うように連れ去った団真のことを団吾は許せなかった。

加えて団真が落語を捨ててしまったと、団吾の目には映ったのかも知れません。それによって団真に対する失望の念までが加わってしまったのかと。

しかし、今回のドラマの中でお夕さんが打ち明けた事実を団吾が知れば、団真に対する団吾の見方も少しは変わるのかなと期待せずにはいられません。

団真とお夕さんの駆け落ちの真相を団吾は知っている?

あるいは、団真のお夕さんの駆け落ちの真相を団吾は知っているということも考えられます。

もし団吾が、駆け落ちの真相を誤解したままであれば、団吾はお夕さんをそそのかして駆け落ちした上に落語まで捨てたかに見える団真のことを心から軽蔑していたかと思います。

しかし、団吾が団真を軽蔑しきっているようには見えない。

今回、てんちゃんが団吾のもとに足を運び、団真との共演を懇願しました。

てんちゃんが提案する団真との共演にうっかり乗り気になり、我に帰って女の色香にだまされるところだったと言う団吾。

この団吾の言葉は本心を誤魔化すための照れ隠しではないでしょうか。

本当は団真の『崇徳院』を聞きたくて、そして団真との共演という企画が気になってしかたがない団吾。でも、その本心を誰にも悟られたくない。

だから「女の色香にだまされるところだった」と本心隠し。照れ隠し。

隠さずにはいられないほどの本心=実はまだ団真を慕っている気持ちがあるということは、団真を軽蔑しきってはいない何よりの証。

そして団真を軽蔑しきっていないということは、団吾は、団吾とお夕さんの駆け落ちの真相は承知している、という結論になるわけです。

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コメント

  1. たこやき より:

    こんにちは。
    今日の回で、謎が解けそうになってきました。

    というのは、天才と言われながらも実は努力家の団吾、兄弟子で対して努力をしていないように見える団真。天才のくせに、一人の女を幸せに出来ないのか、という嫉妬が見え隠れ??
    そして、お夕さん。昨日の回までみていると、(ひどい言い方ですが)笑いの神様…から見放されるような、笑いの貧乏神??なんて思ってました。お夕さんと離れた団吾が時代の寵児となり、お夕さんと再開したら勢いがしぼんでしまって。。
    明日の回で謎の解は、どう明らかになるんでしょう!

    「明日が楽しみ」な、この2週間です。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      男たちの人生を狂わせるお夕さん、見方によっては魔性の女ですね(笑)

  2. たいとうみほ より:

    久々にコメント差し上げますm(__)m
    先週の放送で団吾師匠がああでもないこうでもないと
    試行錯誤していたのがまさに「崇徳院」だったのが
    今日の放送で更に感じ入りました。
    あれは絶対に、団真さんと自分を比べていたのでしょう。
    笑いの神に寵を受けた団吾師匠が
    「敵わない」「自分はまだあの域に至らない」物があると
    象徴するものがきっと「崇徳院」なんでしょうね、きっと。
    そういえば「ちりとてちん」の
    草々と小草若の確執をも思い出してしまいました。
    あちらは崇徳院ではなく「愛宕山」でしたが。

    ところで「花子とアン」の方で
    おや?と思った事なのですが。
    英治さんははなに辞書をプレゼントした時点では
    結婚していたんでしたっけ?
    ちょっと記憶になかったです、録画等してなかったので。
    今にして思えばあの時点で奥様がいたのかいなかったのかで
    英治さんのその後の行動の意味は
    大きく違ってくる…と思って見てました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      お久しぶりです!
      天才・団吾がどうしても敵わないと焦る団真の『崇徳院』。一方の団真は自信を喪失して自分の『崇徳院』を過小評価する。このギャップが切れそうで切れない兄弟の絆をみごとに表していますね。

      追伸:英治さんには病身の奥様がいます。亡くなる間際に自分から離婚を切り出しました。

  3. よるは去った より:

    月の井団吾師匠のモデルは初代・桂春團治師ということになってますが、ライフスタイルはどうも月の井団真師のモデルにもなっているような気がしてなりません。初代・春團治師も芸名の格の問題だけで後輩の落語家の名前が自分より大きく書かれるという屈辱を味わったこともあったそうです。お夕「何で落語にもっと精進しようとせえへんの!?」 お夕さんと団真師匠の夫婦を見ていて昔の岡千秋・都はるみご両人のヒット曲「浪花恋しぐれ」の世界を思い出します。ひょっとして団真、団吾の兄弟弟子は初代・桂春團治師の分身した姿?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      浅学非才にして『浪花恋しぐれ』が桂春團治師匠についての歌であることを、ちょうだいしたコメントにて初めて知りました。びっくりしました。